|
||||
多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→警視庁メールマガジン目次→警視庁メールマガジン
|
||||
|
警視庁メールマガジン第１２４号 |
＝＝警視庁メールマガジン第１２４号＝＝
発行日：06/03/24
 目次［〜お知らせ〜警視庁広報課より］ ●公益通報者保護法が施行されます ［捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件］ ●不注意な犯罪者 ［大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や］ ●相手の顔が確認したい ［防犯ミニ知識］ ●海外旅行、強盗から身を守れ！ ［ほんの一口〜読者の声］ ●メールアドレスが悪用されている…？ ［トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ］ ●信用できる引越し業者は！？ ［内部密告コーナー］ |
［〜お知らせ〜警視庁広報課より］ ●公益通報者保護法が施行されます 平成18年4月1日より「公益通報者保護法」が施行されます。これはいわゆる不正行為などの違法行為について内部告発をした労働者や公務員が、それによって解雇や左遷といった不利益が生じないよう保護するものです。公益通報を行った後に、事業者から不利益な取扱いを受けた場合には、労働審判手続を申し立てるなどして解決を図っていくことになります。 尚、詳しいガイドライン等については内閣府のウェブサイトをご覧下さい。 ・公益通報者保護制度ウェブサイト http://www5.cao.go.jp/seikatsu/koueki/index.html |
［捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件］ ●不注意な犯罪者 日本では禁止されている囮捜査ですが、アメリカでは日常茶飯事に行われています。その一つに、麻薬売買のルートから芋づる式に売人と購入者を逮捕するというものがあります。これは比較的安全な囮捜査であり、捜査員がドラッグの購入者を装って売人と接触するというものです。ただ、バックにある麻薬売買組織を突き止めなければならないですから、売人だけ逮捕して終わりというものではありません。ですのでこの捜査だけ単独で行われるのはあまりないといえます。 さてある時捜査官が大規模な密売組織の摘発を行い、私もその現場に立ち会っていたことがありました。詳細は省きますが捜査もあらかた終わり、私は少し離れたパトカーの中で関係機関に報告をいれていました。 その時同僚が「このパトカーを静かに、物陰に移動してくれ」と行ってきたのです。現場で何かあったかなと思い、そのまま言うとおりにして待っていました。 すると手錠をかけられた二人組を連れて同僚がやってきます。しばらくしているとぞろぞろと、1時間に2、3人といった割合で入れ替わり立ち代りつれられてくるのです。 一体何が起きたと思われますか？ 実は私がパトカーの中で報告をしていた時に、現場へやってきた人間が裏口に立っていた同僚(彼らは私服でした)を売人だと思い込み、ドラッグの売買を頼んだのです。同僚は機転を利かせて押収物の中から希望の品を渡しました。そうして出てきたところを別の同僚が逮捕。他のパトカーは離れていたため見つかることはなかったのですが、私が乗っていたパトカーが丁度表につけられていたので、それを移動して隠したのでした。 しかし最初の2人はパトカーに気がつかずやってきたということになります。不注意以前に、ここまで気がつかないというのも珍しいですね。 そうして同僚たちはしばらく様子を見ることにした結果、次から次へと購入希望者がやってきてお縄になったというわけです。 購入して逮捕された者は20人にもなり、同僚も「長いことこの仕事をやっているが、こんなにあっさり成功した囮捜査なんて初めてだ」と苦笑していました。 ドラッグがこれだけ若者を蝕んでいるという現実には驚かされますが、それにしても非常に簡単な逮捕劇でした。 |
［大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や］ ●相手の顔が確認したい 依頼でな、例えば双子のうちの片方の動向を探りたいとかいう時。違う服装をしてくれればええけども、何となく似たような格好の場合後ろからだと見分けがつかん。これで顔もそっくりやったらホンマにお手上げや。(確認方法はあるけどな) しかし、髪型が違うとか顔は似てない二卵性双生児ということであれば、後ろから尾行していって、ターゲットかどうか確認するやり方はあんねや。 まあ簡単に言うてもつまらんからちょっともったいつけると…ほら、皆も一度は身に覚えのあることやで。街中でこんなことがあったら思わず振り向いてしまうっちゅーことが。 名前を呼ぶ？あかんあかん、いきなり知らん人間から呼ばれたら警戒するやろ。振り向いてもろても後の尾行がしにくくなる。ずっとついてくるとばれたら警察沙汰やで。ターゲットの警戒心を煽るような尾行は失格や。 相手を追い越してから戻ってくる？うーん、考えはなかなかおもろいけど人間の心理として、流れと逆の行動をする人間というのは印象に残ってしまうもんねや。顔は確認できても尾行続行は不可能やで。 さてと、もったいぶったけどそろそろ種明かししよか。 答えは、小銭を落とすことや。言うても1円5円とかケチったらあかん。10円100円くらいを10枚くらい落とすんや。チャリーンと音がするやろ。大抵の人は振り返る。後は周囲に「すんまへん」と言うフリをして相手の顔を確認し、あわてた風に拾えばええ。ま、親切なターゲットやったら拾うのを手伝ってくれるやろな。この時小銭拾うのに固執したらあかんで。全部あるかなんて確認しとらんとさっさと尾行続行や。拾い損ねた小銭は拾った人にあげる、くらいの気持ちでええし。 これで大抵は顔が確認できるはずやで。ただしこの技、あんまりそこらで試したらあかん。500円玉でも溝に落ちてみい、泣くに泣けんぞ。やるのはあくまでも最終手段、お金は大事にせんとあかんで。 |
［防犯ミニ知識］ ●海外旅行、強盗から身を守れ！ 以前、サッカーのロベルト・カルロス選手が車で移動中、ラジオの生放送へ電話で出演していたところ、強盗に襲われるという出来事がありました。彼は豪胆にもその様子を実況し続けたといいます。たまたま信号待ちで停車していた時このような状況になったと言われていますが、もちろん有名選手だから襲われたというのではなく、誰でも強盗に遭う危険性はあります。 さてこの時期は卒業旅行や友人との旅行で海外で羽を伸ばそうとする人たちが増えます。同時に、開放感を持ってやってきた日本人を狙う犯罪者も増えるのです。 もし言葉の通じない海外でいきなり刃物を突きつけられたりしたらどうすればいいのでしょうか。 どんな状況でも共通しているのは、絶対に相手に逆らわないことです。「パスポートをとられたら困る」「無一文になったら困る」と何とか取り返そうとするのは危険です。「パスポートだけはおいて行ってくれ」と現地の言葉でいえるならともかく、バッグや財布などをとられないようにすれば命を危険に晒すだけです。 またポケットに財布が入っている場合など注意しなければならないのは、自分では取ろうとしないこと。あわててポケットに手を入れると、銃を取り出そうとしていると勘違いされ、撃たれることもあります。そのありかを指やあごで示し、自分では出さないのが安全です。 用が済めば強盗は去っていくでしょう。その後在外公館や警察に保護を求めるようにしましょう。 海外でもし車を借りて乗るような場合は、運転中は必ずロックをしておきましょう。停車時にカージャックなどに襲われることがあります。停車中に誰かが窓をノックして話しかけてきても、簡単に窓を開けないことです。 また、昇降中は周囲に気を配り、人気のない場所は注意して下さい。危険地帯に近寄らないようにしましょう。 海外旅行で日本の常識が通用すると思い込むのは危険です。旅行を楽しむのももちろんですが、身を守るのは自分自身だということを忘れないで下さいね。 |
［ほんの一口〜読者の声］ ●メールアドレスが悪用されている…？ 「迷惑メール防止として、フリーメールのアドレスを公開するようにしているのですが、最近やたらと、「お返事下さい」とか「連絡下さい」とか「メール待ってます」とかいうようなメールが届いて困ってます。誰かが私のメルアドを勝手に使ってるみたいです」 ハイテク犯罪対策総合センターからお答えします。 「それはスパムメールの類ではないかと思われます。紛らわしいタイトルにしてメールを見るように仕向けたり、返事を書かせたりするようにしているのでしょう。 スパムメール対策のサイトをごらんになり、そこに同じメールの差出人が掲載されていないか、同じ内容のものがないか確認してみて下さい。 フリーメールはサービスによっては迷惑メールに設定したものは届かないように出来ます。借りているところの規約などを確認しましょう。」 |
［トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ］ ●信用できる引越し業者は！？ こんにちは！交通課の由美ですｖｖ日差しもポカポカ、いい天気！年度末で忙しい皆さん、それでも運転はマナー良く無理をせずにいきましょう。 さて今回はこの時期にうってつけ、信用できる引越し業者さんを見つけるコツです。これから引越しを頼むぞーという方はどうぞ読んでいって下さい！ まず一人暮らしの引越しと、一家総出の引越しから業者を使い分けることが大切です。一人暮らしの場合は大した荷物もないし量も少なめなので中小業者の方が小回りがききます。逆に一家総出となると家具も多いし、ピアノやベッドをクレーンで搬入出なんてこともありますから、そういった機械を持っている大手の方が便利です。 次に情報収集。周囲の人にどの業者を使ったか、料金はいくらくらいだったかを聞いて回りましょう。今はインターネットもあるからネット検索もオススメ。そうしていくつか候補が絞れたら電話で問い合わせましょう。この応対がきちんとしていないところはいくら料金が魅力的であっても落とした方がいいですね。 また、今は無料で見積もりを出してくれるところが殆どですから、確認した上で候補の業者に頼んでみましょう。ただしこの時に電話だけで見積もりを出したりするところは避けて。それと、料金の内訳もチェックです。安いと思って頼んだら人件費は別途請求された、ダンボール料金は含まれていなかったなんてことも。 ちなみに料金が安くなるのは平日の午後。引越しシーズンならなおさら平日がいいみたいですヨ！ |
［内部密告コーナー］※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 うっかりメガネをかけたまま顔を洗ってしまうというのはよくあるが、うちの課のＦさんは花粉症用のマスクをしたままお茶を飲もうとして火傷していた。 |
［あとがき］ あと一週間で年度が替わり18年度となります。4月1日からは今回のメールマガジンで取り上げた公益通報者保護法の他に電気用品安全法が施行されることになっています。ただ、施行するにしても周知が徹底していないため最近になってから知ったという人も多いのではないでしょうか？ 法整備も大切ですが、その法律の適用対象となる国民に広く知らせることもまた、重要なことではないかと思います。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長： 警視庁 警視総監 白馬 編集長： 警視庁 総務部 牛黒 発行： 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
| バックナンバー | ご意見募集 | トップページ |
※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
