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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第130号

==警視庁メールマガジン第130号==
                                   発行日:06/06/16



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●声かけ事案情報をお寄せ下さい

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●大掛かりな囮捜査

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●通報か裁判か

[防犯ミニ知識]
●食中毒を防ごう

[ほんの一口〜読者の声]
●エレベーター、安全に乗るには?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●紫外線遮断の日傘はこの色!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●声かけ事案情報をお寄せ下さい

 このところ子供への不審な「声かけ」報道が後を絶ちません。全国各地で「お菓子をあげようか」「かわいいね、どこに住んでるの」といった不審者の声かけが増加しています。
 もしこれらの出来事に遭遇した、見かけたということがありましたら最寄の警察署までお知らせ下さい。各都道府県警HPにはこういった事案の情報が掲載されています。
 また防犯パトロール活動を行っておられる方にあたっては、必ず地域指定の帽子、腕章、たすき等を着用してパトロールと分かる服装を心がけていただくようお願い致します。昨年12月鳥取県において、防犯パトロールを名乗り子供に近づこうとした不審者の例が報告されています。
 ただし、これらの寄せられた情報は、本当は全く悪意がなく、道等を尋ねるつもりで声をかけた場合などもありますので、掲載情報を活用される際は十分ご注意下さい。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●大掛かりな囮捜査

 日本と違い、囮捜査が認められているアメリカでは、日々様々な捜査が行われているということは前にも話したことがありますが、今度はテレビ局が提携を始めたようです。
 今年1月にカリフォルニア州オレンジ郡の警察がボランティア団体に応援を要請、若者に人気なあるウェブサイトに罠を仕掛けました。ここのチャットで未成年者(12〜13歳の設定だそうです)になりすまし、性交渉を前提としたデートの約束をしてくる人間を待ち合わせ指定の場所で次々と検挙したのです。
 普通の会話をする分には問題はないでしょうが、こういったことが絡むと犯罪となりますからね。
 ちなみに検挙された人間の中には元警察官も含まれていたそうです。嘆かわしい話です。
 さて、これに目をつけたテレビ局が同じようにチャットで性犯罪者を釣り上げ、家にやってきた様子を報道する、というのが今アメリカで大人気となっている番組の骨格です。
 様々なプレゼントを抱えてやってきたり、いきなり服を脱いでしまう人間など様々なタイプの来訪者がカメラに収められました。もちろんその後は待機していた警察官による逮捕が待っています。
 わざわざ子供に成りすまして相手を騙すなんて、という声もあるかも知れません。しかし、先ほどもいいましたが性交渉を前提に子供と会うというのはアメリカでは犯罪になります。
 私としてはこの番組が有名になることにより、潜在的な性犯罪者が「こういったことに引っかかるかも知れないから、実際に行動に移すのはやめておこう」という犯罪抑止が働くことを期待しています。
 日本で行えば大問題必至の番組ですが、それだけアメリカは性犯罪に悩まされています。犯罪は、防ぐことが出来ればそれに越したことはないのです。
 



[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●通報か裁判か
 
 たまに相談がてら、「警察に話してもまったく動いてくれない」という話を聞かされることがあるんやけどな、今回はちょっとその話でもしよか。
 最近はかなり改善されたけども、警察はやっぱり基本的には民事不介入なんや。「逮捕権」は乱発すれば人権を侵害するものでもあるし、逮捕まで至らんにしてもやっぱりプライバシーの部分においそれと立ち入るわけにもいかんやろ。揉め事の、どちらの味方をしても根にもたれるしな。また、損害は警察に言うても取り返してくれることはないから、それやったら話し合いしてもらちあかんと思えば、裁判した方が早い。
 一方で、「違法営業を片っ端から摘発していかないのは、裏で癒着しとるからやろ?」なんて声も聞くけどな。あんな、まあ確かに違法なものがええとはいわんけど、そういうものが全部なくなって、健全な営業店だけの世の中になったところを考えてみ。メチャクチャ住みにくいと思うで。法定速度でしか走らん車のようなもんや。そんなギュウギュウに締め付けられたら人の心はすさむと思うで。
 つまりは、適度な緩みも必要や、っちゅーことや。そういうところでストレス解消しとる人もおるやろ。繰り返すけど、違法なものを肯定しとるわけやないで。
 でもな、勘違いしないで欲しいんやけど、警察はちゃんと裏で取り締まりをやってる。一度摘発するとその周辺はかなりおとなしくなるから、全部摘発できないまでも波及効果っちゅーもんがあるんや。捜査員も捜査費も無限にあるわけやない。せやから効率よく、問題が多いと思われるところから優先順位をつけて順次取り締まり、といったような具合で頑張っとるんやで。
 有名なドラマで「事件に大きいも小さいもない」というセリフがあるやろ。大抵の警察官はちゃんとそれを分かっとる。けども、隣の住人がうるさいという事件を優先するか、次も犠牲者が出る可能性がある連続殺人事件を優先するか、っちゅーたらどうしても後者になってしまうわけや。
 とかく警察官に悪印象を持つ人が多いし、不祥事も多いから警察が絶対正義とは言われへんけども、警察の目標は犯罪の撲滅にある、と覚えておいて欲しい。でなければ過酷な労働条件の中で警察官なんてしとられへんて。
 警察に相談するなとは言わんし、些細なことでも親身になって聞く人も沢山おる。けども自分らが話し合いで解決できることを、面倒やからと持ち込むのはお門違いやで。ま、そん時は俺のところに持ってきてな。




[防犯ミニ知識]


●食中毒を防ごう

 毎朝お弁当を作る方にとって悩むのが、この時期の食中毒対策ですね。また、冷蔵庫に入れておいた食材の調理も不安…という方もおられるでしょう。
 今回は食中毒を防ぐための対策をいくつかお話したいと思います。
 まず食べ物の購入で、消費期限が切れたものをわざわざ買う人はあまりいないと思います。例えば夕方からのタイムバーゲンなどで購入したものは早めに使い切るようにしましょう。生鮮食品は、買ってきたら出来るだけ早く冷蔵庫・冷凍庫にしまい、そのまま室温で放置しないようにします。
 この冷蔵庫・冷凍庫ですが、入れれば安心と思うのは間違いです。冷蔵庫の温度は大体10℃、冷凍庫は-15℃以下ですが、これはあくまでも細菌の増殖がゆっくりになる、増殖が停止するというもので、殺菌できるわけではありません(中には殺菌機能がついたものもあります)。そのため、調理する時には洗えるものはきれいに洗い、ものを取り出したりしまう時にも長時間開けっ放しにしないようにしましょう。
 調理については、生の魚や野菜をとりあつかった後に、生食の食品を扱う時は一旦手や調理器具を丁寧に洗ってください。出来ればまな板や包丁を使い分けるのが良いです。これに限らず料理中は、こまめに器具を洗うようにするとより良いですね。
 加熱を行う際は十分に、まんべんなく行って下さい。冷凍物を解凍する時はレンジで一気に行うか、冷蔵庫の中で行いましょう。室温で行うと細菌が増殖する場合があります。
 調理が終わった後の器具は丁寧に洗い、出来れば熱湯をかけて消毒すると効果があります。スポンジ、ふきんなどもこまめに煮沸消毒するようにしましょう。
 最後に、時間が経ちすぎた食品は無理をせず捨てるということも大切です。もったいないからと言って食べると食中毒のもとです。過信せず、管理をきちんと行うようにして下さい。
 もし変な症状が出た場合はもよりの病院で診察を受けましょう。
                                   (協力:新出病院)




[ほんの一口〜読者の声]

 
●エレベーター、安全に乗るには?
「エレベーターの事故がいろいろ報道されています。うちも小さな子供がいるのですが、そう頻繁に事故は起きないと思いますが安全に乗るための注意事項を教えてください」

 生活安全課からお答えします。
「一番重要なのは、エレベータ内で騒いだり飛び跳ねたりすることは危険だ、と教えてあげることだと思います。またあちらこちらのボタンを何度も押したりすることも緊急停止につながる可能性があります。
 エレベータへは静かに乗り、自分の押した階につくまでおとなしくしている、ということを教えましょう。
 また、大人にもいえることですが、早く閉めようとボタンを連打したり、駆け込みで無理やりドアを開けたりすることは大変危険ですし、故障の元です。
 ペットを連れて乗る時は必ずペットを抱え、リードをつけていれば短くして持ちましょう。ドアが閉まる直前に犬がパッと飛び出してしまいあわててドアを開けた、というトラブルも起きています。どんな動きをするか予測がつきませんから、十分注意しましょう。
 そのほかに、エレベータ内での犯罪などにもご注意下さい。不審な人間が乗り込んできた、乗っていたという場合は下りることも重要です。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●紫外線遮断の日傘はこの色!

 こんにちは!交通課の由美ですvvワールドカップの試合を見ている人が多いのか、あくびをしながら運転している人を見かけます。あまり無理をしないように、安全運転を心がけて下さいネ。
 今回はこの時期女性が悩まされる紫外線対策のお話です。運転中でも紫外線対策として手袋をしている人を見かけますし、街中でも白い日傘を差して歩いている人も。
 この日傘ですが実は、白色よりは黒や茶色の方が断然紫外線カット率は高いのです。また、一番遮断率が高いのは緑色。
 この色の日傘はなかなか見つからないかも知れませんが、きちんと紫外線対策したければ、緑色の日傘を差した方がいいみたい。
 私が乗ってるパトカーも、窓ガラス緑色にしてくれないかなぁ…。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 出勤時、駅のホームで「痴漢です!」という声に反応したFさん。
 逃走しようとした痴漢を取り押さえようと、走り出した瞬間に転んでケガをしたらしい
 誰も同情してくれないとしばらく不機嫌だった。


 


[あとがき]

 梅雨の時期になりました。天気予報が外れることもしばしばあるので、雨具の携帯は欠かせません。しかし濡れた傘を持って電車に乗ると、床に水溜りが出来るという別の悩みも。なかなか大変です。夏が待ち遠しいですね。
 さてワールドカップ、日本は決勝進出を果たせるでしょうか。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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