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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第133号

==警視庁メールマガジン第133号==
                                   発行日:06/07/28



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●子供のための防犯機能つき携帯

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●夏の登山にご用心

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●探偵感覚を磨けば防犯もバッチリや!

[防犯ミニ知識]
●真夏の車中は高温状態に

[ほんの一口〜読者の声]
●警察官立寄所って?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●ビニール袋が…あけられない!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●子供のための防犯機能つき携帯

 子供が狙われる犯罪被害に対して、携帯会社各社が防犯機能をうたった子供用の携帯電話やPHS(簡易型携帯電話)を次々発売しています。
 子供には携帯を持たせない、というご意見もあるでしょうが、これらの機能がどのようなものか知るのもまた良い防犯になるでしょう。
 下記に簡単な各種の機能を紹介します。
・ひもを引っ張ると防犯ブザーが鳴り響く機能を持ち、同時に親の携帯電話へ異常を知らせる
・同じようにブザーが鳴った場合自動的に位置を親の携帯へメールする
・他人に携帯電話の電源を切られた場合、設定によって最短15分で再度電源が自動的に入る
・電源が切られると位置をメール送信
 この中には、特殊な工具を使わなければ電池が取り外せないようになっており、「他人の手で情報送信を阻害されない」という対策がとられています。また、これらの携帯もしくはPHSは有害サイトに接続しない設定も簡単に出来ます。
 これから親子で携帯電話購入を考えているという方には、こういった防犯対策のしっかりしたものが良いかもしれません。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●夏の登山にご用心

 今回は本来の職務からはずれて、この時期に多発する山での遭難事故原因について少し私の考えを述べてみたいと思います。
 山での遭難事故を見るたび周囲でも、「なんであんな軽装で行くのか」という声があがります。夏はきちんとした装備で山に登った人の遭難事故よりも、レジャーや遊びだったはずの人が遭難するケースが増えるように思います。
 実際に遭難した人に話を聞いたことがありますが、やはりその人達も「ちょっとのぼれるところまで行ってみよう」という軽い気持ちだったそうです。ところが、仲間の誰かが「ここは何度も来ているから近道が分かる」と言いはじめ、盛り上がっていたのもあり散歩道を外れて歩き始めてしまったのだそうです。そのうちに突然の雨になって気温はグッと下がり、半そでの軽装だったために身動きすることも出来なくなってしまい、幸いにもまだ携帯電話の通じる範囲内であったことから助けを呼ぶことが出来たそうです。
 彼らが遭難したのはそれほど高度のない山だったから良かったようなものの、どんな山でも軽装で登山するのは無謀です。特に夏などは、うだるような暑さだからこれくらいが丁度いいと考えて登山に挑戦する信じられない人もいるようですが、地上が沖縄のようであっても山は北海道と考えた方が良いくらい気温は違います。そこへ雨が降れば、凍りつくくらいの寒さになります。「ちょっと散歩」の範囲でないことは明らかです。散歩を軽装でしたいのであれば、絶対に自分勝手な判断で散歩道を外れるようなことはせず、周囲に人がいればマメに情報交換をしながら上るくらいが良いでしょう。また、天気にも気をつけ、今どんなに晴れていても地元の人が止めたり、天気予報が雨になると言っているのであればやめておきましょう。
 「山の天気は変わりやすい」という言葉をお聞きになったことがあるかと思いますが、これは危険を促すため適当に言っているわけではありません。山は地上と違い地形は複雑で風の向きが複雑に変わります。学校で習われたかと思いますが、雲が発生する条件に「温度」「湿度」「塵芥の有無」というものがあります。山は温度が、風の向きが変わることによって上下しやすく、湿度、塵芥も適度にあり雲がより形成されやすい条件を持っています。(もちろんその反対に雲が消失しやすい条件でもあります)
 そのため天気が非常に変わりやすく、軽装ではこの天気の変化に対応できないため、より遭難のリスクが高くなるというわけです。
 軽い気持ちでの山道散歩がとんだことに…とならないためにも、散歩はあくまでも散歩に留めておくのが良いようです。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●探偵感覚を磨けば防犯もバッチリや!
 
 おーし、いよいよ夏休みやな。せっかくやから常日頃「探偵になるにはどうしたらいいですか」と手紙を送ってくる小学生に、俺から探偵への一歩を踏み出す課題をプレゼントや。ちゃんと学校の宿題済ませてからやるんやで。
 まず、自分の家と学校、よく遊ぶ場所かもしくはよく行く店の位置が大体でええから載っとる地図を用意してな。学校がかなり離れとるっちゅー人は近い駅でもええわ。それと、白い紙。ま、裏が白いチラシでもええんやけど。
 次にペンを何本か用意して色の分担を決めるんやで。例えば赤色で丸をするならそこは注意する場所、青なら目印、みたいにな。そんなに数はいらん。数本で十分や。
 まずは自分の家から学校、それとよく遊ぶ場所もしくは店への道のりを写し取る。簡単でええねん。これは何枚か必要になるから、出来ればコピーするか何枚か作ってな。
 そしたらその道のりを頭の中で思い出しながら、交番、「子供110番の家」もしくは24時間空いとるコンビニなどがどこにあったか印をつけていくねん。それが終わったら今度は、「見通しが悪くて危ない場所」「人気があまりない場所」を別の色で印つけていく。これは覚えてる限りでええ。
 次に、その紙はおいといて、何も印をつけてない道のりの地図を用意して、実際に足を運んでさっき言うたチェック場所をチェックしていくんや。結構大変やと思うから、保護者と一緒にやった方がええな。
 家に戻ってきたら、チェックした地図と最初に自分が書いたのを照らし合わせて答え合わせや。
 100%正解なら言うことないけど、あんまし最初からそういうのはないやろ?せやから今年の夏休み中に、実際に歩いてチェックした地図を持っといてこまめに覚えること。安全な場所と危険な場所を覚えるというのは防犯にもなるし、探偵にとっても必要なことやで。
 地図がボロボロになる頃には完全に周囲のことが頭に入っとるはずや。したら、いつも見ない車が止まっとるとか、不審な人間がウロウロしとるとかも分かるようになる。
 立派なチビッコ探偵誕生やで。まあ危険やから、どっかの少年探偵団みたく事件に首は突っ込まんといて欲しいけどな。
 



[防犯ミニ知識]


●真夏の車中は高温状態に

 何度かこのメールマガジンでも取り上げていますが、子供を車内に放置して親はパチンコ、子供が熱中症で死亡するという事故が毎年多発します。
 日本自動車連盟(JAF)が、5月、午後3時、気温25度という条件下で車を放置するとどのような温度変化があるかを実験したことがあります。大して日差しのきつい日ではなかったそうですが、5分後に39度、15分後には50度という、予想以上の上昇を記録しました。5月でこれだけ上昇するのです。真夏はもっと早く高温になるでしょうし、これは窓を少し開けたくらいで防げるものではありません。
 何時間も子供を放置してしまう理由として、「途中で様子を見に行くつもりだったがついパチンコに熱中してしまった」という話を聞きます。ニュースをご覧になった方は「途中で見に行くくらい出来るはず」と思われるかも知れませんね。親の肩を持つつもりはありませんが、本当に熱中してしまうと時間が過ぎるのを忘れます。子供が夢中になってゲームを何時間もしてしまうのと同じことです。ですから「途中で見に行くつもり」というのは思っていてもなかなか出来ません。
 もちろんその前に、「子供を車内へ放置しない」ということが最重要です。店内に連れて行けない、というのであれば、子供から目が離せないうちはどちらかが車内に残っているか、最初から行かないということを心がけるべきですね。もっとも、子供のことをきちんと考える人であれば、時間を忘れるほどパチンコに没頭…ということはないかも知れませんが。
 こういった事件が後を絶たないのに対しパチンコ店では、駐車場、店内に看板やポスターを設置したり、駐車場見回りを行ったりしているようです。それでも死亡事故は減りません。中には「託児所を設けてはどうか」という意見もあるようですね。店内で子供をあそばせていて誘拐された事例もあることから、車内に放置しても店内に連れてきても危険、と考えたのでしょう。
 店側に対策を求めるのではなく、自分たちが遊びたいがために子供を平気で危険な状態にさせておくことが問題なのです。
 大切なわが子のことですから、今一度よく考えていただきたいと思います。
                                  (記事協力:新出病院)




[ほんの一口〜読者の声]

 
●警察官立寄所って?
「ぼくが学校から帰る道の、銀行とか郵便局には、「警察官立寄所」という看板があります。でも、おまわりさんがいるのを見たことはありません。ぼくが学校にいる間に立ち寄っているのですか?どういうものなのか教えてください」

 広報課からお答えします。
「警察官立寄所というのは簡単に言うと、その地域を担当している(所轄)警察署長が、特に警戒が必要と思われる公共の場所に設置するものです。これは警察側が表示を促したり、店からのお願いで設置したりします。銀行やコンビニのように、業界がひとまとめにして「設置してください」と申請するケースもありますよ。
 実際に警察官が立ち寄っているかどうかですが、これは、看板を出すことによって泥棒や強盗に入られにくくする意味もあり(抑止効果)、どちらかと言えば実際に立ち寄るよりもそちらが目的といえます。もちろん立ち寄りもしていますが、人手が足りないので一般の防犯ボランティアや警察OBにお願いしているところもあります。
 ちなみに一般家庭ではお願いされても警察官立寄所には出来ません」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●ビニール袋が…あけられない!

 こんにちは!交通課の由美ですvv仕事の後のビヤガーデンがたまらない、という人もいるのでは?私も友達とよく行ってます。でもそのままハンドル握っちゃダメですよ!飲んだら乗らない、で楽しいお酒を!
 さて今回は、たまーにある、スーパーのレジ袋が開かないという時のウラ技。台においてあるふきんでちょっと指先をぬらしたり、あるいはペロリと指先を舐めたり。それはしたくないという人のためにいろいろ技が紹介されていますが、これは結構簡単に出来るので私も重宝している技です。
 やり方は簡単、親指を中にして握りこぶしをつくり、5秒間待つだけ。これで簡単に袋があきますよ!普通のロール状にされているビニール袋にも使えます。
 でも一番良いウラ技は、マイバッグを持ち歩いてレジ袋を節約することかも知れないですね!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 Tさんが「個人情報が流出した」と言いながら出勤してきたので、すわまたネットかと大騒ぎになりかけたが、奥さんに携帯電話のメール送受信歴を見られただけだったらしい。


 


[あとがき]

 夏休みに入りました。一昔前は公園などで遊んでいる子供の姿が見られたものですが、最近は室内で遊ばせたり塾に通ったりと、夏休みというほどの変化はないようです。うちの子供も夏休み特別学習だとかで、毎日勉強道具を持って塾通いです。それが良いのか悪いのか、複雑なところですね。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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