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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第134号

==警視庁メールマガジン第134号==
                                   発行日:06/08/11



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●途中狙い、増加中!

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●キャンプを楽しむには

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●死者への敬意

[防犯ミニ知識]
●水難事故を防止しよう

[ほんの一口〜読者の声]
●バイク専用の停止線が減ってるような…

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●炭酸飲料、泡を立てずに注ぎたい!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●途中狙い、増加中!

 一時期ニュースで次々と取り上げられていた「途中狙い」、あなたはこの手口を覚えていますか?
 銀行などでお金を下ろした人の後を尾行し、呼び止めて「服に汚れがついている」「●●へ行く道を知りたい」と言って気をひいている間に、仲間が金品を掏り取るという手口です。また、被害はこれだけではなく、被害者がお金を引き出すときに押していた暗証番号を予め盗み見しておき、盗んだ財布からカードを使って預貯金を引き出すということもあります。
 現金を下ろした後はお金の入っているバッグをしっかり持つ、大金を引き出す時は出来る限り複数で行く、ATMなどで後ろから覗き見をする、必要以上にくっついて立っているなどの不審者に気をつける、もしくは通報するという対策を行いましょう。混雑する銀行でお金を下ろしてホッと一安心、ではなく、その後に気をつけるようにして下さい。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●キャンプを楽しむには

 夏休みも中盤に差し掛かりましたね。あちこちお出かけの予定で忙しいご家庭も多いかと思います。
 前回に引き続き今回も、アウトドアレジャーを楽しむためのちょっとした注意事項をお話ししようかと思います。
 まず、行き当たりばったりで行く先を決める人は少ないと思うのですが、出来る限り事前に下見をして、パンフレットやネットでの情報と大きな違いがないか確認しておかれると良いでしょう。
 というのも、実際に行ってみたら紹介されていた施設がなかったというハプニングも多々あり、古い情報がそのまま掲載されているというのも珍しくないのです。中には、柵のない危険な崖道の遊歩道があたかも安全であるかのように紹介されており、子供がその遊歩道から谷へ転落し、死亡するという可哀想な事故も起きています。実際に目で見て安全性を確認するというのは悪いことではありません。
 次に、持って行くものです。これはアウトドア用品を販売しているお店などでセット販売しているところもあるでしょうから簡単に揃うと思いますが、そのほかに救急箱や、履きなれた靴で水にぬらしても良いものを持っていかれると良いでしょう。川などで遊んだり水を汲んだりする際に、ビーチサンダルなどですと滑る危険性がありますが、素足も危険です。そんな時はきなれた靴であれば動くのも楽でしょう。
 次に、アウトドアを楽しまれる方に一番気をつけて欲しいのがゴミの問題です。よほどの事情がない限り、持ち込んだゴミは持ち帰るのがマナーです。放置して帰ると食べ物の匂いにつられてやってきたクマなどがゴミをあさることを覚え、出没するようになってしまいます。また、スズメバチなどはお菓子や果物の匂いにひかれてやってくるというデータもあり、当然刺される可能性が高くなります。飲食した後はしっかりと掃除、後始末をし、ゴミを袋にいれて封をしましょう。今年楽しんだから来年もと思っていたら、クマが出没したりハチにさされる人が続出したため閉鎖…ということになっていたら残念ですしね。
 遊びに出かけた先では、親子できちんと周囲に挨拶をしましょう。どうせ他人だからと知らんふりをするのでは、楽しみも半減です。また、レジャーに慣れた人と知り合いになれれば、キャンプのコツなども教えてもらえるでしょう。そして、気候には特に注意し、何か危険な兆候があれば周囲に知らせて避難する事も忘れずに。
 最初からすべてうまくこなすのは難しいことですが、多少の失敗は気にせずに楽しんでください。手順を完璧にこなすことではなく、自然と触れ合いその楽しさを知るということがアウトドアレジャーの最大の目的である、と私は思っています。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●死者への敬意
 
 今月はせっかくやし、俺が関わったちょっと信じられんような話をするで。ま、いわゆる怖い話の類やな。嫌いな人は飛ばしてな。
 例えば事故現場に遭遇したりっちゅーのは誰でもある話やろけど、最近は携帯電話のカメラで随分簡単に写真を撮る奴がおるな。野次馬根性で撮りたい思う気持ちはわからんでもないけど、あんまり褒められたもんでもないしやめといた方がええで。中には得意げにその場で知り合いに電話して話し始める奴もおるしな。
 一方でたまたまそういった事故・事件現場にマスコミが居合わせた時、あれはもう使命感というよりもトクダネを掴んだというハイテンションからなんやろなぁ、死体でもケガ人でも構わずとりよる。中には意識のある人が「やめてください」と言ってても構わずライト浴びせかけて撮影に夢中、っちゅーこともあったで。警察が到着する頃には現場保存なんかどこ吹く風や。勝手に撮影しやすいように死体を動かして叱られたっちゅーケースもあるしな。
 職業柄撮らんと仕事にならん、っちゅー気持ちは少しはわかるつもりやし、絶対にやめとき、なんて言う権利はないわけやけど、それでも被写体に対する敬意くらいは持っとって欲しいねん。
 ある時のこと。道を走っとったらたまたま目の前で玉突き事故が起きてな。幸い俺は巻き込まれんで済んだんやけど、現場はかなり酷い有様やった。そこに偶然居合わせたんがあるテレビ局の取材班や。彼らは他の人たちが救助活動しとる間も平気で撮影をしとって、もうおかまいなしなんやな。警察とかレスキューが来てたたき出されたけど、その場にいた全員が嫌な気持ちやった。
 で、報道でそのテープが使われとるのを俺は苦々しく思いながら見とったんやけど、しばらくしてその時撮影してたという関係者から連絡があって、「不審な人間に付きまとわれてるから何とかならないか」と言われたんやな。
 事故で亡くなった人も沢山いてたから、その遺族に恨まれとんちゃうんかいとか思いながら話を聞いたら、それがちょっと違うんやな。
 あの事故以来いつ、どこでカメラを回しても同じ人物が映りこむっちゅーねん。例えば後ろに人が立つスペースのない場所やとか、走っとる乗り物の窓にクッキリ映っとるとかな。
 俺も最初は何かのドッキリちゃうんかと思ったんやけど、その場で回して映した映像にも不審な人物っちゅーんが映り込んどるのを見てこら違う、思てん。
 で、調べたところその人物っちゅーのはどうも例の事故で亡くなった人らしい。あんだけ無茶な撮影したんや、恨まれて当然やろな。
 流石に関係者も冷静ではおられんかったと見て、即刻事故現場に花を添えて謝罪にいったんや。それからは幸い現れとらんっちゅー話やけど、今でもたまに別の事故現場の映像を撮ったりしとると隅に映っとることもあるらしい。
 まあ何でもかんでもこういう現象がどうのというのは好かんけど、トクダネであれば何でもええっちゅーのはどうかと思うんやけどな。




[防犯ミニ知識]


●水難事故を防止しよう

 今年も水の事故が相次いでいます。夏休み後半、楽しく過ごすためにも、何が危ないのか、どう対策をしたらいいのかしっかり学んでおきましょう。

1.子供だけで遊ばない
 他の人もいるから大丈夫、という認識をしがちですが、実際に他人をいちいち観察している人はいません。プールなどでも絶対に、子供から目を離さないようにしましょう。

2.体調の悪い時、飲酒時は泳がない
 「気分が悪くなったら水から上がればいい」と思って水に入っても、思うように体が動かなくなりおぼれることがあります。大変危険です。また、水に入る時はしっかり準備運動をしましょう。

3.海、川では気候に注意する
 増水した川に入って流されたり、雨上がりで水かさが増している海で泳いでおぼれるということはよくあります。また、これから雨が降りそうな場合でも危険ですから入らないほうが安全です。

4.遊泳禁止場所で絶対に泳がない
 人がいないから楽に泳げる、という考え方をする人がいるようですが、遊泳禁止の場所というのは、離岸流(沖へ強く流れる海水)が発生していたり、突然深くなっていたりと、おぼれやすい場所でもあるということです。実際、そういうところで泳いでいて亡くなる人が後を絶ちません。決まりごとは必ず守りましょう。

5.こまめに休憩をとる
 泳ぐということは想像以上に体力を使うものです。必ずこまめに水からあがって休憩しましょう。無理をして長時間泳いでも何もいいことはありません。

6.マリンスポーツを楽しむ時の注意
 必要に応じて船舶保険に加入したり、ライフジャケットを着用したり、海上のルールを学んでおきましょう。また、海岸からの定められた距離を守り、泳いでいる人やボートなどに不用意に近づかないで下さい。

 これらをしっかり守るだけでも、事故の可能性は減ります。
 無理をしないで楽しむことが大切ですね。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●バイク専用の停止線が減ってるような…
「自分は単車に乗っています。昔は交差点とかでよくあった、自動車用の停止線とは別に、バイクとか用の停止線があったと思うんですが、なんか減ってきているような気がします。道路交通法の改正でもあったんですか?」

 交通課からお答えします。
「この、二輪車と自動車の停止線を別々に表示したものを「二段停止線」と言います。元々は交差点での自動車発進時にバイクが巻き込まれる事故が多かったため導入されました。
 しかしこの二段停止線導入のため今度は、二輪車側に優先意識が生まれてしまい、停車している車両を無理にすり抜けて前へ出ようとする原因にもなっています。そのため逆に交差点で巻き込み事故が増えることとなり、現在では都道府県の事情にもよりますが、減らす傾向になっています。もちろん交差点の事情に応じて新たに導入したところもありますが、元から交差点30メートル以内は追い越し禁止と法律で定められています。場合によってはすり抜けが違反になることもありますので注意してください。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●炭酸飲料、泡を立てずに注ぎたい!

 こんにちは!交通課の由美ですvvお盆目前、帰省ラッシュの始まりです!どうぞお帰りの際にはこまめに休憩をとって安全運転を!せっかくの帰省ですから焦らずゆっくり帰りたいものですね。
 今回は、グラスに注ぐ炭酸飲料の泡を少なくしよう、というもの。自分たちだけならペットボトルのまま飲んじゃうけど、お客さんが来るとなかなかそうもいきませんよね。でも、氷を入れて出そうとすると泡ばかりで量は少し…なんてことも。
 こういう時は氷をサッと水洗いして下さい。氷の表面がツルツルになることで液体の炭酸ガスを刺激することが少なくなり、泡立ちを押さえることができます。
 まあゆっくり静かに注げばいいことなんですけどね。沢山人が来てそんなことしてられない!という方はぜひどうぞ。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 趣味の写真を生かしてブログを始めようと張り切っていたSさん。
 まずその前に写真をパソコンに取り込む方法がわからず断念した。




[あとがき]

 子供たちが遊んでいた環境はこれほどまでに危険だったのかと、埼玉県の事故を知り衝撃を受けています。事故が起きないから大丈夫、ではなく事故を未然に防ぐ対策をきちんとして欲しいものです。安全があってはじめてレジャーも楽しめるというものです。また、水難事故も相次いでいます。今号の情報を活用していただければと思います。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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