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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第178号

==警視庁メールマガジン第178号==
                                   発行日:2008/04/18



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●災害救助プロフェッショナル展のお知らせ

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●不明点の多い裁判員制度

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●恐るべしローカルルール

[防犯ミニ知識]
●後部座席シートベルト着用義務化に向けて

[ほんの一口〜読者の声]
●監察官は何をする仕事?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●良い温泉宿を見つけたい!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●災害救助プロフェッショナル展のお知らせ

 4月25日(金)〜5月6日(火)の間、警察博物館において「災害救助プロフェッショナル展」を開催致します。(金曜日は13:15以降開館、28日休館)
 地震や災害に対する意識を高めてもらうため、災害に関する資料や器材、写真パネルなど沢山の展示をそろえています。
 また、期間中は多くのイベントも開催されます。(雨天中止)
 ぜひ足をお運びください。
 



[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●不明点の多い裁判員制度

 平成21年よりスタート、と言われていた裁判員制度が、平成21年5月21日よりスタートと、正式に日時が決定しました。
 具体的な内容についてはこれまでも説明してきた通りですが、今回は「自分が裁判員に選ばれたら断ることはできるのか」ということについてお話ししようと思います。
 まず基本的に裁判員に選ばれた場合断ることはできません。何となく嫌だから、面倒だからという理由で勝手に欠席すると処罰されます。
 辞退することができる具体的なケースはまず1つ目として、「従事する仕事における重要な任務がある場合」となります。例えば税理士の方が会社の決算期で、仕事を休めば会社に重大な損害をもたらすと考えうる場合ですとか、農家の収穫期で、これを逃すと出荷にさし障るというような場合。
 2つ目として、要件の代替が利かない事例です。父母への葬儀出席または妊娠中、出産から8週間以内、介護が必要な親族や同居人がいる、またはその入院につきそう必要があるなど。
 3つ目としてその他どうしても出席できない理由がある場合など、裁判所に申し出て辞退することができます。ただし内容によっては証明書類が必要になる場合もあります。
 この他としては、70歳以上である、学生である、過去5年間に裁判員を経験している、重い病気であるなども含まれます。
 ですから極端なことを言ってしまえば、特殊な職種もしくは家庭の事情がない限りはほぼ辞退は難しいということになります。
 その代わりに雇用主は従業員が裁判員制度の職務のために仕事を休むことを妨害したり、裁判員になったことを理由に解雇や不当な扱いをしてはならないと定められています。
 しかし裁判員制度はデメリットも抱えています。
 裁判員自身の個人情報は他の裁判員にも被告にも公開されることはないのですが、顔を見られることを不快に思う人も多いでしょう。また、裁判の後参加した方が抱えるストレスについても懸念されています。(相談窓口設置予定)
 我々警察でさえ捜査においてストレスや過労で体調を崩す者は沢山います。裁判と捜査は違いますが、それでも一般市民が突然背負わされることになる責任感などは、やはり国がしっかりとケアしていかなければならないと思います。
 重大な刑事事件に限られている裁判員制度ですが、それでも日本の司法を知る上で貴重な経験であると思います。
 もしもあなたが選ばれた時には、辞退の理由ばかり考えずに、裁判への理解を深めるよう前向きに検討してみて下さい。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●恐るべしローカルルール
 
 さあいよいよ大型連休前やな。俺もゴールデンウィークはあちこちに行って探偵の仕事する予定が入っとるから、今から楽しみや。もしばったり出会ったらよろしゅうな。
 ところで免許証を持っとる人や、歩行者の人にぜひとも考えてもらいたい問題がある。問題と言ってもそんな構えるもんやない。○×クイズや。
第1問。直進している車と、右折をしようとしている車、優先は右折である。
第2問。道路上において歩行者と自動車のうち、優先されるのは自動車である。
 こんなん常識もってる人なら両方とも×というのはすぐわかるわな。けどもこれが両方とも「○でしょ」と答える地域があるとしたら…どう思う?
 これをローカルルールといって、各都道府県警は「早急に指導が必要」と言ってる。
 例えば「名古屋走り」「伊予の早曲がり」などがある。まあ簡単に言えば交通違反も含んだマナーの悪い運転のことや。決して自慢できるルールやない。
 けれども、免許を取る時に正しい法規は学んどるはずなのに、その地域のドライバーは気がつけばそこのローカルルールで運転しとる。これで事故が多発せんわけがない。
 また、その地域内だけならまだしも、よそにいっても平気で「うちはこうだから」とルールを押しとおすため、連休時には他県ナンバー車両による事故がいくつも起きる。その逆に、ローカルルールの存在を知らない他県ナンバーがその地域で事故を起こしたりな。
 いずれにせよ、こういったローカルルールが存在したままでいいわけはないし、事故を起こした時にも「こういうルールがあるから」という言い訳が通用するはずもない。
 連休で他の地域に行くにしても、よそから観光客が訪れる地域であるにしても、「うちはこうだから」ではなく、きちんとした運転のルールを守ることが大切やで。
 ローカルルールを通すドライバーほど運転ヘッタクソやしな。




[防犯ミニ知識]


●後部座席シートベルト着用義務化に向けて

 今年6月1日より、後部座席のシートベルト着用が義務化されます。
 何故後部座席にもシートベルト着用が必要なのか、車に乗っていて急ブレーキを経験したことのある方ならすぐにわかるかも知れませんね。
 後部座席で交通事故にあった場合、シートベルト非着用の場合、3つの危険があります。
 1つは、もちろん自分自身が大きな被害を受けるということ。2つ目は、車外に放り出される危険があるということ。3つ目は、前席同乗者への加害があるということです。
 高速道路上の衝突事故や、スピードを出していた車から同乗者が車外に放り出されて死亡というニュースを目にされた方も多いでしょう。また、衝突実験で、シートベルトをしていない後部座席の同乗者が、衝突ショックによって前部へ大きく投げ出され、前席同乗者とぶつかっている映像を見られた方もいると思います。
 このように、後部座席でシートベルトを着用するということは、自らの安全ももちろんですが、他の同乗者をケガから守るためにも大切なことです。
 子供が嫌がるからシートベルトをしない、というドライバーもよく見かけます。ゆっくり運転すれば大丈夫と思われているようですが、横から車が突っ込んできた、後ろから追突されたというような場合、シートベルトをしていない子供が車外に放出されて死亡という事故も実際に起きています。車の中でシートベルトをせず遊んでいる子に「座っていなさい!」と怒っても、それは安全にはつながりません。
 大切な人を守るという想像力を働かせ、「嫌がるからシートベルトをしない」ではなく、「もしものためにシートベルト」を徹底して下さい。
 また、JAFでは「後席シートベルト」ステッカーを配布しています。これを後部ウィンドウに貼ることで、同乗者に着用を促したり、周囲の車に呼びかける効果もあるでしょう。
 現時点では、施行後しばらくは高速道路での非着用に反則点1点が運転手に加算されます。バスやタクシーでも同様であるため、客として公共の乗物に乗った場合、着用を呼びかけられたらシートベルト着用にご協力ください。
 6月は衣替えとともに後席シートベルト着用、これを忘れないようにしましょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●監察官は何をする仕事?
「ニュースでたまに監察という言葉を聞きます。これは何をする部署ですか?」

 広報課からお答えします。
「監察官は、警察内の不祥事の調査、服務規程違反や会計業務の仕事です。学校で例えるならば、風紀委員のような仕事であると言えます。警視庁では警務部第1課に所属しています。
 公平な調査が必要であるためその身分は高く、階級は警視長または警視監となっています。
 あまり皆さんが普段の生活において接する機会はないでしょう。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●良い温泉宿を見つけたい!

 こんにちは!交通課の由美ですvv4月ももう折り返し地点。新入生・新社員の皆さんもそろそろ環境に慣れてきた頃でしょうか?無理をせずしっかり睡眠をとってこの先もどんどん行きましょう。
 さて今回はこのところ人気が出てきた国内旅行にも使える、行って損しない温泉地を探すコツのご紹介です。全部が全部とは言いませんが、参考程度に活用してみてね。
 皆さんが温泉宿を探すとしたらまず、地域を選ぶと思います。その中でどこの宿がいいか…。調べるのは大抵旅行雑誌やインターネットの旅行サイトではないでしょうか。
 ここで紹介文にご注目。やたら「○○さんも泊まった宿!」と芸能人・有名人の宿泊をアピールするところや、「雑誌などで続々紹介」「あの○×番組にも取り上げられました」ということを前面に押し出しているところは、宣伝に夢中になりすぎてお客さんへのサービスがおざなりなんてことも多いです。とにかく客が来ればいい、といった感じで接客態度にがっかりすることもしばしば。
 また、団体客の添乗員に対してだけやたら愛想がいい宿も問題です。団体客を連れてきてくれる旅行会社は確かに大切なお得意様かも知れませんが、その分個人客はないがしろ、ではいい気持ちがしませんね。
 その他、利用したお客さんが口コミ情報を寄せているようなサイトでいろいろ情報をゲットすることも大切。商業サイトなどでは広告料を払ってライターに書いてもらっているところもあり、そういった情報よりはやはり、実際に利用した人の意見が役に立ちます。
 行ってからがっかりしないためにも、情報収集は念入りにしましょう。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 この間上司のFさんが部下に指示を出していた。
「そこのあれだ、あれをナニしといてくれ
 部下はわからずキョロキョロしていた。




[あとがき]

 北京オリンピック聖火リレーの混乱の様子が各国から入ってきます。警視庁自体は直接関係ないとはいえ、国内での警備において関係者の皆さんは本当に大変な時期だと思います。
 警察の警備に手落ちがあったと言われることのないように、無事に終了することを祈っています。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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