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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第187号

==警視庁メールマガジン第187号==
                                   発行日:2008/09/19



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●10月は全国一斉飲酒運転根絶キャンペーン

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●印象

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●何がしたかったん?

[防犯ミニ知識]
●妊婦さんもシートベルトを!

[ほんの一口〜読者の声]
●私服刑事の服装はどんなもの?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●眠りを快適に!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●10月は全国一斉飲酒運転根絶キャンペーン

 警察庁では、10月中を「飲酒運転根絶運動強化月間」として、全国一斉に飲酒運転根絶のキャンペーンを展開します。10月9日には、都内・港区虎ノ門のニッショーホールで、警察庁主催、内閣府と国土交通省後援による「飲酒運転根絶シンポジウム」を開催します。
 飲酒運転は絶対にしない・させないを合言葉に、皆様のご協力をお願いいたします。

 「飲酒運転根絶シンポジウム」事務局  
 http://www.no-inshuunten.jp/index.html




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●印象

 特にこれ、と事件をあげていうわけにはいきませんが、我々が担当した事件の報道を見かけて、「実際とはずいぶん違う印象を与えているな」と思うことがあります。
 報道では被害者が常日頃から暴力をふるっていて、加害者はそれに耐えかねて殺したという風になっていても、実際は暴力はあったものの加害者の方も似たように暴力で応酬しており、耐えかねてということではない、というのは珍しくありません。
 結局報道する側が、加害者と被害者どちらから見た目でその事件をとらえているかということですね。
 警察としてはこういった報道について口をはさむことはできませんが、意図的に「加害者はこういう人だった」「被害者はこんな人でした」というコメントだけ集めて報道するのは不公平ではないか、と思います。
 特に、犯人がまだ逮捕されていないような時において、特定の人間が犯人であるかのような報道は行きすぎであると言えるでしょう。先入観を持って周辺へ聞き込みを行うのですから、コメントを出した人たちの口調も我々警察のそれとは異なってくるのは当然です。
 最近は、裁判員制度に興味を持って裁判の傍聴を始めたという方も増えてきました。そういった方から時折メールをもらいますが、「事件報道と実際の被告の印象が逆で驚いた」という意見も少なからずあります。
 確かに殺人や強盗、その他の犯罪において加害者が悪いのはもちろんですが、どういった背景があってそのようなことが起きたのか、裁判を傍聴して初めてわかることもあります。
 むしろ裁判員制度がスタートし、そういった違いに戸惑うことのないよう、中立な目線で事件を見ることが大切であるといえます。
 印象というものは、それを伝える側によってかくも違うのだということを、我々は知っておかなければなりません。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●何がしたかったん?

 こないだな、ちょっとした事件が知り合いの交番で起きたんや。
 そこの交番は大阪の中でも比較的郊外にあってのんびりしとるとこやから、深夜パトロールで警察官がいなくなるということも珍しくはない場所やった。ホンマは防犯上よくないけどな。
 それがある時その地域で深夜の通報がぼちぼち入るようになった。その交番に直接通報が入る形で。
 といっても、「どこそこの空き家で不審な物影を見た」「不審車両がいる」というような軽微なもので、深夜パトロールでその交番が留守の場合管轄の警察署に通報が回される仕組みになってはいるものの、パトロール中の警察官が巡回のついでに回る程度で、署からパトカーが出るという事態になることはめったになかった。
 そういうことが起き始めて、所轄署がこの地域の警備を強化しようかという対策を話し合っている時に、その交番へ空き巣が入ったという事件が起きた。
 その時警察官らは深夜パトロールで留守にしていて、たまたま交番に用があってやってきたカップルが交番から出てきた不審な人物に遭遇するという、お互いにタイミング悪い出来事だったけどな。
 ともかく不審者は仰天して逃げたが、カップルは交番内が荒らされているのを見てあわてて通報、ことが発覚したというわけ。
 不審者の方はその通報を受けて戻ってきていた巡回中の警察官にあえなく逮捕。
 で、事情を聞いてみればなんとこの不審者が、1ヶ月くらいの間あちらこちらからこの交番に通報を繰り返していた人間でもあったとわかって余計にビックリや。
 つまり些細な通報を行ってニセの通報であると警戒されないようにしつつ、その交番がいつ頃なら確実に無人になるかを確認しとったというわけ。
 そうまでしてこの交番へ盗みに入りたかった理由はなんと「制服」。制服を盗んで街中で着ていれば堂々と警察官のフリが出来ると思ったからなんやと。
 まあいろいろ下調べをした努力は認めんでもないけど、そもそも制服は所轄署で着替えるから交番にはおいてないで。むしろそっちの方をちゃんと調べた方がよかったな。
 時間をかけて念入りに準備した結果がこれや。はいごくろうさん。




[防犯ミニ知識]


●妊婦さんもシートベルトを!

 免許をお持ちの方であれば、教習中に「シートベルトをしなくてもよい例外」として、妊婦さんも該当すると習われたのではないでしょうか。
 それが今後警察庁の指導により、「妊婦さんもシートベルトをして下さい」という風に変わります。指導ですので、していないと即違反というわけではありません。
 さてどうして昔はしなくてもよいとされてきたシートベルトが、「着用推奨」に変わったのでしょうか。
 運転中急ブレーキを踏んだり、衝突事故を起こしたりすると当然体は前に進もうとする力が働いています。そのままですとぶつかってしまいますが、これを阻止する役目を持つのがシートベルトです。
 妊婦さんの場合シートベルトをしていると、胎児を圧迫してしまうので危険であるとされていたのですが、たとえばベルトなしで妊婦さんが運転していた場合、ほんの時速10kmにみたない速度での衝突でもハンドルが腹部にあたり、胎児に影響を及ぼす可能性があります。
 結果的にシートベルトを着用すると、未着用の場合に比べておなかへの衝撃を1/3程度に軽減できることがわかってきており、専門家からの指摘を受けて、着用指導への見直しとなりました。
 なお着用に当たっては医師の指導もしくは妊婦さんの体型に沿った着用を心がけて下さい。腰ベルトのみの、2点固定式ベルトの場合は衝突時など腹部が強く圧迫されて危険ですので着用しないでください。また、陣痛が始まって自家用車で搬送している時など、緊急時の場合は無理に着用する必要はありません。
  母子ともに安全であるためにも、シートベルトはできる限り着用するようにして下さい。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●私服刑事の服装はどんなもの?
「明智警視に質問です!明智さんはいつどこでもスーツを着用しておられますが、私服の刑事は必ずスーツでないといけないんでしょうか?それとも例外とかあるのでしょうか。ぜひ教えてください!」

 それでは今回は明智警視にお答えいただきます。
「基本的にはスーツ着用です。Tシャツやジーパンのようなラフな格好の刑事はあくまでもフィクションです。
 ただし部署によって違い、暴力団担当のところであればそういったところに溶け込みやすい服装になりますし、生活安全、少年課などであればスーツですと逆に堅苦しいものになってしまいますから、学校の先生のような比較的ゆるやかな格好になります。
 もちろん張り込みもこれでというわけにはいきませんから、こちらは適材適所ですね。
 関係者だと思って声をかけたら実は刑事の変装…ということもあるかも知れません」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●眠りを快適に!

 こんにちは!交通課の由美ですvvあっという間に9月も折り返し地点。商店街では早くも年末を意識した広告や売り出しが目立つようになりました。そろそろあわただしくなる頃ですね。
 さて今回は、ようやく寝苦しさから解放されるこの時期、快眠を手に入れようというものです。
 皆さんも自分の寝室を思い浮かべながら考えてみてくださいね。
 さてまず寝室に適切な色というと何色かわかりますか?あんまり赤や黄色と答える人はいないと思いますが、やはり寒色系の、押さえた色が最適。水色や薄紫などがもっとも適していて、精神を落ち着かせる癒しの色と言われています。
 また、寝具は真っ白に限る!とこだわりの方。白過ぎても刺激となり睡眠を阻害してしまうことをご存じですか?
 寝具に白を使う場合は明るさを抑えたオフホワイトくらいが良いでしょう。
 疲れているのによく眠れないという方は、ご自分の寝室の色について考えて見て下さいね!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 「裁判員制度」の話をしていたところにやってきたHくん。
 「僕らが選ばれたら休みもらえるんですかね?」と言っていたけれど、そもそも警察官は裁判員にはなれません




[あとがき]

 つい先日まで食品偽装の話題が世間を騒がせていたかと思えば、今度は事故米が全国に幅広く流通していたことが問題視されています。一体この国の食の安全はどうなってしまったのでしょうか?
 利益が出れば消費者の健康はどうでもいいというスタンスだと、回り回ってその商品を買う人はいなくなります。いかに目先のことしか見ていないかですね。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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