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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第191号

==警視庁メールマガジン第191号==
                                   発行日:2008/11/14



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●エアガン「カシオペアタイプ」の在庫回収について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●専門家の意見

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●病院のセキュリティー問題

[防犯ミニ知識]
●広がる薬物汚染

[ほんの一口〜読者の声]
●110番すべきかわからない

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●早く帰ってほしいこのお客

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●エアガン「カシオペアタイプ」の在庫回収について

 遊戯銃製造会社「タナカ」が発売した回転式拳銃型のエアガン「カシオペアタイプ」について、本物の拳銃と同じ殺傷能力があることがわかり、在庫回収を進めています。
 カシオペアタイプは「スミスアンドウェッソンモデル500」。回転式拳銃(リボルバー)型で全長38.5cm。メーカー希望小売価格は2万790円。装弾数は5発で、弾の直径は6ミリ。実弾銃と同様にシリンダーに弾を装てんして撃つものです。
 現時点では流通在庫の回収は終了しており、出荷も停止されています。
 



[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●専門家の意見

 事件捜査において特殊な薬品が使われていたり、犯人でなければ知りえないような知識が必要であったりする場合、それぞれの専門家に意見をうかがうことはよくあります。
 警察は閉鎖的で専門家に意見を聞くようなことはしないものだ、というイメージを持っている方もおられるかも知れませんね。小説やドラマなど作品の傾向によっては、そういう警察を作り上げる必要もありますから、そのイメージを現実の警察に持っているのだと思います。
 犯人がアリバイを作るために現場や遺体を細工したような場合を考えてみましょう。
 警察もこれまでのデータや捜査経験からある程度調べることはできます。しかし、実際に犯人が行った手口を立証し、それをもとに容疑者を絞り込む場合に、専門家の知識が必要となります。容疑者を絞って逮捕したけれども、この人では出来ませんでした、では大変なことになりますからね。
 ただ、専門家なら誰でもいいというわけではなく、捜査にも関わりますので詳しく明かすことはできませんが、誰に意見をうかがうかというのはある程度選択することになります。マスコミに捜査状況をペラペラと話してしまうような人では困ってしまいます。以前、どこからか警察が捜査協力を依頼した専門家のことがマスコミに流れ、マスコミの熾烈な取材合戦が起きたことがあります。この取材の中でうっかり専門家は容疑者とみなされている対象の名前を挙げてしまい、今度はマスコミがそちらへ殺到したために危うく容疑者を取り逃がすところだったというような、笑えない話がありました。
 もちろん容疑者と目星をつけている相手を警察側が専門家に話してしまったのが悪いのですが、そういうこともありますから、協力要請にはより慎重になります。
 専門家と一口にいってもそのタイプはさまざまですが、秘密をしっかり守ってくれる方がいいのにこしたことはありません。 




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●病院のセキュリティ問題

 今回はちょっと方向を変えて、病院というもののセキュリティについて考えてみようと思う。
 病院に行ったことがないという人はあまりおらんと思うけど、例えば院内に入り受付を過ぎてどんどん奥へ歩いていっても、関係者や看護師に「勝手に入らないでください」と呼び止められた人もおらんと思う。小さな病院などなら受付の奥は診察室ということで止められるかも知れんけど、総合病院、大学病院の場合はまず止められずにある程度入っていける。
 それはつまり、病院にまったく関係のない人間でもたやすく入れてしまうということで、本当はあまりあってはならないことなんやけどな。
 見舞客に関しても、身分証明書の提示を求めるなんてことはあんまりないやろ。
 よく事件の調査で俺も入院客へ話を聞きに行ったりすることはあるけど、受付に誰もいない病院もあったりして、「ここホンマに大丈夫なんかな」と心配になることもある。
 病院に来る人は具合の悪い人か、その関係者だけだ、という意識が、こういった雰囲気を作り上げているのだとは思うけども、以前暴力団の抗争で入院患者が暴力団員と間違われて殺された事件があったように、その気になればいとも簡単に部外者が入れる構造はあまりいいものではない。むしろ危険なことや。
 時折新生児が誘拐されたりするニュースもあるけど、ああいうのもいわば、「出産したばかりの親」やその身内を装えば簡単に入れることが問題なんや。子供が生まれたと聞いて飛んできた「父親」に「本人確認をしますので免許証を見せて下さい」なんて言わんしな。
 様々なところでの防犯・セキュリティが叫ばれとるけど、今後は病院もセキュリティの向上について考えた方がいいかも知れんな。入院棟には、患者・看護師以外はあらかじめ身分証明書を見せて登録した身内カードを入口のシステムに通さないと入れない、という風なシステムとか。
 ちなみにアメリカは防犯カメラが廊下にいくつも取り付けられていたり、医療の体制チェックの方が主なんやけど、「Joint Commission on Accreditation of Health Care Organization」、略して「JCAHO」という厳しい検査施設が存在する。これは、日本医師会には絶対マネできんやろな。




[防犯ミニ知識]


●広がる薬物汚染

 先日報道された、都内の住宅街で堂々と薬物販売が行われていたというニュースに衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
 警察にとっても、薬物販売といえば繁華街での受け渡しが多く、住宅街での売買はまさに盲点であり、今後捜査の目が向けられていくと思います。
 同時に、若者の深刻な薬物汚染が問題となっています。今年警視庁が8月までに摘発した大麻取締法違反容疑の752人のうち学生は約10%を占めており、注射を打つ覚せい剤とは違って、吸引が中心となる大麻は手を出しやすいと考えられ、早急な対応が求められます。中には種を手に入れて大量栽培していたケースもあります。
 大麻は安全である、と勝手な主張をする人もいますが、常用・依存性があり、体に良いわけではありません。海外では規制が緩和されている国もあります。しかし、海外がそうだから日本も緩和すべきであるというのは間違っています。
 大麻や覚せい剤の危険性が指摘されているのは、体への直接的な害のほかに、逮捕や犯罪に結びつく害があるためです。逮捕されることによる失職や退学、薬物を使用しての殺人や強盗その他の犯罪行為など、使用した人だけの害にとどまらないのは相次ぐ報道を見ればおわかりであるかと思います。
 害は少ないから規制を緩和すべきだ、という主張は裏付けのない、極めて楽観的な見方であると言わざるを得ません。
 学生の間に薬物が広まる理由としては、友達に勧められたり遊びの延長上でという場合が多いようです。タバコを吸うような感覚で罪悪感もなく使った、と逮捕された学生は供述していますが、法律で禁止されているものを使用すればどうなるか、ということが考えられなかったのは残念です。
 禁止されているものを使用する方がかっこいい、これは合法だから安全、芸能人の誰々も使っている…薬を渡す方は様々な手口を使って使わせようとしてきます。
 かっこ良く見せることなら別の方法でいくらでもできます。ちょっとくらい、その気持ちに薬物汚染は付け込んできます。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●110番すべきかわからない
「今、110番にまったく関係のない通報が問題になっていますよね。では例えば110番したほうがいいようなケースとか、その他の判断方法がわかりません。どうしたらいいでしょうか」

 広報課からお答えします。
「緊急性があると判断されるものは110番して下さい。
 緊急性がないと判断されたもので、過去110番通報があったものは
・落し物をしたのだがどうすればいいか
・免許の更新はどこで受け付けているか
・警察への要望、意見
・道に迷った
 などというものでした。
 これらは110番を使わず、最寄りの警察署などへお尋ねください。
 交通事故が発生した、不審者がうろついているなどは、緊急性があると判断されます。
 110番通報した時には対応した警察官が、場所や状況など細かく聞いていきます。落ち付いて答えて下さい」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●早く帰ってほしいこのお客

 こんにちは!交通課の由美ですvv今月は指名手配犯取締強化月間のため、週末ではあちこちで検問を行っています。指名手配犯よりも飲酒運転を多く検挙しました。飲んだら乗るな!は鉄則ですヨ。
 さて今回は、年末年始で忙しいこの時期、一度きたらなかなか帰ってくれない困ったお客さんに対して使っちゃおうというワザです。言い忘れましたが、365日年中使えます。
 やり方は簡単。「この後出掛ける用事があるんだけど」と言った後、本当に出かけることです。出かける準備を始めて尚居座るような人であっても、「悪いんだけど出るから」と家主が外に出てカギをかけはじめたら、出ないわけにはいきませんよね。
 また、毎日やってきてウンザリしているという隣人でもどんどん使っていきましょう。毎日この手を使われてさすがに気付かないような人はいませんからね。
 ちなみに、帰ってくるのを待ち伏せているような図々しい人には、「あっ、買い忘れた物があったわ」とまた出るのもいいでしょうし、「ごめんなさい、このあと人が来るの」と言って入るのを遠慮願うといいでしょう。向こうも神経が太いわけですから、多少のことは気にしません。
 あまりこの手が使えなければチャイムがなってもひたすら無視して、後日うっかり出会ったような時には「トイレに入ってて」「掃除機かけてて気がつかなくて」というのもいいでしょう。
 朝からやってきて夕方まで居座るようなアナタ!そのパワーをもっと別のことに使いましょう!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 広報課にて、新婚ホヤホヤのMさん。名字が変わったので「電話を取る時間違えないようにしないと大変」とのろけ話を展開していたが、かかってきた電話に「はい、Mです」と答えていた。
 ここは広報課ですっ!




[あとがき]

 渋谷で12日発生した爆発火災は、大量の火薬が原因であると判明しました。人が多い街の真ん中で、いつ爆発が起きてもおかしくないような状態であった、というのは恐ろしいことです。もしもっと多くの人に被害が出ていたらと思うとぞっとします。危険なものは必ず取り扱いの規則を守って製造、貯蔵をしていただきたいと思います。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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