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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第193号

==警視庁メールマガジン第193号==
                                   発行日:2008/12/12



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●東京箱根間往復大学駅伝競走に伴う交通規制について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●マンションの中

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●子供を危険にさらさない

[防犯ミニ知識]
●通り魔被害を防ぐには

[ほんの一口〜読者の声]
●運転中のサングラスはいいの?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●少ない日照時間でも効果的に布団干し!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●東京箱根間往復大学駅伝競走に伴う交通規制について

 駅伝競走開催にともない、
・平成21年1月2日(金) 7時50分から9時00分まで
・ 平成21年1月3日(土) 12時20分から14時00分まで
 の間交通規制を行います。
 選手は歩道寄りの車線を走行しますので、駐車はご遠慮ください。交通規制・う回については、現場警察官の指示に従ってください。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●マンションの中

 今回はマンションへお住まいの方という、非常にテーマを絞った話になることをお許しください。
 今年4月、とあるマンションで起きた事件を皆さん記憶しておられるでしょうか。同じ階の姉妹のうち、姉の帰宅を狙って女性宅に侵入、自分の部屋へ連れてきたものの騒ぎになって殺したという、不気味な殺人事件です。
 この警視庁メールマガジンにおいても、181号で帰宅時に注意すべきことというテーマで記事を書かせていただきました。
 今回はその少し前、エレベータについてお話したいと思います。
 マンションへ帰って来た時に女性が一番不安になる時は、エレベータ内で他の男性と一緒になった時だと思います。顔を知っている人であれば別ですが、まったく知らない人なら不安になっても仕方がないでしょう。
 あなたがエレベータに乗り込んだ時、どういう手順でボタンを押すか考えてみて下さい。
 少し記事を読むのを止めて本当に考えて下さいね。
 さて、大抵の人が、行先の階数ボタンを押した後、扉を閉めるボタンを押しているのではないでしょうか?
 防犯対策はとても簡単です。
 エレベータの閉まるボタンを押してから階数ボタンを押せば間違いありません。もちろん、誰かが乗り込もうとしているのに閉まるボタンを押してしまうのは危険ですが、誰もいなければまずドアを閉めてしまって、それから自分の行先を押すのが安全といえます。
 もし先にエレベータに乗り込んでいる人がいた場合は、エントランスで電話をかけるふりをしたり、ポストを覗いたりして時間をずらすという手もあるでしょう。
 私の友人には、あえて住まいより2階上のボタンを押し、そこから歩いて降りるという人もいます。これなら誰かが乗り合わせていても気にせず降りることができますね。
 それからもう一つ。
 これはマンションとは関係ありませんが、帰省が増えるこの時期では、混雑する時間帯を外してすいた時間帯に電車へ乗る人も多いでしょう。
 電車内での女性を狙った犯罪が何件も起きていますが、それを防ぐにはいきなり窓側の席に座るのではなくて、通路側に座り、窓側のシートを少し倒したり、ペットボトルや新聞を置いたりして「誰か連れがいる」という風に思わせることです。こうすることで、強引に隣りへ誰かが座るということも防げます。もちろん混雑してきた時にそれをされては迷惑になってしまいますが、ある程度空いていて、人もあまりいないというような時には試してみてくださいね。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●子供を危険にさらさない

 前回とは逆に今回は、子供が被害者になるケースの犯罪についてや。誘拐、拉致その他いろいろあるやろ。それを防ぐにはどうしたらいいかということを改めて考え直してほしいと思う。
 一番よく言われるのは子供に危険を教えるということやけど、これは抽象的すぎて親の方としても何をどうしたらいいかわからない。
 そこでこのメールマガジンでも何度か取り上げられてきとるけども、子供と通学路を一度歩いてみるのが一番ええ。休日にでも体を動かす運動のつもりでやってみると、いろんなことがわかってくると思うで。
 その最中に「今ここで車にのったおじさんに道を聞かれたらどうする?」とか、「好きなマンガのグッズをあげると言われたらどうする?」「犬がいなくなってしまったので探してと聞かれたら?」という風に、クイズ形式で話をしてみることや。それによって子供はより具体的に、危険というもののイメージを出来るようになると思う。いくら「知らない人についていってはいけません」と言われたところで、「知っている人だったら?」「その場で何か聞かれたら?」ということには応用は難しいからな。実践で経験させていくのが一番わかりやすい。
 次に、どんな場合でも危険だと思ったら逃げる、というのは徹底することや。どこまで逃げたら隠れられる店があるとか、交番があるとか、もしそういうのが遠ければ防犯ブザーを鳴らすのが一番。
 犯罪はどんな状況で来る、とは限定できないもんや。せやったら親がいろいろな場面を想定して子供に危険を教えるしかない。それは言葉で言ってもなかなかわかるもんやない。スーパーへ買い物に行った時にも、ウロチョロする子供を叱ったりほったらかしにするんやのうて、「ここで知らない人が「外に子犬がいるけど一緒に見に来ない?」と言ってきたらどうする?」という風に、子供の興味を引きつつ学習する場にすればなおさらええと思う。
 もちろん子供だけで出かける時には誰のところへ、何時まで行くのかを報告していくことも忘れずに。義務化やのうて、ゲームを終わらせる時にセーブするのと同じ、「記録」や。そうやって子供に楽しみながら注意することを覚えさせた方が長続きするし、より覚えやすくなる。大人の目線だけで注意したり約束させたりしても、なかなか覚えへんのやな、これが。




[防犯ミニ知識]


●通り魔被害を防ぐには

 6月の当メールマガジンで明智警視が、通り魔対策についての記事を書いて下さいました。今回はそのおさらいの意味も含めて、突然通り魔に遭遇したらどのように逃げるべきか、ということを書いてみたいと思います。
 まず、どこで起きやすい、何時頃発生しやすいというようなデータはまったく役に立ちません。これまでの通り魔の例を見てもわかるように、人の多い真昼間の場所であっても、街灯のない暗い夜道であっても同じように通り魔は発生しています。
 気をつけるべきなのは、周囲の様子です。下を向いて携帯を操作しながら歩いていたり、音楽を大音量で聞いていては、前方で、あるいは後方で何かが起きていたとしても、まず気付くのが遅れますし、気づいたとしても次の回避行動が遅れます。
 メールの返信をしたり、音楽を聴きながら歩くのは楽しいことかも知れませんが、それに夢中になるあまり、周囲の状況に気がつかないというのは、とても危険なことです。実際にこれらの操作をしていて交通事故に遭った人も少なくありません。
 また最近では、何かが起きていてもあわてて逃げたりするのが恥ずかしいと思う人もいるようです。例えば不審な車両がいる、明らかに行動のおかしい人間がいるという場合でも、周りに注目されたら恥ずかしいという気持ちから何でもない風を装ったり、気がつかないふりをしたりする人がいますが、少しでも危険を感じたらそれから遠ざかるということは大切です。
 家族連れの場合、すぐ逃げるということも難しいでしょう。よく、小さな子供を先に歩かせて自分達はのんびり後ろからという親御さんを見かけますが、これでは何かあった時に守ることはできません。人が多い場所だけでなく外出する時は小さなお子さんは手をつなぎ、道路に飛び出さない対策をするとともに、とっさに備えることが重要です。子供さんがウロウロして、その後ろには携帯を夢中で操作している親がついてくる…これは防犯的にも最悪な光景といえます。
 何かあるかも知れない、という気持ちを持つことが被害から逃れる第一歩です。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●運転中のサングラスはいいの?
「よく車を運転している人でサングラスをかけている人がいますが、あれって危なくないんですか?取り締まったりしないんですか?」

 広報課からお答えします。
「ドライバーの中には、光に対する過敏症が理由で医者から指示を受けて偏光レンズなどのサングラスを着用している人もいます。また、周りからは暗く見えても、着用すると裸眼の時とほぼ同じような視界の特殊グラスもあります。おしゃれ用の、真っ暗なファッショングラスは歪みが大きいのでいいことではありませんが、サングラス自体を取り締まる法律はありません。ただし、夜間など視界が悪くなる時にサングラスをかけていて事故を起こしたような場合は、重過失とみなされることもありますからご注意ください。
 運転上危険を感じたら必ずサングラスは外して下さい。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●少ない日照時間でも効果的に布団干し!

 こんにちは!交通課の由美ですvv少し前の寒さがウソのように、今度は日中もポッカポカ。この調子で景気もポッカポカだと嬉しいのですが。
 さてさて今回は、冬場の布団干しを効率的にやっちゃおうというものです。冬は日照時間が少なくなるから乾燥機を使っているというご家庭もあるでしょう。もしも休日朝からいい天気だったりしたらやってみてくださいネ。
 やり方は簡単。布団は寝ている間の汗を吸収し、それはだんだん裏へ浸透していくので、できれば布団の裏面から干した方がいいでしょう。途中でひっくりかえして表面も日に当てて下さい。この時に、長くやりすぎて夕方まで干しっぱなしというのは逆効果。布団干しは湿気を取るためにやるので、冬なら1時くらいには取り込むようにしてくださいね。大体表と裏あわせて2〜3時間干せば十分です。
 羊毛、羽毛の場合は陰干しして下さい。
 そして取り込む時に軽く布団をはらえばほこりも取れます。強く叩く必要はありません。
 ダニが気になるという人は、布団を黒い布でくるんで干すと、内部が高温になり、ダニを退治できます。とりこんだ時に軽く掃除機をかければ死骸も吸い取れるので安心。
 また、毎日起きたらすぐ布団をしまわずに、掛け布団をとった状態で窓をあけて、湿気を飛ばしてからしまうようにしていれば、そう頻繁に布団干しをする必要もありません。
 冬の大掃除に布団干しをする人はぜひやってみてくださいね。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 三ヶ月前に引っ越しをしたEさん。残業続きで疲れていた先日、うっかり引っ越し前のマンションへ帰宅してしまい、住んでいた住民に通報されてしまったらしい。




[あとがき]

 年末を前に住む所をなくす派遣社員のことが問題になっています。実家に帰れる人はまだいいですが、そういったところもない人はネットカフェすら利用できず、路頭に迷うこともあるようです。こういった人たちを救済するシステムも出来てきていますが、まだ万全とは言い切れません。
 もっといろいろなサポートが出来て、安定した生活が訪れてほしいものですね。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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