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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第195号

==警視庁メールマガジン第195号==
                                   発行日:2009/01/09



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●銃刀法が改正となりました

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●振り込め詐欺と携帯電話

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●携帯から通報、ここはどこ?

[防犯ミニ知識]
●火災を予防しよう

[ほんの一口〜読者の声]
●ナイフの所持は即違法?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●選択問題の答えは…?

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●銃刀法が改正となりました

 平成21年1月5日から刃渡り5.5cm以上の剣(ダガーナイフなど両側に刃がついた刃物)は原則として所持が禁止されます。
 平成21年1月5日時点で、刃渡り5.5cm以上の剣を所持している方は、平成21年7月4日までに廃棄するなどの措置をお願いいたします。
 所持している方で処分を希望される方は、警察署等において廃棄依頼をしていただければ無償でお引き取りいたしますので、最寄りの警察署等になるべくお早めにご相談ください。
 所持許可を受けたり廃棄したりしないまま平成21年7月5日を過ぎてしまった場合は不法所持となり、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●振り込め詐欺と携帯電話

 ここ最近新たに携帯電話を購入された方、切り替えの手続きをされた方の中で、「以前より何だか時間がかかるなぁ」と感じられた方はおられますか。
 実は、昨年12月1日より「改正携帯電話不正利用防止法」という法律が施行されたためなのです。つまり、携帯電話を購入、機種変更する際の身分確認をもっとしっかりやりましょうというもので、SIMカードもその対象となります。これによって、振り込め詐欺に悪用される携帯電話を減らそうというわけですね。
 SIMカードは別の携帯電話に差し込んで使えるため非常に便利なものですが、便利ということは悪用されやすい、という面も持ちます。そのために今回の法律では合わせて規制対象となり、他人へ勝手に譲渡したりすることはできません。
 ただこれでどこまで振り込め詐欺に歯止めがかかるかは未知数であると思います。法律が改正されて、犯罪が激減してくれればうれしいのですが、現実にはそう簡単なことではありません。
 去年、携帯電話を契約し、それを渡すと何万円かもらえるというアルバイトが問題になったことをご記憶だと思います。当然これらの携帯電話は振り込め詐欺に悪用されていたものの、実質上は契約者=犯人ではないわけですから、振り込め詐欺の犯人を検挙することが出来ませんでした。今回の法改正により、通話可能な携帯電話が犯罪などに悪用された場合、警察署長からの求めを受けて携帯会社が契約者を確認することはできるようになりました。身分確認がとれない場合はその携帯電話を使用停止にもできますが、また新たな電話が犯罪に悪用されるため、いたちごっこといえなくもありません。
 一部の悪用する人間のために、正しく利用している人たちが迷惑を被るというのはなんとも納得いかない話ですね。
 振り込め詐欺を撲滅する最善策はやはり、不審な電話を受けたら用心する。これしかありません。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●携帯から通報、ここはどこ?

 携帯電話から110番、119番通報する人は、全体の通報のうち何割を占めとるか?これに即答できる人がおったら結構自慢してええと思うで。正解は、約6割。これまでの、公衆電話や家の電話からの通報と逆転してきとるんやな。
 ところが、2007年までの、携帯電話から通報してきた人の位置特定率というのは約80%という数字。つまり、通報される6割のうちの、20%の通報は位置がすぐに分からず、駆けつけるのが遅くなっているということや。もしかしたら間に合わなかった可能性もある。それに、いたずらでかけて逃げた可能性もな。
 そこで警察や消防庁では2007年からGPSシステムを導入し、通報者の位置を特定して早期到着できるようにしている。けども、GPSかて110番・119番がかかった瞬間にパッと表示されるわけやない。また、電波の受信状態によっては、異なる位置が表示されてしまうこともある。
 そういうわけで通報者は自分からも今どこにいるかということを伝える必要が出てくる。
 ところがあわてていたり、旅行中だったりすると急に聞かれても、「何市(区)」まではわかってもそっから先がわからんということもある。コンビニが目に入ったからとそれを伝えても、コンビニなんかはどこにでもあるからな。
 そこで、時折このメルマガでも特集されとる、通報するための住所特定情報や。
 これは俺でも事件に遭遇して通報の必要が生じた時に活用しとるで。
 まず基本は標識。道路の上あたりに、この先の交差点で右に曲がれば何方面、直進すればどこそこみたいな看板あるやろ。それを説明するのでもええ。そこに国道の道路番号が書いてあればそれも伝える。これで大体絞り込める。
 これがない場合。信号機や電柱を探す。これらには必ず住所が表示されとる。信号機には、茶色のボックスがついているものがあるけど、そこの番号でもええ。これは警察がつけとる識別番号やからな。標識なんかにも取り付けられとるで。それらもないとなると、自販機や。これのお金を入れる周辺に住所が書いてあることも多い。
 さらにこんなものを探す余裕がない場合、夜などで見えないという時は、コンビニや営業している店に入りそこの住所を聞く。
 これで大体は住所が判明する。信号機や看板などは住んどるとこをぐるっと歩いてみて、大体どの位置にあるかを見ておくのも、いざという時役に立つで。
 ほな、この情報を忘れんでな。通報する時に頭真っ白、じゃ書いた俺も立つ瀬がないわ。まあ今は座っとるけどな。




[防犯ミニ知識]


●火災を予防しよう

 改正消防法が交付され、住宅用火災報知器の設置が義務化されたことを、皆さん覚えておられるでしょうか。新築住宅では平成18年6月から義務化されましたが、既存住宅については条例により定められた期日がバラバラなので、「そんなこと聞いたこともないわ」というご家庭もあるかも知れません。各自治体の条例を確認の上、できるだけ早めにとりつけてください。
 報知器はあくまでも火事の発生を知らせるもので、火事を未然に防いでくれるわけではありません。暖房器具を使うことの多いこの時期、何に気をつけるべきでしょうか?
 例えば石油ストーブ。いちいち消すのが面倒だからと、スイッチを切ることなく給油していませんか?また、「洗濯物の乾きが悪い」と、ストーブの上に洗濯物をつるしたりしていないでしょうか。そして、ストーブの周りに燃えやすいものを置きっぱなしにしているご家庭はありませんか。
 これらがもとで火災になることはよくあります。こんなことをすれば危ないとわかっているのに、「気をつけていれば大丈夫」「たびたび覗きに来れば大丈夫」と油断してしまうのです。
 また、コンロなどを使っていてその火が服に燃え広がったというケースもあります。この時期は寒くて厚着しているため、袖口が火に近づいていても気づかないのです。
 次に、放火に対する警戒です。寒いからと前日にゴミを出したり、朝出すつもりで家の前においておいたゴミに火をつけられることも珍しくありません。ゴミを出す日はきちんと守るようにし、夜中などに外へ出しておかないようにしましょう。
 タバコを吸う方は絶対に布団の上で吸ったりしないようにして下さい。布団に火が落ちたが、大して燃えなかったので大丈夫だと思っていたら、押入れにしまったあと発火して火災になったということもあります。もし火や灰を落としてこげついたりした時には、一晩水につけておくくらいの用心は必要です。
 ここまで読んでこられた方は「なんだ、簡単なことじゃないか」と思われるかも知れません。しかし、この簡単なことから火災は引き起こされてしまいます。4割以上が、火が燃え広がるまで気がつかないのです。
 そしてもし火事が発生したら、自分で消そうと思わずすぐに避難し、通報して下さい。火の勢いが大したことないように思えても、怖いのは煙です。一旦避難したものの、それほど燃えてないからと貴重品を取りに戻り、煙によって死亡したケースは珍しくありません。
 寒い時期だからこそ火のもとに気をつける。当たりの前のことですが大切なことです。
 



[ほんの一口〜読者の声]

 
●ナイフの所持は即違法?
「ダガーナイフの所持が違法になったと聞いてびっくりしているのですが、自分が持っているのは骨董的に価値のあるもので、処分するというわけにいきません。こういうものでも持っていたら違法になるのですか」

 広報課からお答えします。
「都道府県教育委員会が審査登録受付の対象としているのは日本刀に限ります。そのため、西洋の短剣であるダガーナイフは登録を受けることはできません。最寄りの教育委員会へお問い合わせ下さい。
 美術的な価値があるものでも、平成21年7月4日までに廃棄していただくか輸出していただくことになります。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●選択問題の答えは…?

 こんにちは!交通課の由美ですvv今年はお正月からパトロールで巡回。あちこちで着物姿の女性も多く見かけました。皆さん初詣には何を願われましたか?
 今回はいよいよ迫ったセンター試験についての裏ワザです。ただし、これをあてにして「この通りにしたけど間違えたじゃないか!」という苦情は受け付けられませんのでご注意を!
 選択問題の中で、「A〜Dの中から正しいものを一つ選べ」というものも困りますが、「A〜Dを正しい順番に並べよ」もしくは「A〜Dを正しい場所へあてはめなさい」という問題も困りますね。これは一つ順番を間違えるだけで不正解に。
 さて、こういう問題で実際に統計をとってみるとどんな並び順が多かったか?
 確率的には「C、A、D、B」が多かったようなのです。もちろんこれは絶対正解というものではないし、意地の悪い作成者なら「A、B、C、D」にする可能性もあります。
 どうしてもわからなくてとりあえず書いておきたい、という時に参考にしてみてください。なお、数字やひらがなでの選択肢の場合はC…と書かないように気をつけて下さいネ。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 当課内において元日、差出人不明の年賀状が所属している人間全員に届くという事態があり、綿密な捜査の結果、F係長が住所氏名を記入し忘れていたことが判明した。




[あとがき]

 あけましておめでとうございます。今年最初のメールマガジンをお届けします。
 さて晴れやかな気分とは裏腹に、年末年始の火災が相次いでいます。器具を使いなれたことからくる油断や、ほんのちょっとしたミスが原因で、あっという間に命が奪われてしまいます。くれぐれも火を使っている時は目を離さない、燃え広がる要因を作らないことに注意を払って下さい。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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