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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第209号

==警視庁メールマガジン第209号==
                                   発行日:2009/07/24



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●匿名通報ダイヤルウェブサイト上での通報受付開始について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●すぐにばれたニセ警察官

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●生きていることの証明は?

[防犯ミニ知識]
●夏休み、子供達の危険を知ろう

[ほんの一口〜読者の声]
●駐車違反の車にぶつけてしまったら…

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●居酒屋さんのビール代をちょっぴり安く!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●匿名通報ダイヤルウェブサイト上での通報受付開始について

 2007年10月1日より警視庁が運用を開始した匿名通報ダイヤルですが、今月1日より、ウェブサイト上からの通報を受付開始しました。
 これからも引き続き、子どもや女性に関する犯罪の情報を「匿名通報ダイヤル」にお寄せください。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●すぐにばれたニセ警察官

 警察官の職にない者が、警察官の制服を着用して警察官を詐称すれば、罰せられることは皆さんよくご存じであると思います。それでも警察官になりたいと思う人はいるようで、ニセの警察官が逮捕されたという話はちょくちょく聞きます。そうまでして警察官を名乗りたければ試験を受けて本物になればいいと思うのですが、なかなか複雑な事情でもあるのかもしれませんね。
 一方で、制服警察官がすぐばれるなら私服刑事を装えば良いじゃないかと思う人もいるようで、事件現場などに刑事を装ってやってきて入ろうとしたり、刑事になりきって聞き込みをしようとする不届きな人間もいます。考えが甘いといいますか、刑事だと言えば無条件で現場に入れるわけではありませんから、無駄な努力はしないでいただきたいと思います。
 ある時などはどこで手に入れてきたのか、警察手帳に通行証までそろえてきたつわものがいました。パッと見ただけでは通行証も偽造とはわからず、現場を管理していた制服警察官も挨拶をして通しかけたそうです。
 ところがそのニセ刑事、何を参考にしたのか敬礼の仕方を間違えたのです。制服警察官と私服刑事の敬礼の仕方は違います。そのために「おやっ」と思った制服警察官は「身分証を見せて下さい」と声をかけ、ニセ刑事の出した手帳を見て番号を照会、その場で偽者だと露呈したわけです。よくあるような偽者騒ぎではなく、何もかも本格的に偽造したものであるということで調べてみれば、なんと偽造ではなく本当に盗まれていたものだったと判明しました。パッと見ただけでわからないわけです。
 流石にこれは警察も笑って見逃すわけにはいきません。盗んだこの偽者もですが、盗まれた刑事も厳重処罰となりました。
 余談ですが、制服などは盗難や偽造防止のために、警察で取りまとめて指定のクリーニング店に出すことがほとんどです。持ちかえってはいけないわけではありませんが、制服を自宅で洗濯する人の話はほとんど聞いたことがありません。外に干せば警察官であることを知られますし、悪用される可能性もありますからね。
 ニセ警察官を名乗ろうとする人間は後を絶ちませんが、くれぐれも、「警察」の訪問を受けた方もしっかりと確認していただければと思います。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●生きていることの証明は?

 時折、事故で死亡した身内の葬式をしていたところに、何も知らない本人が帰ってきて大騒ぎに…というニュースを耳にすると思う。
 これは、身元確認の時に家族が、顔を見間違えてしまったために起きるミスであって、別にわざと間違えたとか、警察が捜査を怠ったとかそういうわけではないんや。警察としても家族が「本人です」と言うたら「本当か確認します」といって指紋照合とかやりにくいもんやからな。家族も、変わり果てた姿を前に取り乱してしまって、見間違えることもやむを得ない状況といえる。ま、最近では保険金殺人などもあるし、家族の証言だけでなく科学的なアプローチで本人確認をすることがほとんどやけどな。
 死んだと思った身内が生きてたならこれほどうれしいことはないと思うんやけど、文化の違う国によってはそれが脅威になることもある。
 インドでの話なんやけど、Aさんという人が重い病気になり、住んでいた村では治療ができないということで遠く離れた病院に入院し、数ヶ月してようやく退院できた。
 そうして喜び勇んで村に戻り、Aさんは見かけた村人たちに手を振った。
 しかし村人たちはAさんの姿を見るなり恐怖の表情を浮かべて逃げ、村人の誰もが家の中に入ってしまった。そしてAさんの家でも家人が門戸を閉ざしてまったく入れようとしてくれなかった。
 なぜこんなことが起きたかというと、Aさんの入院中に遠い親類が、いい加減に伝え聞いた情報でAさんが死んだと家族に知らせ、家族はそれを信じて葬式を出してしもたんやな。それで、戻ってきたAさんを皆が幽霊かゾンビだと信じてしまった。これが日本やったら笑い話になるとこやけど、信心深い人たちやからか、純粋に信じているのか、とにかくAさんはまったく受け入れてもらえなかったわけや。
 自治組織はAさんに生きていることの証明をせよ、と言ったけれども、そんなもん、今ここに存在していることのほかにどないせーっちゅー話やんな。
 結局この続報はどうなったか聞いてへんけど、本来なら生きて帰って喜ぶはずの家族からさえ見捨てられるというのは気の毒やな。
 生きていることの証明をせぇと言われたら、みんなやったらどうする?ちなみに、生きていることを証明するために死んだ人間もおるから、世の中わからんもんや。




[防犯ミニ知識]


●夏休み、子供達の危険を知ろう

 子供達にとっては楽しい夏休みが始まりました。毎日朝から晩まで外を走りまわっていた時代と違い、一人で留守番をさせたり、子どもたちだけで過ごさせることに危険を感じているご家庭も多いのではないでしょうか。
 これまでにもいくつか夏休み中の防犯対策をお話ししてきましたが今回は、電話や留守番についてのお話をしたいと思います。
 留守番中にかかってきた電話に出るか出ないかを子供さんと話しておられますか。また、家族からかかってきたらわかるようにサインを決めておられますか。
 セールスの電話であるような場合、子どもが電話に出ると言葉巧みに個人情報を聞き出す悪質な業者もいます。親が休みの日はいつか、何時頃ならいるか、旅行の予定はあるかなどを聞き出し、悪用されるケースもあります。親が不在の間はすべて留守番電話で対応する、「今料理で手が離せません」というように不必要なことは答えないようにさせるなど、何でも聞かれた通りに話さないことを教えるのは大切なことです。
 留守中の訪問者に対してもチャイムがなっても応じないようにする、「お父さんは今トイレに入っています」といった対策は教えておきましょう。応じないようにするのであれば、留守宅を確認してから侵入する空き巣対策に、助けを求められるような近所づきあいも必要であると言えます。また、知っている人だからとむやみに開けないことも教えておかなければならないでしょう。
 大人がこうだろうと思っていても、子供は思ったように行動しないことも多く、危険を理解させるのはとても難しいことです。携帯電話を持っているからと安易に買い与えてトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。危険性をきちんと話し合ったから、ではなくて、それを子供がちゃんと理解していたかどうかが問題です。
 子供達で遊びに行くなら朝、何時から何時まで、どこに、だれと行くのかをしっかり伝えさせ、約束を守らせる、居場所をはっきりさせることの大切さをわからせましょう。変更が生じた場合は必ず連絡を入れさせることで、あわてずにすみます。
 こうした、日々の積み重ねが子供を危険から守ってくれます。忙しいから、よくわからないから、を言い訳にしないようにしましょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●駐車違反の車にぶつけてしまったら…
「いつも楽しく拝見しています。ところで疑問があるのですが、うちの近所にいつも道路に車を止めている家があります。通行するのに邪魔なのですが、もしこの車にぶつけてしまった場合でも、こちらがお金を払わないといけないんですか?」

 交通課からお答えします。
「駐車違反の車両との事故であっても賠償責任は生じます。しかし、駐車禁止場所に駐車していた場合、車の持ち主側にも責任があります。
 そのため、過失相殺が発生し、駐車していた場所などによって、5割負担になったり8割負担になったりします。
 危険な個所や駐車違反にあたる場所などに常時駐車している車両があるような場合は、警察まで通報して下さい。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●居酒屋さんのビール代をちょっぴり安く!

 こんにちは!交通課の由美ですvv皆さん皆既日食は見られましたか?私は残念ながら仕事中!しっかりと前を見て違反者をチェックしてましたよ〜!
 さて今回は、ビールのおいしくなったこの季節、せっかくなら最初の一杯だけでもお金を浮かせちゃおうって裏ワザです。
 居酒屋さんというのは大体夕方から開店時間になりますが、開店と同時に満席、なんてことはほとんどありません。そのため、ドリンク半額の券や、何時から何時までならおつまみサービスなんてことをやっているお店も多いですよね。大体は開店から1時間前後がサービスタイムになっているはず。
 これを利用しない手はありません。
 それらのお店をしっかりチェックしておき、会社帰りに軽く一杯!料金半額のところなら一杯の値段で二杯飲めちゃいますネ!
 気を付けないといけないのはその後調子に乗って飲みすぎないこと。気が付いたら通常サービスに戻っていて思いがけない値段になってしまった…なんてことのないように、サービスの部分だけしっかり使いましょう!もちろん、その後ハンドルを握るなんてことは絶対にないようにしてくださいね。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 Uさんの子供さんは終業式の日荷物が多すぎて持ち帰れず、学校から「荷物を取りに来てほしい」と呼び出しがあったらしい。Uさんは「計画的に持ち帰らないからだ」と子供を怒ったそうだが、そんな彼の机の上にはいつも書類が乱雑に置かれている。




[あとがき]

 皆さん皆既日食はいかがでしたか。警視庁内でも手があいている人間は見られる場所に移動したりしてそれぞれ観察していました。いい思い出になった子供さんもおられるでしょうね。
 さて長い間配信してきました警視庁メールマガジンですが、次号を持って一時休刊となりました。最後までお付き合いいただければ幸いです。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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