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野次馬ニュース

週刊ダウト(3月17日号)記事より

謝罪文

 平素は当社刊行物をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
 さて先日3月8日に発生いたしました、当社記者拉致置き去り事件につきましては各報道で既にご存知の
ことかと思います。
 この件につきまして私共は、取材対象である高遠遙一氏に対し一部配慮にかけた部分がありましたことを
お詫びするとともに、当社足立記者に対し厳重注意処分を下したことをご報告させていただく次第です。
 今後は取材させていただく皆様に対し一層の配慮を行い、よりよい紙面づくりを心がけてゆく所存です。
 どうぞ今後ともご愛読くださいますようお願い申し上げます。
 また、改めまして高遠遙一氏に深くお詫び申し上げます。

                                              代表取締役 宮野義則





高遠遙一特集記事より

拉致事件のあらまし

 先日起きた足立記者拉致置き去り事件であるが、そもそも事の発端は高遠氏専属記者である、H記者
(本人の希望により特に名は伏せる)が急病で入院してしまったことから始まる。
 その日の午後、実は高遠氏がよく現れるというWebサイトを閲覧の上管理人に取材を申し込む予定
だったのだが、やむを得ずピンチヒッターとして足立記者に取材の代理をお願いすることとなった。
 ところが、足立記者はこれを勘違い、Webサイトのアドレスを紙面掲載するよう手配してしまったのだ。
これを聞きつけた高遠氏が足立記者に中止するよう連絡したらしいのだが、足立記者はファッション誌
からの代理だったため高遠氏の事を知らず無視。これを契約不履行と受け取った高遠氏が報道された
ような報復を行ったもの。
 もちろん記事に関しては、Webサイトのアドレスどころかその記事そのものが削除されていた。
 当初は行き過ぎた報復と思われていたが、足立記者に事情を尋ねたところ高遠氏に対し、取材対象で
あるにもかかわらず記者にあるまじき対応をしていたことが判明、社内会議の上この事件に関して捜査を
打ち切るよう京都府警に申し入れた。
 本来ならばこのようなことは起こってはならないのだが、主な記者が出払っており高遠氏との約束を
重要視したH記者が、畑違いの人間に頼んだのもやむを得ないのかも知れない。
 尚、この件に関して報道直後から沢山の電話、FAXなどいただいたが、週刊ダウトは全面的に非を認め
今後も高遠氏とは取材を通して交流を深めていく予定。

 さて、ここで高遠氏の了承を得て、今回の事件のトリックを懸賞問題として読者に出題させていただく。
不謹慎とお怒りの方はもちろん目を通されなくて結構である。

 足立記者が京都に置き去りにされ、目が覚めた時財布や携帯電話など身につけておらず、腕時計から
0時であることを確認したのだが、午後11時50分頃某所にて午前2時過ぎまで高遠氏のアリバイは証明
されている。
 記者が最後に覚えているのは都内のバーで、午後11時頃。高遠氏は自分で足立記者を京都に運んだと
証言している。(ただし運転手などの共犯はいた)
 記者の発見は報道どおり午前3時55分。高遠氏はどのような手を使って記者を京都に運んだのだろうか。

 正解が分かった方はハガキに解答と住所氏名、電話番号を書いて週刊ダウト編集部まで。正解者の中
から抽選で5名に、来月4月8日にイタリアで開催されるマジックショーに招待する。もちろん高遠氏も
出演予定。発表は発送を持って替える。〆切は3月17日必着。
 正解は3月20日発売の号にて。




高遠遙一特集記事より

高遠が出入りするサイト?

 以前彼が出入りしているチャットがあるらしい、ということは記したとおりだが、どうも彼自身が管理人と
して管理しているWebサイトの存在が噂されている。
 明智警視から紹介いただいて、管理人代表に連絡を取らせていただいたのだがそれから先は先日の
事件でうやむやになってしまっており、やきもきされた読者も多いだろう。
 だが、我々はそこに出入りしている人間の事情を考慮し、また高遠氏や明智警視との約束もあり、この
サイトのアドレスを紹介しておくことはやめようと思う。
 人間誰しも一息つける場所を持っているものであり、それを好奇心から入ってこられてはいい気がしない
のではないかと思う。
 読者の中にはもしかしたらとっくに出入りしていて、気分転換に訪れた高遠氏や明智警視と言葉を
交わされた方もおられるかも知れない。これからも秘密を保持することは約束するので、是非情報提供を
お願いする所存である。そして、もしダウトの記者がこっそり書き込みをしたり、チャットに入ってきたりしても
どうか温かく見守っていただきたい。
 我々も、彼らが訪れるサイトを読者の方々と同じように、興味津津で覗いてみたいだけなのだから。いや
でもあのサイト、面白いね(笑)。





※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。


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