警視庁に詐欺電話か

　なんとも間抜けな「オレオレ詐欺」犯人が逮捕された。

　全国各地で、様々な手段を使って多額の現金を振り込ませる「オレオレ詐欺」が増えて
いるが、最近手口も複雑化してきており、悪質になってきている。
　今までは電話の相手に名前を言わせるケースが殆どであったが、名簿を使って自分から
名前を名乗るという念の入れよう。

　２２日金曜昼過ぎ、警視庁に一本の電話が入った。どこで調べてきたのか、ある部署直通の
ナンバーである。それも何と捜査一課強行班係。
　その電話をとった刑事はすぐに「オレオレ詐欺であるな」と確信したという。
「娘を誘拐した。無事に帰して欲しければ500万を今から言う口座に振り込め」
　刑事はすぐに逆探知を開始。公衆電話からであることを突き止め、電話を引き伸ばしている
間に周囲の同僚に指示を出し現場へ直行。
　尚犯人は「この電話を切らずに郵便局へ行って、なんでもないように装いながら振り込め」と
わざわざ電話を切らないように言ったという。
　こうして事件発生から１０分後に犯人はスピード逮捕された。

　犯人は「名簿業者から買った名簿を使って上から電話していった。まさか警視庁の番号が
書かれているとは思わなかった」と自分の間抜けぶりに肩を落としている。
　この電話に応対した警視庁捜査一課剣持警部は、「刑事が騙されていては話にならんです
からなぁ。家にかかってこないとも限らないし、いい予行練習になりました」と笑って話した。
　剣持警部には近く、表彰状が送られる予定。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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