世界の果てまで追いかけたるで！

　高校生探偵といえば東の工藤、西の服部。その、服部君が先日強盗の現行犯を
追って追跡劇を繰り広げていたことが判明した。

　舞台は交通量が多いことで知られる近畿自動車道。
　銀行を襲撃した犯人達は吹田JCTから強引に高速道路へ上がり、車線を変更したり
路肩を走行しながら逃走。銀行を襲撃した際たまたま目撃していた服部君がこれを
追跡、ハンズフリーでつないだ携帯電話から巧みに現在位置を府警へ連絡した。

　連絡を受けた府警では高速隊(高速道路交通警察隊)へ通達を行い、高速道路内の
掲示板に通行者への注意を呼びかける文章を掲示。同時に、設置されたカメラによる
監視を行った。
　そのため犯人らの車両が侵入した吹田JCT付近での接触事故を除いて、大きな
混乱はなく、東大阪北ICで待ち構えていた警察によって犯人らは身柄を拘束された。
この時パトカー10台と犯人の車が接触し、警察官数名が軽傷を負った。
　
　大阪府警では、服部君の追跡に対し、「犯人追跡に貢献してくれたことは大変素晴らしい。
だが、今回は高速道路ということもあり大変危険。本人は危険を承知の上で行ったが、
一般の方はくれぐれも真似することなく、通報に留めて欲しい」とコメントしている。
　尚犯人は3人で拳銃を所持していたが、高速道路上での発砲はなかった。

　服部君は、「俺も無謀なことをしたつもりはないんやけどな。拳銃も撃ってきたらもちろん
追跡はやめるつもりやったし。けども地理に不案内なんか知らんが、近畿道の渋滞を
知らんかったみたいで結構パニックになっとったみたいやで。後ろを振り向くとかそういう
余裕もなかったように見えた。せやから追跡できたんやけどな」とケロリとして語った。

　確かにこれは、一般人にはマネできない芸当である。
　ちなみに犯人は大阪の人間ではなく、地方から足を伸ばしてやってきたという。
　大阪の車の多さにも、ナニワの名探偵にももうコリゴリだとか。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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