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  ローカルニュース

11月15日(木)  18時00分

生放送中の犯行予告を電話で解決

 14日夜7時よりテレビ日本系列の「未解決事件を追え!〜事件を解決するのはあなただ!」を
見ていた人は幸運だ。
 何しろ本当の謎解き現場に遭遇したのだから。

 この番組では生放送で今までの未解決事件を取り上げ、目撃情報を募集するというもの。
視聴率も高く、何度も放送されてきた。
 昨日も同じように未解決の事件を紹介しているさなか、一本の電話が情報提供の回線にかかって
きた。
 相手は「これから殺人をするつもりだ。自分を止めて見たければこの電話を今すぐ放送しろ」と
要求したという。
 スタジオでは直ちに緊急放送に切り替わり、殺害予告をする犯人の音声が流された。
 音声はボイスチェンジャーで加工されていた。
 司会者が「どこで行うのか」「いつ行うつもりか」という風なことを尋ねても犯人は答えず、
政治批判や「今の世の中は間違っている」という主張をしたのちに、「高校生探偵の工藤新一と
話がしたい」と言い出した。
 テレビ局側が急ぎ工藤君に連絡を取ろうと試みたが携帯は留守電になっていたという。
 また視聴者からも「工藤君は海外で重要な事件の解決にあたっているらしい」という情報が
寄せられた。
 しかし突然電話の向こうが騒がしくなり、しばらくして「警視庁の高木刑事です」という応答があり、
「犯人をたった今逮捕しました」と連絡があった。
 犯人の部屋には毒薬や危険な薬品が用意されており、また、刃物などもそろえられていたという。

 なぜ警察は迅速に駆けつけることができたのか。
 それは工藤君とテレビ局、そして警視庁の連係プレーにあった。
 実は犯人からの予告でテレビ局が工藤君に連絡した時点で、本人とは連絡がついていた。
 しかし工藤君はこのままでは情報を引き出せずに本当に犯罪が遂行されると考え、自分とは連絡が
取れないと引き伸ばし、その間にテレビ局へ指示をしてうまく司会者から犯人の居場所特定となるヒントを
引き出すようにしていたのだ。
 そして警視庁とも連絡を取り、場所が特定され次第現場へ急行できるように手筈を整えていた。
 そんなこととは知らない犯人はまんまとこの作戦に引っ掛かったというわけだ。

 事件解決ののち工藤君は電話で「犯人は自分の作戦に陶酔していたので、うまく情報を引き出すことが
出来た。生放送で電話をかけてくるくらいだからよほど自信があるのだろうとは思っていたが、それが
逆に命取りになったのでしょう」と語った。
 そして帰国の予定については「さぁ、いつまでかかるかわかりません。少々厄介な事件でね」と言葉を
濁した。
 日本で待つファンのために一日も早い帰国が望まれる。


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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。


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