熱中症で倒れた老女を通りすがりの手配犯が救助

　日本列島はこのところ猛暑日が続き、一日平均4人が熱中症のため搬送される事態になっている。
　東京都でも水分をこまめにとるよう呼びかけているが、周知は未だ十分とはいえない。
　そんな中、買い物帰りに熱中症のため具合が悪くなって倒れていた老女をある男性が
助け、救急車を呼ぶまでに適切な手当てを行い、老女は一命を取り留めるという出来事があった。
　搬送された病院によれば、「具合が悪くなって道の横にしゃがんでいたらしく、救急車を呼んで
もらおうにも、誰も立ち止まってくれなかったそうです。そんな時ある青年が『大丈夫ですか』
と声をかけてくれ、救急車の手配もし、その上で救急車が到着するまでに日陰へ連れていったり、
飲み物を与えてくれたりしたようです。幸い今は容体が安定していますが、あと10分遅れていれば
危険だったでしょう」ということだ。
　青年は救急車への同乗は断り立ち去ったといい、意識を取り戻した老女はぜひお礼を言いたいと
医師や看護師に特徴などを伝えていたが、病院のロビーに貼ってあった警視庁の指名手配犯
ポスターを見て「この人です。間違いありません」と証言したという。
　病院では直ちに警視庁へ通報、駆け付けた明智警視や剣持警部にも老女は、「この人で間違いない。
助けてくれた人を見間違えるはずがない」と話した。
　その助けてくれた手配犯は殺人などの容疑で広域指名手配されている高遠遙一だった。
　知らせを聞いて駆け付けた老女の家族も、「殺人事件を起こして指名手配されている人間とは
いえ、自分たちにとっては命の恩人。ぜひお礼を伝えたい」と感謝しているという。

　なお、朝の一報を受けてこの老女あてに病院へ薔薇の花束が届いた。
　差出人名はなかったが「居合わせたのも何かの縁です。一日も早い回復をお祈りしています。」と
メッセージが添えられていたという。
　警視庁では高遠が都内に潜伏しているとみて行方を捜しているが、事件を受けてネット上では
「殺人犯でも人を助けるんだね」「見方が変わった」「殺人犯が人を助けて、普通の人間は助け
ないとは…」「これは感謝状もの」という意見が飛び交っている。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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