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本日のニュース

12月9日(火)  12時00分

「人と会う」監禁された少女、本物の手配犯が救助

 140文字のつぶやき、写真が投稿できる「ツブヤイター」において、「親しくなった人が
いるから会いに行ってくる」と家族に伝え、今月4日から行方不明になっていた少女(15)が
監禁されていたところを救助された事件で、警視庁は今日、救い出したのは本物の高遠遙一の
可能性が高い、と発表した。

 事件は先月この少女がツブヤイター上において、「スカーレットローゼス」を名乗る人物と
相互フォローの関係になったことから始まる。
 少女は、殺人などの容疑で指名手配されている高遠遙一が以前この偽名を使っていた
ところから「高遠さんではないか」とメッセージを送ったところ「気付きましたか。さすがですね」と
メッセージが返ってきたことから、相手とやり取りをしていたという。
 ところが、高遠は取引の相手に捨てアカウント(やりとりをするために一時的に取得する
アカウントのこと)は使っても、このようなやりとりを通常することはないため、ネット上では偽物では
ないかとの指摘がいくつも上がっていた。
 少女の友人も忠告したが、少女は「絶対本人だと思う」と言って聞き入れなかったという。
 そして今月4日午後5時半頃「ネットで知り合った人がいて、会えることになったから会ってくる。
1時間ほどで戻る」と家を出たきり連絡が取れなくなり、心配した家族が警察に届け出ていた。
 その後友人の話から、相手が高遠であることが判明し、公開捜査に切り替えて警察が行方を
探していたが、手掛かりはなく捜査は難航していた。

 ところが8日になって、少女宅の最寄駅内に設置されている交番へ少女が駆け込んできて保護を
求めた。名乗った名前が本人のものであったことから判明した。
 少女にケガはなかった。
 警察は少女が今まで監禁されていたことを話したため、すぐに現場へ急行、部屋の中で
縛り上げられていた無職・塚差宅人(24)容疑者を監禁の容疑で逮捕した。
 また、少女がどうやって逃げ出したのかを尋ねたところ、「高遠さんに助けられた。もう二度と
ネットで名乗っただけの人を信じちゃダメと言われた。自分の名前を勝手に使われたことに結構
怒ってました。ここまで車で送ってくれた。ナンバーは見てない」と話した。
 ここを突き止めるのに時間がかかった、とも言っていたようだという。

 塚差容疑者も「宅配便がきたのでドアを開けたら、突然ねじ伏せられた。何がなんだか
わけがわからなかった。ファンがいる指名手配犯の名を使えば女の子を誘い出せると思った」と
供述しているという。
 捜査一課の明智警視は、「よりにもよって高遠の名を使うとは。殺されなかっただけマシですね。
また被害者の女の子も、ネットで知り合っただけの人を簡単に信用しないでいただきたい。癪な
話ですが、高遠がいなかったら命がなかったかも知れません。頭が痛い話です」と語った。
 警視庁は逃げた高遠の行方を追っている。

 インターネットでは人はどんな名前でも名乗れる。
 画面の向こうの相手を簡単に信用しない方がいいだろう。


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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。


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