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野次馬ニュース

週刊ダウト9月6日1回限りのメールマガジン号

高遠遙一マジックショーのすべて!

 というわけで皆さん今日は。
 今回の記事はとても容量が多いので臨時にメールマガジンを作っちゃいました。メーリングリストに
登録されている皆さんにはすべて配信されるようにしてありますのでご安心を。

 まず、取材のことですが実は大変な危険が伴うということで、すべて隠しカメラにて撮影、その為に
一部映像が乱れていますが、それはご了承いただけると嬉しいです。なんと言ってもあの高遠さんが
「危険ですから」と忠告までしてくれた場所、いくら記事のためとはいえ写真を持って帰れなくなったら
意味がありません(笑)。
 というわけで初めてのメルマガお届けします。




<潜入!>

 あの予告があってから、当編集部には連日高遠さんの情報について問合せる電話が殺到しました。
とはいえこちらにとっても青天の霹靂、そんなショーの予定なんて聞いてもいないし、当の本人とは
連絡取れないしでこっちが「そんなことあったんですか?」と聞く始末。
 だって高遠さんが既にイタリアに行っているなんて、聞かされていなかったんですから…(笑)。
 ネットで探してみても関係ないサイトが出てくるばかり。
 しかしあの高遠さんが、そこまで派手な予告をしてまで行おうとしているショーは一体どんなもの
なのか。我々にはそれを確かめる義務があります。
 イタリアへ取材に行く計画表をデスクに提出して、緊急会議が開かれていたまさにその真っ最中、
高遠さんから連絡が入ったのでした(笑)。ですがショーの観客は「会場にたどり着けること」が条件
だったので、場所は口外しないよう言われていました。ので、問合せを下さった方、イタリアで私達を
見つけて「週刊ダウトの方ですよね!?」と声をかけて下さった方(何でバレたんだろう…)、教えて
あげられなくて&ズルしちゃってごめんなさい!このメルマガで帳消しに…(笑)。
 
 会場はイタリア某所の郊外にポツンとありました。ものすごく交通の不便なところで、確かにこれは
まず交通手段のある人じゃないとたどり着けないです。日本から来て探していた人も、車がないと
厳しかったかも。我々も高遠さんとは別行動だったので(当たり前)、車を手配して電話で聞いた
メモを頼りに1時間かかって到着。疲れました…。しかしショーは夕方6時から。到着は3時。この
3時間仕方が無いので景色を眺めてました。5時くらいになったらぞくぞくと大型車が乗り付けてきて、
ちょっと怖かったですけど…。周囲には警戒している人達もたくさんいたしね。

                    会場はこんなとこ  ←クリックしてね!

 この会場は高遠さんの解説によると「デル・モンテ城」を模して作られたものだとか。写真では分かり
にくいですが、八角形のちょっと変わった建築なのです。




<ショー始まる!>

 会場に入って気付いたのは、何故か親子連れ、孫連れの人が多かったことです。それも決まって
親やお爺さんの方は明らかにマフィアと分かる人だとか、人相の悪い人だとか…。
 高遠さんによるとそれは、ショーはもちろんのことその後の取引に関わってくるのだとか。
 つまり、裏で開催しているマフィアがショーで人を集めてその後に取引をってことらしいです。こういう
風に書くと高遠さんのショーはおまけに見えるかもしれないですが、もちろんそれは違ってて、高遠さん
だからこそ、これほど(この世界の)大物が集まるのだとか。そういえばちょっと前にジェノバでショーを
やった時には、そこにいちゃいけない人がいたとか(苦笑)。
 だからショーが終わって満足すれば帰ればいいし、ついでに取引を…という人はしていくって、何だか
イタリアの犯罪組織って私たちが思っていたよりオープンな気がします。
 ショーが始まる前にちょっとだけ、勇気を出して隣に座っていた女の子に尋ねてみました。英語で、
「あなたはどうしてここへ来たの?」って。
 そしたら「もちろん、ヨウのショーを観に来たのよ!」だって。子供達の間では、高遠さんは犯罪者では
なく、マジシャン「ヨウ」として有名みたい。うらやましいです。マスクマンという通称は、子供達を連れて
くる大人への暗号のようです。
 その女の子のお爺さんという人は、「ゴッドファーザー」に出てくるマフィアそのもの。でも、女の子が
そばにいるせいか、優しく微笑んでいました。
 観客は多分、500人以上はいたと思います。

 さてさて、会場に入ってから30分ほどしてショーは始まりました。その登場の仕方もすごいんです。
サポートする人が、一枚のパネルっていうか、赤い布が張られた枠をステージ中央に運んできて、
ぐるっと回しました。その厚みも5cmくらいしかなくて、表をこっちに向けたあとその人はサッサと
引っ込んでしまいました。これが何かなるのかな?と思ってたら、それが手の形にグーっとこちらへ盛り
上がってきて、人の形になって…。ハイ、もうお分かりですね?一瞬のうちに布が赤いバラになって床へ
落ちたかと思うと、枠の中に高遠さんがいました。後ろは何も無いところなんですよ?
 登場からこれだから会場内はもうやんややんやの大騒ぎ。
 そして今回は子供が多かったので、内容として子供さんをステージにあげてのマジックが多かった
です。中でもビックリしたのは、空中浮遊がグレードアップしてたこと!
 韓国で行ったマスクマンショーでは、浮いたのはサクラでしたよね?しかも手をつなげた状態で浮いた
わけだから、そこに仕掛けがあるのかもって思うでしょ?
 今回はまったく違いました。
 偶然私が話し掛けた女の子が選ばれてステージに上がったんだけど、上がりきった時点で宙に浮いた
んです!フワーッと。高遠さんから大分離れているし、糸とかついていなかったのは隣りだった私が
見てます。高遠さんが手を取ると床に足がついたんですが、その後も手を離すと浮いていくという、今まで
とはまったく逆のマジックでした。女の子も自分がどうして浮いているのかまったくわからなかったみたい
で、席に戻ってきたらお爺さんや私(笑)、そして周りの質問攻めにあったのですが黙って首を振るばかり。
もーぜんぜん分かりません!

                         その時の写真はコレ!

 その後も、ステッキでコップを叩いた後コップをステッキで持ち上げて見せたりとか(先端がコップのふち
にピッタリくっついた!)、ワインをグラスに注いで、適当に指名した子供の好きな飲み物に替えちゃうとか
すごかったです。




<楽しいショー>

 今回はどちらかというと、驚くよりも笑うことの方が多かった気がします。舞台に上げた子供を使って
マジックをやるのだけど、子供の方はどうしてそうなったか分からないから(もちろん見ている方にも
分からないけど)、きょとんとしてる。観客はそれがおかしくて笑う。本当に、今まで高遠さんのショーを
見せてもらいましたけどここまで笑ったのは初めてのような気がします。ここが危険な場所だということ、
観客は殆どが裏の世界に属する人達だということ、それはまったく思い出しもしませんでした。という
よりもそんな人達と共有する空間があったことに驚きです。高遠さんのショーは誰もに通用する、それは
本当なんですね。

 さて、楽しかったショーも終わりに近づき、高遠さんが子供にプレゼントをすると言い出しました。元気
よく手をあげた男の子をステージに上げ、ポケットから出したキャンディを男の子の手の中に入れ、
「しっかり持ってて」とウィンク。男の子は中をチラチラ見ながら両手でギューッと押さえました。
 そして高遠さんは「キャンディより欲しいものはない?」と尋ね、男の子はちょっと考えて「サッカー
ボール!」と元気よく返事。すかさず高遠さんが「でもここには入らないよね」と手を指差したので会場は
またも爆笑。
 高遠さんが「じゃあキャンディは僕がもらって、サッカーボールは君に上げるよ」と言い、男の子がうな
ずくと「じゃあ手を開いて」。
 男の子はきょとん。しっかり押さえていたはずの手の中からキャンディは無くなってました。あっけに
とられる男の子に高遠さんは「僕の手は大きいからサッカーボールぐらい入るんだ」と同じように手を
合わせてパッと開くとサッカーボールが出現!一瞬のことでどこから出てきたのか分からないけど、
手渡されて、飛び上がってはしゃぐ男の子に会場は大喜びでした。
 それにしても、高遠さんの言葉遣いはちょっと意外。子供になりたいと思った人、手を上げて!(笑)

                         その時の写真はコレ!
 スミマセン、実は隠しカメラが鞄の中でずれちゃってました…(汗)。ゴメンナサイ。

 で、この写真を見て気付いたことはないですか?
 そう、密かにベストとリボンの色が変わってるんです!高遠さんはずっとステージにいたはずなのに。
それに気付いた子供達が騒ぎ始めて(情けないんですが大人は誰も気付きませんでした…)、高遠さん
はしれっと一言「国旗が好きなもので」(イタリア国旗は赤、緑、白)。
 この後の拍手はしばらく収まりませんでした。このトークのセンスって、やっぱ一流マジシャンの要素
の一つなのかしら…と思います。
 こうしてショーはあっという間に終わりました。時計を見たら8時。あまりにも楽しすぎてほんの数十分
しか観ていないような気がしてたんですけどね。
 



<急いで脱出>

 よくは分からないのですが、ショーが終わったら速やかに撤収するように言われていたので、他の
人達と一緒に出ました。
 というか隣りだった女の子が「ホテルまで送ってあげる」とお爺さんに頼んでくれたので、我々一行は
ありがたく乗せてもらっちゃったりなんかしちゃったり(笑)。助かりました。
 その車中で我々の身分を明かすと、お爺さんは渋い顔。でも女の子が「ヨウの記事送って!」と喜ぶ
ので何も言うことも出来ず、結局名前など明かさないということで許してもらいました(笑)。もちろん
帰国してから女の子宛に高遠さんのことが載っているウチの週刊誌は送りました。もうそろそろ届く
頃かな?

 ホテルに帰り着いてから小一時間。高遠さんと落ち合うことが出来ました。彼はすぐ帰国するらしく、
変装をして現れたので最初誰も気付かず、目の前で携帯を鳴らされてやっと分かりました。な、情け
ない…。
 そこでやっと今回の目的を聞くことが出来ました。観客を選別、というのはまあ余興みたいなもので、
本当にただの民間人を入れるつもりは無かったということ(ごく少数たどり着いちゃった人もいたみたい
ですけど、それはやっぱりどっかから情報を仕入れたらしい)。要するに大々的に宣伝することで、本来の
観客に「裏がある」ということを知らせたかったみたいです。それすらも分からないような人間がひっか
かる、ということで…。
 その裏というのがまたややこしいんですが、とどのつまりショーの後の取引を警察に検挙させることが
目的だったみたいですね。裏があることも分からないで残っているような人間は、今後の取引には
いらないということらしいです。えーと、お邪魔虫一斉清掃ってことですか?
 結局今回のスポンサーには恩も義理も無く、うっとおしいのでついでに一掃らしいです。確かに、宣伝
するということがどういうことか分からないで人集めしてるのはちょっと…(笑)。それにしても逮捕された
方からしてみれば高遠さんは策略家というよりは悪魔にしか見えないような気も。
 カンのいい人達というか、この世界長い人達は今回ショーの後の取引が嘘なこととか、警察が踏み
込んでくることとか分かってたみたいですけど。なるほどそれで、早めに帰れと言われたわけですね。
私達が一緒に逮捕されると確かにややこしいことになりそうです(苦笑)。

 高遠さんを検挙することが出来なかった日本やイタリア警察も、この逮捕のおかげで面目が立ったと
いうことでまあ、妥協するみたいです。今回は高遠さんの勝ち逃げかな…?
 そんなわけで全世界を注目させたこの、歴史に残る(少なくともウチの社史には)事件は幕を閉じました。
近いうちに明智警視にも話をうかがえたらなーと思っているんですけど、電話かけたら怒られちゃい
ました…(;_;)。当たり前か。

 というわけで最後のショット。変装した高遠さんです。

                         その時の写真はコレ!

 これを見た記者が、「誰かに似てるなぁ…」とつぶやいていました。この時高遠さんに「変装などで誰か
を参考にしたりすることはあるんですか?」と聞いたら「特には。今回はちょっと友人に『こんな風にして
みては?』と言われたのでね」と言ってたんで、そのご友人が何かを見てリクエストした可能性はある
わけですね(笑)。
 誰だか分かった方、編集部までこっそり教えて下さい!!!!


 それではメルマガはこれにておしまい。読んでくださってありがとうございました。


                                 <by あらためて高遠さんファンになったK>



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