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野次馬ニュース

週刊ダウト4月21日号(4月14日発売号)より

謎の名探偵あらわる!

 先日ドイツから入った情報によると、オーストリアからドイツに向かう長距離列車(Deutsche Bahn)
の中で発生した殺人事件において、1人の東洋人が見事にこの事件を解決、犯人逮捕に
協力した模様。

 事件が発生したのは現地時間午前10時過ぎ。カーテンが閉まっていた4人がけ
座席の床に、血が広がっていたことに気づいた車掌がそこを開けたところ、胸を押さえて
座席にもたれかかっていた男性の遺体を発見した。
 詳しい経過は入ってきていないが、凶器は発見されず、男性の身元も不明。また、
この列車は各駅停車であったため犯人が下車してしまう確率も高く、やむを得ず次の
駅で臨時停止した。
 そこから犯人探しになったのだが、利用客は50名ほどおり、犯人の特定は難航した。

 その時、ドイツ、オランダを経由してイギリスに向かう予定だった1人の男性客が捜査
協力を申し出、わずかな手がかりから犯人を特定し、この人物を問いただしたところ犯行を
認めたため事件はスピード解決、客は一時間足止めされただけで次の場所に向かうこと
が出来たという。
 この、事件解決に協力した素晴らしき観察眼の持ち主は、「たまたま気がついただけの
ことを名推理のように言われても困る」と頑なにドイツ警察の感謝を固辞し、そのまま
ドイツはミュンヘン中央駅で下車して、人ごみの中に消えていったという。

 Suddeutsche Zeitung(ドイツ紙)が目撃者を探したところ、事件発生直前までこの男性
と話をしていたという女の子から話を聞くことが出来た。
「あのね、あのおにいちゃん、マジックがすっごい上手なんだよ!こうね、手を目の前に
出して、パッて開いたらキャンディがたくさんのってたの!
あとね、パパとママが結婚記念日って聞いたら、ハンカチをテーブルに載せてパッって
とって、たくさんのバラを出したの!パパとママもすっごい喜んでたよ!イタリアでマジック
ショーをやってきて、これからイギリスでバカンスなんだって!」
 この記事は「小説のような殺人事件と名探偵」として翌日の一面を飾った。
 しかしこのインタビュー記事に反応したのがICPO。
 さっそくその少女にコンタクトをとり、その「好青年」のモンタージュを作製したところ、
国際指名手配のかかっている殺人犯高遠遙一ではないか、との疑いが高くなってきている。
 スコットランドヤードも捜査に乗り出している。
 さて真偽の程はいかに。


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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。


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