多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ小説置き場→魔人学園小説2




「あーよかった。一緒に買い物なんてことになったらちょっとまずかったね」
「しかしホントにこのまま何事もなく終わっちまいそうだなー」
 ちょっと焦りを感じ始めた一同である。会話が盛り上がる訳でもなく、それに加えて
邪魔は入る、買い物は終わりそう、では計画自体が水泡に帰しそうだ。いや、もともとが
大した計画ではないのだが。
「おい、ここを出ていくようだぞ」
 醍醐の言葉にあわててデパートの出入り口へと急ぐ。自動ドアが開く速度にさえも
イライラしてしまう。
「ああもう、何かないかなー」
「おっそうだ、如月お前の力で雨を降らせるってのはどうだ? カサがなくてどこかの
軒先で雨宿り、ムード満点間違いなし!」
「……地下街に入ったら無駄な労力はどうしてくれるんだ?」
「……」
「大体俺達の力を私利私欲のために使うのは感心せんぞ」
「あっちょっと!」
 先頭を小走りで歩いていた小蒔が突然立ち止まった。言い争いで前方不注意ぎみ
だった三人が、とっさに小蒔をよけようとして互いに衝突した。反射神経が良くても目線
ひとつで合図しあって、サッとかわすということはなかなかできないものであるようだ。
「あだだー」
「京一君! 気を付けたまえ!」
「前を見て歩かんといかんな……」
醍醐はしごく当たり前のことを言っている。
「あの二人、キャッチセールスに捕まっちゃったみたいだよ!」
「はぁー?」
 ぶつけた鼻を押さえたまま見れば確かに、耳たぶがピアスに埋まりかけている茶髪の
軽薄そうな青年が、美里の手をつかみしつこく笑顔で話しかけている。龍麻はというと、
一般人にどう手を出したものかといった顔で考えているようだ。京一なら間違いなく邪魔を
された時点で、手だけでなく足も出ているのだが。いやその前に、一緒に歩いてくれそうな
相手がいないか。
「なーにやってんだよ龍麻の奴っっ」
「街中で騒ぎを起こしたものか、迷っているようだな」
「仕方ねぇ、如月、耳を貸せ!」
「……?」
 京一がボソボソと何かをささやく。小蒔と醍醐が不審そうに見守っていると、眉間にしわを
寄せていた如月が、「仕方ない」と言ってため息をついた。
「何だ? 何をするんだ?」
「まあ見てなって。あっ、お前ら見つからねーようにどっか隠れてろよ」
「??」
 首をかしげながらも京一に押されて小蒔と醍醐はビルの間に身を隠す。いい年をしてかく
れんぼか、と思ったのかどうか知らないが通行人の視線が冷たい。
 その間にも青年は似たような外見をした仲間を呼んで美里にパンフレットを押し付け、首を
振る龍麻にも何やらまくしたてていた。
「あンのやろーども、見てろよ」
 京一は息を大きく吸い込んだ。「あっっ鳥が空を飛んでいる!」
 大声に釣られて思わずその場の全員が空を仰いだ。素早く京一は駐車してある車の陰に
身を隠した。
「……?」
 龍麻が視線を戻すとそこには、地面にだらし無くのびている青年達の姿が有るばかりだった。
「な、何だったのかしら……」
 美里のつぶやきに「さあ」と短く答えると、もうそれで興味を失ったのか、龍麻は彼らを避けて
歩きだした。あわてて美里も、地面と仲良くしている彼らを恐る恐る遠回りにし、龍麻の後を追った。
「気づかれたかな……」
 小蒔が心配そうにつぶやいた。醍醐が首をひねる。
「龍麻はなんとなく気づいたという感じだな」
「京一君……貸しにしておくからな」
「ワリーワリー、まっ一件落着ってトコだよ」
「大体僕の力はああいうふうに使うものではないのだよ! 何が悲しくて人を殴り倒さなければ
ならないんだ」
「まーまー如月君落ち着いて。おかげで二人は助かったんだから」
 小蒔があわててなだめる。それで口を閉じるあたり、何だかんだ言っても如月もまんざら
ではなさそうである。
「もーいくら何でも大丈夫だろ…」
「うーんそれはどうかな」
 京一は今、運命の女神に呪いをかけたい気分だった。
「ヨォご両人! オメーらも学園祭の準備かぁ?」
「この、威勢のいい声は……」
 つぶやく小蒔の顔には縦線が何本も入っている。
「雪乃さん達も?」
「おぉ、ウチの部は薙刀の実技、雛の方は軽喫茶やるんだとよ。もーいちいち買い出しが
面倒でさぁ」
「姉様ったら…」
 元気な声は如月の読唇術に頼るまでもなく、ビルに反射しまくってはっきり聞こえてくる。
「軽喫茶……もしかして、紙コップを売っているところを知らないか? さっき行ったデパートは
品切れだったんだ」
 龍麻の言葉に雛乃の顔が輝いた。
「ではよろしければご一緒しませんか? 私共もちょうど喫茶用の買い出しに行くところ
だったのです」
「ちょうど良かった」
 美里が嬉しげに微笑む。
 それと対照的に大慌てしているのが哀れな尾行者達。
「ちょっちょっ電話電話! ああもうどこにしまったっけなー」
 小蒔はバッグをゴソゴソやって、グリーンのストラップが付いたPHSを取り出すとどこかへ
かけ始めた。
「どこかけてんだよ?」
 京一にシッと人差し指を自分の口に当ててみせると、
「――あ、雛乃? 僕僕。あのね、とっても大事な用で今すぐ来て欲しいンだ! うん、雪乃も
一緒に! アッ、葵達には絶対内緒で! お願い、どうしても大事な用事なんだ。黙って
そのまま10m歩いて来て!」
 一気にまくし立てて通話を切り、フーッと息を吐いた。
「……成功したようだな。二人と別れて織部姉妹がこちらにやってくる」
 様子をうかがっていた如月が小蒔にうなずいた。
「考えたな」
 醍醐は感心することしきりである。
「あれ、何やってんだよオメーら。雛乃が来いっていうから一緒にきてみりゃあ。ひょっとして
何かよからぬことを……」
 一同が物陰に隠れているのを見つけて、何を誤解したか雪乃が眉を吊り上げた。京一は
一生懸命首を横に振った。こんな狭いところで薙刀を振り回されたら、とてもじゃないが無傷
ではすまない。
「あー違う違う! これには訳があって……」
 そして数分後。尾行者は六人に増えたのであった――。


「……これで全部そろったわね」
「ああ」
「あまり遅くなってもいけないし、そろそろ帰りましょうか」
「そうだな」
 美里はチェックし終わったメモをしまい、カバンの肩紐をかけなおすと、龍麻におずおずと
手を差し出した。
「龍麻君、半分持つわ。ごめんなさい」
「いや、大して重くない」
「でも……」
「大丈夫」
 美里は口を開きかけたがすぐにうつむき、「そう」とつぶやいて並んで歩きだした。
 何を考えているのかわからない。
 時々そう思うことがあった。必要最低限のことしか言わず、でもちゃんと仲間である自分
達のことを第一に考えてくれている。
 だからこそ余計に、自分のことを押し殺しているのではないかと気になってしまう。
 仲間の、他人の幸せを願い、いつだって自分のことは後回し。
 この前見てしまった、あの子とのことだって、こんな重い運命を背負っていなかったら……。
彼の腕の中で微笑んで逝った紗夜さん……。
 美里はまだ、その思いが何であるかを知らない。
「……葵、PHS鳴ってる」
 ハッと現実に引き戻されて、急いでカバンからPHSを取り出す。ボタンを押して耳に当て
ると、ストラップ代わりに付けているアクセサリーが耳をくすぐった。
「はい、美里です」
「あ、醍醐だが。すまん、一応救急セットも買っておいてもらえるか。準備中にケガをせんとも
限らんし。いちいち保健室に行くのが面倒なものでな」
「ええ、分かったわ」
「何?」
 立ち止まった美里につられたのか、龍麻が足を止めて振り返った。
「醍醐君が、応急セットも欲しいんですって」
「ちょうど良かった」
「え?」
「薬局の前だ」
 美里は、今日初めて声を上げて笑った。


「セーフ!」
 京一がやったとばかりにガッツポーズをしてみせる。
「いやあ醍醐の機転で助かったぜー。何かしんねーけど、雰囲気ヤバめだったよなー」
「……けどよ、この後どーすんだ? いつまでも買い物で引き留めておけねーだろ」
 雪乃が腰に手を当てる。自分達の買い物はどうでも良くなったらしい。
「計画は失敗のようだな」
 発案者があっさり認めた。その時――。
「うわっっ何だよ!」
「京一! お前のポケットだ!」
「早く止めろ!」
 京一があわててポケットから音源を取り出す。幸い前方の二人には聞こえなかったようである。
「あっそりゃ龍麻のPHSじゃねーか。何でお前が持ってんだよ?」
 雪乃が目ざとくそれを見つけたが、答えず通話ボタンを押して京一は話し始めた。
「ん、壬生か。いや、俺京一。……何っ鬼が? わかった、すぐ行く!」
 京一の声に全員の顔が引き締まる。
「尾行は後だ、鬼が現れたらしい。壬生が苦戦してる。行くぜ!」
「おう!」
 どこにでも居る学生の顔から、一瞬にして闘う者の顔へ。
 一陣の風が黄昏の街を走り抜けた。


「龍麻のPHSを借りたのはこういうことか」
「ま、水を差したくないからな」
 小蒔が口笛を吹く。
「さっすが京一」
「へへっ見直したろ?」
 期せずして四人の混声合唱。
「悪知恵だけは働くなー」
 ずてっ。
京一が派手に転んだ。日頃の行いが悪いと、そうそう善行は認めてもらえないものらしい。
「まあ皆様ったら、蓬莱寺様がおかわいそうですわ」
「いーんだよ、雛。ホントのことなんだから」
 雪乃の言葉に容赦は無い。
 前方からかすかに、争っているらしい音が聞こえて来た。うなるような声もする。
「待たせたなっ壬生!」
 電信柱が立っている角を曲がって、結構な奥行きの有る袋小路に到着。スピードを落とさず
左折したためか、砂ぼこりが舞い上がる。
 背を向けていた壬生が振り返った。
「……龍麻君はどうした」
 素早く全員を見回して仏頂面になったあげくの第一声がこれである。
「っせーな、俺らじゃ役不足かよ」
 壬生は目前まで迫っていた鬼を蹴り飛ばすと、フフンといつもの皮肉めいた笑いを浮かべて、
「ま、それだけ人数がいれば何とか代わりにはなるだろう」
 龍麻には屈託ない笑顔を見せるくせに、他の仲間に対しては未だ一歩引いたようなところが
ある。そんな印象を隠そうともしない彼が、京一はいまいち好きになれなかった。そして、
今まで何度かこうして壬生が龍麻にだけ助けを求め、龍麻が自分達に声をかけなかったらしい
口ぶり。龍麻は人に気をつかいすぎる奴だ、という事はよく分かっていても、仲間である自分達
にだけは遠慮して欲しくなかった。
「今の状況は?」
 壬生の横に並んで如月が問う。壬生はチラリとその横顔を見て、
「かなり不利ってトコかな」
「どういうことだ? こいつら雑魚にしか見えねーぞ」
 雪乃が薙刀を取り出して構えた。よく手入れの行き届いた刃先がキラリと光る。
「見ててごらんよ」
 蹴りがごう、と風を巻き起こして数m離れた褐色の鬼の横腹に炸裂する。顔をしかめたく
なるような緑色の血を吹きながら、鬼が叫び声を上げて倒れ込んだ。
「……え?」
 小蒔が信じられないというように目を見張った。
 ちぎれ飛んだ鬼の下半身からみるみるうちに上半身が現れ、倒れた鬼の上半身に下半身が
生えてきたのである。二体に増えた鬼は、何事もなかったかのように立ち上がり、緩慢な
動作でこちらへにじり寄ってくる群れに再び加わった。
「……こういうことさ。どんどん再生するものでね、僕一人ではちょっとてこずってたのさ。幸い
この通り袋小路の出入り口に立っているから、挟み撃ちにされずにすんだが」
「だからって増やしてみせることはねーだろーがっっ」
「うるさい。説明するよりも早いだろう」
「ということはだ」
 まだ文句を言い続ける京一を後ろに押しのけて、醍醐はわらわらと歩み寄ってくる鬼達を
見据えた。
「連携が必要だな」
 動き自体は早くないものの、倒すそばから増えるとなると確かに手当たり次第に攻撃、という
わけにはいかなくなってくる。当然関係ない通行人にも被害が及ぶだろう。
「それでは、私は結界を張って鬼がここより外へ出ることのないように致します」
 雛乃が空に向かって弓を構えた。
 鳴弦・玄象。
 古来魑魅魍魎の跋扈していた平安京に於いて、魔物を退散させる効果があるとされていた、
弓弦を引き鳴らす「弦打ち」の応用技である。空に向かい弓弦を引き放ち、己の氣をもって結界と
成す。そう誰にでもこなせる技ではない。
 力を持つものだけが存在を感じられる、悪しき者を逃さない見えざる囲いがあっと言う間に出来
上がった。
「グゥオオォッ!」
 結界に触れた鬼が火花を散らして叫び声を上げる。しかし、その際にちぎれ落ちた肉片からも
またたく間に鬼が姿を成す。
「醍醐、お前雛乃を守ってろ! 雪乃!」
 京一が木刀を横になぎ払った。その鋭い一撃を食らった先頭の鬼が、手足をバタバタさせながら
吹き飛ばされる。
「八相薙ぎで細切れにしてやれ!」
「オラァー!」
 雪乃の薙刀が幾つもの光の筋となって軌跡を描く。
「あとは任せて! 九龍烈火ァ!」
 弓から放たれた矢が炎をまとい、鬼の体を焼き尽くす。己の技を熟知した小蒔ならではの
連携プレーである。
「よし、では僕も桜井君の補佐に回る。壬生君は京一君を補佐してくれ」
 壬生があからさまに嫌な顔をする。京一との連携を示唆されたからなのか、それとも人に命令された
からなのかはわからない。
「今はより好みしてる場合じゃねぇだろうッ!」
 また一匹鬼を袈裟斬りにして後方の雪乃達へ放り投げる。だが、壬生の方へ顔を向けた京一に
好機とばかり鬼が数匹突っ込んで来た。さっき払った木刀を、反撃できる位置に戻していない。
「うぁっ!」
「くっ!」
 衝撃と共に倒れ込む。壬生が京一の方へ迫って来た鬼に、振り向き様蹴りをたたき込んだ時、
遅れた京一が体勢を立て直そうとし、お互いに衝突してしまったのだ。
「何をやってるんだお前達!」
 醍醐が前方に思わず目を奪われた時――。
「きゃあっ!」
 反射的に振り返ると、雛乃が血に染まった肩を押さえて倒れ込んでいた。醍醐の気がそれた隙に
背後から襲われたのだ。素早く鬼を投げ飛ばし、雛乃を抱え起こす。
「大丈夫か!」
「油断しておりました……申し訳ございません」
「いや、こっちこそ済まなかった」
 しかし、回復の出来る美里が今居ない。
「雛! 大丈夫か!」
「これしきの傷、大丈夫です……」
 けなげに雛乃は立ち上がった。手の血を拭って弓弦を引こうとする。
「これを使いたまえ! 少しは痛みが収まる!」
向こうから如月が布袋に入った薬を投げた。
「クソッ、回復出来る奴がいねーとシャレになんねー」
 雪乃はいまいましげに吐き捨てた。
「ごめんね、今日だけはどうしてもダメなんだ」
 聞こえたらしい小蒔のつぶやきにしまったと舌打ちをして、
「そンなこと、分かってらぁッ」
 元気に笑って見せる。内心の焦りを隠して。
 いつも当たり前のように最前列から指示を出していた龍麻と、ひっそりと後方で優しく仲間をいた
わってくれる美里。たった二人がいないだけでこんなにも気分が違うものなのか。
――今日はいつもの調子が出ねェな。
 雪乃は人知れず自嘲ぎみに笑った。


「……」
「んだよ、何か言ったかよ」
 衝撃でしびれた手をさすりながら京一は立ち上がった。
「……龍麻君がいれば、と言ったんだ」
 嫌悪感もあらわに、壬生は京一を見ようともしない。
「バカじゃねぇ、お前」
 壬生が鋭いまなざしを京一にたたきつけた。京一はたじろぐ様子もなく、いつものように木刀を
肩にかけると、
「いつだって龍麻龍麻って。お前、あいつに頼られたことなんかねーだろ」
「何だと……」
 壬生の瞳に、殺気にも近い冷ややかな光がともった。一睨みで木の葉さえ切り裂きそうである。
 仲間達はハラハラしながら、この険悪な雰囲気を見守っていた。自分達には手が出せない、
そう考えての沈黙だ。
「ホントの仲間ってのはなぁ、自分の弱いところを安心して任せられる、背中を頼める奴のことを
言うんだよッ! お前が龍麻に背中を任せたことはあっても、龍麻がテメーに背中を頼んだことが
あったのかよ!?」
 それでも壬生はまだ冷笑を浮かべるだけの余裕を持っていたらしい。
「それは君と龍麻君の考え方の違いだ。他人に弱みを見せることは、付け込まれる隙になると
教えられてきたからね。だから龍麻君の行動は当然と言える。それよりも問題なのは、君らが
未だこの非日常に慣れないでいることだ」
「んだとォ。いいじゃねーか、たまには龍麻を日常に戻らせてやったって」
 その顔面にビッと壬生の右手人差し指が突き付けられた。
「まったく、君らは闘いを何だと思ってるんだ! 死ぬことだって有り得るのに、敵を甘く見て
そんな下らないことを――」
 思わず言葉が途切れた。さっきまでヘラヘラしていたはずの京一が今、触れれば切れそうな
ほどの怒りを込めて壬生をにらみつけているのだった。
「下らなくなんかねぇ! 学生がフツーの生活送って何が悪いってんだよ! いつも俺達に
気をつかってばかりの奴だからこそ、たまには休ませてやりてェと思ってどこが悪い! そんな
小さい幸せ守れねーでこの東京が守れるか!」
 壬生はハッと息を呑んだ。その肩に静かに手がおかれる。
「こんな彼らだからこそ、龍麻君も休ませたいと思う。君からの連絡にいつも彼が一人で向かって
いたのはおそらくそのためだ」
 如月だった。「そしてそんな仲間だからこそ、僕も加わりたいと思ったのだよ」
 壬生が目を伏せて静かに笑った。もはや先程までの刺々しさは跡形も無い。その表情から
京一は理解した。ずっと求めて来た存在が龍麻であるならば、やっと休息出来るかもしれない場所、
それがこの仲間達なのだろう、きっとそう思ったに違いない、と。




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