多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ対談→対談5


◆対談5◆

 目次

16.苦手なもの17.決死行、単純ミス?18.高遠さん七不思議





16.苦手なものを語る

氷河「んでは、お2人は苦手なものってあります?」
高遠「そういえば…」
氷河「お金嫌いネタ禁止!(笑)」
高遠「……(つまらなさそうにそっぽを向く)」
氷河「明智さんは?」
明智「苦手なもの、ですか…?難しいですね。物分りの悪い人だとか、自分で努力をせずに人の力を
当てにするような人は苦手です。後は…朝が苦手かな」

氷河「朝!分かりますー。つらいですよねー、何時間寝ても起きるのは嫌ですよね。私寝起きがいいん
だか悪いんだか分からないですけど、目覚まし3つ仕掛けてますから。時計と、テレビとラジカセです」
高遠「それを瞬時に全部止めて二度寝するんですから、寝起きは悪くないんじゃないですか(会場爆笑)」
氷河「うわぁぁ!何でそれを知ってるの!ああそうさ、どんなに遠くにおいといてもガバッて起きて止めに
行ってまた寝ちゃうんだよぅー。っていうか、日曜に宅配便がチャイム鳴らして起きた時は、そのまま
サインして荷物受け取ってまた寝たという…。目が覚めて、どうしてその荷物があるのか不思議だった
(笑)。おいちゃんに聞いたら普通に話してたから、まさか起きたばかりだとは思わなかったらしい。あ、
じゃなくて!苦手なものの話だった。高遠さんは?」
高遠「言うと嫌がらせに送る輩がいますから言いたくありません」
氷河「うーん、日ごろの人間関係がよく分かりますな!(笑) んじゃ物じゃなくて明智さんみたく、何て
言うか行動とかは?」
高遠「人の話を横取りする人間とか?人の話を『ああそれはこうでしょう』などと言われるとショーがやり
にくいですからね」

明智「そんな先の読まれるようなマジックだったらやらないことですね(笑)」
高遠「読まれていませんよ?外れるから余計に苛立つんです(会場爆笑)」
氷河「ああそりゃうっとうしいわ。友達ならともかくね。後はありますか?」
明智「場の空気が読めない人間も、話をしていると疲れますから苦手です。例えば、捜査会議では
情報を的確に伝えることが時間短縮に繋がりますが、裏づけの取れていないことを推測で言ったり、
まわりくどく言う人間は疲れます」

高遠「刑事は口がうまくない人も多いでしょう。全員に貴方のような頭脳を求めることが間違いですね」
氷河「まーまー!高遠さんはもうないの?」
高遠「ギブ&テイクを理解しない愚者ですね。警視の前で言うのもなんですが、我々が所属している社会
にもルールというものがあります。情報提供を受ければ報酬を支払うのは当たり前。相手の縄張りを
侵略しないのも当たり前。出し抜いた者が勝つだとか、共存を考えられない者は所詮三流ですね」

氷河「何かすっごいね。でも明智さんも高遠さんも苦手な『物』は言わないですね(笑)。私はね、高い
ところが苦手です。高所恐怖症ってヤツですか。だから決死行で高遠さんがこう、後ろ向きでダイブやった
でしょ?すごいなーって思いましたよ」
高遠「すごくありませんよ、別に。誰にでもできることです。ま、一応その言葉はありがたく受け取って
おきましょう」

明智「私の高校時代の知人にも高所恐怖症の人がいましたが、どれくらいですか?」
氷河「いやホントすごいのよ。脚立の一段すら昇れない。立体歩道橋?だっけ、あれなんか絶対上がれ
ないよ、怖くて。何でなんだかよくわかんないんだけど。当然デパートのエスカレーターで脇が見えるのは
乗れない。不便だよぅー」
高遠「…ショック療法でも試しますか」
氷河「ぜっっっっっったいイヤ!あのビルから落とすでしょ、高遠さんなら!(笑)」
明智「まあ無理に治さなくてもいいと思いますよ。もともと人間は地上で生活していたんですから」
氷河「…それって、私が原始人に近いってコトじゃないかぁーーーーー(笑)」



17.決死行のチェックポイントを語る

氷河「えーと、栃木県はペンネーム『せんだっみつおっナハナハ!』さんから…何だこれ(笑)。えと、
質問です。『決死行最初で明智さんや金田一君が新聞広告を見て、高遠さんがなにかやろうとして
いることに気づいていますが、気づかなかったらどうするつもりだったんですか』だって(笑)」
明智「気づかないわけはありませんよ。あんな悪趣味な広告。センスも最悪でしたしね」
高遠「…ま、気づかなかったら申し訳ないと思いましてね。あの新聞は業者に作らせたものですよ。
あれならいくらお忙しい警視でも、そして金田一君でも目に留まると思いましてね」

氷河「へー、ほんじゃあれ業者さんが作ったニセ新聞かぁー。よくドラマとかで使うようなアレだよね。
金田一君に言いそうな人のところには全部撒いたの?」
高遠「ぬかりはありませんね。久々の大仕掛けなショーでしたから」
明智「半年もかけて下らないことをしたものですね(笑)」
氷河「いやっ、でも普通の新聞に広告出すのって大変でしょ。誰がどこの新聞取ってるのか調べるのも
アレだし。それよりはいっそのこと新聞作って撒いた方が確実だよね。あとさぁ、これは私の相方から
なんですけど、明智さんに質問だそうです。刑事は普通身分を明かすことを嫌がるし、聞かれても公務員
程度で濁しています。キャリアに限っては例外ですか?だって」
明智「どうしてそんなことを知っているんですかね、まったく(苦笑)。日本国内では確かにそんなことは
しませんが、ま、高遠を追っているところでしたからね。身分を正直に明かした方が、民間人の協力を
得やすいと判断したためです」

高遠「ああ確かにね。彼はよく働いてくれました(会場爆笑)」
明智「いやあ、仮にも犯罪芸術家を自称する人間が、あんな姑息な手を使ってくるとは思いませんでした
からね」

高遠「姑息?フッ、無防備に単身で罠に飛び込まれるとは思いませんでしたからね。あれこれ考える
方ほど単純なトリックに引っかかりやすいという説を証明いただいたことには感謝しますよ」

明智「確かに、後ろから殴るなどという芸の無い方法は、私にはとても思いつかないですね…」
氷河「ああー、寒い、寒いよこのスタジオ…。ちょっと、その辺でそろそろ…」
二人「君は黙っていなさい!」
氷河「はい…(会場爆笑)」
高遠「大体、重傷の身を押して謎解きの場に現れるのは、周囲にとっては迷惑以外の何物でもないの
ではないですか?それに怪我を負ったのはご自分の迂闊さが招いたこと。人にいやみを言える立場では
ないでしょう」

明智「ショーを台無しにされたからと言って挙げ足取りですか?心の狭い人間は、やり方も小ざかしいですね。
私は君を逮捕するために日本から来たんです。あれこれ言われたくありませんね」

高遠「日本から乗り込んできておいて早々に戦線離脱。最後に出てきただけの貴方が何を批判できると
いうんです?」

明智「犯罪を正当化したがっているようにしか聞こえませんね。自分は事件の背後でのうのうと糸を操る
だけでありながら、犯人がミスを犯せば死をもってあがなわせようとする。自分のミスはどうなんです」

高遠「自分のミス?さあ、わざと捕まったことすら理解できない方にはこれ以上言っても無駄ですね」
氷河「ここでーっ、30分休憩に入りますー!皆さんさようならーー!(会場笑)」



18.高遠さんの七不思議その1を語る

氷河「やれやれ…何とか収集ついて、対談再開です。次は富山県はYさんからのお便りです。『魔術列車
事件で、高遠さんは「物心ついた時にはイギリスに住んでいた」と言っておりましたが、その彼がどうして
露西亜館事件では日本の学校の朝礼風景(背の低い順に並んで校長の長話を云々)を知っているのか、
不思議でなりません』ということですが(笑)」
明智「…そう言えば君は、滞在年数の割に日本の事に詳しいですね。年をごまかしているんじゃないですか」
高遠「失敬な。勤勉家と言っていただきたいですね。マジックショーの一環で学校を訪れたこともあります
から、その時に目撃したんです。大体どうしてそんな簡単なことぐらい思いつかないんですか。エリート
警視が聞いて呆れますね」

明智「君がそんな愁傷なことをしているとはとても思えなかったのでね」
氷河「まあまあ。でもそっちの方が何かヘン(笑)。小学校とかに行ったりしてたんですか?高遠さんほどの
マジシャンが?」
高遠「(ちょっと嬉しそうに笑って)まさか。私がまだマネージャーだった頃の話です。あの魔術団のね」
氷河「あー、そうなんですか。マネージャーだったら先に行ってセッティングとか打ち合わせとかある
ものね。納得しました」
明智「そういうところはきちんとやるんですね」
高遠「そういうところは?私は何に於いても手抜きをすることなどありませんが」
明智「案外君はマネージャー職が合っているのではないですか。人をいたずらに恐怖のふちへおいやる
犯罪芸術家などよりはね」

高遠「遠慮しておきます。私は私の意志で生き方を選択していますから」
氷河「もう本性現してんだから、今さらマネージャーモードになられても怖いだけじゃないスか?」
明智「今世紀最大の笑えない冗談ですね、確かに」
高遠「(にっこり笑って)いやだなぁ氷河さん、冗談言わないで下さいよー。僕困っちゃいますよ」
氷河「ギャーーーーー!!!!!!怖いィィィィィィィ!!!!」
(会場が氷河期に入りましたため、しばらくお待ち下さい)
氷河「あ゛ー、死゛ぬ゛がと゛思゛っ゛た゛ー(汗)。シャレにならないからやめましょう、高遠さん。うんそれが
いい」
高遠「言いにくいことをハッキリ言う人ですね。私が笑ったのがそんなに気に入らないんですか」
明智「論点はそこではないと思いますけどね(会場引きつった笑い)」
氷河「え、えーと…そ、そう言えば残間さとみさんは元気かなぁ。確か流森奇術会に入られたんですよね」
明智「…(高遠さんの方を向いて)どうなんですか」
高遠「何ですか、突然。ご自分で確認されたらいかがです?……まあ、元気にやっていることは確か
ですけどね」

氷河「そうですか。良かったですね。彼女も高遠さんと同じくらいマジックが好きな方でしたものね。
実力のほどはどうですか?」
高遠「…君も少しはニュースを読んだらどうなんです?あの三流雑誌が書いてますよ」
明智「彼の評価だと将来立派なマジシャンになる可能性は十分ある、というところですかね。彼女には
幸せになってもらいたいですね」

氷河「そうですね。今度ショーの日取りが分かったら教えて下さいね、高遠さん」
高遠「…君が支払える金額ならね」
氷河「……」




(対談作成/氷河&中村)

 

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