多分花鳥風月携帯ページ同人誌と著作権→項目9〜11


◆同人サイトやってます。何か気をつけることは?◆

 まず、トップページに「同人活動を含むこと」などを明記することだと思います。男性向、女性向の場合もきちんとその旨表記し、年齢制限についても忘れずに書きましょう。
 また「同人活動に興味・理解のない方は入室なさいませんようお願い申し上げます」なども併記しておくといいかと思います。健全であっても同人に興味はない、という人もいますしね。ややこしいですが。

 次に、男性向・女性向などはなるべく検索ロボットにひっかからないようにされた方がいいでしょう。
<META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW">
<META NAME="ROBOTS" CONTENT="NONE">
<META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE">
のタグをページすべてに書き込んだ方がいいと思います。(トップページだけではたまに拾われたりするので)
 また、パス制にした上で、.htaccessを置いて指定した閲覧者以外はじくというのが安全と言われています。
 こういった詳しいやり方についてはサイトを回ってください(リンクとして提示した以外にも沢山あると思いますよ)
 表から裏へは行けないからお子様が迷い込むことはないわーという意見もあるかもしれませんが、メタタグを書いていても拾うロボットもあります。つまりそのサイトから裏にたどり着くことが出来なくても、サーチ結果に表示されれば「裏」として隠している意味はないです。
 気をつけてねー。
 それから、googleなどは非常に高性能な検索ロボットを持っています。「花/鳥/風/月」としただけでは検索避けになりませんので注意して下さい。
 無料ホームページサービスを借りている場合元々のサービス元の関係上、検索避けをしていてもすべて拾われて行ってしまう、というところもあります。

 次。画像について。
 ものすごく多いのですが、自分のサイトにアップしていいのは、自分で作った画像、素材、文章、それと頂きもの(作った人間がはっきりしていて尚且つその本人からもらったもの)、規約に承諾した素材だけです。勝手に他のサイトさんから画像を持ってきたり、オフィシャルサイトのものを使用したりしてはいけません。これはみなさんがサイトを開く時に承諾した「利用規約」にも必ず書いてあります。
 まさか読まずに借りたりなんてしとらんよね?
 借りているところによっては突然削除されたりするので、ある日更新しようとしたら自分のサイトがなくなっていた!なんてことにならないように、規約は守りましょうね。

 次。リンクの説明について。
 例えば一般の人のサイトとリンクしたり、こちらは健全であちらは女性向などと、ちょっと傾向が違うという時。説明文に気をつけましょう。「同人を含むサイトです」と注意書きを入れてもらうとか、「女性向や年齢制限があります」という風に書いておけば、間違って入ることはなくなります。
 この辺はリンクしていただいている方に迷惑をかけないようにするための気遣いでしょうか。

 パス制について。 
 芸能サイトさんはやった方が良いですね。上にあげたロボット避けの対策はもちろん、URLの公開も気をつけましょう。と私が説明するまでもないですが。

 あとは、サイトは同人誌と違い世界中の人が見る可能性があるから、常に見られているという意識を持つことが必要ですね。 

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◆出版社から警告が来た!◆

 「貴方が行っておられる同人活動について、早急に自粛していただきたく…」 というような通告が来た時。
 これはまずいですよねー。

 速攻連絡をとって、何をどうしたら良いか素直に指示を仰いだ方がいいと思います。そしてその指示にはすべて従う、と。
 警告してくれるだけ相手は段階を踏もうとしてくれているわけですから、突っぱねるのは得策ではないと思います。
 あと、同じジャンルの人の所にも来たかどうか確認してみるのも必要ですね。

 少し前、アホがおりまして、雑誌に通販の住所とか載せてたサークルさんにある出版社名を名乗って「警告文」を送りつけた事件がありました。
 名前を騙られた方も簡単に「自分ではない」というような文を載せていたと思います。
 たまにこういうことが起きるようですので、慌てず騒がず確認を取ることは必要だと思います。

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◆過去にあった事件少しほど◆

 時系列がバラバラですがご了承ください。また、私が覚えている限りですので、違っておりましたら訂正お願い致します。

<宮崎事件>
 幼女連続誘拐殺人事件、と宮崎で検索すればヒットするかと思います。
 この犯人がアニメ誌を愛読していたこと、被害者が幼女であったこと、マスコミがこれらを大きく(かつ面白おかしく)取り上げたため、コミケットの開催について様々な方面から抗議が相次ぎました。
 ちなみに面白おかしくマスコミが報道しただけで、アニメや漫画に影響を受けて犯行に至ったということは立証されているものではありません。

<某コメディアン事件>
 事件というには大げさですが、ある漫才コンビ2人組の同人誌について、本人達が目にしたことからテレビなどで「キモい」「やめろ」などの発言がありました。芸能系の同人誌について注目された事件でした。

<某宗教団体事件その1>
 ご存知の方も多いと思いますが、あるものについての書き方を同人誌にして販売していたサークルがイベント会場にて現行犯逮捕されました。

<某宗教団体事件その2>
 商業誌及び同人誌で、この宗教団体の女性向マンガを描いたことが大きくマスコミで取り上げられました。(名称は変えてありましたが容易に判断できるものでした)
 当然ですが、世間の失笑と非難を浴びました。

<ポケモン逮捕事件>
 ポケモンの同人誌を出していた人が京都府警に逮捕されました。名目は著作権法違反だったそうですが、本当のところは内容が…だったために著しく作品のイメージを貶めるとして、任天堂が乗り出したということです。元々は一般の方からの苦情が発端です。当てはまるものがなかったので著作権法を適用しての逮捕でした。委託を受けて販売を行ったイベント主催者も事情聴取を受けました。印刷した会社の社長は書類送検されたと聞いています。
 この事件は改めて「著作権法と同人誌」の問題を投げかけることになりました。
 サイトもありますのでご覧下さい。

<ゲーム会社の規制>
 同人活動について一切してはならない、と規制したり訴えたりしたゲーム会社が、不買運動を起こされた事件がありました。直接的には知りませんのでここまでに留めます。

<某マスコットキャラクター事件>
 不買運動が高まっているので、どこかで目にされた方もいると思います。
 とある企業のマスコットキャラクターの同人活動について、その企業から正式な認可を受けていた方が突然、納得行く説明もないままサイト閉鎖と同人活動の停止を命じられた事件です。

<幕張事件>
 コミックシティという名前のイベントを開いている赤ブーブー社が、千葉県幕張メッセで同即売会を開催しようとしたおりに県の方から「条例に抵触するものを販売する場合、逮捕の可能性も有りうる」と警告されたためにイベント開催を中止した事件です。
 私としては、この対応は賢明だったと思います。
 以後、男性向けジャンルに関して同社は厳しい規制を敷きました。

<コミケットin沖縄事件>
 コミケットが沖縄でリゾートコミケを開催しようとした時、沖縄の教育委員会に男性向け同人誌を送りつけ、「こんなものを販売しようとしている。こんな青少年に害を与える催し物は潰すべきだ」と開催を止めさせようとした事件です。コミケットがきちんと話し合い、無事開催されました。

<CLAMPトレス事件>
 これはインターネット雑誌でその記事を見たのですが、CLAMPという漫画家さんの作品をそのままトレスして自らの作品として販売したというもので、CLAMP側が「こういった活動を遺憾に思う」という異例のコメントを打ち出しました。
 異例は、「作者がこういった意思表示をするのは珍しい」という意味で使用しています。


 さて、これらの事件を見てどう思われましたか?
 これほど沢山の事件が起きているにもかかわらず、コミケットは開かれていますし同人活動に殆ど不自由を感じないと思います。
 ところがそれは、「同人を続けたい」ために頑張ってきた先人の努力があるからで、決して「こんな事件があっても潰れないから、この先も大丈夫」という保証をするものではありません。
 いつ、何が原因で突然コミケットが潰れてしまうかも。突然同人活動が規制を受けるかも。
 こんな爆弾を抱えつつ同人活動は行われているのです。
 一般の人から見たらすぐには理解出来ない世界。ちょっと引かれる世界。
 私たちには当然のことでも、一般の人たちには当然ではありません。 
 これからも気をつけて活動していきたいものです。

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