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龍馬伝 |
第1話(10/01/03)
えーと、キャラが龍馬ということで、銀魂ネタがちょくちょく出てくるかと思いますが、
運が悪かったと思って諦めて下さい。
あとなんかいろいろ爆発しま…じゃなくて脱線します。
(感想に関する抗議は受け付けますが、右から左へ受け流しますのでご了承ください)
時は1882年、明治15年。とあるパーティ広場。
…これは…時代的にはどちらかというと「龍馬伝ご声援ありがとうございました」の
時期じゃないのですかと思ったら、回想という形から始めるらしいです。なにその
「タイタニック」的始まり。
回想を始めたのは、岩崎弥太郎という、暗殺されかけても全然動じずに場所変えて
新聞の取材をうけちゃうおっさん。誰?と思ったであろう視聴者のために、三菱財閥創始者
という解説まで出てきます。弥太郎さぁぁぁん!今の三菱に活入れてくれよぉぉぉぉ!
取材に来た記者は弥太郎に、弥太郎自身のことではなく坂本龍馬のことを聞きにきたという、
「よーしいい度胸だ!」みたいな人でした。
つまり今の明治政府があるのは坂本龍馬のおかげであるということを聞き付け、それを
聞きにきたってことらしい。
ちなみにこの記者の名前、坂崎といいます。
歴史に埋もれていた坂本龍馬の名前を最初に知らしめた功績者であります。彼の記事
なくしては、明治維新の陰に坂本龍馬がいたということが世に知られることはなかったと
いっても過言ではありません。
弥太郎は、「世界で一番嫌いな奴だった」と評します。でも口元が笑ってるから本当の
意味での嫌いってわけじゃないんだろうね。
そういうわけでOP。
なんですかこれは…。こぉら〜なんですかぁ〜製作者ちょっときなさ〜い(金八先生の口調で)。
龍馬だから龍を飛ばしましたという安直なアイディア…。このままTBSに「まんが日本
昔ばなし」のOPリメイクしましたってくれてやれ。あと一部オルトロスの犬みたくなってんぞ。
もうちょっとこうさぁ…、龍馬が歩いててその脇をいろんな人が通り過ぎて行く的な、歴史らしい
OPにはならなかったのか…Fighterとかいりませんから。KOFか!
と、散々OPに突っ込んだ後で時代は1843年、天保14年に戻ります。
侍の国。そう呼ばれていたのは今は昔。かつて侍達が仰ぎ夢をはせた江戸の空には、
突如舞い降り台頭した『天人』の船が飛び交い、街には天人達がふんぞり返り歩く…って
いきなり銀魂のナレーションに行ってんじゃねぇよぉぉぉぉ!うっかりマジメに読んじまった
人もいるかも知れねーだろーが!
というわけで今度こそ本当に始まります。
この頃土佐藩には上士下士という、一発変換では出てこなくてイライラする身分差別が
ありました。誰だこれ考えた奴。ちょっと未来まで来い。
上士下士については詳しくは作中で触れられてませんでしたが、土佐と言えば戦国時代の
長曾我部元親。戦国BASARAで「アァァァニキィィィィ!」とか言われてるアレです。秀吉に
逆らったので四国の大部分取り上げられちゃって土佐だけかろうじて領地となって「チッ」って
感じなチカちゃんですが(チカちゃん言うな)、徳川の政権になったあと、功名が辻で有名な、
山内一豊君が土佐藩を治めることになりました。ところがもともとは長曾我部の領地じゃ
ボケーって感じで長曾我部の一族(一族つか民というか)が反乱をして衝突することも多く、
山内がこれらを懐柔するために身分を与えたのが「下士」です。正しくは郷士というらしいですが
どちらも一発変換で出てこないので、イライラすることには変わりないです。(上士は山内ら側の武士)
まあ、長曾我部元親もまさかこんなことになるとは思ってなかったと思いますが。槍の
扱いもろくにできない姫若子が、初陣でブチ切れて先陣切って飛び込んで大暴れして、姫
じゃない、鬼若子だと噂されたくらいの考えのなさだからなぁ…。
そういうわけで戦国BASARAのチカちゃんが好きな人にも土佐藩ということで多少は
楽しめるのではないでしょうか。
えーと…。
あ、まだ始まったばかりでしたね。
そういうわけで、土佐を出れば大した身分でもない勘違い上士どもがいばり散らして歩く中、
弥太郎は下士よりさらに身分の低い浪人であることが不満で、勉強に身を入れて「俺は海賊王に
なる!」的な野望を持っている子でした。
一方龍馬は結構ないじられっ子でした。いじめられてはないみたいですが、いじられキャラみたいな
ポジションだこれー…。
父親にもサムライの子らしくしろとか言われてます。
父上、そこは「お前それでも銀魂ついてんのかァァァァ!」です。(待て)
坂本家はもともと商人の家だったのですが、株を買って侍になったとのこと。そういえば映画「憑神」
でもそんな話が出てきたなぁ。
昔学校の歴史で習った話では、ずっと身分は変えられないということでしたが…。習った歴史が
間違っていたのか、最近になってわかってきたのか。
んで坂本家は、山内の殿さんの墓を守るというたいそう名誉な仕事がありました。
ずーっと立っているらしい。つか交代せんのかこれ。大変な仕事ですなぁ。
さて行商をしている弥太郎が本を読んでいるとですね、その後ろにすーっと龍馬が立って、すらすら
漢文を読めることを感心してるんですなぁ。
龍馬は剣も学もこの頃はダメですか…。
そんで、まんじゅうやるから教えてくれって龍馬まんじゅう渡そうとするんだけど、それを犬が
くわえてもってっちゃうんですな。なんて笑いのツボを心得た犬なんだ!
そういうわけで弥太郎と龍馬の初対面は、犬においしいとこ持ってかれて終わりました。
龍馬のお母さんは病で床に伏していましたが、気分がいい時には庭に出て、木に生った何かの
実をもいで…ってお母さんそれまだ青くないですか。何の実か知りませんが。
母は、龍馬のことをずっと心配していました。まああんなナリじゃあなぁ。兄がいるから後継ぎは
心配ないでしょうが。
つかお姉さんたちが強すぎるのも問題のような気がする。
それで、母の病があまりよくないということを知った龍馬の姉、乙女は、龍馬を鍛えようと
頑張るんですね。
えらいとは思うけど、川で泳がせるより海で泳がせた方が体浮くから、泳ぎうまくなるような
気がしなくもありませんが。
そんな中事件が起きます。
ある雨の日、上士のアホどもが通りかかったので、龍馬らはいつものように脇によって頭を
下げていたら、カエルが出てきたのにびっくりして龍馬、上士を水たまりに突き飛ばしてしまうん
ですね。いやードリフか!というぐらい見事な突き飛ばしっぷりでした。
それで、切り捨ててやる!ということになって騒ぎになるのですが。
騒ぎを聞きつけた龍馬の母が上士の屋敷に飛んできて頭を下げて謝るんですね。それに上士は
気を殺がれてなんとか龍馬は助かるのですが、それがもとで母はさらに体を悪くし、この世を
去ってしまうんですな。
どうでもいいが龍馬役の子、ずーっと「母上」って言いながら体ゆすってるんだから早くカット
かけてあげなさいよこれ。
まあこのアホ上士は知らないみたいですが、言われてるほど「切捨御免」は甘い制度ではなく、
斬って終わりじゃないのでいつまでも脅しが通用すると思うなよって感じではありますが。
でも四国ほどになると、江戸幕府の目も届かないから、あとで出てくるような、処分なしなんて
ひどいこともあったのかも知れないすなぁ…。
ともかくそういうことがありまして、母の死に衝撃を受けた龍馬は母の教えを胸に育っていった
のでありました。
時は1852年、嘉永5年。おお、黒船が来る1年前じゃないですか。
なんかの結婚式らしくて皆が集まってるんですが。
岡田以蔵がここにいるー!あーびっくりした。いや史実でもいておかしくないんですが。龍馬伝の
岡田はどんな描かれ方をするでしょうかね。史実の方は武市からも嫌われてた感じですごい可哀想な
晩年というのもあって、出来ればなんていうか、そこらへん何とかしてほしいなと思ったりするのですが。
やいこの岡田は仮面ライダーに変身できるんだぞ!(しねーよ!)
あと、加尾という女性が出てきます。龍馬とは幼馴染で龍馬のことを好きらしいのですが。
龍馬といえば酒をもらいにいっててほてほてと歩いて戻ってきたらしい。
ぼへーとした感じですなぁ。
これが数年ののち「あっはっは、遊びにきたがよー金時ー」と言いながらやってくる男に
なるとは!(それは銀魂の坂本辰馬だ)
つか銀魂の坂本出てこないから1年こっちの龍馬がでずっぱりということでいいんじゃないで
しょうか。…よくねぇよ。
龍馬がお祝いの席に戻ってみると、誰かに酒を飲まされたらしく、武市がぐったりしていて
笑えます。
そんな彼を龍馬が背負ってわいわい帰って行くと。
出ました。
威張ることしか知らない上士どもが。
道を開けろといいます。
よく考えたらこいつら、明治維新起きたら一番下の身分ぜよ。ざまーみろって感じですな。
龍馬は気にした風でもなく、泥だらけの田に降りて膝をついて頭を下げるんですが。
皆はここまでコケにされても黙って従う龍馬に納得いかない様子なんですね。気持ちはわかる。
こういう身分差別の義憤が幕府転覆につながっていくのだと思うのですが、彼らと敵対
することになった新撰組ももともとは、農民が武士になれるわけがないとバカにされた悔しさから
始まってますね。
志は同じ、目指したものは同じ、ただ守るものだけが違ったんですから皮肉な話です。
この後武市が目を覚まして「何じゃー」とか言ってんだけど、足場の悪い泥の田だったもん
だから、最終的には皆どひゃーとひっくり返っててドリフのオチやってんじゃねーんだぞ!と
思いながら見てました。ありゃ絶対皆で上にあがっていってその途中でもう一回コケてんな。
翌朝龍馬が武市のとこに行くと、奥さんがたぁすけてぇぇぇーってやってくるんですよ。
何事かと思ったら、酒で醜態晒したから切腹するて。
誰も気にしてないから大丈夫だよ武市さん…。つーかあんたがここで死んだら歴史変わるぅぅぅ!
一方しばらく忘れ去られていた弥太郎君。
彼は、通っていた寺子屋の先生から、塾頭になれと言われるんですね。
ものすごーく大喜びする弥太郎。
これでいろいろ見返せるって気持ちがあったんでしょうね。
ウキウキしながら歩いていると、加尾がいるのを見かけて、どうも弥太郎君は彼女に気が
あるらしく、その茶屋に寄って行くんですが。
加尾が何かにつけて龍馬のことばかり心配しているもんだから面白くない。自分の話も
スルーされてて、「オトメン」における雅さんの如くスルー検定開始な感じです。
さて。
武市さんが二日酔いで休みなので今日は自習!ということを伝えにきた龍馬ですが。
皆は昨日の、上士との一件をまだ怒ってて、龍馬が飄々としてるのにさらに怒ったみたいで、
せっかく来たんだから相手しろとか言うわけですよ。
どういう展開だよそりゃって感じなんですが。
龍馬強かったですねー。
あっという間にそこらの剣士をぶちのめしました。雰囲気ががらりと変わるのもかっこいい。
おいキミタチ!
「湯川先生、すごい美人が待ってます」って言うんだ!
ものすごい笑顔になって「話を聞こうか!」って言うから。(それ時代ものすごい後だから!)
皆は、ぶちのめされておいてアレですが、それだけの腕があって何故上士に怒らないのだ、
と言うんですね。
つかそれはそれで言うのいいとしても、「お前の母だって上士に殺されたようなもんだろ」と
言うのは卑怯だと思う。
龍馬は、母は病で死んだと言って立ち去りました。
そりゃあここまで来るのに一番葛藤があったのは龍馬だと思いますよ。
ただ、力でねじ伏せるだけじゃ何も変わらないということもわかっているからこそ、その剣を
単に仕返しのために振るおうとしないんだと思う。
そして仲間達はそれに気づいた方がいいと思う。
龍馬が庭で物思いにふけっていると姉乙女がやってきて、日々何を考えて生きてるかと
龍馬に聞くんですけど。
龍馬言いました。
なんで目くそは目頭から出るんじゃろ。目尻というからにはこっちから出るのが正しかろう。
お前ェェェェェ!それ今必要かぁぁぁぁぁ!
えーと龍馬君にお答えします。
涙腺というものは目尻の側にありまして、こちらから涙が出て来て、まばたきすることで目頭の
方に流れていきます。
目を鏡で見てみると目頭上下に黒い点がありますが、ここはむしろ涙が流れて排出される穴の
方です。
だから目くそは目頭にたまるのです。ちなみに涙の原料は血液だよー!
わかったかなー?
ま、涙の動きに沿って名前をつけようと考えた人がいたら、目頭と目じりが逆に名づけられて
いたかも知れませんね。
そこに武市さんが来て、乙女、龍馬のことを、「目くそは何で目頭にたまるのかって話を
してた」って言ってますが。おい、悩める人間を増やすんじゃねぇ!
その夜事件は起きました。
酔っ払った山本という上士が、井上という下士を切り捨ててしまうんですね。
「大変なのなー!」←それ違う山本!
その知らせを聞いた武市一派はいきり立ちます。
そりゃあもう、我慢の限界と思うでしょうよ。
でも武市は必死になって止めるんですね。今ここで切ったらうっぷんは張れるかも知れないが、
家族みな死罪だと。
山本はお咎めを受けるはずだからこらえてくれ、と納めます。
今回は理由なく切り捨てているわけですから、切捨御免の正当防衛には当たらず、本来
なら山本家は本人は斬首、家は断絶の重い処分が下るはずなのですが…。
龍馬が、殺された井上さんの子供に声をかけてて、ワシも小さい頃、母を亡くした、つらくても
負けたらいかんぜよって励ましてて、いい人だなぁと思いました。
ただそれを見ていた弥太郎は、龍馬に対して「本当に何かしてやりたいと思うなら仇を討って
やれよ」って言うんですね。それは違うような気がするぞ弥太郎。
あと、ワシほど頭のいい奴はいないとか言うのも言いすぎるとイヤミにしか聞こえないから
やめとけっていうか本当に頭のいい人はそんなこと言いませんよと。
武市は龍馬を呼び出して、山本はおとがめなしだったことを伝えます。
これ、藩主が腐ってんのか山本家がウソ伝えたんか知らんけど、幕府の耳に入ったら
どえらいことやぞ。まあ…こんなことが許されるくらい、各藩が弱体化してた、と考えられ
なくもないですが。
武市は、皆が我慢できなくなって戦を始めることを心配していたのですが。
龍馬、弥太郎がいるのを見つけてます。お前…ちょっと話をちゃんと聞こうとかさぁ…。
弥太郎はやさぐれていました。
あの寺子屋の先生が倒れてワシが後継ぎじゃぁぁぁ!と思っていたらしいんですが、上士が
そこを継いでしまったらしいんですね。つまり、心のよりどころをなくしてしまったわけです。
後継ぎになれると思っていたからこそ、身分差別にも耐え、今まで頑張って勉強して
きたんでしょう。
そんなやさぐれている弥太郎をそっとしておいてあげればいいものを、「一人で飲むと気が
滅入るぞ」と空気読まずに近寄って行く龍馬。そりゃ弥太郎も怒るわ!
なんだろうなぁ、龍馬にしてみれば本当に気を使ったつもりなんだろうっていうのはわかるん
だけど、人間本当に、何を言われても一人でいたい時ってあると思いますよ。お前の慰めで
逆上してんじゃねぇか弥太郎が!
やばい、この龍馬、「このパターンは三人でいがみあううちに舵がポッキリっちゅーパターンじゃ。
それだけは阻止せねばいかん!」って走ってって、自分が舵折っちゃう人だよー!(それは辰馬)
そういうわけで飛び出した弥太郎。あれ?勘定支払ったかてめぇという疑問を残してよたよた。
ここで上士とぶつかってトラブルになってしまうんですね。
龍馬は騒ぎを聞いて飛び出し、弥太郎の代わりに頭を下げて謝ります。
下士も同じ人間ですき、っていう龍馬を上士の野郎がゲタで殴ってて、もうムカついてムカついて
仕方がなかったんですが。天よォ!コイツに隕石ば叩き落して下さい!!!!
…とか言ってたらもみ合ってた龍馬と弥太郎川に落ちました。
お前らが落ちるんかいっ!
ほうぼうのていで這い上がった彼らですが。
龍馬は弥太郎にいうんですね。
お前の方が頭いいんだろう、つまらんことで命を捨てるなと。
龍馬は、上士に振り上げた刀を下させた人を知っている。ワシの母じゃ、と話します。
この土佐は変わらんと皆は言うけれども、いつか上士も下士もなくなる日が来る、でも
どうやったらその日が来るか考えてるがわからない。
しかし、ケンカでは何も変わらない。
母がやったのはそんなことじゃなかった。
憎しみからは何も生まれない。
皆からお前の母は上士に殺されたようなもんだろうが、と言われても龍馬が怒らなかった
理由。それは、憎しみ合って力をぶつけても何も変わらないこと、母はそれを教えてくれたという
ことが胸にあったからでしょう。
そういうわけで帰宅するのはいいですが龍馬君や。
刀をすぐ研ぎに出さんと傷みますよ。
あと、その騒ぎを見ていた乙女さんと武市さんは、目クソについて考えてました。
目クソ連呼すんな!銀魂でやれ!
そういうわけで土佐は小さいと考えた龍馬。
何やら来週あたり「この町を出て海賊王に俺はなる!」と言いだしそうな雰囲気です。
で、ここでまた明治の時代に戻ってきて。
弥太郎は坂崎に喜々として語るんですな。
あの頃の龍馬は自分が日本にとってかけがえのない人間になるだろうとは思ってもなかった
だろうと。
そしてニヤリと笑っていいました。
「あいつを変えた最初の人間は…あの男じゃろうの!」
坂田銀時か!(最後まで銀魂ネタか)
その頃、ペリー率いる黒船が日本を目指していたのでありました。
なんだ、出あうのはこいつか。
ペリーさんや。
お前船にベニコンゴウインコだかコンゴウインコだか乗せるのはいいけど、下手に手をだすと
くちばしでかじられるぞそれ。めっちゃ痛いですよ。
「あでででで!無理だから!ちょっとそれ無理だから!」みたいなことになりますよ。
そういうわけで始まりました龍馬伝。
次回は「龍馬立つ!海賊王に俺はなる!」
絶対見てくれよな。