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龍馬伝 |
第12話(10/03/21)
えー、武市によって「土佐勤王党に入ってくれ龍馬!」という、「それこの雰囲気から
してぜってー断れねーじゃん」ということになった龍馬。
皆が取り囲んでいる中署名して血判を押しています。
やりにくいから皆いちいちジーッとみるな!
というかよく考えたらこれ、みんな書いて行って長さ足らなくなったらどうするんだろう。
普通に足すんでしょうか?
ともあれ、よく決心してくれた!と、殺気だっていたのがウソのように喜ぶ武市とその
下僕…もとい仲間ども。もう仲間じゃないと言ったり仲間だといったり忙しい人達です。
こうして土佐勤王党は数を増やし、実際は48人以上いるAKB48のように、最終的には
200名まで膨れ上がったらしいです。
皆が「主は帝だ!目指すは尊王攘夷!」と盛り上がる中、龍馬だけがうかぬ顔をして
いたのでありました。
飲み屋にて以蔵が、こないだ上士に道で出会ったけど、以前みたいに頭を下げろとは
言われなかった、どうどうと通り過ぎてきたと嬉しそうに語ってて、それはそれでいいと
思うんだけど、出来ればこの状態でキープして欲しかったなぁ。
(力があって当たり前、とかいうんじゃなくて、そういう、平等であることを嬉しがる気持ち)
加尾の兄は、以前加尾のことでもめたけど今はもう何も思ってないし、龍馬は仲間じゃ、
と言う。
いやあんたらはそれでわだかまり解けたかも知れんけど、龍馬の方は全然納得して
ませんけど?
ともかく以蔵はそれがよっぽど嬉しかったらしく、龍馬に抱きついて喜んでいます。
酒こぼれたとか言われてるだろうが!日本酒乾いたらベッタベタするんやぞ!
そこにやってきたのが仮面ライダーアギト。おおっ電王とアギトそろったじゃん!これで
攘夷出来るじゃん!敵を蹴散らせ!(そろそろ戻ってきてください)
えー彼は沢村。
沢村は、武市は言うばっかりでなんもうごかんやん、と結構鋭いところをついてきます。
加尾の兄はそれを聞いて色めき立つんですが、そんなに攘夷したければ江戸にいって外国人を
斬ってくればいい、という沢村の言葉ももっとも。
そして彼は、長州なんかは、久坂が攘夷を決行しようとしているぞ、と言います。
この流れで行くと久坂は仮面ライダー響鬼くらいか!?(違います)
彼が吉田松陰の一番弟子だと聞いて驚く龍馬。
俄然興味が湧いてきます。
その頃武市の方はせっせと藩に意見書を出していたんですね。
攘夷を行うべきであると。
武市が残念だったのは、山内の流れをよく知らなかったことでしょうなぁ。
関が原で徳川についていた人間は、情報がもたらされていないこともあって、徳川の世が
まだなんとか続くと信じているわけですから、そうやすやすと裏切るわけがないんですよ。
山内が批判したから即攘夷派だと思いこむのは情報が足りんなぁって感じ。
仕方無いんでしょうけどね。
それで、意見書を出してたけど全然返答がなくて苛立ってたと。
吉田が意見書握りつぶしてるんだ、という読みはよかったけど、なぜかをもうちょっと考えた
方がよかったなぁ。
龍馬はそんな武市をいさめて、聞きいれてくれないからと殴りこみいったらまたケンカに
なる、と言ってます。
武市は、勤王党にお前が入ったのは俺を止めるためだろうとか言ってます。
え…あんたにそんな価値があるとでも…?(すごい失礼だから!)
むしろあの場を収めるために入ったようなもんでしょう、龍馬は。
武市は、「あ、あんただけなんだからね!私が心を許すのは!」みたいな、どこのツンデレ
ですか的セリフを吐いたあと、どうして自分が攘夷というのかも理解しろ、とか言ってきます。
いや…理解してるからこそ龍馬はあれこれ言って止めようとしてるんじゃないでしょうか?
お前はぼんくらか。あのワンピースに出てくるやつ。…それはボン・クレーだ。
龍馬は武市に、長州に行かせて欲しいと言います。
久坂にあって、攘夷というものを聞いてみたいと。
これを、攘夷に対する熱意ゆえ、とものすごい勘違いをかましてくれた武市は、喜んで紹介状を
書くといいます。
これが、会いたいと思い立ったらどこへでも出かけて行く、龍馬の旅の始まりだったらしいです。
なるほど。
そういう、フットワークが軽いからこそ、龍馬はいろいろな人の意見を取り入れて情報を自分なりに
まとめ、自分が進むべき道はこちらだ、という風に考えることができたんでしょうね。
だからこそ、もう外国を追い払う力はないとか、それよりすべきことがあるとか、そういうことも
主張できたけど、悲しいかな、周囲が保守的過ぎたんですね。そして、維新志士、幕府軍
両方から鬱陶しい人間として追われることになってしまったのでしょう。
さて。
弥太郎の方でも人生の大きな転機を迎えていました。
なんとこの男、このたび結婚しました。
もうでれっでれですごい可愛い。弥太郎メチャクチャかわいいです。
加尾にふられた時にはアレな感じだったけど、負けず劣らず美人な嫁さんが来てくれて
よかったじゃないですか。
で、その馴れ初めと言うのが。
弥太郎がこえだめに落ちてもがいていたら、この喜勢さんが来て助けてくれたと。
え…?むしろどういう状況で弥太郎がこえだめに落ちたのかが気になるのですが!
ともあれそれで助けられて一目ぼれしたらしいです。
なるほど、これがホントのくさい仲ってか。(山田くーん!座布団全部持ってっちゃって!)
もうメロンパンナのメロメロパンチくらったくらいメロメロな弥太郎がほんと可愛いです。
弥太郎は郷廻りに取り立てられたのですが、この郷廻りとは今でいう警察の身分だ
という説明が入ります。
あのう…岡っ引きとかは全否定でしょうか…。
まあともかく、喜勢に見送られてニヤニヤ出かける弥太郎。
よしお前は今日から二代目ニヤニヤ山南さんだ!(幕府側になっちまうだろうが!)
龍馬の方は久坂を訪ねておりました。
1862年1月14日のことでした。
おお、現在の東萩のあたりか。あのあたりはいいとこですよーホント。歩いて回れる
距離だからゆったり観光をお勧めしますね。
ともかく、龍馬が壁にかかっている句を読んでいると久坂が、それは松陰の辞世の句で
あると教えてくれるんですね。
松陰死んだぁぁぁぁ!っていうか生瀬さんみたいに大物が出て来てるのにもう出番
終わったぁぁぁぁ!回想シーンとかないんか!
出番少なすぎる!
あまりにも久坂が泣くので龍馬もびっくりしてリアクションがなんかオウム返しになっちゃってるし。
久坂は、松陰の心を受け継ぐ、とか言ってます。
言うのはいいけど松陰が何を目指していたかをまずちゃんと言え。
龍馬は、自分は攘夷というものがいまいちよくわかっていない。だからいろいろと教えて
くれ、と久坂に頼みます。
日本とアメリカが交易を始めたことに関して、実にわかりやすい説明を久坂がしてくれます。
今は、小判1両と銀貨5枚という貨幣価値にしているけれども、実は小判1枚には銀貨15枚の
価値があると。
だからこのままではどんどん日本の金が外に出てしまうということなんですね。
えーと戦後に1ドル360円という固定相場になったのも似たような感じです。
どう見ても日本円が不利だと言うのがわかりますよね。(日本のものをアメリカが買う時には有利。
日本はアメリカから買う時に不利。わからない人は各自調べてください)
このままでは日本国民の生活が厳しくなる、だから攘夷するのは価値があることだ、と久坂は
説明してくれます。
そして、松陰の教えでは、徳川も帝の一臣下にしか過ぎないのだから、攘夷は日本、帝のために
行うのである以上、幕府は不要であると。
龍馬も本当に日本を守りたいのであれば、脱藩してでも立ち上がるべき、と久坂は唱えます。
長州は藩全体で攘夷に動いてるけど、土佐はバラバラですもんね。
つーか脱藩の字きたねぇなおい。
久坂は、龍馬は松陰から一体何を学んだのか、志があるのなら行動あるのみではないか、と
言います。
熱い男なのは結構だが泣くか文句言うかどっちかにせい。
武市の方は、「もう待てん」と言う仲間達をいさめておりました。
薩摩はもう京へ向かっているという情報が入ったらしいです。
そこに、加尾の兄が「静まれー!静まれー!」とか言ってる。
おお、いよいよ印篭が!(水戸黄門は出ません)
藩を動かしてこそ攘夷だろう、という批判に、必ず実行できるという武市。
しかしこれが武市の誤算でもありました。
さっきも書いたけど、開国した幕府に文句言って謹慎処分になった山内を、武市は勝手に
攘夷派だと思いこんでいたわけです。
その頃京にいる加尾のもとに武市から手紙が届いていたのですが。
要するに「龍馬が望んでるから情報もっと送ってちょ。吉田東洋を狼狽させるくらいのが欲しい」と
いうえげつない内容でした。
どこまでも龍馬利用してんじゃねーよ武市。
龍馬は、松陰が処刑されたこととか、久坂から聞いたことなどいろいろ考えています。
これ龍馬伝ですからカットされてしまいましたが、松陰は幕府が開国したことに怒って、老中暗殺
計画を立てるのですが、あの高杉とかまでもが「いや、マジやめといた方がいいス」みたいなことを
言って加わらなかったので、長州藩に自首したんですね。だまっときゃーわからんものをこのおっさん
ヘンなとこでくそまじめだったんですな。
「いやー実は俺っち、老中暗殺計画とか立ててたんスよー。ほんっと今の幕府ダメでしょ?だけど
暗殺うまくいきませんでしたわー」と正直に全部しゃべっちゃった。
で、それのタイミングが悪かった。井伊直弼のアホが安政の大獄で、こいつは処刑すべし、という
ことで松陰を処刑してしまった。
他の老中たちは「島流しくらいで勘弁してやんよ」みたいに思ってたからちょっとびっくり、みたいな。
逆に言えばこれがもとで、ヅラとか高杉が「ふざけんな幕府。こうなりゃやってやんよ」みたいなことに
なったわけです。
まあ彼らが「あの時松陰先生に賛成していれば…」と思ったかまではわかりませんが、悔いのない
生き方をしようとは思ったんじゃないでしょうか。
えーとそれで。
吉田の方はくそまじめに「今日も武市からの意見書届いた」と持ってくる後藤に「ちょ、おまえ空気
読めよ!」みたいな怒り方をしてました。
吉田は、土佐勤王党なんざほっておけば勝手につぶれる、武市じゃなくて龍馬が出てこない限りは
話を聞かない、と言います。
龍馬は武市の下につくような人間ではない、いつか自分の腹心にしてやる、という吉田。
残念、龍馬はあなたの下にもおさまるような人間じゃなかったですね。
つか口を開けば龍馬龍馬と、それを聞いていて面白くないのが後藤。
それはわかるけど、吉田の動きを読んで行動するくらいのこともできないんだから、そりゃああんたの
ことは目に入らんわって思いますよ。
鬱陶しいと言ってる人に毎回意見書届けてるとことか…。
そんな中、ある朝吉田は天気がいい時は歩く、それくらい覚えろと朝のイヤミを後藤にかました
ところで、外に出ると。
武市ら土佐勤王党が土下座してました。
帝が攘夷を望んでいるのにどうして吉田は開国派なのか、というんですね。
けれども吉田は結構鋭かった。
どうして帝の心がお前にわかるのだ、と言ってきます。
そして、そもそも山内は関ヶ原の戦いでここをもらったんだから徳川にたてつくわけがない、と
ネタばらし。
えっ!?誰かドッキリの看板持ってる!?とか思いましたが別に誰もいませんでした。
(そもそもドッキリじゃねーし!)
吉田は武市のことを、狭い了見であれこれ考えるクセに、自分の意見は正しいと思って
いると批判。
それはあながち間違ってないような気がする。
でもこの後武市を足蹴にしたのはどうかと思うなー。そこまでする必要があるか、と。
まあ武市も言ってわかるような相手ではない、と吉田は思ったんでしょうね。
んで去った吉田ですが、龍馬はいなかったことだけはチェック済み。どんだけ龍馬好きやねん
このおっさん。
それを聞いてますます不満そうな後藤。
吉田も頭がいいんだから、失礼ですが、後藤みたいな人間がそれ聞かされたら、つまらん行動に
出るくらいは読んでおけよ、とも思うのですが。
さてこちらは弥太郎。
走って帰宅するな。どんだけ嫁さん好きなんだ!
と、帰ってくると龍馬がいるんですね。
とたんに不機嫌になる弥太郎。
わかりやすい!
この後弥太郎と龍馬で話になるんですが、龍馬はせっかく吉田が声をかけてくれたのに
土佐勤王党に入って悪かったのうと謝っているのに対し、弥太郎は、吉田と自分の間に
入って、龍馬がつくはずだった役職を自分にくれ、と頼んでいる。
龍馬はさらに、入ったけど勤王党にも自分の居場所がないように思う、といい、弥太郎は
お前の(もらうはずだった)身分をくれ、という。
頼むから2人とも、会話のキャッチボールしてくれ!お前ら誰もいないところに向かって
ボール投げ過ぎだよ!どんだけマイペースなんだよ!
で、龍馬いきなり話が飛んで、お前は土佐を出たいと思ったことはないのか?と
聞きます。
でも弥太郎は今が幸せの絶頂だから別に土佐を出る気はない。
そういうわけで最後までまったく会話がかみ合わないまま、龍馬は、武市が吉田にケガを
おわせられたことを聞いて飛び出していくのでありました。
ダメだこいつら…。
武市はウンウンうなっているのですが、そこに現れたのがブラック武市。
もうお前ら2人でプリキュアでいいじゃん。幕府という悪を倒すプリキュアで。
このブラック武市、自分も武市のくせに自分はお前の味方とか、泣くな武市いい考えがあるとか、
こいつ絶対クスリやってんぞー!的なこと言ってます。
本当に武市さんの精神状態が心配になってきました。
そこに龍馬がやってきます。
龍馬がなかに入ると、武市は起き上がって向こうを向いてました。なんか怖いぞおい。
一方弥太郎の方は、後藤が訪ねてきまして。
なんと、龍馬を暗殺しろと言うのです。
要するに自分がむかつくから龍馬を殺せと。
それ吉田の耳に入ったら失脚するのはどちらかなー?
弥太郎としては「こんな不穏な動きがある」と吉田にチクッてほしいんですけどねー。
龍馬のほうもなんと武市から、吉田を斬ってくれと言われるんですね。
いやいやいや武市さんや。
なんでそういう肝心なところ人任せ?
なんで偉そうなこといってていつも自分は動かないの?
嫌なこと、汚いことは全部人任せってか。
このあたりから、京での暗殺に以蔵を使い、最後は以蔵までも切り捨てた武市が出来あがって
いくんですかね。
ともかく、これじゃあ龍馬だって土佐に愛想を尽かすのも仕方ないと思いました。
あと萩の町の紹介が出てましたけどホントいいとこですよ。
電車は東萩というところで降りると丁度いいです。(萩駅までいっちゃうともう史跡のはずれの
あたりになっちゃう)
松下村塾は自由に上がれたかどうかは記憶にないのですが(私は特別にあがらせて
もらっただけなんで)、結構こじんまりとした感じです。ここに皆がいて、松陰の話を聞いて
たんかなーと浸るのにはいい場所だと思います。
駐車場がほとんどないので、マイカーできたら駅前に停めるか、少し離れた駅でとめて、
そこから東萩下車して、タクシーで中心地までいってゆったりするのがいいと思います。
あそこはホントいい町です。
次回第一部完結!
「署名捺印はむやみにするな」
絶対見てくれよな。