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龍馬伝 |
第14話(10/04/04)
時は明治15年(1882年)。
侍の国、僕らの国がそう呼ばれたのは、今は昔の話。かつて侍達が仰ぎ、夢を馳せた
青い空には、異郷の船が飛び交い。かつて侍達が、肩で風を切り歩いた町には、今は
異人がふんぞり返り歩く。それが、僕らの世界。それが、僕らの町。
って銀魂丸パクリしないように。
いやマジ明治15年からまた始まったので「…龍馬生きてた設定?」とか混乱したわー!
弥太郎から始まるなら始まるといってくれ!これもういっそ弥太郎伝じゃねーか!
この頃には三菱を立ち上げていた弥太郎は宴会をやってました。
その席に何やら使いの人が、援助してくれと頼みに来ていたんですね。
きていたのは後藤と板垣。吉田東洋の腰ぎんちゃくだった後藤でしょうかね?こいつこの
時代でもまだ生きていたのか…。そして「板垣死すともマダオは死せず」の名言を残した(平然と
ウソを言わないように)板垣の両名が、ヨーロッパ視察に行くんで金出してくれい、と言いにきたと。
どうせつまらんことに使うんだからそんなのにお金は出せない、金は大切だという弥太郎。
まあ確かに。
金で苦労した分、納得できることにはお金を出すでしょうが、つまらないものには絶対に
金を出さないだろうなぁ弥太郎。
どうでもいいですけど弥太郎、ヒゲが斜めになってないか。
で。
また話の続きを坂崎にし始める弥太郎。
(ずいぶん前のことなのでお忘れかも知れませんが、坂崎という記者が龍馬のことを弥太郎に
聞く、という設定です)
吉田が殺されたのは今から20年前のことだ、という弥太郎。
なるほど、そんな前のことじゃないんですね。この20年で弥太郎は激動の人生を送ったん
でしょうなぁ。
吉田だけが自分のことを認めていてくれた、という弥太郎。
彼が暗殺されて吉田派は失脚。
武市ら、攘夷派が一気に権力を握ることとなりました。
1862年のこと。龍馬が脱藩してから3ヶ月が経っていました。
武市は山内のバカ息子を抱き込んで都に行こうとしていました。要するに帝に「攘夷して
いいよ」っつー正式なお墨付きをもらって一気に勢力を大きくしようって魂胆でしょうな。
ところがこのバカ息子、すっごいやる気なさげ。
デスノートに登場したら100%「ダメだこいつ…早く何とかしないと…」と言われてしまう
タイプの人間です。
伏見の寺田屋では薩摩藩の寺田屋騒動が起きておりました。
うーんと簡単に言うと、薩摩藩の尊王攘夷派が寺田屋に集まってあーだこーだ話を
していたんですが、藩主はそこまでの考えはなく、幕府を改革しようという考えだったために
これを粛清したというものです。
寺田屋というと坂本龍馬、という人も多いですが、寺田屋をもとにした騒動は2つ起きてん
ですな。
そーいやこないだ現実の寺田屋も焼けてましたっけ?どこの襲撃だ。天人か。
長州の方では、長いことご無沙汰でした久坂君と、何やらトイレ我慢してそうな顔のヅラが
でて来ていました。彼らも都に向かおうと…って高杉はよオイ。自分の中の獣が騒ぐとか
いって遊びにいってんじゃないだろうなあいつ。
一方幕府の方は権力を失いつつありました。
ここで坂崎が、弥太郎に話を聞いてるんだけど、記者は龍馬のことが聞きたいらしいん
ですが、弥太郎が「幕府は…」って言ってて「あ、幕府…」って返事してるのが面白いです。
幕府の方ではのちの勝海舟が、今はアメリカは南北戦争中だから、海軍を作って強くなるなら
今のうちだ、と諭します。どっから情報仕入れたか知りませんがまさにアメリカはこの真っ最中。
まあ言うなれば史上最悪の、アメリカ国内の戦争といえるかも知れない。
ちなみに今でもKKKのような、根強い黒人差別が残っているように、アメリカという国は
人種問題を完全に解決したわけではありません。
えーと。
それで弥太郎は勝のような人物がまだ幕府にもいた、と話しているのですが、記者はそろそろ
龍馬のことを…って聞きます。
で。
「その頃のわしは」「あ、わし…」
弥太郎空気読まず。
吉田を失って一気にニートになった後藤と弥太郎。
江戸の山内も荒れに荒れてるんですが、後藤は吉田を殺したのは龍馬だとか言い出しましたよ。
いや逃げたって言ってるけど、脱藩した後に吉田殺されてんだけど。
んでもって後藤は弥太郎に龍馬を捕まえて来いと命じます。
つーか弥太郎も、もう後藤は権力もなにもないんだから放置しておけばいいのに、
そういうところには気がつかないんですなぁ。
弥太郎の奥さん喜勢も、後藤は終わった人だ、と言います。
あの…喜勢さん結構言うことキツいスね…。
でもってそこに弥太郎の父が、龍馬が吉田殺したかもしれんぞ、と余計な茶々入れて来て
マジうぜーって感じです。つーか時の流れの中であんただけ年とってなくねーか!?なんで
そんなに元気なんだ?
弥太郎もさすがにうざいと思ったらしく「寝とれ!」って言ったのはちょっと笑いました。
さてさて大坂では。
沢村が鰹料理に大感激中。
で、溝渕さんと意気投合しておごってもらったりしてるんですが。
溝渕さんもいろいろ大変やのー。
…ってかあんたこないだまで江戸にいなかったか…?
同じ土佐の人間ならおごっちゃるーとか言ってた溝渕ですが。
この後の沢村との会話がメチャクチャ笑いました。
「わしゃ脱藩した人間じゃ」
「…だっぷん」
「脱藩づら」
「だっぷん…」
「だっぱん!」
溝渕、お前はアレか、前日バカ殿様でも見たのか。←それ「だっふんだ!」じゃね?
沢村は同じように脱藩した龍馬にはがっかりだ、あいつは突然薩摩に行くといって
行ってしまったと言いだし、これには溝渕さらにぴっくり。
一方武市ら、山内のバカ息子を攘夷のさきがけとして擁立しようとしていた連中もまた
大坂にきておりました。
…つーかバカ息子へばってんだけど。
はしか?
おい、大変だ!仁を呼んでこい!
(この時代にタイムスリップしたけどドラマが違います!)
武市は、京に入るのが一日遅れればそれだけ攘夷が一日遅れるとイライラした様子。
そんな連中に声をかけた以蔵は「お前は黙ってろ!」的に怒られてます。
つか…いつの間に上下関係ができたんでしょうね。
武市道場で練習していた時には皆おなじだったように思うけど。
どうして自分だけ…と落ち込む以蔵。
大丈夫だ以蔵!この後変身ベルトを手に入れて電王になるから!(なりません)
龍馬を探してやってきた弥太郎と、同じ郷廻りの井上。
弥太郎めっちゃ帰りたそう。
来ている武市らに見つかったら面倒なことになるのはわかっているからです。
と、井上が席を外している間に、なんということでしょう(劇的ビフォーアフター風に)、
龍馬がふらりとそこに現れたのです。
沢村と同じセリフのまんまで鰹料理に感激している龍馬。お前はアホか。
…あれ?
20分してようやく主役登場じゃね?
ともあれ弥太郎は声をかけるのですが、龍馬はなんていうか、お前どっかで一杯
ひっかけたんかってくらいすごいハイテンションです。
龍馬は、脱藩した後薩摩に行っていたと話します。
西洋と交易をしていたという薩摩の技術並びに、作った船を見たかったのだけれども、
山の中にさえ見張りがいて、どうしても入れなかったと。
けれどもあちこちの土地を見て回るのは面白かった、といいます。
弥太郎はなんかえらいイライラしていて、それが脱藩のわけか、と聞いてるんですが。
龍馬は、自分にも、もともと攘夷の志はあったけれども、皆と自分の思っている攘夷が
違うように思っていたと話します。
ただ弥太郎には、そんなことで脱藩した龍馬が理解できなかったらしい。
まあ、弥太郎にとってはそんなことでも、龍馬にとっては人生の要、体の中に通ってる
曲げられない筋だったからこそ脱藩だったんだと思いますけど。
どうでもいいけど弥太郎に盆をひっくり返されても龍馬は箸を離しませんでした。
龍馬はそんな弥太郎に、土佐へ帰れというのですが、そこに井上が戻ってきて
しまった。
彼は、吉田殺しの犯人であると大声で叫び、捕まえるのを手伝った者には1両やる!
って言うんですが。
まあ及び腰の井上より、場数踏んでる龍馬の方が相当強かったって話で。
そこらの男どもの袴切ってフンドシ姿にしてたのは笑ったなぁ。狭い通りでは脇差の
方が有利。そう冷静に見抜いた龍馬の勝ち。
兄からもらった刀を足蹴にされて何気にプチッと切れたっていうのもあるんですが。
ここの龍馬はかっこよかったけど、もうちょっと殺陣の見せ場欲しかったなー…。
えーと井上は逃げました。本当に口ばかりで役に立たん奴だな。
龍馬は見ていた弥太郎に、争いはもっともっと激しくなる、お前は血なまぐさいことに
関わっちゃいかん、土佐に帰れと言います。
弥太郎は弥太郎で、お前が武市を止めていたら吉田は殺されなかったって言うんだけど。
弥太郎知らないから仕方ないけど龍馬は龍馬で必死に止めようとしたよ。
だけどそんな彼に嘘をついたのは武市さんの方。
どうしようもなかったと思う。
そういうわけで龍馬は弥太郎の前から再び姿を消します。
その迫力に圧倒された弥太郎はすぐに土佐へ帰ったのでありました。
弥太郎はそれでいいと思うよ。
さてさて。
溝渕さんは、山内のバカ息子がいるってんで一応宿の見張りをさせられているんですが。
こっそり龍馬が現れるんですね。
んで武市がやって来るとそこに龍馬がいた。
いつものようにヘラヘラと、会いたくなったとかいう龍馬。
溝渕さんは叱らんとってとフォローも忘れません。フォローどころか一度たりとて正しい名前を
呼んだことのない某辰馬君に見せてやりたいシーンです。
武市は、土佐勤王党は殿さえ動かす力を持った、正しかったのは自分だ、と言います。
龍馬はそれをかるーく流して、吉田を誰に切らせたとか言うんですが。
武市は、恨んでいた人間は沢山いたのだから死ぬべくして死んだようなもん、という感じ。
武市さんかわったのぅ…。
龍馬は、土佐から追手が来ている、武市さん疑われとるでって言いますが。
…どちらかというと井上は龍馬が犯人だと信じていたような…。なんかここは龍馬余計な
ことしたのではと思わなくもないんですが。
後藤はともかく井上はしばらく龍馬探し続けるだろうし、武市があれこれ面倒なことになる
とは思わないんですがね。
と思ったんだけどテレビ雑誌見たら、井上は武市が龍馬をかくまっているのではと疑っていた
みたいなことが書いてあって。そんなシーンあったかなぁ…。
ともあれ龍馬は、邪魔だからといってまた殺していくのは間違っているというんだけど、武市は
もうずぇんずぇん聞く耳持たず。
はい皆さん、この状態を「馬耳東風」と言います。
武市は龍馬に、龍馬が脱藩した後の坂本家は、兄がうまく立ち回って質屋の件を出し、お偉い
さんたちを黙らせたことを知らせます。
それが通用しない、もっと上の連中は武市が黙らせたと。
これは最後の、武市から龍馬に返した「借り」だったかも知れませんね。
その頃以蔵クンは一人いちびっておりました。
自分だって武市のことを慕ってきたのにどうして自分だけつまはじきにされるのかと。
そこに武市がやってきてですね。
お前に役を与えなかったのは自分が普通に話ができる仲間が欲しかったからだというんですね。
昔のように素に戻れる相手が欲しかった、だからお前はそのままでいてほしかったと。
感激する以蔵。
武市がそこまで自分のことを考えていてくれたのか、とすごく感動しています。
そして以蔵は悩みがあったら言ってくれと武市にいいます。
武市はここぞとばかりに、土佐から追手が来ている、誰が殺したかわかることはないとは
思うが、どこから漏れるかわからん、困ったなぁ、ああ困った困ったとやってみせるわけですよ。
んで以蔵はそいつがいなくなったらいいんですね、誰にも言わない、自分が勝手にやった
ことにしますから、というわけです。
そんな以蔵に「お前だけがワシの友達じゃ」と都合のいいことを言う武市。
お前はミサをうまく丸めこんだ夜神月か!
そういうわけで以蔵は、弥太郎が逃げて飲んだくれて文句言いながら歩いていた井上を
襲います。
が、初めての殺人☆みたいな感じだから斬るどころではなく。
首に巻いていたマフリャーで絞殺…あれ…?人斬り以蔵は…?あれ…?
しかも殺した後で「人を殺してしもうた!」
…いや以蔵クン。もとからそのつもりだったのでは…?
もはやどこから突っ込んだらいいのかわかんねーだろうが!
ここの映像プレイバックしながら新八に突っ込みさせたらずっとしゃべり通しになるぞ!
つーわけで山内のバカ息子も回復したので、都に出立することにした武市。
以蔵の顔を見てアイコンタクトで意思の疎通をした様子。
一方龍馬も、井上の死体を野次馬に混じって見ていました。
龍馬は察したでしょう。これが武市の仕業であると。
龍馬は悟ったのです。
もう武市さんは別世界の住人になってしまったと。
あれですか、二次元にいったとかいうやつ?←武市さんはトッシーじゃねぇんだよ!
動き始めた運命の輪。
いよいよ以蔵も影で暗躍していくことになります。
次回「電王登場!お前、僕に釣られてみる?」
絶対見てくれよな。