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龍馬伝 |
第17話(10/04/25)
今回は、それぞれの人物の明暗がハッキリわかれた、そんな回だったように思いました。
黒船にのっけてもらって、さらにあのジョン万次郎にも会って興奮しきりの龍馬。
アイドルに会ったファンの感じに似てる。
ジョン万次郎は船が難破してアメリカ人に助けられた後10年ほどアメリカで暮らして
いたとのこと。となれば英語ペラペラっスね。
ワンダホーという言葉を習って嬉しそうに使ってる龍馬がかわいいと思いました。
龍馬は以前画家の河田に聞いていた、プレジデントのことについて聞きます。
本当に農民だろうが商人だろうが誰でもなれるのかと。
ジョンは、大統領は世襲制ではない、民が選ぶのだと回答。
こんな風に政治をやりたいと演説して…ってまあ選挙ですね。
龍馬はビックリします。
民が国の行く道を決めることに。
ジョンはこれから先アメリカは世界一の大国になるだろう、と言いました。
…ま、その50年後くらいに日本はその大国にケンカ売るんですけどもね。敗戦はした
けれどもそこから数十年で奇跡の復活ですよ。どんなもんだい日本。
龍馬はどうしてそんな良い国なのに戻ってきたのだ、とジョンに聞きますがジョンは、
自分はやっばり日本人だからと答えました。
侍魂ですねー。かっこいいですねー。
そういうわけで龍馬は勝の弟子として認められて、海軍を作るための訓練生の指導頭に
任命されます。
龍馬としてはまさに進むべき道を見つけたって感じですね。
勝について龍馬はあちこちの藩に訓練生を出してもらうよう志願に回ることになります。
ここで鳥取藩でてきたけど島根出てこねーじゃん。鳥取は新幕府軍についたじゃろうが。
島根は将軍のために戦ったんだぞ。島根出してくれよ。(そう言ってたら全部の藩出さないと
いけなくなるだろうが!)
龍馬がえっちら持ってたのは地球儀でした。そんなに重たいもんだったんだ…。
龍馬は千葉道場で自分の夢をあっつく語るんですね。
で、3日後に大坂へ行くと告げる。
当然佐那や兄は驚きます。
いつ江戸に戻るかと聞くと龍馬は、多分もう江戸には戻らないだろう、と言うんですね。
それでも佐那は泣いてすがったりとかしないでしゃっきりするんだけど、この兄が未練
たらたらな感じで、佐那のことどうするんだとか言ってて。
そんなこと言っても龍馬の人生なんだから、道を強制する権利なんてないでしょうに。
京の方では、江戸にいって戻ってきた武市が、どうやら一ツ橋の慶喜が将軍の代わりに
上洛してきそうだという話に、自分を慶喜の前に出られる身分にして欲しい、というんですね。
要するに自分が慶喜をやりこめて、帝に対して点数稼ごうというつもりではないかと思うの
ですが。
この時点で思ったんだけど、武市いろいろ考えているのはわかるけど、なんだかんだ
言ったって、自分が自分がばっかりで、他の仲間のことは一切置き去りなんですよね。
新撰組の近藤が皆のことも松平に「褒美出してやって」と言ってたにも関わらず(もちろん
これについては諸説あるのですが)、武市は自分ばっかりで、仲間のことは置き去り。
そりゃあ不満持つ者も出てくると思いますよ。
誰もが、銀魂の鬼兵隊のように、高杉のカリスマ性に引かれて集まった連中ってわけじゃ
ないんだから。
元の道場仲間なんかは苦労してきてますから、武市だけが出世していっても、武市は
世の中を変えるために動いている、いずれ自分達も楽になれる、と思ってるでしょうが、
土佐勤王党立ち上げて仲間に加わった連中なんかはそりゃ不満たらたらでしょうね。
今夜も酒飲んでた連中は、武市さんはすごい、と褒める連中と、武市ばっかりなんでと
文句言う連中とにわかれてるんですね。
似蔵…じゃなかった、以蔵が食ってかかっててこの子かわいいなーと思ったけど、そんな
以蔵にも「今度は誰を斬りに行くんじゃ」と雑言を投げかける始末。
何となく気づかれ始めてるんでしょうねぇ。まああれだけ暗躍してれば仕方がないん
だけども。
以蔵はこの頃めきめき腕をあげて、まーだ建物は壊してますが、慌てずに人を斬れる
ようになっていました。
これからの課題は建物を壊さずに、背後に忍び寄って斬ることですね。
じゃ、以蔵クン廊下に立ってなさーい!
武市は以蔵を呼んで、褒美だといって一分銀(だと思うのだけど)を4つくれました。
4つで1両の価値がある、と覚えておけば大体の金額が出るかと。
(1両はJIN-仁-の時にも書いたけど貨幣価値が定まってません。ただ人斬りの仕事を
していたことを考えれば今の額で数十万〜100万くらいをやったと考えてもいいかも)
以蔵は、いつまで人斬りを…とぽつりとつぶやいて立ち去りました。
あれが本音なんだろうなと思います。剣の腕が上がったとしても、良心まで捨て去った
わけではない。
武市もいつまでこんな仕事をさせるつもりなんでしょうね。
明日で江戸を立つのでしっかり回るぞ、という勝は、今日は土佐藩に行くと言います。
「はい」と返事した後「えー!?」とビックリする龍馬面白い。
ここで龍馬、初めて山内の殿さんと会うことになります。その名は山内容堂。
は!さてはこちらに注意をひきつけておいて、その間に目的を達成するつもりだな!
…それは陽動。
勝は龍馬に、山内容堂に会ったことがあるか、と聞きますが、龍馬は下士だったので
会うどころか、雲の上の存在だったと話します。
やってきた容堂は貫録あるおっさんでした。(おっさん言うな)
容堂は、日本は今までのようにはいかないだろう、訓練生を土佐からも喜んで出す、と
勝の提案に賛成。
んで勝は突然、土佐の脱藩浪士がいるんだが、こいつが結構すごい人物で、なんとか
罪を帳消しにしちゃくれないか、というのですが。
容堂はイヤプーって言いました。ケチ!
そういやすっかり忘れてたけど、脱藩してた間の龍馬はモロマダオだった。しまったー
マダオネタ使うの忘れてたー。あまりにも弥太郎の方が面白すぎて!
この後容堂は気になることを言います。
土佐にも威勢のいい奴がいる。時勢に乗じて調子に乗りすぎるようなものもいる、と。
つまり武市の動きは全部耳に入ってるってことなんでしょうね。
勝がいきなり龍馬の話をしたのは、訓練生を束ねるためには、脱藩のことを許してもらって
おいた方がいいかなーと思ったかららしいのですが、さすがは容堂、一筋縄ではいかなかった
ようです。
こんな人からなんであんなバカ息子が育つのか…。
勝は、やはり土佐を動かしているのは武市じゃない、あいつだ、と言います。
以蔵の方は、人斬りの罪悪感から夜ごと夢でうなされるようになっていました。自分が
反撃されて殺されるような夢なんですね。
まあ可哀想なのはこの人かも知れません。
電王を呼べ!(待てや)
武市は加尾の兄と飲んでました。飲んでましたっつーてもこっちは茶ですが。
なんか…以蔵にも「お前といると気がまぎれる」とか言っておきながら調子いい奴ですね。
奥さんにもいろいろ手紙をマメに送ったりしてるあたり、悪いやつではないんでしょうが。
つーか武市の誤算はさんざん言われてるけど、自分の案に容堂がのってくれる、と思って
いることでしょうね。
容堂さん、吉田が殺されたこと、相当根に持っておられるようですけど。
この後、武市の奥さんが、乙女に手紙を見せてるんだけど、家の中に水がぶわーと
流れてたのがビックリした。
昔テレビで見た、水道が家の中まで引き込んである、あのシステムですかね。そこで
洗い物をする、みたいなやつ。
まあどうでもいいや。本編関係ないし。
坂本家ではご飯を食べながら、武市は筆マメなのに龍馬は最近手紙がこない、とブツブツ。
脱藩してんだから、そうたびたび手紙が来ても上から怪しまれそうな気もするのですが。
そんな時弥太郎がやってくるのですが。
もう見るからに様子が変。
大坂で龍馬に会ってきたぞー!と、普段なら進んで口にしないようなことをペラペラ。
しかも親友だからな、とか。
疎遠な友人が「親友」と言ってくる時は大体、物を売りつけようとしているか、金の無心です。
で。
皆は話が聞きたいもんだから弥太郎を座敷にあげてぐるっと囲む。
弥太郎は龍馬のこと、なんぼでもなんぼでもなんぼでもなんぼでも話しちゃる、と言う。
おい…なんで4回言った。あとカメラもわざわざいろんな角度から撮るな!ここ金田一少年が
「犯人はこの中にいる!」と言った時くらい大事か!?そうじゃないだろ!
ムダに凝るな!
弥太郎はその前に、頼みがあってやってきた、と言います。
金を貸してほしいと。
お前の行動は予想通りすぎてつまらんわ!
皆の顔が、笑顔だったのがスーッと、汚いものを見るかのような下げすんだ顔になるのが
笑えます。
いっそそのまま皆立ち去ってしまったら面白かったのに。
なんでも、先月の地震で壊れた家を直すために材木を仕入れたら売れるだろうと思って
大量に仕入れたら売れなかったと。
もともと家を直す金のない奴は材木を買う金がないことにやっと気づいたと。
…今どき小学生でもわかることだろうが!しかもこいつ材木を掛けで買いやがって、それで
お金が払えないとか。アホかー!
材木の代金を貸してくれるか、材木を買ってくれという弥太郎。
皆は、「よく考えたら龍馬の口から、弥太郎の話をあまり聞いたことない」といきなり手のひら
返してきます。
いやいやいや、第一部で結構頑張ってたよ!?悩んでたりしたよ!?
そういうわけで呆れた兄、金を貸してやることにします。
ここは流石に弥太郎のナレーションがシーンとなってたのは笑ったわー。自分のことだもんねー。
さて龍馬旅立ちの日です。
佐那の兄は絶対戻ってきてくれとムチャ振り。しかも佐那のためにとか限定。
なんかあれだ、男子が女子から告白されて「ごめんなさい」したら、女子の友達が「フるなんて
ひどいよねー、あいつサイテー」と、断った方が人でなし扱いされる雰囲気に似てる。
千葉先生と佐那は、龍馬の人生がある、誰にも邪魔することはできない、といさめます。
龍馬は前に進まねばならんと。
そして最後に龍馬は、佐那との立ち会いを希望します。
ここのシーンは迫力あったなー。
昔とはえらい違いですね。
佐那は龍馬に、いざという時はその剣の腕があなたを守ってくれるでしょう、と言います。
そんな彼女に龍馬、あなたのことは生涯忘れません、と言う。
恩は忘れませんよ的な意味でいったんだろうけど絶対これ佐那さん誤解してるよ…。
佐那さんは父と兄に、私はこれから誰の嫁にもならない、と言いました。
言葉通り彼女は、生涯独身を貫きました。
諸説あるのですが、この時龍馬は佐那に、婚約のしるしとして、自分の着物の片袖を
渡したという記録があります。(その片袖が本当に龍馬がおくったものか、もともと千葉道場側が
龍馬にあげた着物のものかは不明)
佐那さんはそれをずーっと一生大事にして独身を通し、いつか龍馬が戻ってくると信じて
「私は坂本龍馬の嫁です」と言っていたという話があります。
龍馬自身、もしこれから先のことに失敗したら、道場に戻ってきてつがせてもらえば将来安泰だ
という考えがあったのかもしれないと言われていますが真相は闇の中。
どのみち残酷な期待を持たせてしまったことは確かだと思います。
さて黒船に乗った龍馬。
大坂に向かいながらもその胸中は穏やかではなかった。
容堂に会った時、武市らの話題が出たんですね。
容堂は、下士は犬猫同然、何が家来なものか、とメタクソに言う。
下士の分際で政治など虫唾が走ると。
こいつも結構ひどいな。
しかも吉田を殺したことまでばれてましたー!
そしていきなり控えていた龍馬にどう思う、と話を振る容堂。
龍馬は、土佐勤王党は容堂を救うことを大義にしていた。武市は容堂のために頑張ってる
んじゃないですかね、というけど、逆に土佐もんのように詳しいなと怪しまれてしまう。
…お前はアホか。
ここは勝、うまいことフォローしてましたが…。
正直に答えるのも考えもんじゃのー!
一方武市は上士になっていました。
容堂の許可が出て、慶喜の前に出られる身分になった。
それを非常に喜ぶ武市。
彼は何も知らないでしょうが、容堂はもちろん武市のことを許すために身分を与えたわけでは
ありませんでした。
次回「「諦めたらそこで試合終了ですよ」って言うけど、諦めなきゃならない試合もある」
絶対見てくれよな。