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龍馬伝 |
第18話(10/05/02)
今回は嵐の前の静けさ的な感じで、コメディ色が濃くてよかったです。以蔵が勝の
ボディガードするくだりなんか最高でした。
文久3年元旦、龍馬を乗せた黒船は兵庫へ。
この頃は神戸はまだ村で、とても今のような活気あるところじゃなかったんですよね…て
龍馬君、君は何を嬉しそうにタイタニックの1シーン再現しておるのかね、ひとりで。
これからは神戸が中心地になる、という勝。
そのとおり、これから神戸はグングン発展していきました。
龍馬はひとまず大坂にて訓練生を集めろということになります。
勝が、テンション上がりまくりの龍馬に「いいねぇ、若い人は」ってつぶやいていたのが
印象的でした。
勝の塾では、海軍士官の人達が勉強中。いろいろな訓練だけでなく、学問も教えている
とこなんですね。
それで龍馬は長次郎とスカウトに行くのですが…。
町行く侍に「おおおおおお」と声をかける龍馬。
いや、それただのあやしい人だから!それともお前はマヨネーズ王国でも探してるのか龍馬!
しかも町行く人に声をかけても全然ダメなので、しまいにゃ噺家に声かけてたのは笑いました。
ちょっと落ちつこう龍馬君!見境なくなっとる!
と、変な侍がいて、長次郎、あれいこう、っつーんですね。
したらそれ、ヨレヨレになった沢村だった。
攘夷に奔走していた、と沢村は言うんだけど、どう見ても行き倒れ一歩手前だったようにしか
見えなかったのですが。
彼は龍馬らが、海軍を作っていると言うと、いきなり逆上するんですね。幕府の見方をするとは、と。
暴れて手がつけられなくなる沢村。
お前は話をちゃんと聞けよ。
落ち着かせるためにバット…はないからそこらのすりこぎでこいつの頭をフルスイングするしか
ないですね。
(落ち付く前に死ぬ!)
龍馬は、黒船に立ち向かうには黒船しかないんじゃ、と説得。
ようやく沢村落ち付きます。
逆上すると刀を振りまわすクセはなんとかならんのか。
一方幕府。
家茂は菓子食ってました。ええい一大事に何してやがる。捨てろボケ。
慶喜は、とりあえず攘夷がJOY☆っていっとけばいいんじゃね?と提案しています。
お前のような奴がおるから、この平成の世の中になっても「とりあえず子供手当出しとけば
選挙で票が取れるんじゃね?」とか考えてるトップがおるんじゃ!
京の方では、将軍がどのように言ってくるか楽しみだのーと言ってるんですが、武市は、
幕府はこう考えているはずだ、と言うのです。
攘夷の実行を約束したらとりあえず江戸に返してもらえるはずだ。それから後は適当に
準備をしていると言っておけばいい、と。
武市は妙案がある、と提案しました。
あれだ、「いや、奴は裏をかいてこうくるかも知れねぇ、じゃあ俺は裏の裏の裏の裏だぁ!」
つって結局表みたいな。(今回はそれでいいんだよ!)
一方勝塾にて。
弾道計算をやってるのがすげぇ。
龍馬も必死で勉強中…「わからん!」う゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛い!!!!あきらめんなー!
ナメたらあっかーん〜ナメたらあっかーん〜っていうか何がわからんかがわからん!て
お前それどうしようもねーわ。
沢村は意外に頑張ってました。腹を据えたらとことん、てのがこの男らしい。ダテに
仮面ライダーやっちゃいないぜ。(それ全然関係ない)
皆は、これを覚えたら異人をやっつけられる、外国を撃ち払えると、喜々として学んでいました。
それを聞いた龍馬はハテナ、と思うわけです。
ここの塾は、海軍を作り、外国と渡り合うためのものであり、外国と戦うことを目的として
作られているわけではない、ひょっとして皆勘違いしているのではないか、と。
案の定彼の予感は的中しました。
けれども塾頭の佐藤だっけ、おっさんは(名前書いた意味ねぇぇぇ!)、お前が考えることじゃ
ない、と一蹴。
勝は京にいると聞いて龍馬、どうしたもんかなと悩みます。
多分勝自身も、そういうのは知ってるんじゃないかなーと思うんですけどね。
でなければしっかりもっと目的を知らせているだろうし。
1863年3月7日。
将軍家茂参上!…じゃなかった、上洛。
なんだよ後ろゾロゾロ引き連れやがって。金魚のフン気取りですかぁーこのヤロー。
(みんな偉い人!)
なんでも、帝に会いに来るのは、家光以来229年ぶりだそうで、どんだけ幕府の力が
弱ってきたかって感じではありますなー。今までは会いに来る必要もなかった的なこと
なんでしょ、結局。
んで家茂、攘夷しますっつーんだけど、帝は「いつ攘夷すんの、期日は?」と言ってくる。
慶喜は支度が整い次第、と言い逃れしようとします。
しかしこれも武市の策により読んでた三条らが、期日が決まるまで帰さないよ、と言いだし
ました。
まさに幕府、「予想GUYでした」状態。
今や武市は朝廷をも動かすほどの力を持っていました。
しかしこの後、運勢が一気に下り坂に向かおうとは、まったく思ってもいませんでした。
結局武市は結論を急ぎ過ぎたんだね。周囲に敵を作ることを怖がらず、政策をすすめすぎた。
結果、人間関係がギクシャクしてきたことに気付かなかった。それが敗因でしょう。
もし龍馬がずーっと武市のそばにいたならば、これからの歴史はもっともっと大きく変わって
いたでしょうけども。
四賢侯が集まって今回のことを話していて、皆は、山内容堂に土佐の入れ知恵か、と冷やかして
います。
山内は武市はもう終わりとか言うてますが…。
このドラマを見る限り、この男が四賢侯に入っているのがどうも納得いかん。
容堂が会って直々に褒めてくれる、というので武市大慌て。
ものすごい喜んで裃とか探したりしています。
お菓子をもらって嬉しさのあまり頭が上げられない武市。
で、容堂に「会うのは二度め」って言うんだけど当然容堂は覚えていませんでした。視聴者も
結構忘れていた人がいるような気もします。(私も忘れてました)
容堂は、勝の海軍操練所に勤王党から3人ほど出せや、という。勝と約束したからと。
勝は開国派だ、という武市ですが、その案は却下されます。
さらに、何のつもりか、龍馬の脱藩を許してやろうとか言い出す容堂。
んー、まあ武市程度では、容堂の目論見がどこにあるかなんて、とうていはかり知れるものでは
ないでしょうね。
残念。
フラフラと戻ってきた武市。
この時彼は感動のあまり放心してました。おい大丈夫かこいつ。
多分今なら「貸した一両返してくれ」とか言っても「ん、ああ」とかいって出しそうだ!
(何をしている)
風呂敷包みを預かった人が、「それは大殿から頂いた大切な菓子じゃ、大事に扱え」とか
言われておがんでるのが笑える。
ま、それだけ雲の上の人だったんでしょうね。
つーか武市よ、あんた朝廷の帝の方が偉いんですけど…。あっちは会ってないけど、三条の
前で緊張もなにもしてなかったクセに。
そんな中加尾の兄は誰かに呼ばれていきます。
なんか久しぶりに見た気がするのう。
一方。
龍馬と長次郎がお世話になっている大和屋。
ここで龍馬はずーっと悩んでいるんだけどその後で、長次郎が、ここの娘の徳という子と、
自分は実は商人だから、長次郎さんでいいですよ、つーてて、「徳」「長次郎さん」とラブラブ
パワー発揮。
すると龍馬が「いかーん!いかんいかんいかーん!」とか言い出してめっちゃ笑いました。
お前らのことが気になって集中出来ん、と。
お前が場所変えろォ!
そこへ、土佐から3人の訓練希望生がきた、ということで龍馬出迎えるのですが。
皆は龍馬が脱藩したということを知っているからメチャクチャよそよそしい。
でもって長次郎のことをバカにするんですね。饅頭屋のせがれがと。
どっちが上だとか下だとか、お前らはまだそんなこと言ってるからどうしようもないんだよ。
上士と下士の差別嫌がっていたクセに自分達は進んでやりたがるから始末に負えねぇ。
彼らは、容堂に言われ、武市に選ばれてやってきた、と言います。
武市の方では皆がワイワイやってる中以蔵が、自分は声さえかけてもらえなかった、と
いちびっているのですが、武市は「お前は龍馬と仲がよかったからな」と言うんですね。
つまりスパイにするつもりだったんだろうな、あの3人を。
そして以蔵には、大仕事を頼みたい、と言います。
えーその頃加尾の兄の…名前なんだっけ。あ、収二郎か。彼は容堂の部下に、「お前は
優秀なのにどうして武市の下などについているのか、容堂も不思議がっていたぞ」と言われて
いるんですね。
つまり分断作戦か。
本当に皆が武市の素晴らしさを認めていて、武市もきちんと皆の身分も考えていてくれて
いたら、こんな作戦誰ものらなかったでしょうけどねー。
これはさすが容堂といったところでしょうか。
これからは収二郎が仕切っていくべきだと容堂は言っていたよ、と言われて俄然その気に
なる収二郎。まーこの人もどうなるんでしょうかね。
以蔵の方は勝のところを訪れていました。
用意万端に紹介状を持ってきていたのですが弟子が、「勝先生はどなたにでもお会いに
なります」と言われて拍子ぬけ。
さらに座敷へ上がると、入ってもらいな、とあっさり言われる。
で、以蔵、入ろうとすると…。
龍馬がいるんですね。
これはまずいと判断し、帰ろうとする以蔵ですが。
顔を伏せて裏声で話す以蔵に、それを下から無理やり覗きこむ龍馬。メチャクチャ笑いました。
以蔵が良太郎になってんじゃねーか!ちょっときてー!口のうまいウラタロスー!(ムチャ言うな)
勝、驚きもせずに「俺を斬りにきたんだろ」と言う。
むしろ驚いて怒ってるのは龍馬の方でした。
んで勝は、斬る前にちょっと見てくれ、と地球儀持ってきました。
しかもまたですか、と止める龍馬に「やらしてくれよ、やりたかったんだよ」。
いやあの、目の前にいるの、刺客なんですけど一応。
お前はあれか、刃物持った銀行強盗に金を出せって言われて、「番号札取ってお待ち下さい。
順番にお呼びしますので」っつーた行員か!(実話。その後、律儀に待っていた銀行強盗は
逮捕されました)
以蔵は地球儀を見て、あまりの日本の小ささにポカーンとしています。
勝はその素直さが気に入った!と褒める。
で、「よし、飲みに行くぞ!」
刺客ゥゥゥゥゥ!!!!
抵抗する以蔵に、「どうせお前は斬るのに失敗した。何しても武市さんに叱られるんじゃ」って
言ってた龍馬も笑えました。それトドメじゃねーか!
んで龍馬は改めて勝に、あの塾で学んでいる皆は、外国と戦うためだと思っている、どうしたら
いいか、と尋ねますが、勝はかるーく、ほっとけと言う。
口で言ってわかるもんじゃない、素直に認めるのはここにいる以蔵くらいだ、と。
そのうち変わっていくと。
あの塾のいいところは、藩の壁がないところだ、と勝は言います。
何々藩の誰それではない、年上の誰それではない。みーんな同じ塾生だと。
最初はツンケンしていた土佐の3人も皆と打ち解けていって、だんだん笑顔が見られるように
なってくるんですね。これは良かったなぁ。
というかこれこそが、本来武市が目指していて見失ってしまったもの、龍馬が見失わずに
追いかけてきた世界じゃないのかなぁと思いました。
塾では西洋の学問も学ぶ。
そうしたら皆は必ず悟る。何々藩の藩士が大事なのではなく、「自分達日本人」というひとくくり
であることを、と。
西洋文明がすごいことが分かれば、戦うことの無意味さがわかる。
若いものはそういうこと理解できる、やわらかい頭を持っていると。
龍馬の考えていたことなど、勝はちゃーんと予測済みだったわけです。
確かに、攘夷攘夷と言えるのは、相手の規模が全然わかってなくて、伝え聞いたことだとか、
日本にいる外国人を見て大したことない、と思ってるからであって、黒船を見たり、外国に行ったり
していたら、肩を並べる大国になった方が早い、と思うでしょうね。
そういうわけで龍馬は、センセに会いにきてよかった、帰る、とさっさと帰ってしまいました。
あと以蔵に勝を頼んでいきました。
だから刺客だっつのー!話をきけぇぇぇぇぇ!
龍馬が出て行ったあと勝は困っている以蔵にポツリと言いました。
「何でおめー、ああいう奴とつきあわねーんだ?」
さてさて。
武市の方ですが。
旗色が良かったのはここまで。
容堂が土佐へ帰ると言いだし、それでは攘夷決行ができなくなると、慌てていました。
そんな彼に容堂は、攘夷攘夷と浮かれてる奴が公家を担ぎ出して、大恩ある将軍を困らせる
のを見ているのはもううんざりだ、ときっぱり。
屋敷に戻った武市でしたが。
誰もいませんでした。
あれ…引っ越し…?(違います)
以蔵の方は一応律儀に勝のボディガードしていました。
何かあった時にはきっと電王に変身して助けてくれることでしょう!
容堂は武市のまわりから人が消えたの、と言って笑ってました。
あ、その花札、あがってますよ。
幕府は、5/10に攘夷を決行します、と約束していました。
えー、ゴールデンウィーク終わってますよー?(それ関係ねぇぇぇぇ!)
龍馬の方は元気いっぱいで塾に戻ってきてホクホクでえげれす語の勉強をしてました。
この頃「JIN」ででてきた緒形センセも塾やってたんですね。この年が晩年か…。
まあこっちには勝で出てますけど(役者さんが)。
次回「ケンカ別れした友達に再会すると、なんとなくよそよそしい」
絶対見てくれよな。