多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→龍馬伝


龍馬伝

第20話(10/05/16)

 勝塾の様子がまた冒頭で出てくるのですが、かなり詳しく技術のことを教えているのに
びっくりしました。
 これだけの技術を学べば、器用な日本人のことですから黒船やその他のものを生産
していくことはできると思います。
 まあ1分間に1フィートがどうの言われてもわからんわなぁ龍馬。そういうのすごく苦手そう。
 ハンドルをぐるぐる回して怒られてるのも可愛いです。

 土佐勤王党からやってきていた3人は、武市や収二郎が心配だと言っていました。
 収二郎は牢に入れられてしまったと。
 龍馬はそんな3人を明るく励ましたのですが、龍馬自身もものすごく心配していると
思います。

 そんな折、勝塾に、龍馬の兄が龍馬を訪ねてやってくるのですが。
 あいにくと龍馬は、勝のとこ、京にいってしまったという。
 兄も事前に何日に行くとか知らせておけばいいものを…。

 次のシーンなんかいきなりトコロテン出てきたから何かと思ってたら、容堂が食って
やがった。てめぇぇぇぇ!!!少し分けて下さい!(待て)
 やっぱ容堂もトコロテン食べる時には一度むせたりするんでしょうか。酢で。
 つーかよく箸でつまめますね。容堂の器用さにビックリだよ!ちょっと見直したよ!
(もっと別のところで見直してあげて!)

 武市は収二郎のことで目通りをお願いしていたのですが、彼の前に現れたのはなんと、
失脚したはずの後藤だった。
 容堂はもうまったく会うこともしなくなったんですね。腹立つなぁ。
 後藤の満面の笑顔がこれまたキモいんだ。おめーその歯の間にスコンブ突っ込んでやろうか。

 武市は、収二郎は藩のため、容堂のためにやったことで、下心はないというのですが、
後藤は今収二郎は別の罪で問い詰めているという。
 吉田の殺害の件なわけですね。

 武市は、吉田は時勢を見る目がなかった、という。あのまま吉田の政治が続いていたら
攘夷から取り残されていたと。
 主張はわかるけどそれ、後藤の地雷だろ…。やっぱり怒られた。
 あと容堂てめーどれだけトコロテン食うつもりだ。腹八分目にしとけ。

 後藤はもうとにかく、収二郎に吉田を殺したのは土佐勤王党だと言わせたくてたまらないから、
拷問を続けてなんとか吐かせようとする。
 けど収二郎は武市への忠誠心があるから、吉田のことなんかまったく知らんという。
 すごい心がけだとは思いますけどね…。

 一方坂本家。
 弥太郎さん。
 久しぶりに出てきたと思ったらまた材木を買ってくれって…。
 え?
 その材木を買う金は坂本家が出したんですよね?それで、その材木が売れないから坂本家に
買えと?
 あの…金二重払いになるんですけど。え?アホの人?
 お前が得をするだけじゃねーかてめー!

 今回、兄が大坂に行っているので坂本家は女4人。
 しらんわぁーって感じで皆がささっと引き揚げて行くのが面白かった。

 兄の方はずーっと龍馬を待っているけども、いつごろ戻ってくるかはわからない。
 皆は、きっと龍馬を連れ戻しにきたんじゃないか、と心配しているわけなんですね。
 それで長次郎が、待ってる間退屈でしょうから、勝塾に体験入学してみては、みたいなことを
誘う。
 いやあの、それはいいんですけどなにこの容赦ない練習。この人別に入りたくて入ってる
わけじゃないんですけど!えらい練習ハードだな!ビリーズブートキャンプ3日目くらいのコース
だよこれ!

 京では、勝と龍馬が、攘夷決行した長州のことについて話をしていました。
 幕府は、長州がやられた、これで攘夷などという奴が消えてくれれば万々歳と、えらく
喜んでいるとか。
 勝はその状態をよくは思っていなかった。
 しかし、アメリカのように一つにまとまっている国は、トップが壊れてしまったらおしまいだ、逆に
この国は江戸に将軍がいて京には帝がいる、そして各藩の殿がいる、外国からしたらこんなやりづれぇ
国はないぜ、とも言う。
 要するに勝は別の視点からこの国を見てるわけですね。
 
 龍馬は収二郎のことを話し、何か助ける手立てはないだろうか、と勝に相談します。
 まあ、吉田を闇討ちしたのは事実だし、武市はそれを正しいと思っている。
 勝は、では悪いのは吉田か、と龍馬に問う。
 龍馬は、そうとは思えないという。
 したら勝は、では悪いのは武市か、と聞く。
 武市は武市なりに土佐のことを思ってやったと龍馬は言うのですが。
 それこそ違ったものの見方で良くも悪くも思われるってことなんですね。

 んで勝は、そんなことより大変なことがあるという。
 ここの塾がやばいと。
 幕府が「え?おめーんとこ私塾じゃん?そんなところに出す予算ねーし。子供手当で
いっぱいいっぱいだし」と仕分けしてきやがったので、運営資金がないと。
 勝は、上の連中はわかってないと怒るわけなんですね。
 武器だの黒船だのができても、それをきちんと操れる人間が養成されていなければ
何の意味もないと。

 それで、千両いるってことで。
 勝は、頼りになるのは松平春嶽だということで、龍馬に「おめーひとっ走りいって借りて
きてくれ」と。
 ひとっ走り行って簡単に借りてこられる金額かボケェェェェ!!!!ガキのお使いじゃ
ねーんだぞ!

 武市の方は、収二郎の件で打つ手なしといった感じ。
 吉田は死んで当然だ、と言ってます。
 うーん…ただ、武市としては容堂が攘夷派だから吉田は邪魔、という前提でいるから
死んで当然だと思ってんだろうけど、そもそもそこの前提が違ってるからなぁ。
 容堂が別にどっちでもいいし空気読んで優勢な方について行くし、的な奴だと知ってたら
どうなってたかなぁ、とも思います。

 武市のところに加尾がやってきますが、武市は、収二郎は悪いことをしてないから心配
するなという。
 加尾は、それならなぜ牢に入れられたのですか、と聞く。
 そして武市を、京では以蔵に人斬りをさせていただろう、と問い詰めます。
 そういえば話で気づいてましたもんね、加尾も。

 武市は、この国が異国のものになってもいいと思っている人間だったから天誅が下るのは
当たり前だという。
 うーん…。
 一つのやり方だとは思うけど、多分龍馬だったら絶対に選ばない選択肢だっただろうな
とも思います。
 武市の場合、願いが通らなければ無理に壊してでも通る、って感じで、回り道を知らない
感じだもんなぁ。
 収二郎はワシが助ける、という武市に心配な顔の加尾。よく考えたら武市がこういって
本当になったためしがないような…。

 それで当の収二郎はまだ拷問受けてました。
 それはいいんだけどその背景にあるヤシの木が、すごい違和感あるのですが…。いや
江戸時代の文献にもヤシの木はのせられていたから、あっても不自然ではないんだけど、
えらい状況とミスマッチなんですけど。
 龍馬伝って時々こういう、なんでここのシーンでこれ使う!?的なとこがあるなと思います。
 画家のおっさんの家で長次郎、龍馬、武市、弥太郎が話をしていた時も、うしろに猫の鳴き声
思いっきり入ってたし。
 なんですかぁーこれ演出:坂本辰馬とかですかぁー!?
 あっはっはー!こまかいことは気にせんでえーぞー金時ィー!みたいな。

 弥太郎は、材木が売れないのでふてくされていて、しまいにゃ喜勢に、どうして俺なんかの
嫁になってくれたんだとか泣きだす始末。お前素面で酔えるのか。
 喜勢は占いで、自分を幸せにしてくれるのはクソまみれの男だと言われた、こえだめに
落ちてる弥太郎を見た時この人だと思った、という。
 …この人も割と天然な人ですね…。
 んで喜勢は、おまけをつけたら、という。材木を買ってくれた人におまけをつけたら売れるかもって。
 確か江戸時代の売り方には今でいうような、値引きセールとかおまけをつける習慣はなかった
と思います。いやもちろん、どれとどれを買ってくれたから値引きします、というのはあったけど、
定期的に何%オフセールとかいうそのものがなかったはずです。(違ってたらすいませんが)
 だから、喜勢の発想はものすごく素晴らしいと思う。

 勝塾では、すっかりなじんだ龍馬のお兄さんが熱心に学んでいたのですが。
 沢村がいきなりすっとんきょうな声をあげるので何かと思ったら、龍馬が松平のところに
金借りにいく役目を仰せつかったという手紙を受け取った様子。
 でも皆は、龍馬なら何とかしてくれると、大事なポイントで「それでも仙道なら何とかしてくれる…!」
と願う陵南高校の皆のように(byスラムダンク)期待を寄せるのでありました。
 んでその様子を見て俄然心配になる兄。
 兄としては、いつのまに龍馬はこんな風に、皆から信頼を寄せられる男になったんだろう、
という気持ちもあったと思います。

 さて。
 松平春嶽に会いにきた龍馬。
 春嶽は、会ったことあるなと言います。
 えーと…どこでしたっけ…。
 ああ、江戸にいた時に、勝に紹介してくれと、千葉道場のセンセに無理やりついて行った
アレかー。すっかり忘れてた…。
 龍馬はおかげで今は勝の弟子になれた、とお礼を言います。
 んで千両貸してちょうだい、と言うのですが、春嶽も、今うちとこも苦しいしー、千両は
大金だしぃーって感じ。
 龍馬は、ただ金を借りて物を買うだけならそれは死に金になるけど、春嶽に借りた金は
生き金にしてみせる、というんですね。
 投資した以上の価値にして返してみせるということですか。

 龍馬は土佐では、殿のために働いた人間が牢に入れられている、どうしてそんなことに
なるか納得出来ん、と思わず演説を。
 でもこれが春嶽は逆に気に入ったらしい。
 それで、さっきから、隣で無表情で菓子をばーりばーり食っている男を紹介してくれます。
 熊本藩主の横井というおっさんらしい。
 つーか無表情で菓子食うなよ!怖いから!
 春嶽は、千両出してやるから生き金にしてみせろ、と龍馬に言う。
 ここで横井がいきなり口を出してくるんですね。
 でもくらちー(デモクラシー)しっとるけ、って。

 より多くの民の考えを政治に生かす仕組みだそうです。つまり民主主義の言葉ですね。
日本は一応民主主義ではありますが、あんな政党がトップとってるの見ると、本当に民主主義
かはちょっと疑問です。民主"党"主義みたいな状況ですがな。

 龍馬はそこで、プレジデントを民が決めるのもデモクラチーですやろか、と聞く。
 横井はそれがいたく気に入ったようで大喜びします。
 
 ただ、そうやって時代が変われば人々の考えも、そして人の値打ちもかわると。
 時代によってものの見方は違うというわけですね。
 だから、収二郎のことが(龍馬が)納得できないというのはおかしなことだと。
 少し前までは値打ちがあったものが用なしになっただけ、世の中の流れにおいては
一人の人間など、けし粒でしかない。収二郎も、武市もと。

 それは確かにあると思います。
 時代が流れれば、この人がやったことは無意味だったのでは、逆効果だったのでは
ということもある。
 けれどもその時代においてその人は少なくとも正しいと思ってやったことであれば、それを
真っ向から否定するのもまた違うんじゃないかなと。
 ましてや、人がけし粒であろうと、その命が決して粗末に扱われてはならないとも思います。
 この時代はまさしく「人がゴミのように」殺されていった時代でもありました。

 後藤は容堂に、「ねぇヤマえもーん、武市を捕まえさせてよー」と言うけれども、容堂は
何の罪もない人間を捕まえるわけにはいかん、という。
 つーかおめークワガタで遊んでんじゃねーよ。
 しかも武市が来て、それに会うのにクワガタ持って行くなよ。手挟まれても知らんぞ。
 
 武市は、収二郎のことをまた話し、どうか許してほしい、と頼みこみます。
 何のつもりか容堂はいきなり、もう拷問はやめちゃれ、と後藤に言った。
 吉田の件はもうなしで、藩に断りなく朝廷に取り入った罪で裁くとか言い出しました。
 いやおっさん!お前首の後ろにクワガタいんぞ!挟まれるから持ってくな言うただろうが!
昆虫採集に夢中になる小学生ですかぁーテメーは!
 
 武市は牢に入れられてぐったりしている収二郎に会いにきました。
 つーか生きてんのこれ。
 ああ、何とか生きてましたよ…。

 武市は、よく耐えてくれた、というのですが、収二郎は、吉田殺しは本当に誰がやったか
知らないのですから、耐えたもなにもないですよ、と言う。
 そしてうちに帰れますかと。

 武市は、容堂は朝廷に取り入った罪だけをとがめられた、切腹を命じられたと伝える。
 おぃぃぃい!結局収二郎救えてねーじゃん!お前加尾に約束したことどうするつもりじゃ
ボケェ!
 
 武市は自分のせいだ、自分が土佐勤王党を作らなかったらこんなことにならなかった、と
詫びるのですが、収二郎は、武市が党を作ってくれたから攘夷の旗頭になれた、切腹は武士の
誉れだから幸せだという。
 ほんっとうに、収二郎の方が出来た人だなぁと思います。

 2人抱き合っていいシーンなのですが、アップで映る武市さんの鼻水に、別の意味で釘付け
でした。

 さて、龍馬のお兄さんはまーだ勝塾で頑張ってました。
 でもまあ楽しくなってきたみたいだし、合格!とか言われておおー!とか喜んでるしいいか。
 そこにようやく龍馬帰宅。
 危うくなんのために兄がここにいるのか忘れるところでした。
 んで龍馬、皆に「これ兄じゃ!」と。
 うん、みんなもう知ってる!

 兄は、お前を連れ戻しにきた、というんですね。脱藩を許されたのだから、もう土佐を出て一年にも
なるし、帰ってきてほしかったと。
 でも、もういい、と話します。
 龍馬が作ろうとしている海軍がどんなものかはまだわからないが、皆がとても一生懸命なのは
わかった。土佐に戻るのはいつでもいい、自分が決めた道を進んでいけと。

 その後、「でも手紙書くとき俺はお前に「戻って来い!」って言ってたと書いてね。でないと今
坂本家に男俺一人だし、めっちゃおこられっから」とか言っててすごい笑いました。
 確かに女4人に男一人じゃ、ちと分が悪いですな。

 龍馬は、10年後には必ず土佐に帰ると約束します。
 長すぎるー!黒船でぐるっと回っていけば結構帰れるじゃん!もっと頻繁に帰ってあげて!
確かに一月くらいかかるけどさぁ…。
 そして兄は、体には気をつけろ、道半ばで命落としたら意味がないからな、と、龍馬暗殺
フラグを何本か立てて帰って行ったのでありました。

 龍馬兄が帰ってしばらくしてから、龍馬に土佐の加尾から手紙が届きました。

 昨日収二郎が切腹した、と書かれてありました。
 武市は、兄は間違ったことはしていないというが、私にはどうしてもわからない。
 間違ったことをしていないというのならなぜ切腹されられたのかと。

 龍馬は大変なショックを受けました。
 そして、加尾の言うことは正しい、と。
 こんな理不尽がまかり通っていいのか、と憤ります。
 人の命とはそんなものかと。

 こういった出来事が龍馬を、日本を早急に変えなければならないという思いに
狩りたてていったのではないでしょうか。



 次回「『賽は投げられた』と『匙を投げる』は大違い」
 絶対見てくれよな。 




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