多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→龍馬伝


龍馬伝

第21話(10/05/23)

 なんか冒頭で勝塾の様子出すのが定番になった気もしますが、今回は綱引きです。
いろいろやって体力作りをさせていくのはすごいと思いました。楽しみながら体が
鍛えられますね。
 文久3年7月のことでした。

 龍馬は京にいる勝のところにまた聞きにいっています。
 こないだまで攘夷派は力を持っていたが、今は風向きが変わった。
 幕府は攘夷がJOY☆とか言いながらまったく何もしない、と。

 勝は、帝がどちらの肩を持つか次第だという。
 三条さねとみのような長州派か、最近出てきた薩摩藩か。
 龍馬は武市や以蔵が心配だというけれども勝は、今お前がしなければならないことは
なんだ、と諭すのでありました。

 武市さんは絵描いてました。
 スズメの絵かわいいです。
 …これを沢山描いてさ、売るとかさ、してたら…。いや今さらなんですけども。
 久しぶりに見た武市さんがゲッソリ痩せててビックリした。
 これわざと体重落としたりしたんですよね。さすがだと思った。
 見た目で状況を分からせるにはピッタリだし。

 坂本家の方でも武市のことを心配してました。
 で。奥の方で誰かが「あ゛ー!」って悲鳴あげてるから何かと思ったら、また弥太郎ですよ。
材木が売れん!とか言いにきたらしい。
 坂本家に買ってもらったものだから報告しにきたんじゃーとか言いますが。
 残念だなぁ。乙女さんにセリフがあれば「は?売れた以外の報告は聞きたくない」とか
鼻で笑いながら言ってくれたと思うのですが。
 しかも勝手に上がりこんで「茶くれ」とか言ってます。
 おーい、雑巾絞ったお水でお出ししてー!
 チッ、ぬるいのはダメだぞ、とか言いやがった。
 
 弥太郎は、武市の奥さんが来てると知ってあれこれまた憎まれ口利いてますよ。
 んで、奥さんが帰った後女衆に囲まれてまた問い詰められてました。
 アホだこいつ…。
 それでお茶が出てきたんだけど。
 グラグラ煮たっていたらしい。
「あっつ!あつ!あつ!あつ!あっつ!」
 ものすごく大事なことだから5回言いました。
 いや、置けよ、下に。

 ストレンジ・プラスの巧美だったら、「おおっと手がすべったー!」つーて頭からぶっかける
くらいしてたと思いますよ、弥太郎…。

 スズメの絵を描いていた武市、奥さんが帰ってきたと知って、以蔵はこのスズメの絵を
描くと喜んだ、どうしておるかのう、と言ってます。
 龍馬の方は大坂に戻ってからも、なつさんのとこにいったりして以蔵を探していたけれども、
以蔵の行方は知れず。
 以蔵は土佐の役人におわれていて、必死で逃げていました。
 この頃はモンタージュなんてものはないですから、なんか人相かえればばれないような
気もするのですが。灰で髪の毛白く染めて、杖をついてジジイのようにして歩けばまず
ばれませんよ…。

 京では、帝の決断が下っていました。
 確かに攘夷の勅命は出したが、異人が嫌いなだけで、別に戦いを仕掛けてほしいとは思って
いなかった、と。
 この時点で攘夷派の失脚が決定。
 そして御所を守る薩摩藩と、やってきた長州藩がにらみ合いの事態に。
 長州にはヅラもいました。久しぶりだな、ヅラ。この後他局で出演だな!(「新参者」参照)

 これがいわゆる「八月十八日の政変」です。
 ちょっと昔なので記憶がアヤフヤですけども、以前「新撰組!」を見ていた頃には、今と
反対の立場からこの出来事を見ていました。
 あれからしばらくして龍馬側からこの出来事を見ることになるとは…。びっくりです。

 薩摩がめっちゃ長州を挑発してたけど、このまま発砲すれば朝廷に向けて発砲した
ことになり、我々は朝敵になってしまう、とわかっていたヅラは必死で久坂らを止めました。
そうして公家たちは一旦、長州へ引っ込むことになったのです。
 なるほど、ヅラも逃げてるだけかと思ったら、結構こういった悔しい思いを経験してるん
ですねぇ。
 こうして薩摩と長州は憎み合うことになった、と。
 これを薩長同盟にしちまうんだから、やっぱり龍馬とかヅラとか、みんな頑張ったんだなぁと
思います。
 たいしたもんだよ蛙のションベン、見上げたもんだよ屋根屋のふんどし、と…。
(分からない人は各自、調べて下さい)

 容堂は、攘夷派が一掃されたと聞いてめっちゃ喜んでます。
 皆は、殿さまは攘夷派が廃れると読んでおられた、大した人だ、みたいに思ってるけど
そんな眼力なんぞありゃしねぇ。
 その時その時で都合のいい方についてってるだけだよこのクワガタおっさんは。
(前回のネタを引きずらないように)
 容堂は、勤王党の連中に帰国しろという命令を出します。

 それは武市のところにも届きました。
 京にいる勤王党に帰国命令が下りました、従わないものは脱藩とみなすらしいです、と。
 結局、もう攘夷結構は無理にも等しくなってしまったわけですね。

 勝の方は幕府のおっさん達に、お宅の勝塾にも攘夷派いたざーます、早く追い出した方が
いいざますよ、とか言われてました。
 やいおっさんども。
 その袴引っ張ってドリフの「殿中でござる」やってやろうか!
 
 武市は、勤王党の皆を集めて、攘夷の火は消えていない、容堂公のために、異国を叩き
潰すのだ、と励ましていました。
 この時点で武市は気づいていたに違いありません。
 もう容堂が攘夷などするつもりはまったくないことに。

 勝塾では、勝がやってきて、国もとへ帰国命令が出てる奴がいるかも知れないが、
帰ったらろくなことにはならない。帰るのは俺が許さん、と言ってました。
 幕府が知ったら問題になるかも知れないということをわかってて、自分が責任引っ被る
わけですから、勝も大したもんですね。

 お前達は国のために強くなろうとしている。藩のためじゃない、だから帰るな。
 今は、負けるが勝ちである。

 勤王党から来ていたあの3人はどうしたらいい、と困っています。
 けれども収二郎は切腹までさせられた、自分達はどうしたらいいんだ、と。
 ここで長次郎に話ふってるけど、この人別に勤王党じゃないし、もとから侍じゃないじゃん…。

 長次郎は夜、龍馬に、武市のことが心配かと尋ねます。
 龍馬は、前に横井のおっさんに、世の中の流れからしたら一人の人間はけし粒のような
ものと言われたことを話す。
 それでもどうしても納得できないと言う。
 攘夷の火が消えたからといって、武市らが罪人になるのはおかしいと。

 長次郎は、自分は日本のために働きたいから侍になった、何があっても土佐には
帰らないという。

 どちらの考えも間違っていないけれども、間違っていないからこそ龍馬は悩むのだと
思います。
 長次郎は言います。
 武市さんらはもとから侍です。何があろうと覚悟はできていたのではないか、と。

 さて弥太郎の方。
 相変わらず材木売れてません。
 お前、何週間そのネタ引っ張るつもりだ…。(ネタとか言わない)
 と、ぼろっぼろの家を見つけて弥太郎は、材木買わんか、今ならわしが作った仏さんも
つけちゃる、とか言いますが、すげなく断られます。
 え?それ仏さんなの?ごめん、どう見ても「木の固まり」にしか見えないんだけど。
 仏像…?

 もうダメだろーとか泣きごとを言っていた弥太郎。
 ハッと気づきます。
 そして家主のとこにいって、家の修繕は自分がやる、だから出すのは材木代だけでいい、と
かけ合うのです。
 要するに実費のみで人件費、手数料はジャパネットタカタが負担!みたいな感じですね。
(タカタ関係ねー!)
 
 えーと。
 ニート武市君がフラフラ街中を歩いていました。
 と、弥太郎とすれ違う。
 武市は、どうして材木を引いているのかと弥太郎に尋ねる。
 弥太郎は、商売をしている、と言ったあと、「えーえー、言わんでもわかる。お前に侍の
誇りはないがか、と言いたいだろう」って武市のマネして言ってました。
 ま、弥太郎にはそんなもんより稼いでいく方が大切ですからね。

 武市は、今までお前のことバカにしていた。けれどもお前のような人間がいてもいいのかも
知れない、早く子作れや、と言って立ち去ろうとします。
 なんか初めて弥太郎に対して本音言ったような気がする。

 弥太郎は、今日やっと材木が売れた。おまけをつけるということは、物ではなく、人の気持ちだ
ということを知った、と言う。
 それで、収二郎の切腹のことを指摘して、それでも容堂に従うのか、と言う。
 自分のような人間がいてもいいと思うのなら、武市も好きに生きろ、正直に生きろ、と。

 だけど武市は、自分は正直に生きている、と怒るんですね。
 なんだろうなぁ、弥太郎は正直に生きろとは言ったけど、「バカ正直に生きろ」とは言って
ないと思うよ。
 自分が進む道に障害物があったら回り道してもいいと思うんだけど、武市は全部焼き払って
きたって感じだし。
 ま、武市は不器用過ぎたんですね。

 龍馬は再度勝のところに来ていました。
 しばらく暇が欲しい、以蔵を探させてほしい、という龍馬。
 勝は、もうすぐ京では殺し合いが始まる。京は血に染まる。
 そんな修羅場で以蔵を助けようとするのは無理だという。
 ああ、この後ですねぇ、新撰組が一気に台頭してくるのは。全盛期がやってくるですよ。

 龍馬は、それがダメなら土佐に帰らせて欲しい、という。
 武市は収二郎のような運命をたどることになると。

 ここで勝が「坂本ォ!」って言うけどこれ、モロ金八先生になってたよ。
 なんですかぁーこのバカチンが!

 龍馬としては、皆が殺されるかも知れないときに自分だけここにいるわけにはいかない、という
思いなんでしょう。
 けど勝は、土佐に帰って何ができる、と言う。
 武市に逃げ出せ、と言うか、それとも、容堂に「攘夷は間違っていました」と命乞いをさせる
のかと。
 おそらくどちらも武市は受け入れないだろうし、容堂も許しはしないだろうと思います。

 武市は覚悟している。お前が友だというなら、その生きざまをしっかり見まもってやるしかない。
 いいこと言いますねぇ、勝。
 確かにここで龍馬が帰ってあれこれ言うことは、武市の晩節を汚すことにしかならないと
思います。

 龍馬は俺が見込んだ男だぜ、可愛い弟子をここで殺されてたまるか、という勝。
 そう言われては龍馬としても、黙って帰るわけにもいかないでしょう。
 日本の未来を守ると決意してここにやってきたんだから。

 一方武市の屋敷。
 武市が放心してるから「え?ボケた?」とか思ってたら、龍馬のことを考えていたらしい。
 あいつがいたら、どう言ったかと思って、と。

 自分は皆に攘夷の火は消えていないと言ったが、あそこに龍馬がいたら「まだ言うがか
武市さん」と叱っただろう、と。
 いや…多分「こいつに隕石ば落してくださーい!」って言ったと思うよ!(それ辰馬じゃん)

 武市自身、もう望みはないと分かっていながらも、党の皆には言えなかった。
 自分を信じてついて来てくれる皆の気持ちを踏みにじりたくなかったんでしょうね。
 今自分が泣きごとを言ったら、何のために生きてきたかと皆思う。だから、自分の生き方を
貫くことしかできない。龍馬や弥太郎のようには生きられない。

 うーん…。
 ただ、武市が龍馬の言うことを少しでも聞きいれていれば、そういう、聞く耳があれば
勤王党はまた違う方向に行ってたと思いますよ。龍馬のように生きられん、じゃなくて、
俺が俺がではなく、今何をすべきかということをもっと広い目で見て、考えていたらとは
思います。
 龍馬の言うことを「ワシとお前とは違う」って全部拒否した挙句、これですからなー。
 少しは同情するけど、たどるべくしてたどった運命だと思いますよ。

 奥さんは、あなたはそれでいいと言います。
 武市は奥さんに、お前にだけは謝らんといかん、子供もおらんのに、いつも一人にして
さびしい思いをさせてきた、と言う。

 でも奥さんも、自分が子供ができなくても追い出しはしなかった、一度も責めなかった、
支えるのは妻の役目だから、泣きごとがあればどうぞ言って下さい、本当のあなたを
見せて下さい、って言ってて、夫婦の絆はすごいなーと思いましたね。
 この優しさ、思いやりをどうして勤王党だとか、龍馬に対して持てなかったのか。いつから
忘れてしまったのか。

 武市は、これからは2人で静かに過ごそうとか言ってます。
 なんでそう逮捕フラグを自分で立ててしまうのだね武市君。

 夏が終わる前に桂浜へ移行、秋になったら…
 こう話してる時に役人がやってきます。
 武市は、その音が聞こえなかったかのように、冬になったらどこへ行こう、みたいな話を
している。
 奥さんは、どこにもいかないでここで2人で過ごしたいです、って言う。
 戸を叩く音がどんどん大きくなって、しまいにゃ役人が踏み込んでくるのですが、ここの
演出は大変にすごいと思いました。

 そして武市は奥さんに、「ちょっと出かけてくる」というのです。
 支度をする奥さん。
 そうして武市は役人に連れていかれ、二度とこの屋敷に戻ることはありませんでした。
 これが、文久3年、9月21日のことでした。

 一方京の方でも、帰国しなかった勤王党の連中がどんどん捕まっていました。
 容堂がいよいよ牙をむき出してきたのです。
 
 弥太郎の方は材木が全部売れたーと喜んでいました。
 こっちは何とかなりそうですね。

 あと以蔵が追い詰められてやばいことになってます。
 ギリギリ逃げたけど、龍馬を呼ぶ声が龍馬には届いたけれども、どこにいるかわからない
というのは皮肉だなぁと思った。
 次回、攘夷派はしばらく歴史の表舞台から姿を消すことになります。
(というのも大袈裟ですが)



 次回「花は桜木 人は武士、月に叢雲 花に風」
 絶対見てくれよな。 




多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→龍馬伝