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龍馬伝 |
第28話(10/07/11)
坂本家では、龍馬が吉田暗殺の犯人だと言ったことで大騒ぎになっていることを
受けて、あいつは人助けのために人殺しの罪をかぶった、龍馬らしいことだ、世間は
龍馬を責めるだろうが、自分達だけは味方でいてやろう、とお兄さんが言ってました。
どうでもいいんだけど大事なシーンで猫がニャーニャー鳴きすぎです。
「いやいやいや、どうせウソはばれるから!」とか「そんなことより俺のメシがないんだが」とか
ツッコミまくってそうです。(どんな猫だよ。銀さん猫かよ)
高知城では後藤が飲んだくれおっさんこと容堂に、龍馬が吉田殺しだということを
言いました、と報告してました。
当時の状況をちゃんと説明してみせたから間違いありません、という後藤。
多分ここに吉田がいたら、「だからお前はいつまでたってもバカなんじゃ」と言った
だろうと思います。
龍馬は書かれていたことしか言ってないだろうが、後藤。
容堂はいきなりすっくと立ち上がってどこかに行きました。トイレか、トイレ近いのかおっさん。
つーかとっくり持って行くなよ。酒手放したら死ぬんか!
と、容堂は武市のところに行ったのでありました。あんた本当に自由だな!
あと牢屋結構広いな。8畳くらいあるんじゃないのコレ。結構快適生活じゃないのコレ。
人払いをしたあと容堂は武市に、龍馬が吉田を殺したのは自分だと言ってきた、と伝えます。
でも自分はウソだと思っている、と。
吉田を殺したのはお前じゃーという容堂。
言っていることは確かに事実なのですが状況的にどう見ても、タチの悪い酔っ払いに絡まれて
いる図にしか見えません。
容堂は武市のことをほとほと腹の立つ男だ、と言う。
下士を集めて土佐勤王党として攘夷をとなえ、帝を担ぎ出して攘夷決行しようとさせた、
身の程知らずにもほどがある、と。
武市は容堂のためを思ってしたことだ、と言うんだけど、なんか容堂は本気で責める
つもりでもないっぽい言い方でした。
この領地を徳川からもらった山内としては、幕府にそむけるわけがない。
お前と自分はよく似ている、と。
おっさんボケたんか。←今いいシーン!
まあ容堂としては、徳川に失望しても、忠義心を捨てることはできない、でも自分は
心の底から帝を敬い奉っているというわけです。この日本は幕府のものなんかではないと。
だから、武市が攘夷がJOY☆って言ってるのもわからなくはない部分はあったけれども、
幕府に立てつくこともできない、いわば中間管理職だということを言いたかったんでしょうね。
(中間管理職て)
武市も決して容堂をないがしろにしようとしたわけではない、むしろ容堂のためにあれこれ
やったという立場が自分と似ている、と、そう言いたかったんじゃないでしょうか。
もう遅いけど。
武市は、容堂のことを天下一の名君だと言います。
帝を助けて日本を動かすのは容堂以外にいない、と。
名君以前によっぱらいすぎだ容堂。
容堂は武市のことをいい家来だ、と言います。
長宗我部でなく山内の人間だったならば、どれだけ可愛がったことかと。
つか今は上士の身分なんだし、何とかならんもんかなーと思うんですけどね。
今でもやり直せる、みたいな。
武市はとても喜び、とうとう、吉田を殺させたのは自分である、と言います。
勤王党のものに殺させたと。
でも以蔵は関わり合ってないという武市。
おっとこれで以蔵を助けてやろうとするのかと思ったら、京で以蔵に命じ、攘夷を阻む
ものを殺させたと言っちゃったー!
…それ黙ってたら以蔵助かったかも知れんのに!いやまあ無理だとは思いますが。
お前は痴漢お裁きで、銀さんまで道連れにしようとしたマダオか!
まあ容堂とて、それらがすべて帝のため、日本のため、土佐のためそして容堂の
ためということはわかっているわけですから、今さら改めてとがめ立てというものでは
ないんでしょう。
容堂は武市の言う、以蔵を楽にさせてやってくれ、という言葉を聞きいれます。
ただ、武市が言った、自分も同様にという言葉に、同じように死なせるわけには
いかん、腹を切れと言って自分の脇差を出しました。
つか今そこでそれもらっても。
容堂は、お前はワシの家臣じゃき、と言って出て行きました。
出て行くのはいいがおっさん足元ふらついてこぇぇよ。頭ぶつけて死ぬんじゃないかと
思ったよ。
あとチラリと浮かんだのが、酔っ払いのたわごとで、明日目がさめたら覚えてなかったら
どうしよう、みたいな…。
ここで武市の顔がアップになるんだけど、ちょっと近づきすぎじゃないですか?
画面いっぱいに武市の顔っていうのもなんだかなぁ。
以蔵の方は武市から手紙を受け取っていました。
容堂が自分達のことをいい家来だと言ってくれた、よく耐えたな、って。
ここら辺はドラマ用に変えてるとは思いますが、こういうのもいいなぁと思いました。
弥太郎の家では、後藤に命じられて龍馬探しに行こうとする弥太郎を家族皆が
責めています。
毒饅頭のことといい、今回のことといい、なんでこの人達は弥太郎ばっかり責めるのか。
弥太郎が本気で龍馬を探す気がないことくらい、なんで家族なのにわからないんだろうと。
ここまでコロコロ言うことが変わる人も珍しいな。
弥太郎が気の毒になってきました。
と、グスグス半泣き状態で弥太郎が歩いていると…。
また拉致られたー!おのれ三菱の消滅を狙わんとするイマジンの仕業か!
って龍馬かよ!あんた帰ったんじゃなかったのか!何してんだよお前は!
前回思い切り旅じたくして「じゃあな」とか言ってたじゃん!
要するに龍馬は、武市に会いたかったらしいです。
弥太郎は今皆が龍馬を探しているから危ない、とんでもないって言うんだけど、追っ手は
別のところを探しているから大丈夫だと龍馬は譲らない。
そういうわけで弥太郎、こういう状態の龍馬に反対出来るわけもなく、武市の牢へ一緒に
いきました。
武市は非常に驚きます。
そうだわな、京で会ったのが最後になるかもって思ってただろうしねぇ。
つーかお互いに大きな声を出さないように!
溝渕さん!溝渕さん!(前回参照)
弥太郎は、龍馬が吉田殺しの罪をかぶってくれた、もう大丈夫だ、と言うんだけど。
武市は龍馬にお礼を言ったあと、自分で告白したことを伝えます。
吉田を殺させたのは自分だと、容堂に言ったと。
武市としても、龍馬が吉田殺しの罪をかぶったことを知らされなければ言わなかった
かもしれない。伝えにきたのが後藤だったら、このまま認めなかったかも知れない。
でも、容堂が来たからこそ、覚悟きめたんじゃないかなと思います。自分のことを分かって
くれていた、というのを知ったからこそ。
武市は、容堂自らここにこられ、同じ地べたに座って声をかけて下さった、と嬉しそうに言う。
もう10年も前に龍馬が弥太郎に行ったことがあった、「土佐を上士も下士もない国にする」と
いう言葉、あの時自分は龍馬はとんでもないことを言ったと思った。
まさか自分と容堂が同じ地べたに座る日が来るとは夢にも思っていなかった。
これは奇跡だ。
お前が起こしてくれた奇跡だ。
お前にワシの身代わりはさせられん。
お前のやることはもっと大きなことだ。
この国を異国の侵略から守り、独立した国にするのがお前の役目だ。
そう目を輝かせて言う武市に龍馬は、一緒にやろう、と声をかけるんだけど、武市はその
手を振り払います。
弥太郎もいさめる。
武市さんはお前に志を託したんだぞ、と。
そうは言っても、数々の仲間を助けられず、無念の思いを抱いてきた龍馬にとっては、
はいそうですかと簡単にあきらめられることではなかったと思います。
武市は言いました。
自分は日本一幸せな男だ。お前のおかげだ龍馬。
お前がどうやって日本を変えるか楽しみだ。
でもって武市、弥太郎にもフォロー忘れませんでした。
弥太郎、お前も偉くなれよなう。(フォローだからってムリしてツィッター風にしなくていいから!)
当たり前じゃ、墓の中からみとれ、という弥太郎。
え?そこに私はいませんよ?(それ「千の風になって」じゃねーか!)
これが、龍馬が武市を見た最後になりました。
以蔵がつれられていって罪状を読み上げられ、斬首されることになりました。
こっちの方がよっぽど可哀想ですよ。龍馬にも会えてないし。
というか家臣として認めるのなら、せめて腹を切らせてやれと思うんですけどね。
(斬首は身分の低い者にされる処刑方法。武士で斬首は不名誉な死)
武市の方は切腹ですから、牢を出る時和助にきちんとお礼を言って、切腹の場に。
こういうのが武市らしいなと思いました。いろいろやってくれたから、ぜひともお礼を
言いたいと、そう思っていたんでしょうね。
んで切腹する場は場所的に後藤がいたから、最後まで上士の身分としての切腹なん
ですね、武市。(武士といってもさらにその身分で切腹出来る場所が別れてたかと)
これは異例の待遇と言っていいと思います。
やはり容堂は最後には武市を認めたっていう解釈でいいのかな。(このドラマの中では)
で、武市は切腹するわけですが。
ここだけ史実通りにしたって意味がわからんだろう、というのがこの切腹の仕方。
普通はドラマとかでは、横に切ったら首を切り落として終わり、というシーンですが、
武市は3度腹を切っていましたね。
これは、「三文字切腹」と言って、君主への無念の意を表す切腹方法です。
つまり「俺はこの死に納得していない。俺の主張が認められず残念だ」という意味が
あり、史実の武市がこれをするのは当然だけど、龍馬伝においては、容堂に認めて
もらえた、これ以上の幸せはないということで吉田の殺害を白状しているわけだから、
これにする理由がない。
そういうとこだけ変につじつま合わせするよりも、ドラマ最後の解説で、史実の武市は
実は三文字切腹をした、とフォローしといた方がいいように思いました。
えーと、どこで見たんだったんかな、逸話として、「腹を切り損じたと思われては困る、
生前から武市は遺憾の意として三文字切腹をするつもりだからよく伝えてくれ」と武市が
周囲に言っていた、という話もあります。どこまで本当かわかりませんが、少なくとも史実の
武市の無念は本物であっただろうと思います。
和助が富のところに遺品と武市からの手紙を届けてくれました。
手紙には、ワシは嘘をついてしもうた、これから二人でのんびり過ごすというのは果たせん
かった、と。
ここで以蔵の首切られる前のシーンとか、武市に後藤がおもしろくなさそうに切腹言い渡す
シーンとかあったんで、感慨に浸ってたら、武市さんの声で「けんどの、富」って言ったから
「あ、手紙まだ続いてた(汗)」とびっくりしました。
来世があるならば、また出会って夫婦になりたい、その時はずっと一緒にいる。
以蔵の方はおなつちゃんのことを思い出してて、ほんと可哀想な人だなと思いました。
まあおなつとしても恐れるのは仕方ないけど、あの時一人でも以蔵に味方するものが
いてくれたら、まだ何か救われていたかも知れない、みたいな。
すがすがしい思いで死に向き合えた武市と、楽になる方法として死と向き合っただけの以蔵。
目指したものは同じだったはずなのにあまりにも違いすぎます。
富は、武市は立派な最後を遂げた、自分は幸せだ、と言うんだけど。
なんで当たり前のように乙女がいるんだろう…。流石にここのシーンにいられるとちょっと
鬱陶しい。いい加減嫁ぎ先に帰れよ。
武市の辞世の句は覚えてないんだけど(覚えててやれよ)、以蔵の句は覚えてます。
「君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後ぞ 澄み渡るべき 」
間違ってないと思う。(wikiで確認したらちゃんと合ってました)
最後、「澄み渡る空」になっている文献やサイトを見かけますが、これは間違いです。
この句は、以蔵にこんなものを作れる才能があるはずがない、誰かが代わりに作ったんだ
という人もいます。
ただ、以蔵が作ったとして、解釈を考えるならば。
私なりの解釈をすることを許してもらいたいんですが、「武市先生、先生のためにいろいろ
尽くしてきたけれども、すべて水の泡になってしまった。自分は死んでいなくなるけれども、
自分が苦しんできたような、ドロドロとした殺し合いなどはなくなって、世の中が澄み渡れば
いいなぁ」と、こういうものではないかと思います。以蔵の不器用な生き方を見ていると、
武市のいいなりに人殺しをすることでしか存在意義を見いだせず、それでいて武市からも
蔑まれていた、でも憎みきれない、そういう、複雑な心境がこの句からは感じられるように
思います。
さていつの間にか大坂に戻ってきた龍馬。
お前早いな!
仲間らに龍馬は、薩摩に行く、と言いだします。
これには陸奥もビックリ。後ろで一人結構オーバーリアクションしています。
西郷はしたたかだからって言うんだけど、それならなおさら行くのはダメだという仲間に、
自分達はどんな船も操れる、己の道を進めるんだと、全然説明になってないことを言う龍馬。
この国を洗濯することが必要だ、とあの名ゼリフを言う龍馬。
この国はコケのような垢がこびりついとる、それをワシらが落して真っ白にする。それこそが
なすべきことだと。
妖怪あかなめを呼んできてはどうでしょうか。
乙女ねぇやんへの手紙だったっけ、「日本を今一度せんたくいたし申候」って書いてるのは。
ちなみにこれ、「外国と内通しているような腐った役人どもを一掃し、日本を今一度せんたく
いたし申候」という内容です。要するに、日本を立て直すためには日本のことを考えずに外国と
内通してるような役人は殺す必要がある、と結構物騒なこと言ってるわけで。
…あれ…?今龍馬が生きてたら政治家全滅じゃね?
必要だと思うことは実行する彼らしいといや彼らしいですね。
この時から龍馬の目ははるかな高みを見始めた、というナレーション弥太郎。
はるかな高みを見るのはいいけど足元も見ろ。
波がきて草履だけじゃなく袴も濡れてるぞ龍馬。
いろいろな人の思いを知り、この時から龍馬は「あの」坂本龍馬になっていった。
さあ、いよいよシーズン3に突入です。
待ってました高杉晋作!
つか予告なげぇよ!そんな先まで見せちゃっていいのかよ!
晋作はなんかイメージ通りの人ですごくピッタリって感じがしました。
あの写真はムスッとした感じだけどなんか照れくさいという印象も受けるし。
晋作役の人が結構早くから登場とのことで楽しみです。
「俺の中の獣が騒ぐ」とか言ってくれるのを待ってます。(言いませんから!)
次回第三部始動!
「二度と俺達を同志だなんて呼び方するんじゃねぇ。そんな甘っちょろいもんじゃ
ねぇんだよ、俺達は」
絶対見てくれよな。