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龍馬伝 |
第30話(10/07/25)
冒頭今回はめずらしく長州の姿が描かれました。
元治元年、1864年のこと。(前回より一年前にさかのぼってる)
長州で反乱がおきていました。
長州征伐が行われた後なんかな、これ以上の征伐を免れようとして長州藩は、
幕府に恭順の姿勢をとった方がいいという人達が権力を握っていました。
これを12月に入って高杉が、「俺ぁただ壊すだけだ、この腐った世の中を」といって
奇兵隊らを率いてクーデターを起こし、ヅラ達とともに「倒幕!」の旗を再び高々と
示したのであります。
ちなみに高杉がここまで長州ラブだったのは、上海の件もありますが、ここの殿が
ほんにどーしよーもないおっさんで、毛利元就が見たら「日輪よー!」とか必殺技
繰り出されそうな人だったためです。要するに家老が好き勝手していたから、「ダメだ
こいつら…早く(俺が)なんとかしないと…」という気持ちもあったため。
藩ラブでない証拠にこいつ、6回脱藩してますから。
ああ、人、ラブですね。(それが言いたかっただけだろ!)
以上いろいろな作品のパロが入ってましたがうっすらと長州藩のことはわかって
いただけましたでしょうか。
さて、長州は独立する!と宣言した高杉。
カリスマ性があった彼だからこそ皆ついてきたんだろうなぁ。あと奇兵隊は龍馬が
とても欲していた、身分に関係ない人間達で構成されてもいましたからね。
そういう長州の態度に「聞いてナイヨー」と焦る幕府。
またあの慶喜さんが、「え?薩摩にちゃっちゃとまた長州征伐させればいいんじゃね?」
とか言ってます。
この頃幕府は確かに有利ではありましたが、それは諸外国の力なくしてはなしえない
ものであり、諸外国としても、幕府が力を持つということはそれぞれの利益になるわけ
ですから、とても都合がよかった。分かってないのは当の幕府だけってな感じです。
で、前回の食い逃げ回想、と。(もう食い逃げええやん!)
それと気づいたのですが、龍馬達入ってきた時に当たり前のように、長州藩が頼んで
いた料理食ってましたね。お前らって奴は…。
さて龍馬、船を借りるあてがないとか言ってますが、まだまだこれからだと、何回か
パンチくらって涙目になっているバイキンマンのようなことをほざいています。
袴も洗濯しないとなーとか言ってますが。
気付いて龍馬!
皆ブチきれてる!
明日はいよいよ薩摩に連れて行かれる日だ、という沢村。
一人、ビードロで遊んでいて皆のイライラを倍増させている陸奥。
割るぞテメェ!
(※ビードロは長崎のガラス細工に代表されるおもちゃの一つです。陸奥みたいに、吹くと
底がポコポコなるので、ポッペンとも。室町末期に伝わりました。様々なデザインがあり
置いておくだけでも非常に美しいです)
いざとなったらやとわれ水夫でもーと言う龍馬に、わしら侍だという沢村。
なんだかんだいいつつこの人が一番、侍にこだわりすぎてうまくいってないような気が
するんだけど。
あんた操練所で何学んできた、沢村。
と、そこに内蔵太という人がやってきた。
え…誰だっけ…?
佐分利さんでしたっけ?(それはJINですぅぅぅぅ!)
土佐勤王党にいたって言ってたけど、うっすら記憶はあるが思い出せん…。
まあいいわ。
彼は長州にいたとかいってます。
ああ、池内 蔵太さんですね。(切るとこ違う!池・ 内蔵太!)
脱藩して長州にいた彼は、様々な戦いを乗り越えてきたらしいです。
俄然テンションがあがる一同。
内蔵太は龍馬に、会いたいと言っている人がいるといって呼び出します。
彼らがいった先には…。
高杉がいました。
あんた追われてる身のクセに堂々としすぎだろ!
一人でぽつーんとシャンチーしてんなよ!泣きたくなるから!
(マーラが一生懸命メールしてるのを見てしまったブッダの気持ち)
高杉は、ニワトリだなんて言われたのは初めてだ、と笑う。
とすればやはり革命児としては龍馬に感じるところがあった、ということですね。
龍馬は、あれは自分の本心だと言う。
幕府に日本を任せておいてはいかん、国を守るため、皆が幕府を飛び出さなければ
いけないと思っている、と。
ここまで言ったところで龍馬は高杉の向かいに腰をおろして、一人で高杉がやっていたと
いうのに、自分も勝手に駒を進めてしまいます。流石高杉、いきなりそんなことされても
怒らないぜ…!
っていうかせめてお互いに一手ずつやろうよ!なんでお前一人で三手四手打ってん
だよ龍馬!どんだけマイペースだよ!
龍馬は、それほどの考えを持っている長州藩が薩摩藩といがみあっているのが
残念だという。
しょうがないじゃんよ、今までの戦いがいろいろあったんだから。
キミも結構自分の都合で言うよね!
高杉は、薩摩だけじゃない、幕府の長州ぜめに加わる藩はすべて敵だ、と言います。
そして自分は2年前に上海にいってきた、それは悲惨なものだった、と言う。
前回書いたので割愛しますが、薄々、外国の脅威を感じ始めていた高杉にとって
上海の惨状は、吉田松陰先生の教えもあいまって、人生の方向を決定するに十分な
ことだったのではないかと思います。
井上、伊東らも密かにイギリスに留学している、と内蔵太は言ってましたが。
ああ、長州ファイブだっけ…。
彼らは早くから日本の危機を感じていて海外の知識を取り入れに、藩の後押しを
得て海外にいってました。
それで、長州藩は攘夷というよりは、倒幕派になるわけですね。幕府あてにならん
から自分らが政治やって、この国が海外と渡り合える国になろう、みたいな。
だから、攘夷をやめたというと寝返った印象持つ人も多いんだけどそうじゃなくて、
攘夷の反対は開国ということには必ずしもならないということですね。高杉達は
外国人が日本を牛耳るのは許さん、けれども今攘夷をしている場合ではなく、ダメな
幕府を何とかしなければならない、そのためには外国から知識や武器を取り入れる
ことにためらいはないって考え方だから。
このあたりがややこしいなと思います。
外国の文化を目の当たりにして長州は、異国にすがって生きようとする幕府と、
それに従っていく藩は許せない、と。
高杉は「この信念を貫いて死ぬなら本望です。たやすくやられはせんよ、僕は」
って言ってて、長州弁かっこいいぜ!って感じでした。標準語でしゃべっていたのが
感情の高ぶりとかあると、長州弁出るのがいいし、何より「僕」っていうのが新しい
高杉像って印象でいいですね。
そんで帰って行く高杉ですが、三味線の風呂敷持ってました。
お前…そんな、どこに行くにも三味線必須か!ないと死ぬんか!ケータイ忘れたら
遅刻しても取りに戻る学生か!
その姿を見ながら内蔵太は、僕はあの3人を無事に逃がしてやらなければいけない、
と言ってました。
…どうやって入ってきたんだお前らは…。
龍馬は、長州を誤解していた、という。
あんな見識や信念を持っているその長州藩を、幕府はつぶそうとしている。
勝てる見込みはない、こんなことがあっていいのかと。
ご安心ください龍馬さん!
みごと長州がひっくり返したから今の日本があります!
(そんなあんた、壮大なネタばれを…)
にしても知れば知るほど、長州藩の我慢強さ、底力は感嘆に値しますね。すごいと
思います。
なのになんで明治政府はあんななっちゃったかなぁ…。
薩摩藩では、幕府がまた長州征伐をしようとしているが、もしそれで長州藩が
つぶれたとしたら、貿易のさかんな下関は幕府のものになる、そうしたら交易を自由に
出来なくなる、薩摩の国力は間違いなく落ちる、と西郷が心配していました。
この次に幕府が理由を作って薩摩を狙ってきたら、間違いなく薩摩は滅びるとも。
小松は、幕府とうまくやればいーじゃんいーじゃんすげーじゃんと、無責任な発言を
するのでありました。
一方土佐。
弥太郎は商売がうまくいって、高知城下へお引越ししてました。
やはり業者は「べんきょーしまっせ引越しのーサ○イー」あたりですか?(ないから!)
立派な家なのですが。
親子水入らずと喜ぶ弥太郎ですが、え、両親死んだの?と思ったらちゃーんと居ました。
しかも、父親が「ここは落ち付かんのー」って言ってて弥太郎が「そうだの、空気がきれい
だからの…ってだからどーいてお前らがついてくるんじゃ!」とノリツッコミしてた。
お前…あのボロ屋に両親置いてくるつもりだったのか…?
あと屁をこくな、クソオヤジがぁー!
えー、長崎。
長次郎が、かすてぃらを持ってきました。
皆、食べてうまさに感動。
これは甘すぎじゃ、ワシはダメだ、と相変わらず空気読まない陸奥。
長崎カステラは長崎の名物ですが、店舗ごとに味があって、私は福砂屋だったと思うん
だけど、あそこのが一番好きです。あれホントおいしい。
えー、私の鞄には若干の余裕がございます。(待て)
長崎カステラを購入される時には各店ごと食べ比べしてみるのもいいかも知れませんね。
で、えーとなんだっけ。
龍馬はめっちゃ無言でムシャムシャ食べてんですけど。
話に加わろうぜ!
長州のことが心配でならないらしい龍馬。
いいけどキミ、何か感想言ってあげようよ!
長次郎は、このかすてぃらを作って金を稼ごう、と言ってます。
そんな簡単に出来たら商売人いらんのじゃボケェ!
雇ってもらった方が話早いような気がするんですけども。
そういうわけで作るのですが。
途中誰かな、陸奥かな?うどん粉入れてって言われて、めっちゃ上からどーんって入れてて
長次郎に「なんで上から!」って言われてるのが笑った。
あのお酒のCM思い出しましたよ。(大泉洋さんが、宣伝してる時にその前を人が通るやつ。
「ホントにウィスキーは…ってなんで前通んねん!」みたいな)
それで、できたんですが。
盛り上がる一同。
期待を胸にほおばったところ…。
なんと、それはイギリスが作った料理なみにまずかったのです!
さすがの龍馬も「これはいかんぜよ」と言うくらい。
おい、お前達、砂糖は入れやがりましたか?
引田屋にて、なんか踏み絵が行われてた。
あれぇ?この時代長崎ではもう廃止されていたような…?
まあいいですけども。
お元もさらっと踏んで去って行きます。
龍馬は、小曾根が麻雀をしていたところに入っていって、それ何ですろーとか聞いています。
いつも何か頼みごとしたりする時それから入るよね、キミ!
そこに、大浦という、のちに龍馬に深くかかわることになる女性が現れました。
彼女達は龍馬が脱藩浪士だと聞いて「チョーウケルー」みたいなこと言ったあと、「私ら
侍さんにへいこらするのは慣れてませんから」とイヤミも忘れない。
龍馬は、小曾根に、お金かしてーやと言います。
かすてぃら作って売りたいと。
小曾根は、西郷は知っているのかと尋ねるけれども、龍馬はまだ言ってないって言う。
まあ言えば連れていかれますからね…。
5両ほど貸してほしい、という龍馬ですが。
ここに大浦が、龍馬に絡んできて、捨てるならどっちの牌?とか聞いてるんだけど、
いきなり手を握られたりして龍馬、めっちゃ慌ててます。
でも龍馬が選んだ牌を捨てて結果的に大浦勝って大喜び。
ただ、何となく借金の話はお流れ的な感じになってしまうんですね。
百戦錬磨の商人に見事かわされた、という感じ。
陸奥は機嫌悪くズカズカ歩いてんだけども。
店に入る手前で、やってきていたお元と、かむろの子かな?ちょっとみてなかったんだけど、
その子が龍馬達に見覚えがあったから声かけようとして、お元が、外であっても知らない
ふりするものよ、っていってたのはへぇーって感じだった。
ま、確かに暗黙の了解みたいなもんでしょうね。
プリプリ怒っていた陸奥、そして苦笑いしながら歩いてた龍馬は気づかなかったのですが、
お元は一人になって、さりげなくその茶屋の外に座り、二人の話を聞いてました。
なんていうか、嫌な役だなぁ。
龍馬は、実家も商売やってたから、商人がどういうものか分かっていたつもりだったけど、
あんなにたくましい人達は初めてだ、と言う。
仲が悪くても商売の上でつながっていかないといけない、というのが分かってると。
あの場はそういうものだったと。
龍馬はすごいですね。あれからちゃーんと関係を読みとっていた。
と、そこに大浦がやってきて、龍馬達は何をしたいのかと聞く。
龍馬は、日本を守るために仕組みを根底から変えたい、と言う。
大浦は龍馬をいたく気に入った様子で、5両をパッと貸してくれるんですね。
んで去っていってしまった。
それで陸奥は、龍馬に持たせていたら返してしまうからっつーんでさくっと自分が
持って先に帰ってしまいます。
あれ…今思い出したけど龍馬、結局春獄に借りた操練所作るための一千両、生き金に
なったんかい?
ともあれそれで店を出た龍馬は、お元がいたことに気づく。
彼のことだから話を「故意に」聞いていた、というのも気づいたんじゃないかと思います。
でも、さらっと流して「恥ずかしいとこ見られてしまった、赤の他人に金を借りたのは
初めてだ」と明るく言う龍馬。
お元は、大浦は有名な金持ちだから大丈夫、と言うのですが。
龍馬を呼び止めて彼女は、世の中の仕組みを変えるというのはどうするのか、と
尋ねる。
龍馬は、日本人皆が笑って暮らせる世の中を作りたい、と言って去って行きました。
お元、去り際にニコニコしてたけど、スッと笑顔なくなるのが怖い。
これで保険金殺人をたくらんだんですね!(うぬぼれ刑事)
このことを早速奉行所に知らせに行くお元。
奉行所では、大したことない、そんなことわざわざ知らせるな、と怒ってるんだけど、
朝比奈というおっさんが、つまらん奴でも幕府に逆らおうとしている者に変わりはない、
ほうびをやれ、といってお元に金を投げ渡していました。
金を投げる奴にろくな奴はいねーよ。
お元も、こんなみじめな思いしてまでこんなことする必要あるのかって思うんだけど。
彼女は人気のない建物の、さらに地下へ行きます。
そこにはキリシタン達がたくさんいました。
つまり彼女も隠れキリシタンだったわけです。
先ほどの踏み絵ですが、これは初期のころは確かに効果があったのだけれど、江戸後期に
なってくると、思いを大切にすればよいという考え方にかわって、役人の前ではお元のように
踏んで見せて、隠れて信仰するという流れに変わってたらしいです。
つーか何言ってるかわからんけど、お元、熱心に祈ってました。
おそらく彼女にも、龍馬がいった、皆が笑って暮らせる世の中、という言葉は少しずつ
響いてきたんじゃないかな、と思います。
武器が欲しいとか言っている薩摩。
グラバーと取引しようとしていますが、薩摩藩が売るものが砂糖なんだけど、砂糖の相場も
下がりつつあるから、グラバーはいまいち乗り気ではない。
西郷、渋い顔をしています。
あと、龍馬達はまたまたかすてぃら失敗してました。
お前ら、レシピはちゃんとあるんだろうな…?
皆がイライラしている中で龍馬は、かすてぃらができんくらいでキリキリするな、と
言ってます。
わしらの目的は長崎に残ることでも、かすてぃらを作ることでもない、日本を他国の
侵略から守ることだ、と。
いやあの…元々、その目的を達成するために金がいる、金がいるからカステラ作って
稼ごうってことになったわけですよね?
なにその失敗したら、これ本当の目的じゃないからいいじゃん、みたいなの。
なんでそう、目的をコロコロ変えるんだ龍馬!
お前は道具買っただけで飽きるガキか!
皆が「え?」みたいな空気になっている中龍馬は、武市さんだって日本を守りたい
気持ちは同じだった。けど、志だけでは世の中を変えられなかった、自分達はそれを
学んだはずだろう、とかすてぃらどうでもいい発言を連発しています。
彼らの無念を無駄にしてはいかん、という龍馬。
…かすてぃら作るために借りた資金も無駄にしてはいかんような気がするのですが。
いろいろと考えている龍馬。
かすてぃらはもういいですかそうですか。←しつこい。
朝、出発の準備を済ませて龍馬達を待っている西郷。
小曾根は、龍馬達がかすてぃらを作っている、あれは頭の柔らかい面白い人達だ、と
ほめてます。
さっきの場面見てたら飽きっぽいとも思えますが。
小曾根は、彼らによって世の中の仕組みが変わるなら、薩摩も私達も生き残れる
のでは、と言ってますが。
そこに龍馬がやってきて、離れで皆が荷物まとめるだの行かんだのモメとる、と
笑いながら報告。止めろォ!
龍馬は西郷に、自分達が薩摩を助けるために働くというのはどうか、と提案して
きました。
このまま幕府のもとにいれば、薩摩の将来はない、という龍馬に、幕府に逆らっても
薩摩に勝ち目はない、という西郷。
けれども龍馬は力強く言いました。
薩摩が幕府に勝つ手立てはある。
それは、長州と手を組むことだ、と。
まあ西郷が鼻で笑ったのは仕方のないことでしょう。
長州は底力がある、どこよりも外国のことを学び、戦う気力にあふれている。
今の幕府は諸藩がいないと戦いもできない、薩摩がいないと長州を討つこともできない。
薩摩と長州が犬猿の仲なのは知っている、しかし長崎の商人は仲が悪くてもマージャンを
している、儲けのために誰とでも手を組むしたたかさを持っている。
龍馬さんすごくいいこと言ってますが、後半さりげなく商人の悪口言ってませんか?
龍馬は、侍もつまらない意地は捨てて、長崎の商人を見習わなければいけない、と
力強く西郷に言いました。
薩摩が助かる道はそれしかない、と。
長州は自分が説得する、という龍馬。
一言うん、といってくれと頭を下げる龍馬でしたが…。
どーすんの、オレ!
続く〜!(西郷の心境)
次回「普段真面目なキャラがいきなりボケると対応に困る」
絶対見てくれよな。