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龍馬伝 |
第35話(10/08/29)
1866年1月。
龍馬は長次郎の奥さんに写真を手渡し、長次郎のことを告げていました。
最後まで二人のことを心配していた、という龍馬。
心配していたというか、二人のことをよろしくと龍馬にめっちゃ頼んでいたような気が
しなくもないのですが。
うまいこと切腹の理由を説明する龍馬ですが、つらいだろうに笑顔を見せて、最後に
立派な侍になれたんですね、という奥さんが立派だと思いました。
どうか長次郎の分まで志を成し遂げて下さい、という奥さんに、改めて約束をする
龍馬でありました。
あとどうでもいいけどオープニングで、木戸の名が出てたけど、カッコしてヅラの
名前くらいは欲しかったなぁ。
本編でわかるといえばわかりますが。
大坂城では幕府の無能連中がまだモメてました。
あんたらここで年越ししたんか…。
まあいいけど。
薩摩は兵を出すとはまだ言ってないけど、この期に及んではもう、力を貸すしかないだろう、
という慶喜。
その言葉、先週も先々週も聞いたような気がします。
一方この時まさに歴史が動こうとしていました。
つーかなんでここで今さら回想入ってくるんだろう…。
薩摩藩邸にヅラが割とあっさり入りました。
あれぇ…なんか怪しまれて追われるとか、苦労してやってくるとかそういうのは…。
この動きを幕府は密偵によって探知しており、薩摩藩に木戸と名乗るものが入った、と
報告を受けているのは松平片栗虎でした!(松平容保ィィィィ!!!!)
その木戸という人間が長州藩の噂がある、と言われて容保は、見はりを怠るな、という
指示を出します。
つかこの龍馬伝の中で、仕方ないんだけど容保が少し悪役風に書かれているのは
悲しいです。あの人こそ、幕府に忠義を捧げ、最後まで運命を共にした人だから。大政奉還
して後はもう知らんよって言ってた慶喜に比べて彼は最後まで、恩義ある将軍家のために
戦い抜き、朝敵と呼ばれたまま亡くなっています。無名だった頃からの新撰組の支援を
引き受けた人、だからこそ新撰組も最後まで会津藩についていく人がたくさんいました。
こういう大河ドラマで、誰を主役にしたから相手方は悪役という風に描くのではなくて、
たまにはそういう、うまいことキャラ立たせるものがあってもいいと思うんですが。脚本
大変だろうなぁ。でもだからこそこの人にもこういう事情があった、というのは知りたいわけで。
西郷に会ったヅラ。
木戸と名乗ってます。ヅラと名乗らんでいいんか。
西郷は、下関ではとても無礼なことをした、と謝るのですが、ヅラは、あれでよかったと
言います。
なんかヅラがハイテンションで怖い!どうしちゃったんだ!一杯ひっかけてきちゃったのか!
小松が、取り決めをさっそくやろう、というけれどもヅラは、立会人は、と言う。
自分は長州の命運を背負ってここにいる。龍馬が来てからにしよう、と。
だったら迎えにいってやれよ誰か!
思わぬ苦労してんじゃねーか龍馬が!
龍馬の方は新撰組に追われて三吉とともに右往左往。
チッおしいな!あと150年後だったらそこの三吉は警察庁のえらい人で新撰組なんか
足元にも及ばなかったのに!(何の話をしている。←踊る大捜査線)
これでは薩摩藩邸に入れない、ということで逃げる龍馬達ですが。
彼らは気づかなかった。
この時新撰組にとらえられた男がいたことに。
よーく知っている人物だったことに。
弥太郎の親はその頃、弥太郎のことを心配していますが、なんか心配しているようでいて
割とボロクソなことを言っているような気もします。
人の顔色をうかがうだけでは隠密ムリだとか、身分も名も隠して侵入してるから大丈夫だとか…。
うん…拷問で思い切りしゃべってますけど弥太郎…。名前とか目的とか…。
つーか信じてもらえてない!
しゃべらなければしゃべらないで怪しまれて、話せば話したでペラペラしゃべりすぎるって
どうすりゃいいんだよテメー近藤コノヤロー!
お妙さーん!お妙さーん!!!!
まず土佐藩に確認してやれよお前ら!
寺田屋にやってきた龍馬に久々登場、お登勢さんは、新撰組がウロウロしている、龍馬を
探しているのでは、というけど、龍馬はワシは何も悪いことしてない、と呑気です。
悪いことしてない弥太郎が捕まってんですけどォー!
京から逃げろと言われても、まあ今回ばかりは逃げるわけにいかない龍馬。
部屋を用意してもらってます。
三吉は、日が暮れたらすぐに出発しましょう、邪魔するものはワシが切ります、というけれども
龍馬は、それをすると騒ぎになってバレる、と言う。
必ず自分はヅラのところに行かなければならない、どうしてもやらなければなならない、と。
そんな彼に三吉は、どうしてそんなことが言えるのがわからない、と言います。
土佐の下士である龍馬が、長州と薩摩を結びつけたり、日本を守ると約束できるのか、と。
三吉さんは無口な人だと聞いていたが、という彼に「突然ワケわからんもん守れと言われて、
アレコレ考えない奴はいない」と、割と失礼な発言をする三吉。
高杉ィー!お前はちゃんと説明しとけよ!なんかあいつの性格からして「坂本って男守って
京行って。頼むよ」くらいしか言ってないっぽい!
龍馬は、土佐も捨てたし今はただの日本人だ、と言う。
でもそんな、力がないものでも、声をあげて動いたら、必ずこの国を変えられる、と。
微妙に答えになってない気もしますが、三吉が納得してるっぽいからもういいです。
西郷はどうして、龍馬みたいなんが立ち会う必要がある、と言うんだけどヅラは、ここで交わす
約束は表沙汰に出来る宣言じゃない、密約だ、だから立会人は龍馬でないとならない、と
言います。
僕は坂本君を信用しているから、って。
龍馬は心配しているお登勢に、自分達のことはもう心配しないように、と言います。
つーか三吉がいないんですけども。
ここでお登勢が、初めてあった時の話をするのがよかった。
あれですね、龍馬って呼んでくれ、というから呼んでやったのに、全然似てないと
立ち去りやがって、後ろから飛び蹴りしてやろうかみたいな。
お登勢は、あの時から自分は龍馬の母代りでいた、と言います。
息子が命がけの仕事をすると聞いて気にならないわけがない、と。
いい人ですねー。
しかもお登勢さん、心配して今日は店をしめていた。
儲けのことだってあるだろうに、龍馬のためにそこまでしていたわけです。
お龍に頼まれたって言ってるけど、よく考えたら、いつもやってるとこが昼間からしまってる
方が不自然な気も…。
まあともあれ龍馬は、お龍のところにいって、自分がしようとしていることを話します。
薩摩と長州を結びつけて、幕府の支配を変えようとしていること、今の幕府は外国の力を
借りて、なりふり構わず日本を抑えつけようとしていること、このまま行くと異国に日本が
乗っ取られること…。
これから自分は幕府に追われる人間になる、もうここに戻ってくることはない、自分への
心配はこれで最後にしてくれ、という龍馬。
気持ちはわかるけど、状況によっては後ろからどつかれそうなくらい女心わかってませんな。
龍馬が去った後、お登勢が心配してお龍のところにやってくるんだけど、彼女も走り
去ってしまいます。
やってきたお登勢の立場は!
えーと、弥太郎の方は拷問受けてグッタリです。
何の罪もないのに気の毒すぎます。
そんな新撰組屯所にやってきたるは、最近の研究で彼らこそが龍馬暗殺の犯人ではないかと
されている、京都見廻り組です。
近藤に、わしらは将軍直参だ、お前らとは立場が違うみたいなこと言ってて、土佐の上士と
下士みたいだなぁと思いました。
しかもこの後近藤に頭下げさせて踏みつけたりしてるし。
腹立つのー本当に。
ここに土方がいたら「うちのゴリラに何してくれてんだコラァー!」「あれ?トシ今ゴリって
言った?ゴリって言ったよね?」「うるせーよクソゴリ!」「トシィィィィィ!!!」とか言って
斬ってるぞ!(なんか途中関係ない会話があった!)
確か蛤御門の変の時あたりから衝突っつーか、見廻り組は新撰組をよく思ってなかった
はずですが。
松平容保預かりとなってからは身分も上がったからこういうことすると問題なんだけどなぁ。
まあいいわ。
んで、近藤は、薩摩と長州に不穏な動きがあって、土佐の脱藩浪士が関わってるぽいと報告
するのですが、見廻り組は、お前らには関係ない、ただの人斬り一味やろがーと。
はい、この人達に辛子一味お持ちしてー!(その一味じゃない!)
沖田、バズーカぶっ放すなら今ですぜぃ!
「土方しねぇー!あ、手もとが狂った」とか言って。
そんな時弥太郎が、それは龍馬だと言います。
間に立つ人間だとしたら坂本龍馬しかいないと。
コラァァァァァ!お前はあれだけ助けてもらっておいて龍馬の名を出すんかい!
お前のせいで暗殺されたも同然やろが弥太郎!!!!
近藤、流石にゴリでも名前は忘れてなかった。龍馬の名前に気づきます。
龍馬は身支度をしながら、武市らのことを考えてます。
武市さん、以蔵、長次郎、みんな…行ってくるぜよ!
みんなでまとめられちゃったよ!今回出番のない社中連中ひとまとめだよ!
ヘイヘイヘイー!(それ沢村つながりだし、うぬぼれ刑事見てないとわからないし!)
龍馬の別れの言葉にお登勢が、「そんな今生の別れみたいな言葉やめて下さい」って
言ったのがなんか良かった。
一方、お龍は出て行ったきりということでざぁんねーんな龍馬。
と、そこにお龍がすごい勢いで帰ってくるのです。
彼女はなんと薩摩藩邸にいっていて、ヅラと西郷が小松の屋敷に移ったことを知り、
お迎の人とともに戻ってきたのでありました。
すごい活躍じゃないですか。
まあこのせいで感動の出立がグダグダになった感は否めなくもないですが…。
お礼を言う前に「なんちゅー危ないことを」とか言う龍馬。
空気全然読めてません。
あと、土佐の侍が新撰組に見つかった、という情報もあるようですが、今はとりあって
いられません。
お龍がなんかポイズンクッキングみたいな塊を渡してるから何かと思ったら、とりあえず
にぎったっぽいおにぎりだった!
お龍は、自分は龍馬の役に立ちたい、これで終わりはいやです、役目が終わったら
戻ってきてください、と言います。
割とあっさりと、戻ってくるという龍馬。
「俺、この同盟が結ばれたら寺田屋に戻るんだ…」。←このフラグは死亡フラグではない
みたいです。
龍馬にカサを貸すお登勢。
三吉の分はないというわけですか、そうですか。
まあヤリふるうなら邪魔になるしねぇ…。
で、外に。
近藤の方は、容保かな、これ、坂本という人間は底知れぬ図太さがあります、という報告を
していますが、報告するにしても「坂本は私心を捨てて動く人間だから怖いです」みたいな
いい方はなかったのか。
容保は見廻り組に探させるよう命じます。
近藤は、寺田屋を龍馬は宿にしてると言いますが、全然聞き入れてもらえませんでした。
片栗虎と変われよ、容保てめぇ。
さて夜道を歩いていた龍馬。
元来のアレなとこがでてきました。
彼はなんと、「ちょっと新撰組寄ってくる。すぐ戻るからマジで」と言って、あっさり屯所に行って
しまうのです。
自分の代わりに捕まっている人間を助けようということなんでしょうが、あれだけ薩長同盟が
大事と言ってた割に寄り道のいいわけが軽すぎます。
三吉が心配して自分が行く、というのですが…。
あ、心配する必要ありませんでした。
用済みになった弥太郎、放り出されてました。
あわてて救出する龍馬。
つーかこいつ、あなたを売ったんですけどね。
泣いてる弥太郎に、静かにせいと口をふさいでる龍馬ですが、前に土佐に帰った
時にも指摘したと思うのですが龍馬さん。
人間、鼻と口をふさぐと大体死にかけます。手が鼻にもかかっとるよ!
三菱の創業者!三菱の創業者!
三吉は後を引き受けて龍馬を先に行かせます。
弥太郎も龍馬の名を叫ぶなよ。このあたり新撰組ウロウロしてんだから!
それでやっとこさ彼らは屋敷に到着します。
ヅラは静かに、西郷はイライラしながら待っていたけど、到着するまでの時間がどれほど
長かったことか、と思います。
ヅラがわざわざ外に出て出迎えるのがよかった。
ここのシーンで龍馬の頭の上に積もった雪が溶けないのが気になった。(小道具だから
しょうがないんですぅー!)
というわけで向き合っていよいよ話し合いなんですが、龍馬、もう少し近く寄って、と双方に
いきなりダメ出しです。
会合が始まったのが1月22日。
薩摩側が出してきたのは、幕府と長州が戦いになった時に、薩摩は軍を出して助けるだとか、
長州の朝敵という汚名をそぐよう尽力する、とかで、薩摩は長州に味方をする、という
内容でした。
そして、幕府がいろいろ諸藩と組んで長州を取り込もうとしても、薩摩はあくまで戦う、と。
しかしヅラは考え込んでいます。
これでは足りないだろうか、と気にする西郷。
ヅラが考えていたことは全然別のことだったんですね。
このままでは僕は長州に帰れん、と言われて「は?」とかいう龍馬が笑える。
この盟約は、長州が薩摩の助けを受ける、というもの。これでは両者の立場は対等ではない、
という。要するにドラえもん(薩摩)とのび太(長州)だと。じゃあ龍馬がしずかちゃんか。(何故)
「助けてー西郷どーん!ジャイアン(幕府)が空地(大坂城)に来いって言うんだよー!」
「テレレレッテテー軍艦一隻〜!」
そこで龍馬が提案します。
今決めた5つのルールはすべて戦いに関することだ。
そこにもう一つ加えるというのは、と。
これまで多くの命が失われてきた。
立場が違えど皆、天下のため志を貫きとおして消えた命だ。
その人間達の志もこの盟約に入れてほしい。
「薩長両藩は、真の心を持って合体し(あなたと、合体したい。←やかましい)、日本のために、
傾きかけているこの国を立て直すため、双方粉骨砕身尽力する」
これなら対等だ、という龍馬にヅラも西郷も同意しました。
これをもって盟約は成立である。
えーですね、と確認する龍馬。
そーですね。←笑っていいともじゃないんだから。
夜が明けて龍馬が外に出てくると、三吉がいました。
龍馬が薩摩と長州は手を握ったと報告すると、三吉は頭を下げてとても喜びます。
でも龍馬はもっとえらかった。
西郷とヅラのおかげだ、と言う。
三吉は、自分は龍馬にお礼を言いたい、と言う。龍馬がいなかったら長州はどうなって
いたか、と。
龍馬は、それを言うなら、ここまで来させてくれた三吉のおかげだって言うんですね。
守ってくれたからここまでこれた、長州を救ったのは三吉さんだ、って。
謙虚でいいですなぁ、こっちの龍馬は。
えー、このことが容保に報告されまして。
早いなーお前ら。
容保、やっとこさ近藤の話を信じるようになって、寺田屋に追っ手を差し向けます。
思い切り遅い気がしなくもありませんが。
つーか今行っても龍馬、いませんけど…。
龍馬は三吉とともに帰りながら、お龍のおむすびを食べてます。
…帰りは襲われないんでしょうか?
ガイドでもやってたけど、盟約を書いた裏に龍馬の裏書きがあるそうです。
いかに両者から龍馬という人間が信用されていたかを表すものだそうで。
あと、先週は長次郎のガイドだったけど、ガイド役が近藤って人で、あれは合わせて
きたのかなぁ、とちょっと思いました。
次回はいよいよ、寺田屋騒動です。
龍馬、最大のピンチです。
次回「明日の自分がどうなってるかなんて誰にもわからない」
絶対見てくれよな。