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龍馬伝 |
第38話(10/09/19)
早くも第三部完結です。
早すぎます。
なんか第二部に時間取り過ぎた気がしなくもないんですが。まあいいや。
1866年3月10日薩摩にて。
温泉で龍馬養生しておりました。
ここからしばらく女性向けサービスシーンをご堪能下さい。(待て)
左手の方はまだ本調子ではない様子。
腱までいったんですかね、傷が。
史実ではこれで刀握れなくなったそうだから、ばっさりやられててもおかしくない
ですもんね。右手は目立つ傷が残ったそうだし。
んで、あがった龍馬のとこにお龍さんがきて。
明日霧島山登るのに自分もいきたい、と言うんですね。
女人禁制だから無理、といっても、私は女房です、っていうお龍。
いやあの…女房だからとかどこでも一緒(それゲームじゃん)とかじゃなくて、女人禁制
っていうのはちゃんと守ろうよ…。
龍馬は、やっと薩長を結びつけて世の中が動きだしたというのに、自分はこんなところで
隠れて療養しているこの身が歯がゆい、という。
山にのぼるのは自分を奮い立たせるため、次にすべきことは何か、刻み込むためだ、と。
いますよねー、ヒマだと却って落ち付かない人。予定埋まってたり、目標がないと落ち
つかない人。…私だ。(コラ)
一方、薩長同盟のことを聞きつけて、パークスだかマーカスだかサーカスだか知りませんが
そのようなおっさんが、薩長に現れて、薩摩支援しますよー、長州支援しますよー、金も
どんどん出します、ときたもんだ。
どうでもいいけどここで「1500円デス」って聞こえてびびった。まあ1500円じゃ足りんわな。
ヅラもたいそう喜びます。
イギリスとしてはまあ戦争してくれれば儲かるわけですから、スポンサーになってもおしくない、と。
しっかし幕府にフランスがついてるからといってもお前ら本当に仲悪いな…。フランス兄ちゃんと
イギリス…。
幕府の方は、フランスとの関係が悪化していました。
幕府は安泰だとか言ってますけども。
意地でも眉毛書かない慶喜君は、ワシの腹は決まっている、とか言ってます。
ああ、昼食のメニューカレーにするとか?(そういう「決まってる」じゃねぇ)
亀山社中の方でも新たな商売をしていました。
ユニオン号で、米を長州から乗せて、長崎近くまで持っていって、まっている船に引っ張って
もらって薩摩まで送り届ける、と。
なんかこれちょっと最後の方あまり語られてなかったけど、確かこの米、今の長州から受け取る
わけにはいかないつーて、薩摩は固辞したんじゃなかったですっけ?
(長州征伐が迫っていて、そんな状態の長州からもらうわけにはいかない、と言った)
ともあれ、船を任されている内蔵太には大きな仕事。
彼は自信を持って引き受けますが、ここでまた陸奥が「海荒れてんじゃん」と余計な
おせっかいを。
どうしたんだ陸奥!
最近、ツンの部分しか発揮してないぞ!
で、内蔵太はそのままお元に会いに行くんですね。
でもってプロポーズです。
身請けの金がないから今は心だけ夫婦にっていってお元は喜んでそれを受け入れる
わけだけども。
おいおい…。「この仕事終えて帰ったら結婚するんだ…」ですか、内蔵太。
そのフラグはやめとけ!バッキリ折っとけ!
でもなんかこの時点ではお元が本気で嬉しがっていたのか、芸妓にありがちなことかは
ちょっとわかんなかったなぁ。
龍馬のことがあるから、口だけって可能性もあるなぁ。
その頃龍馬、高千穂の峰に登山です。あれって宮崎じゃなかったっけ?と思って調べたら
県境にあるんですね。なるほどー!
案内は吉井クンという子供です。子供に案内させるなー!意外と山険しかった!
と、のぼっていると、後ろからなんとお龍がきちゃうんですね。
女人禁制だというから男装したって。
えーと、この話では仕方がないということになってますけど。
女人禁制の山に、女性が登るということは、神域を汚すことになります。
この女人禁制にはいろいろな考え方がありますが、はっきり言えるのは、女性差別だ!とか
いうような低俗のものではなくて、「私達は気にしないから(登山しても)問題ないわ」って考え方で
女性が足を踏み入れるのは、神様にとって失礼な行為ですし、地元の人からも嫌がられますから
やめた方がいいと思います。
吉井クンが可哀想でした。
彼だけですね、山の神様お許しをってきちんと言ったのは。龍馬もお龍もそういうとこは
ちゃんとせんかい。
さてさて。弥太郎の方です。
後藤は、龍馬をないがしろにしてはいかんと言ったの、と弥太郎に尋ねる。
そして弥太郎が国のために働きたいといっていたことも。
岩崎ーと4回も言いやがる後藤。
なんでお前そんないろんな角度から映してもらってんだよ。
犯人を名指しする金田一ハジメかよ。
いいから先にいけよ。
後藤は、もうすっかり過去の遺物だと思っていた、昔、土佐藩が募集してた意見書の、
弥太郎のを持ち出してきて、よく書かれてると褒め、異国相手に商売してこい、と命令します。
あと、以前長崎で外国人相手の接待に100両も使った、とか過去の傷をほじくり返すことも
忘れない。
弥太郎が通事(通訳)をつけてくれ、というので呼ばれた相手は…。
なんとジョン万次郎でした。よっポニー!(ジョンだというに!)
これでイギリス人と売買ができる、と喜ぶ弥太郎なのでありました。
そーいやこいつも画家の河田んとこで、龍馬とともにジョン万次郎の名前を聞いてるから
知ってるっちゃー知ってるんでしたね。
龍馬達はどんどんのぼって山頂にやってまいりました。
いい眺めですねー。CGの力はすごいわぁー。(コラ)
なんか後ろの背景に家が映ってるような気がしなくもないですがまあいいです。
ここの山には伝説があるそうです。
アマテラスの孫、ニニギノミコトが日本をおさめるため降臨された地である、と。
役に立たないマメ知識書いておきますと。
アマテラスはまあ日本人なら知らぬ人のない名前だと思いますが、その時代に、
豊葦原中国つまり今の日本をおさめるため、アマテラスは息子であるアメノオシホミミに
それを命じるのですが、支度してる間に子供(アマテラスにとっては孫)のニニギ神が
生まれたので彼に命じることにし、それで彼はニニギ命として豊葦原中国へ降り立ちます。
これを天孫降臨といい、天皇の家系の元になるわけです。初代天皇、神武天皇のひいおじいちゃんが
ニニギ命です。
命を受けた神様は命(ミコト)という名になります。日本書記だとまた名称が違います。
でもって、ニニギ命の本名は、アメニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギノミコトといいます。
多分間違ってないはず!アメニギシ・クニニギシ・アマツヒコ・ヒコ・ホノニニギ・ノ・ミコトという区切りです。
ホノニニギっていうのは豊かに実る穂を現したもので、これから農業の神様として信仰
されています。
一生に一度言う機会があるかないかなので、ニニギノミコトでいいと思います。
ちなみに父の名前、オシホミミも、多い穂、という意味を持っています。
これは話としてあんまり使えないけど、このニニギ命が地へ降り立たれた時に、地上を明るく
照らしていた国津神がサルタヒコ神であり、アマテラスはアメノウズメ命に誰かと尋ねさせます。
アメノウズメ命は有名なアマテラス引きこもり事件の時(引きこもり言うな)、天岩戸前で踊って
アマテラスの興味を引いたあの女神です。
彼はニニギ命の先導をするためにきた、と答えました。
この、サルタヒコ神がのちのち、お地蔵さん、道祖神として祭られる神様です。このあと
アメノアズメ命と結婚しています。お地蔵さんは誰でも知ってるから、ブチ雑学として話題に
して楽しめるかも知れないですね。
道草が長くなりましたが、ここの山の頂に、ニニギ命が鉾を突き刺したとかいってる龍馬。
天逆鉾か…。
あれですよね、伝説の勇者だけがひきぬけるという、エクスカリビャーみたいな。
つーかなんか登山の様子を書きすぎて登山ドラマみたくなってきてんですが。
鉾のあるところにやってきて、「ニニギ命が突き刺されたか」とか言う龍馬。
ここで唐突にお龍相手に、自分はあの世を見てきた、いっぺん死んでまた生まれてきた
とか言い出します。
おい、こいつ高山病でワケわからんこと言いだしてんぞー!(静かに)
つか、どこで死んだよって思ったけど、こないだの寺田屋の話か。
何もこわいものない、という龍馬。
ごたくはいいからはやく抜けよエクスカリビャーをよ。(天逆鉾です)
そういうわけで龍馬は、今誰かがこの国の行く道を見定め、声に出してそれを伝え、
自ら行動し、皆を動かしていかんと言いながら鉾を抜きました。
言ってから抜くか、抜いてからそれいえばいいのに。
なんで無理やり同時にしようとしちゃうんだよ!
結構でかかった鉾を抜いて、一応戻した龍馬。
なんだかごたいそうなもののわりには思い切りブロンズ製だったような気も
しますがまあいいでしょう。
この時龍馬は初めて、自分がこの国を引っ張っていく、と宣言したらしいです。
まあ宣言するのは自由だし…。
一方長州の方は大変なことになっていました。
1866年6月7日のこと。
幕府軍がついに長州に攻め込んできました。
あ、ああ、一応そんくらいは待ってくれたんだ…。えらい長い間大坂にいた気が
するんですが。
やっぱりここは歌っておくべきでしょうか?
「ながいあーいーだーまーたせてごめんー また急に仕事がはいったー」
(Kiroro 長い間より)
長州がこれを歌ったら帰って…くれるわけはないですね、はい。
慶喜、幕府にはフランスがついている、長州と薩摩が手を組んだくらいでは負けん、と
強気です。
まあ彼らはフランスというよりも、戦う規模の違いから勝利を確定していたらしいのですが。
長州にこの人ありと言われた高杉晋作+最新鋭の武器、まさに鬼に金棒となった長州が
負けるはずがなかったんですな。
ネタバレは軽くしときますが、このあと龍馬達も加わって長州は奇襲攻撃で幕府に対抗した。
幕府自体平穏の時代が長すぎて、戦いと言えば「ヤアヤアワレコソハ」てな感じだったもんで、
夜に奇襲くらって大変な目にあったわけです。
ここはたーぶーん最終章でやってくれるに違いない!高杉の腕の見せ所だもんね!
(これ龍馬伝なんですけど)
その頃龍馬は薩摩に走っていって、なんで戦争になってる、と西郷に言う。
そんな、なんでと言われても西郷だって「なーんでなんでなんでー」の状態でしょうよ。
幕府が戦始めたんだからしょうがない、長州は高杉が陣頭指揮をとっているという西郷に
高杉はイギリスにいってるはず、とびびる龍馬。
だから、ドラマでは肺結核発病したことになってるけど史実でも「またかよ、空気読めよ」って
ペリーに言われたんだって、晋作!
あの人が戦列を離れられるわけがない、という西郷。
情勢は、長州4千に対して幕府15万。あれ…水増ししてないか、幕府…。
(そんな、どっかの公益事業予算じゃあるまいし)
薩摩は援軍をまだ送ってないという小松。
薩摩が兵を出す時は、幕府を討つ時だという西郷。
江戸城を攻め落とすという西郷に、そんなことをしてはいかん、日本中が戦争になると
あわてる龍馬ですが。
いいから兵を出せヨォォォォ!!!!イライラするわ!←落ち付け
長州も同じ考えだ、ヅラももう幕府と話し合うつもりはないでしょう、という西郷は、
もう戦いをしないでこの国を変えることはできない、という。
どうしても嫌だというなら、龍馬にはこの舞台から降りてもらうしかない、と。
なんだと…!
それじゃあ第4部は龍馬いなくてクマのぬいぐるみが置かれているのか!
みんなそれに向かって演技しなければならないのか!(そういうことではなく)
さらに龍馬にとってはショックな出来事が続きます。
第二次長州討伐と前後して、内蔵太が船を長崎から薩摩へ運んでいく途中に嵐に
あい、船とともに遭難してしまうわけです。
この時他にも多くの犠牲を出しています。
うーむ、長次郎と違ってあっさり済まされてしまった内蔵太の死が気の毒すぎます…。
これでBECKの番宣に安心して出られますね!
その夜また龍馬は、無言で刀を振っていました。
何か深刻な考え事、決意がある時必ず彼はこうしてますね。
つーか左手治ったんか。
そして龍馬は社中の皆に話があるといいます。
どうでもいいですが窓に座るな龍馬。
なんできちんと畳に座らんのだ。
ともかく龍馬は、自分達は日本を異国の侵略から守るため、仕組みから変えようと、
そういう志をもってきた、けどこれからはそうたやすくはいかない、という。
どういう意味だと尋ねる陸奥。
龍馬は、自分達は長州とともに、幕府との戦いにくわわる、という。
当然驚く一同。
ケンカをしないで国を変えるはずじゃなかったのか、と沢村も食ってかかります。
この人怒らせると怖いんだぞ!白い服に着替えてうぬぼれ刑事のテーマを一通り
踊るぞ!(それもう最終回になりましたやん)
戦いに加われというのは志を曲げるのも同じ、と言われて志は曲げないが、戦いはもう
始まってしまった、とわけわからんことを言う龍馬。
今自分達が立ち上がらないとこの国はなくなる、というけども、それをこの国の言葉では
「志を曲げた」というんじゃないかと思いますけど…。
あれだ、フリーザと戦わずして勝つと言ってた悟空が、もうベジータとかピッコロがフリーザと
戦ってる言うて、オラは戦いたくないけど今戦わずして誰がフリーザを倒すんだぁぁぁ!みたいな。
戦いに加わるのを「仲間を助けに行くだけだ」ってかっこ良く言いかえちゃっただけ、みたいな…。
龍馬君はバケツ持って廊下に立ってなさい!(何故)
ともあれ、わしらのため、長州のため、薩摩のためでなく、日本人としてこの国のために
戦う、とうまくごまかしました龍馬。
ものは言いようですねぇ。
まだ舞台から降りるわけにはいかんと言ってるあたり、西郷に言われたことバリバリに
意識してますこいつ。
…あの、そのお話のなか真に申し訳ないのですが、中岡さん、どこいかはりました?
このところお姿見ないんですけども…。
さて長州の方では、相変わらずの着流しにザンバラ頭の高杉が、「すべて壊すだけさ。
俺の中の獣の呻きがやむまでな」とか言いながら指示を出してました。…言ってません。
ますます肺結核がひどくなってきたらしい高杉、心配です。
あれは何味の血のりなのでしょうか。(そこではなく…)
ヅラの方もかっこよく指示を出してました。
岩は転がり出した、その転がって行く先に何があるか誰にもわからなかった、とか
ナレーション弥太郎がいってんだけど、どっちかっつーと「賽は投げられた」だと思う
んですけども。岩だったらどっか衝突しちゃうでしょ!サジではありません、賽です。サジ
投げられたら終わっちゃうからね。
ヅラの「長州は負けん!」てのがよかったなぁ。
どっかのマヨラー鬼副長なみに瞳孔開いてっぞ。
誰が勝者になるか敗者になるか、日本が生き残るか滅びるのか、この時点では
誰にもわからなかった。
一つ言えるのは、フランスがバックにいると慢心していた幕府に対して、長州は今が
まさしく命かけて戦う時、と一丸になっていたことでしょうか。
撃てー!とか指示飛ばしてる高杉がカッコ良すぎる。
実はこの時点で高杉、本当は絶対安静にしていなければならないような状況でした。
熱いようでいても実は冷静に引き際を見極め、自分がヘタなところで命を落としては
ならないとよく知っていた高杉も、この時ばかりは自分がいなければ話にならないことを
知っていた。(まあ留学かまそうとしていたことはさておき…)
だからこのムリが原因で翌年命を落とすと誰かが言ったとしても、高杉なら「今ここから
のいて生きながらえて、それが僕に何の意味がある」と笑ったんじゃないかなぁ、と
思います。
やつらに長州の強さ、見せちゃれー!
ワクワクしながら戦ってる様子の高杉がかわいすぎる。
つーか高杉クン、防具くらい身につけておこうか…。お前はどこの高杉晋助だ!
(高杉晋助も敵のさなかに刀一本で飛び込んでいくので…)
多くの人々が幸せを願っていた、というナレーションの中、早くも店を復興させた
お登勢さんが、うーみっ♪ってやってるのがかわいかったです。
奉行所から金をぶんどったか、京の薩摩藩邸から金もらったか…(笑)。
弥太郎の方は長崎にやってきてすっごい感動してました。
それはいいんですが今長州の方ですごい戦争になってるわけなんですが。
弥太郎、早く時代の流れに入ってきて!
お元の方は海を見ながら、かんざしに隠された十字架を見つめて、内蔵太の魂が
救われますようにと祈ってて、あながちこの人も口だけの約束じゃない人だったんだなぁと
ちょっと見なおしました。
龍馬、出かけるのにブーツ履いています。
おしゃれです。
さすが、日本初のハネムーン体験&日本初の水虫になった人なだけあります。
お龍も、しっかり頑張ってきてください、と送り出します。
そして龍馬は…また写真かよ!早く戦いにいけよ!なんでまたちんたら写真とってんだよ!
大体ここの写真館で写真撮ると命落とすだろうが!
そんなフラグ立てんでもいいから早く長州を助けに行かんかぁぁぁぁぁ!!!
こうして有名な写真は撮られたのでありました。
ちなみに最後のガイドで出てたけど、天逆鉾は触れることができないようになっているらしい
です。
でも見に行ったら楽しいかも知れませんね。
龍馬が引き抜いたのはどうやら史実らしい。
お前はなんちゅーことをしとるんじゃ!!!
次回最終章始動!
「最終章って言っとくと大体なんとかなる」
絶対見てくれよな。