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龍馬伝 |
第41話(10/10/10)
小曾根さんが用意してくれた新しい場所で、龍馬達は新たな仲間とともに、これからは
藩の命令などに縛られず、運輸などを行うことになりました。
英語で言えばビジネスじゃーとか言う龍馬。
日本語で「商い」じゃダメだったのでしょうか。
何でも横文字で言えばいいと思うなよ!(なんでそんなライバル意識燃やしてんだよ)
土佐藩がバックアップしてくれるそうですが、ということは、藩の命令にバリバリ縛られる
可能性もあるわけですが…。
まあともあれ、表向きはそういう商売をやって、裏では、土佐と薩長を結びつけ、大政奉還を
目指す、それがこの「海援隊」の目的でありました。
海から日本を守る隊だから海援隊らしいですが、守の字はどこにいってしまったのでしょうか。
龍馬は規則をいろいろ決めて勝手に切腹するのもいかん、という。
このあたりは長次郎とかのことが関わってるんでしょうね。
勝手に自分で責任取ろうとして死んだらあかんよ、と。
と、そこにやってきたのは弥太郎さんじゃないですか!
皆ー、歩く札束が来たよー!(身も蓋もないな!)
銭勘定を任されたという弥太郎は、給金の支払いに関しても自分が管理する、後藤様に
感謝せい、というのですが、龍馬以下は「給金出るの!?ラッキー」という感じで会話が
ずれている気がします。
さらに龍馬は喜んで、弥太郎にアレを渡せと指示。
弥太郎、おおなんだ、菓子でも出すのか、とニヨニヨしておりましたら。
出てきたのは亀山社中の頃からたまりにたまった請求書でした。
うん、何となくわかってた!
支払よろしくとか言われる弥太郎。
さらに龍馬は、びっくりしている弥太郎に、船が欲しいとか言い出します。
なんかもう勝手にノリで引き受けたようなことになっちゃってる!
皆!弥太郎の話を聞いてあげて!
請求書に船の購入、弥太郎頑張れ…。
一方後藤は、長崎奉行所の朝比奈に会ってました。
朝比奈さんよ、あんたはそのカメレオン連れてないと死ぬんか。
朝比奈は龍馬のことについて、寺田屋騒動でうちの者を2名射殺した上に、長州の藩士と
逃亡している、さらに薩長同盟の手引きしてんだけど、マジどういうこと、と後藤に聞いたわけです。
でも後藤は、いや龍馬ってうちの藩士だし、脱藩浪士じゃないし、それニセ者じゃね?と
しれっと答える。
というわけでなんか唐突に、かすてぃらを勧められる後藤。
食べないのかと思ったらあっさり食べました。
あれ、下の紙はがさなくて大丈夫か?と思ったけど、はがして出すくらいはするか…。
(一度、その紙の存在をコロッと忘れて食べたことがあります)
後藤は、自分の言うことが信じられないのか、失礼だぞ、と今度は脅しにかかりました。
どうでもいいですが口の中のかすてぃらを何とかしてからしゃべれ!何言ってるかわからんわ!
詮議無用、お龍という女も知らん、という後藤に、なぜかさらにかすてぃらをもう1個食べては、と
勧める朝比奈の部下。
あんたは何がしたいんだ。
後藤も後藤でそのかすてぃら出した手ごと食ってる…というかかすてぃらを手づかみで渡そうと
するのやめようよ!汚いだろ!
というわけでかすてぃらを食い散らかして後藤はかえっていったのでありました。
茶を出さなかったのは朝比奈の嫌がらせでしょうか?ノド詰まるぞ。
弥太郎は大浦と商売を始めているのだけど、綿花に関しても、アメリカがまた作り始めるから
今綿花を買っても価値が暴落するだけだ、となかなか良く知ってます。
さらにこれからは石炭だ、と。国内で出るところを見つけたからこれで大儲けできるとか。
確かに商才自体はありますからねぇ、弥太郎。
外国に頼ってばかりでは日本の金が出て行くばかりだ、これからは日本はできるだけ自前で
賄えるようにする、と。
でもって龍馬がやってきました。
ここが土佐商会かー、と見てまわる龍馬。ちょっくら躓いてますけども、ここは撮り直さなくて
よかったんでしょうか。
大浦や溝渕は、龍馬が後藤と手を組んでくれたので、長崎商人と商売出来るようになった、と喜んで
いるみたいです。
まあでも頑張ってるのは、ツケも払ったし船も探してきた弥太郎なんですけど…。
で、この見つけてきた船というのが、大洲藩の「いろは丸」という船です。
幕末好きならピーンと来る名前ですなあ。
今の段階ではレンタルの約束だという。確かにいい船ですから、手放すようなことはせんで
しょうな。
それとは別に龍馬は、お龍のことで後藤から伝言があると弥太郎から聞きます。
これまでのことで、自分だけでなくお龍の身も危ないと感じた龍馬は、彼女を連れて一旦
下関へ向かい、三吉に預けることにするんですな。
お龍としても一緒について行きたいのはやまやまでしょうが、自分がいることで龍馬が
かばわなくてはいけなくて、それで危ない目に遭うとしたらいやだと理解したんじゃないで
しょうか。
さて下関でございます。
慶応3年の、季節が冬から春になる時期でございました。
三吉が久々やってきてすごい嬉しそうにしていてよかった。
で、龍馬はヅラと高杉に会いたい、というのですが、三吉は顔を曇らせて、ヅラは高杉の
見舞いにいっている、という。
具合がもうそんなによくない、と。
えっヅラの頭の具合が!?←待てや。
三吉の言葉だけで、龍馬は理解したんじゃないかと思いますね。
高杉が養生しているところでは、なんか寝てなくてどうしたんだと思ったんだけど、そこに
いたヅラ曰く、龍馬が来ると聞いて床を上げさせたらしい。なんとも高杉らしい話ですね。
つーかここのシーンの高杉、なんか知らんけどかわいさがアップしてんだけど。前回の
戦いでレベル上がったんか!
高杉は レベル が 上がった!
かわいさ が 3 あがった!
みわくのまなざし を 覚えた!
高杉 は みわくのまなざし を はなった!
スライム には きかなかった!
高杉 は ショック を 受けた!
ともあれ、養生しても長生きできんのなら、好きなようにするという高杉。
龍馬もそれを聞いて遠慮はやめますわ、と気さくに上がり込みます。
そしてヅラを無視して話し出す龍馬。
こないだのこと密かに根に持ってるのではないかと思われます。
龍馬は、海援隊のことを話し、表向きは土佐のために働くが、本当は交易をしつつ、大政奉還を
目指そうと思っている、という。
土佐藩と仲直りした、と聞いて喜ぶ高杉。
しかしヅラの方はうかない顔です。
どうしたんだ、んまい棒コーンポタージュ味売り切れだったのか。
龍馬は改めて、土佐と一緒に大政奉還を目指してほしい、とヅラに頼みます。
でもヅラとしては、この話がまだ容堂に伝わってないということで拒否するんですね。
龍馬は、容堂を動かすには長州が土佐と組んでくれないとダメなんだけど、ヅラは容堂が
大政奉還目指すというのでなければ自分らが大政奉還目指すのはダメだという考えなん
ですね。堂々めぐりじゃねーか!
あれだ、島根は鳥取の左です→じゃあ鳥取は?→鳥取は島根の右です、的な。
まあ長州は今でも朝敵のままだから、何を言っても諸藩に相手にされん、というヅラの
主張はわからなくもないです。
だから長州は討幕でいく、っていうのも。
龍馬は、薩摩が今朝廷にかけあって、朝敵を取り消してくれとかけあっているというけど、
ヅラはもう聞く耳持たず立ち去ろうとする。
そこに割って入ったのが高杉でした。
自分の遺言と思って聞いてほしい、と。
それを言われちゃあヅラだって姿勢正して聞かないわけにいきません。
高杉はいいます。
龍馬は奇跡を起こしてくれた。
馬関の戦いは本当に奇跡だった。(むしろあなたの戦い方のほうが奇跡では…)
土佐の後藤が大政奉還に動いているという、その話が本当なら奇跡のような話だ。
容堂も賢君なら空気を読むはず。
大政奉還へと土佐が動くすもしれない。
龍馬が起こす奇跡にわれら長州も懸けてはどうか。いや、今一度かけてみて欲しい。
高杉の命をかけたお願いなわけですから、まあヅラもむげに断るとは言えないですよね。
せき込んでるので無言で立ち去ったんですが。
龍馬はそんなヅラを追いかけて、高杉はあとどれくらいか、と尋ねる。
医者は「桜を見せてやりたい」と言っていた、と。
ギリギリですかねぇ…。
龍馬は、高杉は桜を見たいとは思っていない、彼が見たいのは、新しい時代にふさわしく
生まれ変わった日本の姿だ、と。
いやそんなことはヅラも言われなくてもわかって…ってやっぱり言ったわ。
僕だってそんなことはわかっている、というヅラ。
だからこそ、一刻も早く生まれ変わらせるには武力で幕府を倒すしかない、と。
うーん…。
前も言ってたように高杉も龍馬も、これ以上戦争したところで、両方とも被害は大きく
なるし、そうなったら新たな時代の前に混乱の時期が生まれる、そこを外国に叩かれたら
どうしようもない、ということを言いたいんだと思うんですけどね。
あれだ、中ボス(幕府)倒したらラスボス(外国)出てきましたよ、みたいな。
ドラクエじゃないんだから中ボス戦った後で誰も回復させてくれんし。
ヅラはそういうところをもっとよく考えた方がいい。
幕府だけでなく、諸外国を相手に戦うだけの力が本当に長州にあるかどうかを。
討幕討幕言ってるだけでは、大政奉還主張してる龍馬と変わらないですよ。
それこそ「地に足が付いてない」というのはどっちも同じことかと。
で、ヅラと龍馬がそういうことを話してる時にですね、農民がずらずらーっときます。
彼らは晋作ファンクラブ!…ではなくて、奇兵隊の人たちです。
えるおーぶいいー し・ん・さ・く!(やめなさい)
高杉を慕って、見舞いにきたんですね。
いい人達だなぁー。
高杉の人柄がよくわかります。
ここでヅラとか高杉が思わず泣いているのが印象的でした。
ぜひとも回復して欲しい、新しい時代を見てほしい、その期待にこたえられないことが
どれだけ悔しかったことか。
一方弥太郎の方は大洲藩と交渉しておりました。
年数回しか船使わないんだからその間貸してよ、ってことなんですね。
レンタル料も払うし、貿易うまくいったらそれから何割かも払うし、みたいな。
弥太郎うまいです。めっちゃリアクション大袈裟です。
これ副音声で「レンタル料に手数料、すべてまとめて××両!金利手数料はすべて
ジャパネットタカタが負担いたします!はい、皆さんどうですか!お買い得ですよ!」と
流しても違和感ないように思いました。
高杉と龍馬は下関の海にやってきてました。
つーか。
高杉の杖がどう見ても短いんですけど…。もっと長いのなかったんでしょうか。逆に
歩きづらい!
龍馬は、海援隊で新しい世界を切り開く、といいます。
戦に勝った者ではなくて、日本人を幸せにする志をを高いものが政治を行う世の中に
する、と。
まあそういう目標持った者達が早々に死んじゃったから明治政府はろくでもねー連中が
政治やっちゃったんですけどね…。
その考えを聞いて高杉は、それはいい考えだ、と喜びます。
必ず成し遂げられるでしょう、と。
龍馬は、これらは高杉のおかげだとお礼を言う。
奇兵隊がヒントになったらしいです。
皆身分の差はなく一緒、これこそが新しい日本の形だと確信した、と。
高杉はいいました。
「嬉しいのう、わしは希望を託せる人に出会えた」と。
お前の一人称、「僕」じゃなかったんかい。
日本を頼みます。
この言葉を高杉が言った時、すごい重みがあるなと思いました。
長州でもヅラでもなく、この日本を龍馬に託す、と。
このあと二人で笑い合っていたのはかわいかったです。いつもの高杉の、うははって
声が聞けたので。
「僕の出番はもう終わりです」という高杉。
ああ、今日クランクアップですか。(そうではなくて!)
「後は、酒を飲んで三味線弾いて、面白可笑しく暮らしたい。…あの世でね。高杉晋作は
そういう男ですけぇ」
なんかすごいグッときました。
ちゃんと自分の引き際を心得てる。もちろんこの心境に至るまでは葛藤があったとは
思いますが、終わるのなら見苦しくなくちゃんとして逝こうと、そう思ったんでしょう。
まあ奥さんと愛人が来て修羅場になるまで遊び呆けたらよろしい。
男2人がこんな会話をしている間、お龍とおうのさんは、龍馬と高杉、二人はプリキュア…では
なくて、二人は似ているという話をしていました。
いつ命を絶たれてもおしくない、そんな覚悟をした目をしている、と。
…高杉は少なくとも病にかかってなんでじゃーみたいなこと言ってたような…まあいいけど…。
その夜龍馬はお龍に、人はどうして死んでしまうのだろうか、と問いかけます。
天がお前の役目は終わったと思ってるからだろうか、と。
お龍は、人の死は終わりだけではありませんよ、その人の役目や志を受け継ぐ者にとっては
始まりですから、と。
どうしたんだお龍さん、悟ったようなこと言っちゃって!
そんな二人のところに、中岡がやってきました。
おお、「SPEC」から戻ってこられたんですね!
ということは異常な投球力を身につけて戻られたんでしょうか!
(こっちじゃ何の役にも立たないだろうが!)
中岡はお龍にちょっと席を外してほしい、と頼む。
そうして龍馬に打ち明けたのは、自分は陸援隊を作る、というものでした。
龍馬が海援隊なら自分はそれ、だそうです。
えー、お客様の中に空援隊はおられませんかー。お客様の中に「じゃあ私は空援隊」と
いう方はいらっしゃいませんかー。
ともかく中岡は、力による討幕を目指す、と言う。
徳川を討つ、と。
まあ龍馬としても方法こそは違うものの、目指すところは一緒なわけですから、お前はお前の
やりたいようにやればいい、といいます。
ヅラは長州代表だったから必死で引きとめたけど、中岡は割とあっさり認めたな龍馬…。
そういうわけでいろは丸を借りられたのでいよいよ龍馬ら出港でございます。
いろは丸の甲板ではうぬぼれ5が忙しく働いてます。(水兵の制服が白いだけ!)
ここで龍馬が出した手紙を高杉がおうのに支えられて読んでいるシーンが入ってきます。
自分は高杉に感謝している。
高杉ほど太く生きている人間は知らない。
あなたのように自分の命を燃やして志を成し遂げようと思っている、と。
そんな高杉のところに奇兵隊連中が来るんですね。
庭の桜が咲いたから、どうしても皆で花見がしたくて、つい決まりを破ってきてしまった、と。
ばつが悪そうにあっはっはーと笑う彼らがいじらしくて良かったです。
そういうわけで花見…おぃぃぃぃ!今にも死にそうな病人に三味線を弾かせるなぁぁぁぁぁ!!!!
まあ高杉が楽しそうだからいいけどさぁ…。
私本当はここのシーンで終われば綺麗でよかったと思うんですけどねぇ。
この後の浜辺のシーンはいらないと思いました、正直。
それはちょっとやっぱり高杉らしくない、と思ったので。
高杉は最後まで、粋でいなせでないといけませんや。
龍馬のところに高杉から、奇兵隊の旗が届けられました。
それを船にくくりつけて龍馬は出発の合図をします。
一方高杉の方はまたあの浜に一人でやってきてました。
「坂本さん、頼みましたよ」
慶応3年4月14日、高杉晋作は29歳(数え年)という若さでこの世を去りました。
けれどその魂はすでに龍馬とともにありました。
高杉活躍の続きは銀魂で!(コラ)
解説に出てきた、「動けば雷電の如く発すれば風雨の如し」これには続きがありまして、
「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し、衆目駭然として敢えて正視するものなし、これ
我が東行高杉君に非ずや」となります。
まあ大体意味はわかると思います。
辞世の句は有名な「おもしろき こともなき世を おもしろく」。
これに、看病していた尼さんが「すみなすものは心なりけり」とつけたら高杉は「おもしろい
のう」と笑ったという逸話もあります。
あと遺言で、墓前で芸者に三味線弾いてもらいたいとか言ってたらしいですが、こっちは
どうなったんでしょうか。
高杉晋作がもし生きていたらというのを言ってもせんないことですが、もし生きていたと
したら、明治政府はもうちょっとマシなものになっていたと思います。
少なくともあんな堕落したようなものを晋作は決して許さなかったでしょうし、それでいて
避けられる戦いは避けたいということをやってたかも知れません。
そして彼と言う存在がなければ日本はいずれ外国の植民地になる運命をたどっていたわけで、
そういう意味ではやはり、「しかるべき役目は果たした」として歴史舞台から退くことを天が
命じたのかな、と思わなくもありません。
そのような、日本の転機になくてはならない人物でありました。
高杉晋作、彼の生涯はまさに、地上へ降りて走りぬけて消える、いかずちのようでありました。
次回「苦労して積み上げてきたものって割とあっさり崩れる」
絶対見てくれよな。