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龍馬伝 |
第6話(10/02/07)
これまでの話を見るに、龍馬君いっつも何かやらかしてから後悔してたみたいですねぇ。
確かに何もしないより行動する方がいいっちゃいいですが龍馬の場合は「学習能力
皆無」と言います。
龍馬が道場を追い出されてから数日。
佐那さんが、土佐藩の屋敷前にやってきました。入る勇気がなくてウロウロしてて、
誰かが出てくると知らんふりしてるのが典型的なツンデレぽくてよろしい。
で、溝渕さんが声をかけるんですが。
佐那が名乗ったら「え!?鬼小町!?」とか。
失礼だろう、噂で知ってても!
佐那も「鬼ではありません!」とか言ってて、あ、小町は否定しないんだぁ…って
ちょっと思いました。
龍馬を訪ねてやってきたのですが溝渕は当然、「そちらの道場に稽古に行ってるのでは?」
と答えました。
龍馬のいないとこで龍馬、ピーンチ!
「あっはっはー!金時ー!助けてくれー!」
龍馬の方はといえば、子供と遊んでいました。普通ジェネレーションギャップというものが
あると思うのですが、結構同レベルで遊んでるっぽいです。しかし20歳くらいの設定なのに
おじさん呼ばわりされる龍馬っていったい。
で、龍馬、稽古にいったフリをして帰ると、溝渕が渋い顔で出迎えるんですね。
佐那さんが待っていました。
ばれたー!
佐那は道場に戻って、自分が間違っていたと頭を下げた方がいい、と言いにきたらしいです。
でも龍馬は、黒船のことが頭から離れんから無理、という。
まあ彼自身が納得しないと無理なんでしょうね。
黒船に一度のって見たいとか言い出す龍馬に意気地がないと怒る佐那。どちらかというと
意気地がないというより無計画な男の典型的タイプという気がしなくもありませんが。
兄にも声をかける佐那ですが、兄もなにやら煮え切らぬ様子。
でもここで「私の恋を後押ししてやるといったクセに、兄上のバカ!」って怒られてて、
それは面白かった。
千葉先生も別に剣のことをあれこれ言われたから怒って龍馬を追い出したわけではなく、
剣で黒船に立ち向かえないのは当然、だからこそ技を磨く必要がある、それに気づくかどうか
という腹積もりがあったらしいです。
やっぱりそうですか。
剣の達人だからこそ、心を鍛えることも大事ということに龍馬が自分で気づかなければ
ダメだ、という風に思ってああいう行動に出たっぽいです。なるほど。
龍馬の方はヅラの言葉を思い出していて、よし京都行こうのノリで、よし松陰に会いに行こう
てな感じでまたヅラのところにやってきました。
ヅラは今度は黒船の模型を作っていました。ムダに器用だなお前!
龍馬は松陰先生とはどんな人かと聞いてますが、聞けば聞くほど立派なプロフィールに、
ますます会いたくなってしまいます。
でも今松陰は旅に出ているので会えないと。
奥州か京都、はたまた九州かと。
よし、ポケベルで呼び出せ!(中途半端に古いよ!)
ここでヅラが「いつ帰ってくるかわかりません!」て標準語になってたのがメチャクチャ
面白かったです。
よっぽど龍馬が鬱陶しかったんだなぁと。
よかったな龍馬、ここに銀さんがいたら「松陰松陰うっせーんだよ!てめーで探しに行け!」と
蹴り出されてたぞ。
時は移って1854年、1月16日。
ペリーが9隻の船を連れてまたやってきました。
よし、沈めろ。(ムリです)
江戸城では、早すぎるとパニックです。
そうだそうだ、先週やっと和訳が終わったとこなんだぞ、親書の!
浦賀をペリーが通り過ぎたと聞いて、江戸に直接やってくるつもりか、とさらにあわてる
家老たち。
もういいじゃん、殿さまは今京都にいきました、今出ました、とかいってたらい回しにして
やれば。(そば屋の出前か!)
そういうわけで急きょ横浜で会見の場を設けることになりました。
会話するのはいいけど、英語→オランダ語→日本語とするよりも、少しはぶいて、英語の
下に字幕でいいと思うんだけど。
まあともかく、開国拒否したら戦いだ、と強硬な姿勢のアメリカ。
別にいいだろ日本が鎖国してたって。お前らの生活に何か影響あるんですかー!
(言い訳がガキレベルだよ)
お偉いさん達は、開国して貿易して幕府が潤えば、徳川の世は永久的に続くんじゃね?という、
今から考えれば「甘い、甘すぎるよ!アメリカのハロウィンに作られる、砂糖100%のざりざりする
蛍光色ケーキより甘過ぎるよ!」的な楽観的見方で開国することになりました。
まーこれで攘夷派の人達は「ダメだこいつ…早く何とかしないと…」と思ったわけなんですがね。
この時代にデスノートがなくて何よりです。
さて土佐の国の方。
山内のいかにも権力しか興味なさげな殿さんが、武市さんの意見書を興味深そうに
見てます。持ってきたのは吉田とかいう、吉田松陰とは関係ないおっさん。
でも山内は、武市さんは上士じゃないからダメという、そんなこと言ってるからお前は
ハゲるんだという理由で意見をつっぱねました。…ハゲてないよ!
武市はそんなことも知らず張り切ってまたせっせと意見書を書いています。
弥太郎の方は意見書が箸にも棒にもかからずぼーぜんって感じですが、加尾は弥太郎を
めっちゃ評価していて、一度意見書読んでみたいと言うんですね。
すごい尊敬ぶりです。
俄然テンションのあがる弥太郎。
武市さんがふらふら歩いていると、弥太郎がウキウキしながらやってくるんですね。何でも
米問屋に呼ばれたらしいです。
武市は武市で吉田に呼ばれた、今後土佐藩がどうあるべきか話してくる、とこっちも負けて
ない感じなのですが、弥太郎はどうして下士が呼ばれるんじゃ、となかなか鋭い指摘をして
います。これはずっと虐げられてきた弥太郎ならではの指摘だろうなぁ。
んで弥太郎ですが。
なんと加尾さんから弥太郎の意見書を読んだという米問屋が、商人は賛同する意見だ、
もしあなたが江戸で勉強をしたいというのであれば、私が費用の一切を出します、あなたは
将来大人物になる人です、というわけですね。
まさに青天の霹靂とも言うべき、降ってわいたチャンスなわけです。
この問屋さんは弥太郎の才能を見抜いたすごい人ですね。
武市の方は吉田に会ってましたが、案の定下士だからとバカにされてました。
日本は本当に異国を撃ち払えると思っているのか、日本の船は西洋には行けないが、向こうは
自由に行き来出来ると。
力の差は歴然としていると。
吉田が言った、日本はもう今までのようにはいかん、という意見は確かにそのとおりです。
けれども、身分の差に気を取られてあーだこーだ言ってるうちは、薄目すらあいてないのと
同じこと。つまらないものの見方をする人間だと思いますよ。
武市、相当悔しかったと思います。デスノートならぬブラックリスト入りは決定でしょう。
さてさて、ヅラの方は何か手紙を受けとってびっくりして出かけようとしています。
そこにノコノコやってきた龍馬、ピーンときました。
そうです、松陰が帰ってきて、こともあろうに黒船に密航しようとしているから、それを
止めてほしいという手紙が来て、ヅラはあわてて出かけていくところだったのでした。
帰ってくるなり何しとんじゃあのオヤジはー!
高杉呼んでこい!銀魂の方の!(なんでよ)
つか確かこの頃黒船を、のちの新撰組を作る近藤と土方も見ていたはずですよね。
それでたいそう驚いて国を守らねば、と思った。
黒船を見て外国の脅威から日本を守りたいと思ったか、そういった文化を見てみたいと
思ったのか、それによって未来は別れたわけですね。
で、砂浜にヅラと龍馬が駆けつけてみると。
なんか…殴り合ってる人がいるんですけども…。
気合入れていたらしい。
行く前にいろいろダメージ負ってどうする!
ヅラは、密航はやめてください、というんですが、松陰はキラキラした感じで、この
向こうに何があるか知りたくないか、黒船に乗ればいける、絶好の機会だ、と聞いちゃ
いません。
なんつーかいろんな意味でアクティブな松陰ですねっていうか、それならそれで例えば
幕府に申し出て、アメリカをスパイしてくるとかいって正式に乗り込むとかそういう方法は
考えたりしないんか。
ヅラは、密航は死罪だし、仮に成功したとしても二度と日本には戻れない、と言いますが、
松陰はそれがなんだ、と言います。
見つかるかも知れない、乗船を拒まれるかもしれない、でもそれでいい。
何もしないより、何千倍、何万倍も意味があると。
おっ、何万倍、かみませんでしたね。前々回(第4話)ヅラは噛みました。
そして松陰は尋ねます。
キミも興味があるのに行動しない、なぜだ。殺されるとか失敗したらとか、そういうことを
考えているのではないか、それらはすべて言い訳だ、と。
僕には言い訳はない、やるべきことは船に乗り込んで外国に行くこと、アメリカ行くぞー!と。
言い訳はないというかもう少し謹んでいただきたい気も…。
で、今まで黙って聞いていた龍馬、ワシも一緒に行かせて下さい、と言います。
…ほんっと感化されやすいね、君。
龍馬は、小さなことで悩んでいた自分が恥ずかしくなった、ワシもセンセのような生き方を
してみたい、というのですね。
満面の笑顔で「坂本君」とか言う松陰。
と、大きく振りかぶって殴ったー!
右ストレート、モロに入ったぁぁぁぁ!
この松陰、銀魂の松陽先生とトレードしたほうがよくないですか?(それだと高杉とかあまり
尊敬しなくなりそうだから、向こうの歴史変わるから)
松陰は龍馬に、これは僕のすべきことで君じゃない、キミがやるべきことは何だ、己の
心を見ろ、と叱咤します。
すげぇわこの先生。やっぱちゃんと将来を見てる。
行きたいと言ったから一緒に連れて行くじゃなくて、その人にはその人の生きる目的が
あるはず、ってのをちゃんとわかってるんですね。
そういうわけで松陰は船を出すわけですが…。
えー、1854年3月、日米和親条約が締結されます。
簡単に言えば「俺らのためにいろいろ提供してね」っつー、日本に不利な内容でした。
そりゃ攘夷派が怒りもするわってなわけで。
結局アメリカが開国を要求したのは「あれ、日本が開国したら俺ら遠くに行くの結構
楽になるんじゃね?」みたいな理由でしたからね。アメリカらしいおおざっぱといや大雑把な
理由ですが。
それでいて今後「心の友よー」みたいな、ジャイアンとのび太の関係になっていくのですから
なんつか、調子いいなと思わなくもないのですが。(途中戦争したりしたけど)
こうして日本は事実上鎖国を終えたのです。
長い歴史の中には引きこもっていた時もある〜(中略)国を開いた 途端に驚きました
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松陰先生、やっぱり密航失敗したらしく、その足で奉行所に名乗り出ていて長州に送り
返されることになったらしいです。
なんかこの先生のことだから、帰りの旅費浮いたくらいにしか思ってないかも知れん…。
居酒屋で「松陰とかいう奴が密航しようとして失敗して、奉行所に名乗り出たらしいぜ!」
みたいに噂されてました。バカにされてる感じですが、それを聞いて龍馬浮かない顔。
松陰もこのように噂されようと多分気にしないんでしょう。
それがどうしたって感じだし。
そして決意した龍馬は、千葉道場に戻りました。
自分は剣を道具だと思っていた。
そうではなくて、自分が進む道がどこにあるか、無の境地に達したら見えてくるはず、そのために
剣術をやっていたんだ、ということでもう一度鍛えてください、という龍馬。
千葉先生は、剣で黒船に立ち向かえると思うか、と聞くけども龍馬は「通用するかせんかは
剣ではなく、この龍馬という人間の問題です」と答えました。
そうして龍馬はまたここに戻ってきました。
で、この年5月、龍馬は剣の修業を終えました。
展開はやっ!
龍馬は皆に別れの挨拶してんだけど、佐那さんにもいつもの調子で挨拶してて、佐那が
名残惜しそうにしているのに全然気づいてない様子です。
剣の腕磨いてもこの鈍さだけはどうにも直らんらしい…。
龍馬は、一度は戻るけども、また願い出て修行に戻ってくるつもり、というんですね。
佐那はそれで約束、と言って、指切りげんまんウソついたらハリ千本飲ます、という指切り
してます。
ウソついたら本当に飲ませますからね、と言ってますが、彼女の場合、面千本打ちこんで
きそうです。
そんな彼女を「まっこと鬼小町じゃ」とからかい、「鬼ではありません!」という佐那。
…溝渕さんが鬼小町と言ったのも龍馬のせいのような気がする…。
さて弥太郎の方は支度金をもらったっぽくて久々に豪勢なご飯を食べた後、加尾に、
江戸に行けることになった、というんですね。
それで、土下座して一緒に江戸に行こう、ワシの女房になってくれ、と頭を下げますが…。
おおっとこの返事は来週のようだー!
どうでもいいですが龍馬、帰ってきますよ?
つくづく入れ違いだなこいつら…。
次回「再放送は大体見るのを忘れる」
絶対見てくれよな。