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平清盛

第12話(12/03/25)

 1144年のこと。
 この頃、坊主が上手に屏風に坊主の絵を描いた…ではなくて朝廷への不満から、
強訴という行為を行ってました。
 当時の坊さんは肉体派ですのぅ。(まあ昔の坊主は結構強かった)
 これを抑えるために駆り出されていたのが平氏ですが、なんか寄進するからこの場は
引き下がれみたいなこと言ってます。ま、取引成功ということか。
 そういうのも込で騒ぎ起こしてたんですかね。
 清盛はそんな中、明子を亡くしたショックから抜け切れないでいました。
 こうやって平氏は強訴を退ける代わりに、鳥羽から褒美をもらっているわけですが。
そうしていればどんどん忠盛の地位をあげて行かねばならなくなるわけで、皆はいよいよ
忠盛は次の昇進で公卿の仲間入りに違いない、と噂しあっていますが、告げられた地位は
「正四位上」という位でした。
 これでも当時の武士としては破格だけれども、やっぱり政治に参加できるわけではない。
 そういう、政治に参加させるものかという、朝廷の思惑がありありと見えた褒美でした。
 清盛としても「やはりこんなものか」という気持ちを強くしたと思います。

 そんな清盛のところにハゲが訪ねてきました。(もっとオブラートに包んだ表現を!)
 おのれ坊主どもまた強訴に来たかと思ったら高階でした。
 心労でハゲたんか!?(違います)
 彼は出家して名を信西と改めた、と言います。
 ええー…名前変換が面倒になるじゃん。(黙れ)
 つーか佐藤も出家しましたけど流行ってんの?この時代出家するのはやってんの!?
 まあイヤになったら出家というのはプチブームだったらしいからなぁ。←プチて。
 高階は、忠盛への褒美が不十分だとか、頼長にも話をしたらしいんだけど、周り皆聞く耳
持たずつくづく嫌になったらしいです。
 つーか雅仁が出てこないけどそんなにライアーゲーム忙しいんか。
 才能にあふれる人間は、その分自分の意志をかたくなに持ち、容易に考えを動かさない、
という信西。まあ才能にあふれるというか、自分が正しいと信じてるアホほど耳を貸さんで
しょうなぁ。
 ほーれ現代でもいい例が前の総理ですわ。
 ともあれ志はあっても道が開けないのでは、と信西は出家したようです。

 また一方で平五郎が…並盛?頼盛という名になりました。
 ほとんど出てこなかったからすっかり忘れてた…。
 清盛は、武士として導く言うたかて、朝廷にこき使われるだけの番犬なのに、命かけて
戦えって、どないせーっちゅーねんとブツクサ文句言ってます。
 明子を亡くしてすっかり以前の清盛に戻ってしまいましたねぇ。
 家貞は忠盛に、後添えを迎えさせては、と言うけれど忠盛は、まだ清盛の心の軸が定まって
ないから、と言う。
 そんな二人の会話を宗子が見てんだけど、忠盛が手に持っていた、舞子にあげた鹿のツノの
飾りを見てどう思ったんですかね。つーかそれ清盛が髪の毛に差してませんでしたか?てっきり
彼が大事に持ってるものかと…。
 
 時子は清盛と明子の子に、源氏物語を呼んで聞かせていました。
 そうして琵琶を奏でてやるのだけれど、その音にビックリした清盛が飛び込んできて、
ヘタクソ、やめろとか言うのであります。しかも、息子二人も我慢して聞いてるだけだ!とか。
 お前…とび蹴りされても知らんぞ。
 時子はめっさ怒って琵琶をかき鳴らすかと思ったらそのまま帰りました。
 なんだよ「俺の歌を聞けぇぇぇ!!!!」とかやればいいのに。
 SATUGAIせよ!とか。←それは清盛の方だ。
 と、時子が帰宅すると父親の様子が変。
 なんと、大切な書物を時子のバカ弟が賭けに使っちゃって持ってかれたらしい。
 この弟がですね、世の中ナメ腐ったような口の利き方をしてマジムカツクわけですよ。
 つーか親って蛭子さんかよ!
 時忠、ダメだこれ!賭け事の才能ないからあきらめろ!
 しかもこの弟、なんと清盛のところにいって、時子を嫁にもらってよとか言い出します。
 うわぁ…こんな弟がいたら簀巻きにして外に放り出したい!
 さらに時忠、純粋に姉のためを思って言ってるのかと思ったら、明子が死んで悲しみを
紛らわすのに息子手なずけていてちょうどいいじゃん、みたいな。
 よーし誰かこいつを弓矢の的にするんだ!

 時子はそんな時忠に対して激しく怒り、清盛は明子だけの光る君である、と言います。
 この言葉はよかったなぁ。
 そんな時子に清盛は、あの時琵琶をやめろといったのは下手だからではない、自分の
耳に残る、明子の琵琶の音を消したくなかったからだと言います。
 気持ちはわかりますね。
 記憶って上書きされてしまったらどうにもならないですもんね。

 帰宅して時忠は、時子に「いやマジで姉ちゃん清盛にホレてると思わなかったし空気
読めなくてすんまそん」とか謝るのですが、なんか余計に腹立つわーこいつ…。
 でも時子も、もしあのまま息子たちの世話をするために通い続けていたら、本当に
時忠の言うとおり、付け込む形になっていたのかも、と考える。
 そうして時子がこなくなって息子ダダこねまくりなのですが、盛国は、清盛も時子が来ると
声の張りが良くなっていたのに残念です、と言う。
 というかもうどつき漫才やらかしそうな感じでしたけど。
 
 一方。
 璋子のとこに得子がきて、なんで何も言わずに出家したのですか、と言うけれど、もう
悟り開きまくってる感じの璋子は、自分の愚かさを考えたら俗世間に未練はないという。
 ただ一つだけ言うなら、人を愛しく思う気持ちを知らぬまま生きてきたのが心残りだと。
 そうして1145年のこと。
 璋子が病に倒れました。
 それを知った鳥羽法皇は庭に降りて水仙を探しまくります。
 こないだ璋子さんが一輪見つけてましたけどねぇ…。
 で、部下に水仙を見つけよ、と命じる。
 清盛としては、見捨てた奥さんのために水仙見つけろとか何言ってんですかぁコノヤローってな
感じなわけです。
 明子を失った悲しみがどうのこうのと、世界で一番かわいそうなのはこの俺!という中二病
全開で語ってたら、家盛が自分は平氏一門のために、付き合ってた女を捨てて親の持って来た
縁談で結婚したとか言い出します。だからなんだよって気がしなくもないですが、あの時の伏線が
今ここに!
 清盛は自分一人が不幸みたいな気持ちでいたことを大いに反省し、水仙を探し始めます。
 
 そんな彼のところに、ある男が登場!
 …え、誰!?(義朝だよ!!!!)
 驚いて駆け寄っていく清盛。
 10年ぶりとか言ってます。
 …そ、そんなに経ってんの!?数週間ぶりだと思ってたのに!(シッ)
 清盛は義朝が水仙を持っているのに気づいて驚きます。
 義朝は鳥羽法皇が水仙を探させていることを尾張で知って、奥州ならば気温が低いからまだ
遅咲きのがあるかも知れないと考え、部下に探させていたと言います。
 そうしてそれを持ち帰ってきた、と。
 奥州筆頭伊達政宗が…!(見つけてません。つーか生まれてません)

 そういうわけで鳥羽はドタドタと水仙を持って璋子の元へ。
 ここ、二人が初めて心を通わせあう、大変にいいシーンなのですが、空気読めてない部下どもが
「いけません法皇様」とかいって引きはがしやがりました。
 ま、確かにこの時代、奥さん出家したら男は会えなかったはずなんで、それが咎められたんだろう
と思うのですが。
 もう少し空気読めや。
 つーか扉にすがって璋子の名を呼び続ける鳥羽法皇の姿を見て気になったのですが、あの、首の後ろが
盛り上がった衣装って二人羽織り?誰か中に入ってんの?白河法皇?(ああいう衣装なの!)
 璋子は扉の外の鳥羽法皇に、「人を愛しく思う気持ちがやっとわかった、こんなに優しく清らかなもの
だったのですね」と言って息を引き取ります。
 史実ではどうだったか知りませんが、すれ違ったままよりはこういう終わり方がいいなぁ。
 
 得子も、璋子に地獄を味あわせたいと思っていたのに、今は安らかに極楽へ行かれることを
願う、みたいなこと言ってて、この人も芯からの悪人ではなかった、と思いました。
 
 そんなことがありましたが、義朝凱旋。
 為義が嬉しそうです。
 10年ぶりらしいですが、まるで数ヶ月前に別れたかのように年を取っておられませんな!
 義朝は、源氏の名を京にとどろかせる時がきた、と言います。
 鳥羽法皇にも水仙を持って来たことが認められていますが。
 さてこれからどうなりますことやら。
 褒められてホクホクで義朝が廊下を歩いていると、清盛が立っている。
 図に乗るなという清盛。
 まーたこの二人は顔を突き合わせると度付き合いが始まるわけですが。
 おい…御所を壊すな。
 外でやれ!
 御簾が壊れただろうが!
 帝を守るとか言ってるそばからその御所を壊すんじゃない!
 つーか義朝も悪態つきながら立ち去る前に御簾を直していけというに!
 言い合いをして機嫌の悪い清盛、カッコつけて壁にもたれかかろうとして、御簾だったんで
ずっこけた。
 お前もちゃんと周りを見ろよ!
 なんで宿命のライバルが顔突き合せるとコントになっちゃうんだよ!
 武田信玄に文句言おうとして川に入って流されていった上杉謙信か!
(謙信は強いけどアレだよね、バカだよね、みたいなことをのちに信玄は言っている)
 
 機嫌悪くするくらいなら言い合いしなければいいと思うんですが、義朝がプンスカしながら
帰宅して酒を飲んでいると、帰宅の話を聞きつけた由良姫がやってきます。
 またこの由良姫が、「大層心配していました。…父が!」とか言ってて可愛いんですが、
義朝は女の子が二人生まれたとか空気読まないことを言って、彼女はショックを受ける。
 義朝、今の世の中だったら「サイテー」とか言われる部類だと思うんですけど。「顔は良くても
空気読めないとかマジ最悪」とか。
 まあそれはさておき、義朝、「お前も生むか、俺の子を」とか軽く言っちゃいます。
 よーし、誰かそこのサルを義朝に投げつけろ!(やめたげて!)
 由良姫もプライドってもんがありますから怒るわけですけども、まあなんか2人うまくまとまり
ました。
 それでいいのかという気がしなくもない。

 一方清盛。
 高ぶるぅー!とか言ってます。
 え?戦国BASARAの幸村?
 時子が来てんだけど盛国が、自分が呼びましたとか言ってて、なぜかめっちゃ驚く清盛。
 しかも、清盛時子のとこにズカズカいって「もうそなたで良い!」とか言い出します。
 周りが後添えをもらえとうるさいからそなたで良い、あとは俺が惚れればいいだけだ、と。
 よーし月くん、デスノートに名前書いちゃいなさい!

 そんな失礼な話があるか!と怒る時子。
 もっともです。
 どこまでも光らない君!とか言って時子が走り去ろうとしたので、まあそうなりますわな、と
思ってみてたんですが。
 どっこいさすが清盛の妻となった女、一筋縄ではいきませんでした。
 なんと助走をつけて走ってきた!
 このまま清盛の顔面にとび蹴りが!
 決まるかとワクワクしてたんですが、抱き着いただけでした。チッ…。
 そういうわけで、晴れて二組の、どう見てもかかあ天下です、みたいな夫婦が誕生したので
ありました。
 ナレーションの頼朝も、面白い夫婦になりそうとか割とひどいこと言ってるな。
 しかも、義朝と清盛、そろいもそろってろくでもない求婚とか言われたし。
 お前が言うなお前が。
 
 そして時は過ぎて、義朝と由良姫の間に頼朝が生まれたのでありました。
 幼名が鬼武者らしい。
 おい、義朝のネーミングセンスどうなってんだよ!信長なみにひでぇぞ!
 奇しくも同じころ、清盛も子を授かっていました。
 …これもしかして平氏滅亡の原因となった…いやまあいいですが。

 さてさて、時はいよいよ動き始めるのであります。

 
 次回、「私の事は気にしないでいいです」



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