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平清盛

第26話(12/07/01)

 今回は丸ごと信西が持って行きましたね。かっこよかったっス。

 1159年、12月のことでした。
 なんかゴチャゴチャしゃべってるのがいるなと思ったら、後白河が、前に信西が渡した
傾国の物語を読んでいて、「今反乱起こされたとこだよアッハッハ」的な。
 思い切り今の状況なんですけど!!!
 なんでこれだけ重なってて自分のことを言われたと気づかないんだこの人!
 頭が重傷にもほどがある!

 そこに信頼がやってきて、軍が来てるから車にのって避難をというわけですが、
実はこれは、上皇や天皇らを幽閉し、義は自分達にあり、と大義名分を作るための
計画でした。
 幕末の時にも、長州藩が天皇を自分のとこに取り込んで、幕府討伐の理由を作ろうと
していましたね。
 いつの世も「天皇がついた方が正しい!」という考え方は変わらんようです。

 で、後白河のところに、統子さんもきまして。
 事情を聞いて驚くわけです。
 つかしばしここにいて下さいって源氏の人間いったけど、トイレどうすんのよ。あと食べ物。
 統子が連れてきた猫のエサも用意してもらわないと困るよ、キミ!
 退屈はどうやってつぶすのよ。(黙れ)

 その頃義朝は、上皇らは安全なところに移動させたと、信西を探し出すべく、女子供も
皆殺しにしていました。変装して逃げるかもしれないからだって。
 これはまさに天をも恐れぬ行為じゃないかと思いますけどねえ…。
 
 危機を知った信西の妻朝子が清盛の館にやってきて、話を聞いた時子は驚いて
早馬を出すことにします。
 メールした方が早いんじゃないの?(ねぇよ)
 まあ義朝も、清盛がいない時をわざと狙ったのでしょうから、早馬で知らせを聞いた
ところで、的な考えがあるでしょうなぁ。
 知らせを聞いた清盛は非常に驚きます。
 首謀者が信頼と義朝だったからなんですね。
 …と思ったら、清盛が聞いて驚いたのは、信西の館が焼かれた、と聞いたとこだった。
 驚くポイントが微妙にズレてる!

 えーと…これは重盛?かな、彼は、信西が襲われるのもおかしくない、と言います。
 確かに、あれだけ敵を作りまくっていれば、いつかはその堪忍袋の緒が切れる。
 清盛は信西の理想をわかっていたからこそ付き従っていたけれど、周り皆そんな風に
敏い人間ばかりじゃなかった、ということですね。
 つーか問答はいいから早く帰れよ。一分一秒惜しいわ。
 
 清盛は、あれほどいったのにまだ信西の作る未来の大切さが分かっていなかったのか、と
義朝のことを嘆きます。
 信西は武士の悲願をかなえるのにかかせぬ人だ、と。
 すぐに引き返すという清盛ですが、皆は戦の支度なんかしてないと言います。
 清盛、信西を殺させてはならぬ!という。
 いやだからそれはわかってんだよ。
 丸腰で突っ込むのはやばいって皆言ってんだよ話聞けや中二病。
 そこにいきなり「承知」と家貞が言い出す。
 彼は、こんなこともあろうかと戦支度をしてきていたのでありました。
 代々仕えてきた自分として当然の務め、というのはかっこよかったなぁ。
 …しかしこれまた持って引き返すの大変だな、よく考えたら。

 その頃義朝には、頼政とかいう人が声をかけていて、今回のことは大変すばらしい戦い
だった、しかし浅慮だったのではないかと思う、ともいう。
 どうして挙兵したのかと。
 義朝は、武士の地位を高めるのは、力であるということを示すためだと言います。
 この人はあれだな、力こそすべて、という人ですね。
 強い力で人を押さえつければ一時的には人は従うけれども、その力がひとたび弱まれば、
たちまちそれははねのけられて反撃を食らう、ってのが理解できないんですかね。
 清盛は今知らせを聞いてあわてて引き返してくるだろうが、絶対信西を救わせないよ、
という義朝。
 坊主が作る世は、武士の力にはひとたまりもないと思い知らせるのだ、と。
 あんたそんなこと言ってるけど先週榎本に負けてたやん。(by鍵のかかった部屋)
 大言壮語してっからいつも負けるんだよ。

 信西は山の中に逃げていて、ここに穴を掘って自分を入れろと言い出しました。
 …縦の穴より横の穴の方がよくないですか?雨降ったら生き埋めだぞ。
 信西を置いては逃げられない、という部下に、すぐ清盛が戻ってくる、自分は大丈夫だと
言う信西。
 そうして皆は結構深い穴を掘ってました。…あれ、これ本気で深すぎね?
 ずっとついてたお付きの人が、無事を祈らせて欲しいといって髪の毛を切って渡して
いて、正直こんなもんもらってもと思ったのですが(コラ)、こうして信西は穴の中に隠れる
ことになりました。

 さて朝廷の方では、邪魔者がいなくなった信頼がやりたい放題です。
 近衛大将だっけ、地位についているので好き放題。
 しかも義朝に対して、播磨守にするとか言い出しました。
 いやそこ清盛の国やん。
 得子と忠通はこの様子を見て腹立たしく思っているのだけれど、帝を幽閉されているので
手が出せず。
 清盛の帰りを待つしかない、といったところですかね。
 あと、なんか義朝の弟?とかいう糞生意気な奴が来て、軍勢を下さい、戻ってくる清盛を
蹴散らしてくれるわ、とか言ってました。
 油断してて自分らの方が蹴散らされればいいのに!
 悪権太っていうあだ名らしいけど、どうせ来週には忘れてるからいいわ!

 京で清盛の帰りを待っている平氏一門は、どっちについた方がいい、信頼に従った方が
いいのでは、とアホなこと言ってますが、えー…誰これ。
 頼盛?かな、信西って命かけて救う価値なくね?とか言い出しました。
 しかし時忠が、いやいや信西ってああ見えていい政してるよ、と言う。
 あれぇ!?イヤミ全開で腹立つキャラがなんか突然、物分りいいキャラに設定変わってるよ!?
 それに対して、平氏の武士じゃないんだからお前黙ってろよとか失礼なこと言う頼盛。
 ここで時子が、信頼についた方がいいとか言ってる連中を一喝。
 清盛は、信西の国づくりにかけると言っていた、彼はこれから目指す世に欠かせぬ人である、と。
 必ずもどってきて信西を救ってくれるでしょう、と言うのであります。

 その清盛一行ですが、京の手前で足止め食らってました。
 悪権太が待ち伏せているという話が耳に入ったためです。
 よーし、ジェット機をチャーターしろぉ!(ないと言うに!)
 清盛はこの辺一帯の武士を集めよと命じ、斥候をやります。

 その頃信西は、穴の中でお経を唱えてました。
 いやあの、静かにしてなくていいんですか?そのままだと100%追手に見つかると
思うんですけど。
 彼は、あのお付きの人がまだ残っていたのをちゃーんと見抜いていて、法名を授けよう、
という。
 名は西光と。
 信西さん。
 現代ではそういうのを、「死亡フラグ」と言います。
 信西は西光に、自分が見つかっても声をあげるな、助けるな、今まで私のそばにいて
見てきてくれたように、すべて見届けて生き延びよ、と言います。
 なんかもうこの時信西は自分の死を悟っていたような気がしなくもないですねぇ。
 
 信西は、自分は道を誤ったのか、と自問自答します。
 ただ、私はこの人は(このドラマの中では)道を誤ったとは思わない。
 この人を理解できる人が少なかった、新しい時代を求めるのに、その考えを分かち合える
人がいなくて、自分の立場しか考えない愚鈍の輩ばかりだったのが、信西の不幸と言えるでしょう。
 
 清盛が斥候の帰りを待ちわびていると、重盛が、信西を救っても平氏に利益があるとは思えないと
言い出します。
 彼は、平氏も源氏も好きなように操って、思うような政をしてきただけで、信西がいる限り、
武士が頂に登れることはないんじゃないですか、と。
 信西が殺されたのちに、信頼を討って源氏を滅ぼせばいい、と言う重盛。
 バカだなぁお前。
 いくら優秀な設計図をかける人がいても、それを建てられる人がいなければどんな建物も
作れないのと同じように、どれだけ信西が優秀な政をする人であっても、それを現実にしていく
清盛がいなければ新しい世は作れないんだよ。

 清盛はそれには答えず、信西と初めて会ったのは、こんな月の夜だった、と言い出します。
 穴におっこってたやつか。
 …それ多分、信西には黒歴史じゃないのか。
 
 道に迷った時にはいつでも信西が現れた、という清盛。
 ストーカーじゃねーか!(黙れ)
 今までを振り返り、彼は自分を導いてくれた、という清盛ですが。
 気づいて清盛さん。
 死亡フラグバンバン立ててる!
 つーかそれもう信西の走馬灯やないか!

 穴の中で信西は、清盛に助けを求めていました。
 つか出会った時と同じようなパターンだな。
 一方で清盛のとこには、伊藤の演者の者が現れて、兵を300騎つれてきたという。
 そうして清盛は出立したのでありました。
 ところがこの時悪権太はなんと、京にいた。
 義朝が出陣を許していなかったからです。
 おい誰だ、悪権太が待ち伏せしてるとか言った奴。
 いらん足止め食ったやないか!!!!

 義朝は、清盛は京へ入れるつもりだ、帰りを待っているんだと言う。
 だったら迎えに行けば?(ムチャ言うな)

 清盛はひたすら山道を、馬を走らせていました。
 ドラマなら危機一髪で間に合うところだが、しかし史実を曲げるわけにはいかない!
 そういえば「新撰組!」でも、山南さんを切腹させないで、という嘆願書がものすごい
届いたらしいです。ただ一応史実に従ったドラマだからどうすることもできず、切腹に
いたったわけですが、後日その回は異例の再放送があったとか。
 新撰組!は人気なかった、つまらなかったという人が多いけれど、実は大河ドラマ
初のスピンオフドラマが作られていたりと、結構人気はあったんですよ。
 閑話休題。
 ええと、清盛さんはどこにいったっけ…。

 なんかもう追い詰められた者の精神というか極限状態になっていた信西は、清盛が
助けに来てくれた幻を見ています。
 つか声出してたからあっさり見つかったんじゃないのかこいつ…。
 夢から覚めてみれば、信西の前に立ちはだかるのは源氏の追手。
 信西は、己が誰か見つけた、信西である、と叫んで自決しました。
 死の間際に悟ったんですなぁ。
 西光が黙って見てるのが、非常につらかっただろうなぁと思いました。

 清盛が京に戻ってくると。
 町人が一心に祈りをささげている。
 そこには、つるされた信西の首がありました。
 つか坊主にこんなことしていいのか。
 この時代結構信心深い時代じゃないんか。
 

 すべて終わりだ、もう取り返しはつかない、これがお前の出した答えならば受けて
立とう。
 平氏は源氏を滅ぼす。
 清盛は力強くそう誓いました。

 義朝の方は、今頃清盛怒ってるだろうな、その怒りこそが力、力こそが武士の真と
アホなこと言ってました。
 こいつは自分が選択肢を間違えたことに気づいてないんだろうなぁ。
 源氏が平氏を滅ぼす。
 義朝もそう誓います。

 次回、激突の時。


 次回、「幸せになる権利、それは皆に平等にある。いや なくてはならない。
     それは他の人間を攻撃したり、陥れたり、ましてや殺す事で得るものではない。
     互いの幸せの邪魔をすることなく、互いの権利を尊重し、個々の幸せを求めていくのが
    人間同士のあるべき姿」
 


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