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平清盛 |
第37話(12/09/23)
壊れかけの重盛〜。(やめなさい)
今回OP前のダイジェストで信西が出てきて久しぶりでちょっと嬉しかった。
ひさしぶりぶりブリはまち!(やめろというに)
さて伊豆では、藤九郎が、何とか頼朝を元気づけようと、時政の屋敷に連れてきたのは
良かったのですが、運悪く友人らがやってきて大騒ぎして、清盛の話をするもんだから
頼朝、ギギギ…って感じですよ。
清盛の方は、宋の貿易相手、周新という人と会っているのですが、忠盛がまだ交易を
していた頃に一度清盛にあった人らしい。
清盛様とは清盛様のことでございましたかー!とか変な感心の仕方をするな!
どうでもいいけど多謝(ドーシェ)って言葉この時代からあったのかな。まあいいですけど。
さて清盛は、今後はここ福原で取引をすること、ついては宋のお偉いさんに取り次いで欲しいこと
などを伝えますが、周新は、自分のような身分では無理だと言う。
間に何人かかませば何とかなると思うのですが、無理だと恐れ入っている周新に、わかった
残念だが別の取引相手を探すとしよう、という清盛。
彼お得意のハッタリですね。
忍者ハッタリくん、参上!←ハットリくん。
儲け先を失ってはかなわぬと、周新は願いを聞き入れることにしたんですが、まず贈り物が
あった方が良いということで、金がいいという周新。
なんか中国の方がザーックザーックザクザクザクザクザクザクザクザク(おい、止めろ)取れそうな
気がするんだけど。
金は清盛の領地では出るところはなく、奥州の方ならある、と考えた清盛。
奥州は「奥州藤原家」というところが治めており、京から遠いため、結構好き勝手にやって
いるようです。
それを言った清盛に、人のことは言えないと突っ込む盛国。
どうしたんだ盛国、ツッコミが結構辛辣だぞ最近!
ともあれこの奥州藤原家を何とかする必要があると感じた清盛は、重盛に頼んで朝廷で、奥州藤原家
棟梁藤原秀衡を鎮守府将軍という、朝廷の役職につけてはと提案させる。
つまりそうしたら、貢物一杯もらえるよと言って、公卿らを抱き込んだわけですよ。
基房らは、何企んでるんだかって感じですが、重盛の弟らも要職についてますから、フォロー
しまくって、その提案が実現することになります。
というわけで藤原秀衡登場…アイライン引きすぎじゃないですかね!!!!!
ちなみにこの藤原秀衡の子孫が、伊達政宗と仲悪くて有名だった、蒲生氏郷です。藤原秀衡の
祖先にはムカデ退治で有名な俵藤太がいます。その縁か知りませんが、後退をしないムカデを
モチーフにした伊達成実のいる伊達家の監視役に蒲生氏郷がなったのは不思議なめぐり合わせ
だなと思いますが、この蒲生氏郷は「武功立てなかったら死にます」系の結構熱血君だったので
信長にも「戦ですぐ前に出すぎ」と注意されていたらしい。戦国BASARAで幸村いなかったら彼の
ポジションだったかもしれん。
話がそれました。
で、藤原秀衡ですが、ミイラが現存してるらしいですよ。中尊寺金色堂だったっけ?
ともあれ奥州から貢物がいろいろ届きまして、清盛はさっそく宋に送れと命じる。
兎丸らはいよいよ長年の夢が叶おうとしているわけですから大張り切り。
嬉しいでしょうなぁ。
あとは、宋の使者が来たとしてどう招くか、やはり後白河くらいに来てもらわないと釣り合わない
というわけですが、彼を連れてくるのはたやすくはない。
そこに時忠が簡単なことっすよー!とやってくるわけです。
彼は一計を案じます。
後白河のところにやってきた時忠は、首から羽飾りをぶら下げていました。
その色が珍しかったため、興味を示す後白河。
西光が、こないだの強訴の対応納得してないよとか言っても聞いちゃいません。
時忠は、全身に赤い羽根をまとったガキ共(言葉気をつけよう!)も連れてきていて、宋の国には
このように赤い色の鳥がいる、と言ってみせるわけです。
それで、隠居した身なんだし、福原に来て宋の人間に話を聞いてみたらどうか、というわけですね。
さすが時忠、ひねくれ者の心理を読ませたらピカイチだな!
成親らは、帝が京を離れて外国の者と会うなんて聞いたことがない(帝は神なのだから、いかなる
者も会いたければ会いに来るのが筋という考え方)と言うのですが、前例がないなら自分がなる
と言う後白河。本当にこいつ、自分が一番てのが好きな奴だなぁ。
その話を聞いた公卿らはめっちゃ怒っているわけですよ。
叩きつぶしてやると基房は考えますが…。
えー重盛の子、維盛と資盛が出てきました。盛盛はおらんのか。(いねーよ)
弓矢の稽古なんかしたくないと言ってますが重盛は、武士らしくきちんとしなければならないと
叱る。
まあそれは当たり前のことですね。
その夜重盛は、歴史を学ぼうと本を熱心に読んでいるのですが、経子も付き合ってました。
君らの時代はいいよなぁ…さかのぼるっつってもせいぜい1000年だし。
こっちゃ倍だぞ歴史。
覚えること多すぎやっちゅーねん。
ある時重盛は、廊下ですれ違った人間が、赤い羽根の首飾りをつけているのに気づきます。
あれは時忠が、自分の部下につけさせている目印のようなものらしいです。
さて。
ある日事件は起きました。
重盛の下の息子、資盛が輿に乗って鷹狩かな、帰宅途中に、基房の輿とすれ違う。
おいなんかジャイアンリサイタル聞こえてんぞ!(基房の鼻歌です!!!!)
ここで、資盛の方が身分は下なのだからどくべきところを、彼は調子こいてそのまますすめよと
いう。
怒った基房(というか、因縁つけるチャンスを狙ってたっぽいですが)によって資盛の輿は襲われ
彼も外に引きずり出されました。
ここの時点までは身分が下なのに、親の権威に調子こいて譲らなかった資盛の方が私も
悪いと思うんですが。
摂関家では話を聞いた兼実が泡を食って基房になんということをしたのだ、と言ってきますが、
基房は、筋を通す重盛のことだからきっと何も言えまい、と読んでいるんですね。
いや重盛は何も言わないだろうが、清盛が黙っていないだろうことを読めてない時点で
どんだけ頭悪いんだ、としか…。
てかこれが今の中国、韓国に対する日本(重盛)の姿勢でもあります。何もしないからってナメられ
まくってます。今の日本にとっての清盛的な存在はいないものか…。
平家一門は大きな衝撃を受けます。
一応今それなりの役職についている、重盛の子がこんなことになっているのだから、黙って
いる道理はないというわけです。
時子らも、きちんと朝廷に訴え出て欲しいと言いますが重盛は、資盛がどくべきだったのを
どかなかったのだから、今回の非は資盛にある、と言って取り合わない。
清盛だったらそうやって一応叱った上で、影で仕返ししただろうなぁ。
皆はもう、何してんだこいつって感じですよ。
さらにそこから摂関家の使いがきて、無礼なことをした、輿持ってた連中を首にしたと
知らせてくるのですが、重盛はそれには及ばずと言う。
本当に基房の思った通りじゃねーかよ。
重盛は、我らは5人の公卿を出した一門である、有職故実(今でいう判例)にのっとり動くべき
である、と言います。
この人は裏で動くってことが出来なさそうですねぇ。
というわけで報告を受けた清盛は、重盛らしい判断だ、と言うけれど、時忠は、やつは正しいが
正しすぎて間違ってると言う。ええい禅問答のようなこと言いやがって。
ただ今は清盛は動いてる場合じゃなかったんですね。
いよいよ後白河を迎えて宋の人間と会うという大事な予定があったからです。
そういうわけで後白河、宋の使者と面会。
クジャクの羽で出来た扇子をもらって大層喜びます。
これでもうお墨付きをもらったも同然なわけですな。
まあ朝廷の中では大騒ぎでしたが。
これはテンマの仕業!とか言ってる。
え、ペガサス?(天馬じゃなくて天魔ですがな)
基房はしれっとして、何度でも平家の輿を襲ってやれば良い、と言う。
いやそれ清盛に対してはノーダメージですし!
平家の土台を叩き壊してやる!という基房。
現時点で輿しか叩き壊せてませんけど。
おい、大丈夫かお前。突っ込みどころ多すぎて追いつかんぞ。
京ではいろいろ騒ぎになっているようですなぁ、と盛国は伝えてきますが、清盛はどこ吹く風。
これから本腰を入れて理想の国づくりをすると言う。
そして時忠に、そのためには京に憂いを残したくない、自分がいそしめるように、お前はお前の
勤めを果たせというわけです。
時忠はこういうことには敏いから、清盛が何を言わんとしているか分かったでしょうね。
平家一門では、ずっと黙っているつもりか、と波風が立っていました。
重盛は正しい対応をしたというつもりでしょうが、内部の火種を何とかできてない時点で
うまく処理できてないと思いますね。
というか彼が不幸だったのは、清盛のように、信用して相談できる参謀とか裏方がいなかった
ことだと思う。
重盛の立場が一門の中でどんどん悪くなっていく中で。
その事件は起きました。
基房が上機嫌で輿で移動しておりますと、赤い羽根飾りを首からぶら下げた連中がやって
きて、彼の輿をめっためたにするんですな。
それはもう愉快愉快ってな感じで。
部下たちが髷を切り落とされていて、すごい報復っぷりでした。
髷を切り落とされるという行為は、今でいえば人前で裸にひん剥かれたも同じな辱めと思って
おけば間違いないかと。
烏帽子の中に髪をきれいに整えて入れているのが普通で、烏帽子が取れて髷を人前にさらす
状態になることはすごい恥なことだと考えられていました。確かこの時代の絵とかで、烏帽子取れた
人があわてて髪の毛を隠しながら逃げようとしてるのがあった気がする。
何も知らない重盛が朝廷にやってくると、皆すごいヒソヒソヒソヒソ…と話をしていて、会議の
場所に入っていくと公卿が恐れおののくの、超笑いました。
基房にいたってはめっちゃ謝ってるし。
謝るくらいなら最初からすんなというのに。
しかしワケがわからず呆然としている重盛に兼実は、彼がやったのではないことに気づく。
まあ時忠が動いたわけですからなぁ。
重盛は現場にいって、赤い羽根飾りが引っ掛かってるのを見つけ、誰の仕業か、そしてその
人物に命じたのは誰か、も理解したはずです。
一門の館に重盛が戻ってくると皆がすごい晴れ晴れとした顔で出迎えるわけですよ。
何もしないふりをしておいて時間を置いて仕返しとはすごいです、みたいな。
資盛も尊敬のまなざしで見ていて、父親の威厳取り戻したのはいいけども。
重盛としては納得いかないんでしょうね、真面目すぎて。
でもきれいごとだけじゃ生きていけないっていうのは、清盛のそばにいて何もわからなかった
のでしょうか?
その夜重盛めっちゃ荒れていて、清盛のようにはなれないとか言ってます。
だから優秀な参謀とかおけばよかったのになあ。
盛国や時忠みたく、ツーカーで動くような。
もっとも、時忠はちと思いあがりすぎですけどね。
そうして街中では、平家の悪口を言う人間を取り締まる、赤い羽根共同募金団体が歩き回って
いました。(マジで苦情来るからやめて!)
要するに目立つ赤い羽根を身にまとって警備してるわけですよ。
そこまでせんでもなぁと思うんだけど。
悪口くらいは好きに言わせておけよ。
謀反の計画立ててる連中はこっそり隠れて取り締まればいいんじゃないかと。
このあたり時忠は権力を誇示したいだけなんじゃないかなと思いますね。
自分がすごいわけでもないのに勘違いしちゃってるなぁと。
清盛この辺はちょっと任せ過ぎですよ。
一方時政の屋敷でもまたまたあれやこれや話が飛び交ってたんですが、平治の乱で
義朝の戦いっぷりがダメだったと批判になったことから頼朝は、源氏は滅びぬ、わが身が
滅びても源氏の魂は決して滅びぬ、と言うのです。
あ、これブチ切れたことで復活しましたかね、頼朝。
次回、「もはや僕(キラ)は正義、世界の人間の希望」