多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→平清盛


平清盛

第4話(12/01/29)

 今回は動きがあって面白かったです。
 つかこれ、この時点まで忠盛伝ですやん!清盛毎回最後に父の凄さを実感してるけど
次の週になったらコロッと忘れてますやん!

 えー、北面の武士らで流鏑馬が行われてます。
 清盛はというと、多くの視聴者の期待を裏切らない出来でした。
 つか流鏑馬なんかうまくたって、実際の戦で強くなけりゃ意味ないだろとかいう無粋な
突っ込みはしたらいかんのですかそうですか。
 佐藤という、西洋骨董洋菓子店でパティシエしてそうな人は流鏑馬めっちゃうまかったです。
(素直に藤木直人さんって言おうよ!)
 下手で笑われて悔しいらしい清盛ですが、だったら練習しなさいよ。
 練習なくして上達はありえん。
 と、警護の用事が入って北面の武士らは出る準備をするのですが、それが顔におしろいを
塗ることだったのでまたまた仰天する清盛。
 要するに身綺麗にしとかんとってことなんですかね。

 女御らが集まって和歌読んでますが、堀河さんの和歌を褒めてます。
 で、身内らで感想言い合ってればいいものを、北面の武士に感想振りやがった!
 ま、武士といえども教養とか必要ってことですか…。
 清盛がめっちゃシモの話をして盛大に引かれてました。
 頼みますよ清盛さん…4話目にもなるのにあんた、未だまともな発言してないよ…。

 ここで、佐藤が感想を聞かれて、「ここの句はこうした方がいい」と言って女御らを大いに
感心させます。
 文武両道に秀でた方なんでしょうね。
 もちろんそのための努力はもっそいしてるとは思うんだけども。
 気に入らないらしい清盛は佐藤に食ってかかってますが、あんたそれはさすがに言いがかりと
いうものだよ…。
 佐藤は、覚えがめでたくなれば取り立ててもらえるというようなことをしれっと答えるけど、
出世などに興味がない清盛にとってはどうでもいい話だったらしい。

 次、鳥羽と璋子のシーンが出てくるんだけど猫がかわいかった。
 おい、お前らの会話はどうでもいいから猫を映せ!(待て)
 鳥羽上皇がいきなり璋子に、詫びてもらえぬかとか言い出します。
 え?冷蔵庫のプリン黙って食った事?
 大事にしてた漫画ブックオフに売った事?(鬼かお前は)
 つまり、自分の子ではない崇徳天皇を産み、それを自分の子として帝の位につかせたことを
詫びてくれ、ということらしいです。
 璋子、思い切り棒読みで「私が悪うございましたー」とか。
 なんだその悪い事して咎められて逆切れで謝るみたいなノリは。
 鳥羽、ドタドタと出ていってしまいます。
 謝れというから謝ったのに、実際謝ったらこの仕打ちだよ!(おい…)

 堀河がやってきて、何故認めたと璋子を咎める。
 嘘でもここは否定しておくべきだったのに、と。
 璋子はシレッとして、妃の務めだからここにいるんよ、みたいなことを言います。
 ダメだこいつ…早く何とかしないと…。
 つーかそういうことを言っちゃうから、のちのち諍いが起きるんですけどね。
 鳥羽もこの頃まだ白河院の呪縛から逃れられず苦しんでいました。
 そこに忠盛から、観音堂が完成したという知らせが入ります。
 心の平穏を求めて、ずらっと仏像を並べた御堂を作らせたらしい。
 なんですかこのHTK48(ホトケ48)みたいなのは…。
 会いたかったー会いたかったー会いたかったーYes!きーみーにー(黙れ)
 
 清盛の方は家盛と矢の練習中。
 止まっている的ならいけそうですね。
 家盛は、清盛が北面の武士になったことを大層喜んでいて、ゆくゆくは俺もその地位
ゲットだぜ!みたいな感じらしいです。
 で、父のような素晴らしい武士になりましょう、とか言ってるのですが。
 清盛は、朝廷に取り立てられることがそんなに立派なのかねぇーと言った感じ。
 結局北面の武士も、心からやりたくてやってるものではないから、そういう態度に
なるのでしょうが…。
 そこに臣下があわてた様子でやってきます。
 なんと忠盛が取り立てられて殿上人になることが決まったのです。
 この当時の武士の地位は低いものだったから、そりゃもうすごい騒ぎですよ。
 一族の繁栄が約束されたようなものです。
 皆が喜んでいる中、清盛も来たんですが。
 ものすごい不満げな顔で、一応祝辞を言うここの演技はなんか面白かった。すごい
良かったと思う。
 不満はあるけど言わないで、通り一辺倒のお祝いを一応言いますよ、的な感じがありあり
出ていて面白い。いい意味で馬鹿丸出しのセリフで凄い良かった。

 藤原家成が忠盛のためにお祝いの席を設けてくれるらしいのですが、それが清盛も
呼ばれていると言われて「エー」みたいな感じの清盛。
 そこへ忠盛の弟がドスドスやってきて、「兄上良かった〜」とすごい嬉しそうに言うんだけど、
嬉しさのあまり清盛を突き飛ばして駆け寄るの超笑いました。
 清盛、一応次の平氏頭領候補なんですけど!
 これは面白い。
 そういうわけで皆が飲めや歌えやの騒ぎの中しらーっとしている清盛。
 そこに鱸丸が来て、前回捕まったまま放置になっていた、清盛の仲間らが無事解放された
ことを伝えるとともに、忠盛の出世をきいて大層喜びます。
 
 一方荒れまくっている源為義。
 なんで平家ばっかりが!って感じだけどお前のせいじゃねーか。
 義朝も走りこんできて為義に弓を向けつつ「おめーのせいだよダメ親父が」とか言います。
 しっかしここから力関係逆転すんだから、人間何があるかわからんもんですなぁ…。

 さて朝廷の方では、藤原忠実が鳥羽上皇に対して、忠盛を殿上人に取り立てたことをチクチク
言ってました。
 お前だって鳥羽に復活させてもらったくせにさー。
 おとなしく動物病院の院長してなさいよ!(そのドラマはかなり前に終わりましたとも!)
 
 家成に呼ばれて忠盛がやってまいりまして、家成は嬉しそうにこれを迎えます。
 先週の源氏への態度から、なんかいろいろ煽ってんじゃないのとか疑って申し訳ない。
煽ってたのは忠実の方でしたわ。
 ただ、家成が招いたものの、貴族どもは「なぜいやしい身分の武士なんぞがここに」と
いう思いがあるから、忠盛が頭を下げてもよそよそしい。
 清盛も忠盛と来てて、彼は上に上がることは許されませんから、下の方に控えているの
ですが、そこに佐藤も来てました。
 んで忠実がやってきまして、何も知らない清盛は佐藤から、藤原家は帝をしのぐほどの
力を持ち、政をしていた家柄である、と説明を受けます。わぁ、わかりやすいね!
 忠盛の方は忠実に挨拶をしてます。あぐらかいて頭下げるの大変そうだなぁ。いや、この
時代のフォーマルややり方なんですけどね。
 新参者なのでよろしくご指導ください、という忠盛。
 この大河ドラマに番宣を仕込んでくるとは…なかなかやりおる、忠盛!
(中井貴一さんは映画「新参者」に被害者役で出演…って番宣じゃないから別に!)

 忠実の息子の忠通は、うさんくせぇーとイヤミをチクチク言いますが、家成が、鳥羽も
帝も認めたんだから黙れよとそれとなくフォロー。
 ナイスフォロー!
 忠通も土方のクセに生意気な…。フォロ方さんはどうしたよ!
(忠通やってる山本さんは「新撰組!」で土方を好演…て、だから説明しないとわからない
ネタはやめよう!)
 忠実も息子をとりなすと見せかけてチクチクやってるので始末に負えません。
 でも忠盛もこういう場所であったことは承知の上でしょうから、こういったイヤミとか
嫌がらせにどう返してくれるのか楽しみではありますね。
 ここで忠実は忠盛に、ひとつ舞で舞ってみせてよと話をフリます。
 どうでもいいけどこのあたり、似たような名前の奴が出てくるから面倒くさいな。

 忠盛、舞を舞うのですが、それを見ていた佐藤が大したものだとほめる。
 彼がほめるくらいなのだから相当なものなのでしょうね。
 で、忠実がなんか合図をすると、音楽がずれ始める。
 わざとリズムをあわないようにするんですね。
 しかも貴族どもが水だの酒だのひっかけるわけですよ。
 つまんねー嫌がらせだなぁおい。
 忠盛動じなかったけど、水で足がすべってコケた。
 ここはもうちょっとあれだ、史実のエピソードを取り入れて欲しかったけど、そうしなかったのは
後のエピソード(為義との)のためなんだろうなぁ。
 当然清盛も怒って出て行こうとしますが、空気読んだ佐藤が「ここはいろいろな思惑が飛び交う
場所、忠盛殿も思惑があるはず」と止めました。
 清盛…あんた本当、周囲に恵まれてるわ…。ここであんたが乗り出していったらそれこそ、
忠盛のメンツ丸つぶれだよ。
 皆が冷やかしを止めないので家成が一喝。さすが仏様(勇者ヨシヒコと魔王の城)だぜ!
 忠盛はお目汚しで失礼いたしました、精進します、とうまいことしめました。
 つーかこの騒ぎが鳥羽の耳に入ったら粛清されるの貴族の方じゃね?

 ちなみにちょっとうろ覚えなんで怪しいんですけど、史実では、忠盛が取り立てられた際に
よく思わない貴族らが同じような嫌がらせをしたらしいです。
 忠盛は斜視が入ってた人だったので、それをからかったりもしたらしい。
 けれども、野次にもたじろぐことなく、優雅な舞を舞う忠盛を見て、からかっていた人たちは
「忠盛超スゲぇ」とファンになったとか。
 そういう話があったそうです。

 なんか思ったようにいかなくてつまんなかったらしい忠実は、今度は為義を呼びました。
 なんで平氏と源氏こんなに差が付いちゃったんだろうねーとか、今夜のパーチーに忠盛も
来るよ、みたいなことを言います。
 でもって、忠盛が通る場所、一人で通るようにしとくから後はわかるよね、みたいな。
 要するに「闇討ちしろよ」ってことですな。
 …後々のことを考えると忠実を闇討ちした方が歴史のためにもいいような気がする!
 為義はもうかなりやる気らしいですが、世話役の人はハラハラしています。

 忠盛の方はそんなこともしらんと、パーチーにお出かけの準備中。
 清盛がドスドスとやってきて、自分がいつも持ち歩いている剣を持って行って下さいと
渡そうとするけれども、忠盛は、会場は帯刀禁止だし、と受け取らない。
 飾り刀で行く、と言います。
 清盛は、武士としての気高い精神を失ってしまったのですか、あんな辱めを受けていつもの
父なら耐えられるわけがない、と言う。
 まーた突っ走ってるよこいつ…。
 いつもいつも、父の行動には確たる目的があったのをいい加減学習して下さいよ…。
 清盛は、そうしてヘラヘラ笑っていればいい、父は筋金入りの朝廷の犬やーとか言って
去って行きました。
 君はいつもいつも、一言言うためだけに律儀に帰ってくるね…。

 そういうわけで河原で清盛がウダウダしていると、義朝がやってまいりました。
 言い合いでケンカになる二人。
 またかお前らは。原作のLと月かよ。
 つーか衣装的にも白と黒だし…。
 ともあれ、お前んとこの環境がいい、いやお前の方がとか言ってて、父親を取り換えるか
とかアホなことを言ってると、そこに為義の世話役の人がやってきます。
 為義は死ぬ覚悟かも知れない、と。
 あわてて内裏に駆けつける清盛と義朝。
 清盛はともかく、義朝は馬を連れていたはずなのにどうして走りですか…いいですけど…。

 その頃忠盛は、忠実の思惑によって一人、違う通路を歩いていたのですが、そこに為義が
刀をもってやってきました。
 自分を切ったところで源氏が力を取り戻せるわけではない、と忠盛は冷静に言うけれども、
為義は何かあったら忠実が守ってくれるとか言っちゃってます。
 忠実にしてみたら忠盛が目障りだからうまいこと始末させようとしてるだけで、源氏を
取り立ててくれるとまでは約束してないような…つーかそういうのを平気で反故にしそうな
男じゃないですか。
 忠盛も、人をあてにしていても、いつまで庇護が続くがわからんぞ、と説きますが、為義は
義朝にしてやれることはこれくらいだとか言ってます。
 望んでないことを勝手に、自分の為とか言われた義朝の身にもなれよ。
 切りかかろうとした為義に、「分からぬ人だ」とか言いながら刀を抜く忠盛。
 飾り刀じゃなかったー!
 影から見ていて驚く清盛、義朝が面白い。
 忠盛は為義に、「忠盛が抜刀したから闇討ちしそこなった、と忠実に伝えるがいい」と
言います。
 お前はどうするのだ、タダじゃすまないぞ、というけれども忠盛は、もしここでお互いが切りあいに
なれば、源氏も平氏も終わる、という。
 かっこいいですなぁ。
 どちらが強いか、決着は先にとっては置けぬかという忠盛。
 武士が朝廷に対して十分な力をつけてからでも良いのではないか、と。
 つまり、朝廷につぶされないだけの力をつけてから思う存分勝負しようってことですね。

 何を考えているという為義に、自分は朝廷の犬のままでは終わりたくない、という忠盛。
 彼にはもっと大きな野望があったということですね。
 それを為義や清盛が読めていなかっただけで。

 そういうわけで宴は無事に開かれました。
 忠実も、忠盛がそこにいるのを見て太い男よとか言ってます。
 まだこの段階で認めたかどうかはわからんけど、一筋縄ではいかない男、くらいには
思ったんじゃないでしょうか。
 忠盛を打ちそこなった為義が出てきたところに義朝がやってくる。
 してやられたという父に、義朝は、やられればいい、その分自分がやり返してやる、と
言います。
 いい息子を持ちましたねぇ。
 本当にトンビがタカを産みましたよ…。
 陰で見てた世話役がもらい泣きしてたの面白かった。

 忠盛の方が宴を終えまして朝帰りしてると、門のとこで清盛が居眠りしてた。
 この門はどこなんですかね。象徴的に出てくるけど。
 まあいいや。
 起きた清盛は、何してた、いつからそこにいた、という父の問いをまるっと無視して、
「いつから考えていたのですか、朝廷の犬で終わりたくないということを」と聞く。
 お前質問に質問で返すなよ。
 それでも忠盛はちゃんと答えてくれました。
「お前をわが子として育てると決めた時からだ」と。
 自分の心に軸が出来たと言う。
 清盛は、抜刀のことを告げ口されたらどうするのですか、と心配するけれども、忠盛は
為義はそんなことをする人間ではないと言う。
 まあ完全に雰囲気にのまれていたから、改めて忠盛のすごさを思い知っただろうし、
そんな告げ口したところで何が変わるわけでもないというのはわかったとは思いますね。
 あと、帯刀もしてないと言いました。
 刀を抜いてみせると、つまり木刀に銀を張っただけのものでした。
 暗いところで抜けば十分刀に見えるというわけですね。
 ああいう場所は嫌がらせがつきものだからと、弟が心配して用意してくれたものらしい。
 なるほどねぇ。
 ただ、忠盛としても、為義がまさか本当に斬りに来るとは思わずヒヤリとはしたらしい。
 清盛よ、あんたのお父さんは本当に大したお人ですよ。

 お前が思う以上に殿上は面白い所だぞーとか言う忠盛。
 面白いかもしれねーけど周囲は笑えねーよ!というツッコミをさっくりかわして忠盛は
帰っていくのでありました。
 なんかこの忠盛、青の祓魔師の藤本獅郎とちょっとイメージ被るなぁ。
 なんていうの、飄々としてるように見えて、やってることは全部子供の為、みたいな行動
とかがさ。
 これからも清盛は父の偉大さをそばで見つつ、精神的に成長していくんじゃないかなぁと
思います。


 次回、「見せてやりましょうよ、正義は必ず勝つという事を」



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