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平清盛 |
第41話(12/10/21)
1176年。
乙前は後白河に対して、「お前は今様を会得したッ!」と伝えます。(待て)
滋子の死が皮肉にも後白河の今様に深みを与えたといったところでしょうか。
一方高倉帝の方は未だ子が出来ず、政を仕切りたい清盛としては、早く子が生まれるよう
厳島にいろいろ宝を奉納して懐妊を祈願するのじゃ、とやや焦っております。
平家にとっても急務である、と。
ほかに娘がいたら、高倉帝に嫁がせそうな勢いだなぁ。
そこに貞義がやってきて、後白河が仏門に出していた、自分の息子を呼び戻して、高倉帝の
養子にしたという報告をする。
つまり、このまま高倉帝に徳子との子が出来なければ、彼らが次の帝になる可能性は高い
わけで、そうすれば清盛が思うままに政を牛耳ることは出来なくなるわけです。
清盛としては、自分らをないがしろにするつもりだな、とすぐ気づいて、重盛を急ぎ参上させ、
後白河に改めて、きちっと仕事しますんでみたいなことを言わせるわけですよ。
ただ、言わせても無駄のような気がするなぁ。
後白河としてはもう、自分の政をしていくと決めてるような感じだし。
重盛は知盛を紹介し、彼を昇進させてくれたらもっともっと頑張るよ、とか言うのですが…。
出ていく時に成親、重盛に任せとけみたいな感じで頷いていたけど、単にこいつはコウモリなので、
彼らがいなくなると早速文句ですよ。
もうこいつが一番腹立つんだが!
西光も、後白河が息子を呼び戻したことで清盛は焦っているのだろう、と指摘。
で、平家の財をつなぎとめるなら、昇進させてやってもいいのでは、と西光は言うのですが、後白河は
滋子が生きていたらな、と。
つまり平家とは縁が切れてもいいということか。
そんなことしても勝てないような気がしますけどねぇ…。
そういうわけで、知盛の昇進はかなわず、後白河の近親が昇進するという人事に清盛、いよいよと
感じて、明雲を呼び寄せました。
延暦寺の坊主ですわ。
うわっ坊主2人そろうとまぶしいな!(いいから!)
てーかよく考えたらこのドラマ後半になってやたら坊主多いな!
さて清盛は明雲に、千僧供養は滋子が亡くなったから今年はいつもよりきちっとしたいが、と告げる。
明雲も心得たもので、滋子が亡くなってから後白河は好き勝手にしている、と。
いよいよ平家の大きくなり過ぎた力をそいでいくつもりでしょうな、と言うんですけども。
清盛としても、まだ自分らを思うがままに操れると思っているとしたら片腹いたいと。
それで、いざという時に力を貸して欲しい、と明雲に頼むわけですよ。
つまり後白河を追放もしくは失墜させる必要がある時に明雲らに頼む、というわけです。
今ならいざしらず、この時代の帝ってのはまだ近かったというか、政治に関わっていたから
こういう勢力争いバシバシ起きてますからなぁ。
今やったら内乱罪で死刑だわ。
伊豆の方では時政のとこに、また仲間が集まってました。
…お前ら、ただ飯食いに来てないか?
するとそこにこの土地の守がやってきて、もう一度租税を集める、滋子の供養のために
多大な税がいるのだと言ってくるのです。
皆はますます、平家めやりたい放題しやがってと怒るのでした。
…後白河が命じたんだが?
皆は、平家は帝らとのつながりを保つことに腐心して、平民の暮らしを見ていないと怒る。
いよいよ白河のような感じになったきたと清盛思われてるんだけど、こういうのは耳に
入らんのですかね。彼のようになりたくないというのなら、もっと皆の声を聴いた方がいいのに。
まあ「驕る平家は〜」になってきたんでしょうなぁ。
そんで政子はというと頼朝のところへ。
藤九郎がいたんで呼び止めるんだけど、強くつかみすぎて「女の力とも思えぬ」とか言われてたの
めっちゃ笑った。
彼女はこないだ見た、髭切のことが気になっていたらしいです。
頼朝があんなに激しく怒ったからだと。
そんで藤九郎は髭切のことを説明してやるんだけど、戻ってきた頼朝に、余計なことを言うなと
怒られる。
しかし相手は政子ですよ。
タダではひかない。
政子は頼朝相手にキッパリ言いました。
「見せて下さい!あの、爪切にございます!」
ちっげぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
お前、なんで一瞬前に聞いた言葉忘れちゃうんだよ!お前は私か!(私も良く一瞬で忘れる)
頼朝がかぶせ気味に「髭切!」って言ったの笑った。
で、結局根負けして彼は政子に見せてくれる。
ただし触らないようにということで。
政子は髭切を見て立派なものですなぁと感心するわけです。
おそらく、お世辞とか社交辞令ではないその褒め言葉に藤九郎も頼朝も嬉しかったんじゃないかと
思うのですが、藤九郎は義朝がこれを戦場でふるっていた話をします。
それを離れて聴きながら頼朝も嬉しげにしていたので、多分彼もこうして、味方側っていうか、安心
できる人たちで語りあいたい気持ちはあったんじゃないでしょうか。(時政はどちらかというと、お仕え
する人、的な接し方だったし)
で、頼朝も「まこと強い人であった」と義朝のことを語り始めるのでした。
てか頼朝さん、着物の後ろに何かついてません?ウ●コ?←ちげーよ!飾りヒモだわ!
頼朝の話を聞いて政子は、やはりこのままではダメだ、虐げられる東国武士のためにどうか立って
下さいませ、と頼む。
頼朝は、女は気楽でいいなとか言うけれど、政子は伊達や酔狂でそんなこと言ってるんじゃないと
思う。それが分かっていくといいですね。
頼朝はこの地で平穏に過ごしたいという。それが自分の定めだと。
昨日が今日でも、今日は明日でも同じだと。
しかし政子は、それはおかしいという。
昨日と明日は違う、同じようにはならない。
昨日は変えられないが、明日は変えられる。
明日を変えるのは今、今この時だ゛、と。
でも頼朝は、清盛がどんなに怖い人か、私ほど知っている人はいない、と、分岐点フラグをバッキリ
折ったのでありました…。
さて1177年になりまして。
福原に後白河がやってきました。その時重盛と宗盛は昇進していまして、一応後白河と清盛の間の
わだかまりは溶けたように思えたのでしたが…。
滋子とともにここから海を見たのは一年前だが、もう幻のようだ、と言った後白河は、もうここに来る
ことはないだろう、と言って帰って行きました。
すなわち平家との決別とも言えるわけです。
清盛は盛国を呼びつけ、「いざという時が来たようだ」と告げました。
さて後白河一行が都に戻ってきますと、西光の元に知らせが。
彼が屋敷に行きますと息子らが真っ青な顔で出迎える。
なんでも、息子の一人藤原師経が、旅の途中ある寺に寄ったところ、ここは比叡山の末寺であるから、
役人が立ち入るのは遠慮願いたいと断られたわけですよ。
そこで引き上げればいいものをこのアホ、何を驕っていたのか、見下した物言いが気にくわんと坊主を
突き飛ばしたことから大騒ぎに。
しかもそこで引けばまだしもこいつ、寺に放火しやがった。
こうなったらもう、全面戦争ですよ。
坊主どもは強訴じゃぁぁぁぁ!!!!と、後白河のとこに、西光の息子二人の流罪を求めて押しかけて
こようとしていると。
息子二人が対象になってるのは二人でやっちゃったからかね?
まあともあれそれで、後白河は重盛に、ここを守れと命じます。
一方清盛のところにも知らせが入ってきましたが、「あーそれでよい」という感じ。
これ多分清盛が一枚かんでますね。
西光は重盛に、どうか我が息子を守ってくれと頼む。
こういう時だけ調子がいいんだからなぁ、こいつ…。
重盛は、息子二人は清盛の求めに応じてよく頑張ってくれた、ないがしろには出来ませんという。
この人の言葉には裏表はないんだよなぁ、真面目だから。
勝手に西光とか成親が疑ってるだけで。
後白河は無言だったけど、多分こいつはコイツで清盛の計画見抜いてそう。
さてそういうわけで重盛は、清盛から寺との関係が仲悪くならないようにと言われている、
絶対に危害は加えるな、軍勢を見せつければ恐れおののいて逃げていくであろう、と指示する。
手荒な真似はしないようにって念押ししてるけど、それってフラグ………。
ところが事件は起きました。
重盛の部下がなんと、神輿に矢を射てしま…おい、どんだけ射こんでるんだよ!うっかりってレベル
じゃねーだろ!ボッコボコに壊れてんよこれ!どうみてもわざとだよ!!!
というわけで公卿の皆さん大変恐れおののきます。
まあ神様に矢を射たも同然ですからなぁ。
久々に出てきた基房も、公家になったとはいえ所詮は武士、怖い怖いって感じです。
そういうわけで大騒ぎなのですが、ここで多田とかいうおっさんが出てきます。
もとは源氏の方の人らしいんだけど、今は平家の下人らしいです。
後白河は乙前に、これからどうなるかと聞いてるけど、乙前は、当人同士の思惑に関わらず、出た
目に流されるのが双六と言ってました。
自分の番に、よりよい目を出すしか勝つ道はない、と。
重盛が清盛のところにやってまいりまして、今回のことを詫びていますが。
ようやった、と言われてビックリする重盛。
ここ、ノリツッコミかよってちょっと笑ったわ。
謝る重盛に「ようやった」と言われて「いえ私の不徳の…え?」みたいな。
清盛はしれっと、これで後白河は比叡山の求めに応じざるを得ない、2人は流罪になるだろう、と
言うのでありました。
最初からこれが狙いであった、と。
朝廷の方でも、矢を射た重盛の部下はとうにとらえているが、比叡山はそれではすまないと
言ってきており、流罪にするしかないと兼実が言っております。
まあそうなるでしょう。
後白河は西光に、お前は清盛に陥れられたのだ、と言う。
清盛が明雲と組んで今回のいさかいが起きるようにしたのだ、と。
清盛もまた、重盛に同じことを話して聞かせていました。
今回のことで西光の力はそがれる、それは後白河の力がそがれることにもつながる。
つまりそうして、清盛が思うがままに世を操ろうとしている、と。
重盛は、後白河を助けないのかと問いますが、賽の目はクルクル変わるものじゃという清盛。
滋子がいなくなって後白河が平家との良好な関係を保とうとしなくなった今、こちらも容赦の
必要はない、ということではないでしょうか。
まーた成親が「面白くない」とか言ってましたよ。
そうして西光の息子が流罪になった話は時政のところにも届き、将来を考えた時政は政子に、
近く平家とゆかりのある人間のところに嫁げと言う。
そうすれば何かあっても何とかなる、と考えたのでしょうね。
これからしばらく平家の天下は続きそうですからね。
さて義経の方も一波乱起きていました。
あれから弁慶に、自分の実の父は義朝であり、清盛は敵であったこと、自分の命を守るために
常盤御前は清盛の庇護を求めたのだ、と聞かされていました。まあこの時代生き残っていくためには
普通のことでしたしね。
側室にするとかしないとか時子と言い争ってたクセに、結局手は出してたのかよ清盛。(そこはどうでもいい)
しかし義経は、母は自分に、悲しみとも憎しみとも無縁に生きて欲しいと言った、この話は聞かなかった
ことにする、と寺に戻ってきたわけです。
弁慶はここで待っているぞと告げるのでありました。
さて、ここから義経の心境がどう変化するのかはちょっと面白そうですね。
さてその頃京では、中年トリオ(中年って言うな)が集まって何やらたくらみを交わしていたのでありました。
次回、「竜崎、もっと考えろ、そして悩め…悩み続けていろ……
もうすぐ楽にしてやる」