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平清盛

第43話(12/11/04)

 投獄された成親に、西光はどこにいるのかと尋ねられて、信西のもとへ旅立ったと
告げる重盛。
 いやいいんだけどさ!やたら詩的だな!
 成親は、落ちぶれないようにと、あちこちについていた結果がこのザマとか言って
ますが、そういう生き方はどうしても武士としては受け入れられないでしょうからなぁ。
仕える人を決めたら貫くというのが武士だし。
 まあこの時代の武士はまだ武士道というものは確立してないとは思うのですが。
 気が付いたら平家の犬となっていたという成親ですが、大体このドラマ何回犬に
例えたら気がすむんだ。武士とか公家に失礼だろう。
 重盛はきっと助ける、と言います。
 重盛思い出して!
 君のお父さんも大体「きっと助ける」って言って助けられたためしがないから!

 清盛は、西光の息子も流罪の地で斬首にしたという話をしているのですが、そこに重盛が、
どうか成親は助けて欲しいという。
 清盛としたら、2回も裏切っているのだから助ける義理はないというわけです。
 重盛は、簡単に死罪にしていたら謀反が絶えないことになるというけれど、それは逆だろう。
 今の世の中でも死刑制度があるからこそ、犯罪が増大しないってのはありますよ。
 重大な犯罪をやっても死刑にならない、一生刑務所で三食ありつけるというような、そういう
善悪が逆転するようなことにはなっちゃいかんと思いますし。
 で、一門の為に言っているのです、と重盛は言うのですが…。
 清盛は話を聞いて、じゃあ成親は流罪で勘弁してやんよ、という感じなのですが。
 重盛は成親の反乱に義理とはいえ弟だったこともあり、責任をとって辞任。
 つくづく真面目すぎるほどの男ですなぁ。
 そうして成親は備前の地に送られたのですが、なんとそこで食べ物を与えられず餓死ということに。
 送った先でどうなってもしらんと清盛は言うけれど、影でこっそり指示していたか、それとも備前の
役人がかなり空気読んだか…。
 結局重盛の、助けてあげてみたいな嘆願が成親の苦しみながらの死を引き起こしたと言えなくも
ないですね。
 重盛の気持ちはわからんでもないけど、真面目すぎるんだよなぁこの人。
 重盛は清盛の国作りが見えなくなったと批判します。
 てか清盛も清盛で、こんだけ沢山の人から批判されてるってのを「理解してもらうのは難しい」で
済ませないで、ちょっと問題点ないか考え直した方がいいと思う!

 清盛は重盛の訴えに、これからは経子の妊娠を祈願すると言います。
 なんだかなぁ。
 そういうわけで重盛はせめてもと後白河のところに行くのだけど、こっちはこっちで、清盛もいよいよ
モノノケの本性が出てきたとか言ってました。
 まあ確かにそうなるなぁ。

 伊豆の方では頼朝が時政に政子との結婚を頼みこんでいました。
 八重姫との時は源氏を捨てる覚悟だったけれど、今は義朝のような棟梁になりたい、東国武士の
頂点に立ち、源氏をよみがえらせる、と。
 その義朝さん、今お茶漬け食ってますが。(永谷園のCM)
 ここで藤九郎がいいことを言うのですよ。
 時政が育てると、栄養のない畑でも大きな作物が育つ、その気持ちでどうか頼朝も棟梁に育てて
ほしい、と。
 彼らの熱意に動かされた時政は「手がかかりましょうな、こんなに青白く痩せ細った苗では」と妙に
かっこいいことを言うのでありました。
 
 は!
 皆いいことを思いついたぞ!
 ここから大河ドラマ「源頼朝」が始まれば視聴率回復するのではないだろうか!(黙れ)

 一方義経の方も上京して母、常盤に会っていました。
 あと弁慶も。
 亡き父に代わって平家を倒すという義経に常盤は、父代わりに清盛が育ててくれた恩を忘れては
ならない、と諭します。まあそれも筋が通ってるといえば通ってますね。
 でも義経は、許可をもらいにきたのではない、別れを告げにきたのだという。
 もうすでに意思は固いようです。
 奥州の藤原秀衡を頼ると。
 ああ、あのムカデヤロー。(先祖がムカデ退治したんであって秀衡がムカデじゃないからね!?
蒲生氏郷の祖先だからといって政宗の敵じゃないからね!?)
 弁慶は常盤に、こんなことになってすまないが、自分が義経に会ったのはきっと縁だろう、と
言います。
 確かに運命の流れともいえる出会いだったのかもしれませんねっていうか後ろのBGM、笛やかましいぞ!
志村けんが吹いてんのかコラァ!

 夜たき火をしながら弁慶が「ようやくおわりか」と言ってたのでなんか終わったのかと思ったら
尾張、の方のおわりだった。ややこしい!
 義経はここで元服するという。
 義朝の最期がこの地だったからだそうです。
 そうして彼は元服の儀を行うのですが、さすがは時を止めるスペックホルダーのニノマエ、
30秒で支度できたぜ!(編集されてるだけ!)
 ここで弁慶が、今日からお前は義経だと名前の書かれた紙を広げます。
 それは常盤から預かってきたものでした。
 彼女は見抜いてたんでしょうね。きっとこんな日が来ることを。
 そうして清盛の知らないところで、源氏の御曹司らが着々と立ち上がっていたのでした。
 てか誰もチクらんかったのかね?

 さて清盛の方ですが、経子に懐妊の兆しと告げられて、もう国をあげて坊主どもに祈祷させています。
 てーかあわてて走る様子がL走りだわ、告げられた時にヒゲが真っ白だったのが、シーン変わったら
黒々としたヒゲに戻ってるし…。どういう編集のつなぎ方なんだよ!
 ニノマエか!やはりニノマエが暗躍しているのか!?
 
 時は過ぎまして無事経子に男の子が生まれ、言仁と名付けられました。
 清盛は大層上機嫌でした。
 んで頼政がお祝いの言葉を言いに来るんだけど、清盛は彼がとてもよく働くので昇進を朝廷に
お願いしといたという。
 てかもう彼の意思次第で昇進なんか思うままでしょうな。
 頼政大層喜びます。
 お祝いに来て自分がお祝いされとるがな。
 ここで重盛はジーッと清盛を見ているのですが目が怖いです。

 そして機は熟したと告げる清盛。
 上洛して、平家一門を集めさせるんだけど、ここで重盛が倒れる。
 大丈夫ですかねぇ。
 いろいろストレスで大変なんだろうなぁ重盛。
 清盛はそれを知りませんから、一門を集めて、後白河にはこの館に来てもらうことにしたと告げる。
つまり事実上の軟禁ですな。
 これより後の時代でこんなことしたら朝敵扱いですが、まだこの頃は天皇が直接政治してました
からなぁ。
 その後白河の方はそういうたくらみがあるとも知らずに、乙前のとこに行ってました。
 病気で伏せってたらしい。
 てか髪の毛白髪交じりなのに顔にはシワひとつないですね!(シッ)
 乙前は、後白河と清盛二人の、双六勝負の行方が気になると言います。
 後白河はまだ手ごまはある、と。
 …重盛でしょうかね…。

 平家一門が戦支度をしているところへ、重森だけが普通の着物姿で現れ、皆がめっちゃ
厳しい目で見てるんですね。
 あれだ、パーティでフォーマルで集まってるとこへ一人だけTシャツジーンズで来ちゃった、的な。
 何故戦いの用意をしていないと尋ねる清盛に、清盛こそその姿はどうしたと尋ねる重盛。
 質問に質問で返すのは一番やっちゃいけないパターン!

 重盛は、運気が傾きはじめると、悪事を思いつくものです、後白河こそ国づくりの要であり
こんなことをしてはいけないと強く清盛をたしなめる。
 そして、どうしても清盛がここへ後白河を連れてくるというのならば、自分は後白河の御所を
守るというんですね。
 皆はものすごい色めき立つわけですよ。
 そんな彼らに重盛は、後白河には幾重に染めた紅よりも深い恩があるという。
 あれ、重盛さんもしかして「スレイヤーズ」のDVDでも見ました?
(登場キャラのリナ・インバースが魔法発動の時「黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの」みたいな
台詞を言う)
 この後も延々例えが続いて、どうしちゃったの重盛さん、と思いましたよ。
 まあともかく重盛としては、後白河に忠義を尽くせば親不孝となり、親に孝行すれば忠義が
成り立たない、その辛さを必死に訴えかけたわけです。
 これに関しては皆もやっと重盛の心中を理解したらしくて、最初冷たい目で見ていたのが涙ながらに
見守っていてちょっと良かったなと思いました。
 今の世でもありますよね。
 あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たず、というような。
 かくも難しいものです。
 この重盛の命がけの懇願にさすがの清盛も受け入れざるを得ず、後白河を連れてくる作戦は
取りやめとなります。
 しかしこの重盛の思いこそが、後白河の付け入る隙だったのでありました。
 重盛よ、君が思うほど後白河は君のことを大事には思ってくれてはいなかったようだぞ。

 
  次回、「ククク、こんな不幸な家族のほのぼの家族…面白っ」



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