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平清盛

最終話(12/12/23)

 いきなり頼盛から始まるのもどうかと思うけど、頼盛です。
 壇ノ浦の前日のシーンらしいです。
 平家は西へ逃れている、まもなく壇ノ浦あたりで戦になろう、と頼朝が知らせにくる。
 で、頼朝は、悔いてはいないのか、一門から離れ、生き延びることを、と問うのだけれど
頼盛は迷いのない顔で、平家は常に一蓮托生だという。
 まあ生きてたモンの勝ちでもあるしなぁ。

 時間は戻りまして、清盛がガンツに召喚されたところからです。(ガンツ関係ねーよ)
 西行の前にあらわれた清盛、なんでここにとか言ってますが、西行は悟ったんでしょうね、
あなたは間もなく死ぬんでしょう、と言う。
 すると清盛意外にあっさりと「そういうことか」と納得。
 どうしたんだ清盛、今回はえらく飲み込みが早「なんだと!?」
 時間差で驚いてんじゃねーよ!
 つーか西行にブチ切れてもどうしようもねーもんはどうしようもないんだよハゲ!もっかい
言うぞ、ハゲ!太陽拳でもやってろ!(ひどい)

 その頃清盛は熱にうなされていたのですが、頭にかけた氷が瞬時に蒸発とかもうこれ人間が
発する温度超えてるだろ。
 水風呂に入れたらたちまち熱湯になったらしいよ!
 よーし皆、風呂沸かす手間が省けたぞー!(待てや)
 
 清盛は西行のとこでまだブチブチ文句言ってました。
 福原に戻って都を作るまでは死ねない、と。
 そんな彼に西行は、今まであなたに志を託して死んでいった人達皆そうなのではないですか、
と諭すのですね。
 皆無念だったでしょう、と。
 けれどもすべての人に久しく訪れるのが「死」であると。
 そして清盛ほど存分に生きるということを体現した人を知らないと言います。
 清盛の一生はまぶしいばかりだ、と。

 あの、すごくいいシーンのところ誠に申し訳ないのですが、開始冒頭から10分間、ジジイのアップ
ばかり見せられている視聴者の身にもなってください。
 もう少しカメラワーク考えろよ…。

 目が覚めた清盛、いきなり立ち上がりました。
 そうして、自分の墓前に必ず頼朝の首をそなえよ、と言って倒れました。
 おいおい…ゴジラが倒れる時のSE入れてんじゃねーぞ。音響担当してる奴は面白いと思って
やってんの?これ大河ドラマなんだから遊びも大概にせーよ。ギャグパートとシリアスパートの
区別くらいつけようよ…。
 ともあれ、つまらん効果音のせいで台無しになりましたが、清盛死す。
 64年の生涯でした。
 皆が沈んでいるところに西行がやってきて、遺言を預かっている、と言います。
 で、なんて清盛の姿になって皆に伝えていくのが良かった。
 平経盛、教盛2人そろって一人前とか言われてたのちょっと笑いました。
 あと頼盛には、父と母の血を守り抜いてくれ、という遺言を。
 おそらくこれで頼盛は、一人裏切り者のそしりを受けようと、生き延びる決意を固めたの
ではないかと思うんですね。
 なんだかんだ言っても清盛は生涯自分が、モノノケの血だということを忘れてはいなかった。
だからこそ頼盛が、本当の平家の血筋が絶えないようにして欲しいと言ったのではないかと。

 あと、時忠には、そなたなくして平氏は平家になれなかった、時忠あらずんば平家にあらずじゃ、と、
何うまいこと言ってんだてめぇみたいなこと言ってました。
 盛国には昔の名、鱸丸で呼びかけていたのも良かったです。
 盛国と巡り合えたのは自分の随一の恵みであったと。
 いいんだけど盛国さんの顔と首の色が違いすぎてそれ気になって仕方なかった。(黙って見とけや)
 そして最後に、時子に声をかけるんですね。
 そなたこそが自分の紫の上である、と。
 源氏物語にひっかけていうのが清盛らしくていいなぁと思いました。

 そうして清盛の死後、平家はどんどん没落していったのであります。
 そんな中頼盛は頼朝を頼ると言い出した。ここ、「頼」って字多いな!(黙れ)
 お付きの人は大層驚くのですが頼盛は、昔清盛が頼朝を処刑しようとした時に、宗子が助命嘆願を
したのをきっと忘れてないはずだ、その恩に報いてくれるだろう、と。
 忘れてなきゃいいですがね…。(歴史変わるがな)
 で、ついて行こうとするお付きの人を止めて、お前にまで裏切り者の汚名を着せられないという。
 この人も心得たもので、気持ちをぐっとこらえて、「裏切り者の殿についていくなど、武士の恥です」
と言う。
 いい部下をもったもんだなぁと思いました。
 その後それぞれの様子が語られます。
 てーかこっから20分残ってんだがどうすんだ…。
 源氏と戦っている、ある船の中で一行いるんだけど、時子髪の毛あるんだけどこれ剃髪して
ないってこと?まあいいですけど。
 すでに追い詰められたことを知り、時子は安徳天皇を連れて船のふちに立つ。
 海の底にも都はあるでしょう、と。
 ちなみに時忠はこののち捕まったもののちゃっかり死罪を免れて、能登で生きたらしいです。
 本当にしぶとい奴だな!
 そして盛国はとらえられたものの一言もしゃべらず、食を絶って餓死したそうです。
 すごい人ですな。

 で、頼盛も平家の血を守り、壇ノ浦の一年ののちひっそりと生涯を終えたそうです。
 新潟県に「親不知・子不知」という地名のついた場所があります。
 昔は当然道路など整備されておらず、ここを通る時には命がけで、親は子を顧みる余裕はなく、
子もまた親を気にする余裕はなかったことからこの名がついたという説があります。
 そしてもう一つ、この名の由来に、この地へ来た頼盛を追って、頼盛の妻子が来た時にここを
通りかかり、その時に子が波にさらわれてしまった。悲しみのあまり詠んだ歌からついた地名だ
とする説があります。
 頼盛もこんな形で自分の名が残るとは思ってもいなかったに違いありません。

 さて頼朝ですが、平家を滅ぼして安泰かと思いきや、今度は義経と対立することになります。
 義経としては、頼朝に言われて平家を滅ぼして、後白河から五位の地位をもらったのに、それを
頼朝が激怒して鎌倉に入れさせなかったというのが納得いかなかった。
 五位ってゴイサギと同じ地位じゃねーかよ!(ゴイサギと並べないで!)
 まあ頼朝としたら、自分に報告もなく勝手に受けてんじゃねーよということらしいですが、他にも、
三種の神器がドボンしたことを怒ったのだとかいろいろ説があるようです。
 また、前回助けられた梶原景時があれこれ入れ知恵をして、兄弟仲を悪化させたというのもあります。
 そういうわけで義経はついに挙兵したわけです。
 許してもらうまで放置したらあかんかったのか。←無理だろ。
 頼朝はこれに答えるべく挙兵しつつも、身内で戦いあう苦しさを知っていただけに迷っていたようです。
 頼盛の手紙を持ってたことからしても、平家は一連托生とか言ってたのがうらやましくて仕方なかったん
だろうなぁ。
 そこに西行が頼朝を訪ねてやってくるのですが、清盛になりましたよ。
 なんだこのすごい展開。
 清盛は、うちの者がお前の首を必ず墓前に供えようぞとか言っている。
 いや平家滅びましたけど。
 そうはいかんと答える頼朝。
 清盛は予想していたようで、そういうだろうと思った、と言う。
 真の武士の世とはいかなるものか見せてみよ、と。
 清盛もまた自分が死して、頼朝に託そうとしたのかもしれませんね。
 志であった武士の世を。

 そんで西行は戻って帰って行き、自分で詠んだ歌のごとく、往生を遂げたそうです。

 この後弁慶の立ち往生と義経の最期が出てくるけど、これ清盛の話でいるかなぁ、という感が
否めなくもない。蛇足だったような気がします。
 源氏の世にささげるこの命、決して無駄にはして下さいますな。
 そうして義経は自害し、ニノマエとなって生き返るのでありました。(コラコラ)

 このあと頼朝は上洛して後白河と会いました。
 あっ…まーだ生きてたんだ!
 しかもまた双六!
 しかし頼朝によると、彼との双六は楽しくなかったのか、一年後、66歳で亡くなったらしいです。
 そうして頼朝自身も9年ののちに死に、室町幕府、足利の世になってようやく、国と国との
貿易が始まったそうです。

 このあと、海底に沈んだ剣を清盛が拾い上げるシーンがあるのですが。
 ここを深読みするとするならば、平家とともに海に沈んだ草薙の剣、いゆわる天叢雲剣は、どれだけ
探しても見つからなかったと言われています。説としてはここで沈んだのはニセモノだったから、今ある
のが本物だよっていうのがあるらしいんですが。
 だからこのドラマの中では平家は、天叢雲剣は別のところに隠しておいて、中身はすり替えた
清盛の剣だったということなのかもしれません。
 それを清盛が拾い上げて振り向けば、平家全員がそろって待っていた。 
 うわぁ、海底に都あったんやー!(それ竜宮城だべ)
 勢ぞろいしている一門。
 …重盛とか兎丸とか家盛とか豪快に忘れ去られてる気が…。
 この後清盛の満面の笑顔で終わりましたがこの演出はないだろ…。

 清盛なくして武士の世は無かった。
 その言葉とともにドラマは締めくくられました。
 この最後のグダグダっぷりは何とかならなかったのかと思うのですが、本当にもったいないですね。


 


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