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平清盛 |
第7話(12/02/19)
なんか最初に、いきなり今日の見所とか挿入されていてビックリしました。そんなんいらんから。
見てればいいだけだから、ダイジェストとかでネタ晴らしするのやめて下さいよ…。
民間のドラマでも、CM提供読み上げの時に流す映像で、犯人ばらすとかいらんことしてた
局あったけど、ダイジェストは別の時間帯にすべきであって、今から始まるドラマの前に
やるなと。
さて平氏が海賊をとっ捕まえて凱旋したことで、平氏らは、今こそ自分たちの名を知らしめる
時である、と盛り上がっています。
公卿(政治牛耳ってる連中とか上流貴族)と結びつきを強めるのもいいでしょう、的な。
でもって、海賊の方はほとんどを差し出さずに、平氏で抱え込んだわけですが、京の飢饉は
未だ続いていたために、兎丸なんかは、検非違使に自分らを見逃させるためにえらい沢山
袖の下を渡したらしいが、それは実は忠盛の出世のためじゃないだろうな、とか怒ったり。
まあそんなことするメリットなんかないですからなぁ。公卿に金渡した方がよっぽど出世に
近いし。
あと、前回ケガしてた乳父亡くなったらしいです。
死亡フラグ立ってなかったのに!
と思ったら、死ぬ前に鱸丸を養子にしていたらしい。ここで死亡フラグが!
名前を盛国、とつけてくれたらしいです。
その頃。
唐突に一人の女性が出てきました。
名前を時子。
源氏物語の世界にあこがれ、私にもいつかこんな光の君が、とか言ってる女性です。
今だったらバリバリ同人誌書いてそうだな。(怒られるからやめて)
ちょうど光源氏が、10歳の紫の上と運命的な出会いを果たしたシーンですか。
今だったら警察に通報されて逮捕されてるな。(だからそれやめなさいって)
てか映画の「源氏物語」ではこのところをまったくやらず、さわりで終わってしまったので
本当にもったいなかったです。
ともかく、一人ででかい声で語りまくる時子。この人の将来が心配です。(清盛の奥さん!!!!)
んで琵琶の御稽古の時間ですよーと言われて森の中を歩いていると、「ウ○コもれそう」みたいな
感じで走ってくる男が…。
清盛よ、お前は弓矢の稽古とかの前に、恋愛フラグを立てる稽古でもしたらどうだ。
がっかり、みたいな感じの時子。
この時まさか自分が運命的な出会いをしていたとは思いもしないっていうか、後から思い返せば
黒歴史の類に入りそうな気がします。
京では、鳥羽上皇が忠盛を呼んで此度の褒美云々と言ってたのですが、この時点で忠盛は、
武士としては初めての最高位を与えられていて、公卿の一歩手前、貴族の仲間入り手前まで
きていたわけです。
ただ、鳥羽上皇は、今回の手柄を清盛に譲れという。
多分位を上げることで、武士が公卿の仲間入りするということを恐れたんじゃないでしょうか。
武士ごときがってのもあっただろうし、政治に口出されるのを恐れたってのもあるでしょう。
清盛の方はこれで、父と同じ従四位というのをもらいました。まあこれでも十分な出世では
あるんですけどね。
そんでその清盛に廊下で出会った藤原忠実は「アレ?お前誰だっけ?」とか言ってました。
清盛にはぜひ、「テメェの息の根を止める男だー!」くらい言って欲しかったです。(歴史変わるわ!)
つーかこのシーンの清盛が汚い恰好をしているのはさすがにおかしいと思う。
どういう演出したらこういうおかしなことになるんだか。
私みたいな歴史オンチが脚本書いてんじゃないんだから、もうちょっとこう、考えて欲しいですね。
このやり取りを通じて清盛は、忠盛を公家にするつもりはないのだということ、武士はどこまで
いっても朝廷の犬だという扱いをされているのだ、と思い知らされます。
盛国は、忠実といやあ一応貴族の偉い人ですからなーという感じですが。
そうして帰る道すがら、清盛と盛国は雨の中で、倒れているおっさんを発見、助けます。
彼の名は高階。学者の高階とは関係ないんですかね?
まあともかく、そうして高階の屋敷にあげてもらった清盛ですが、一緒にいた娘の明子に
一目ぼれしたようです。
高階の家はつつましい生活をしている下流貴族のようなんですが、彼は突然清盛に、
明子を嫁にもらってくれと言い出しました。
盛大にメシを吹き出す清盛。
うーん、龍馬伝でもなんかそういう吹き出すシーンあったなぁ。
高階の家系はもとをたどれば紫式部の家系で由緒正しいんです!とか言い出す高階。
いやその家系の話じゃなく、出会ったその日に嫁とかどうよって話なんですがお父さん!
でもってその頃京では、女同士の戦いがふつふつと起きておりました。
得子が子を産んだのですが、それが女の子だったので、璋子サイドは「セーフ!」って感じ
だったんですな。
そんで余裕の表情で璋子が、産着を沢山持ってきて、「私も男の子生んだんだけどさぁ、
産着マジ沢山いるから」とイヤミ丸出しのことを言う。
うわぁーハラ立つぅー。
もう得子さんも「え、そうなんですか。あなたの育児が下手だからじゃなくてですか」くらい
言い返したれ!
つーか逆転裁判で成歩堂君がピンチに陥ってるからアドバイスしにいったらどうですか、
チヒロさん!(映画見てないとわからないネタをやるな!/璋子役の人がチヒロという弁護士役を
やっていた)
そんで得子は産着を受け取るんだけど、女房達はすごい顔をして、どうして受け取ったのですが!
とか言う。
得子は見抜いていたのです。
璋子の言ったことはイヤミではなく(聞いてる方はそう聞こえる)、本当にお祝いをしに来て
いて、悪意はないのだと。
ああ、天然悪魔系かぁ…タチ悪ぅ…。
この後得子さん、鳥羽上皇のとこに走っていって、男の子が欲しいのよォォォ!!!と、銀魂の
さっちゃんなみのダイブ。すごすぎます。
こんな勢いでやってくるM女を退ける銀さんスゲェ…。(感心するとこ違う)
その頃、佐藤クンは崇徳天皇に呼ばれてました。
歌の相手に選ばれたか。
これはセンスいいなぁ、なかなか。
佐藤は崇徳の詠んだ歌を聞いて、恋の歌のように見せているが、その裏に別の思いが
見えます、と才能のあるところを見せます。
私はこの歌、鳥羽と仲直りできたらいいなあ、みたいな思いがあるのかな、と考えてたの
ですが、どうなんでしょうね。
佐藤、次はいつ来る?と尋ねられました。
崇徳のお気に入りになったようですね。
…という話を興味なさげに佐藤から聞かされている清盛。
佐藤の方は、まさか帝直々に呼ばれるとは思わなかったよー、マジ最高!とかいう興奮冷めやらない
様子なのですが。
ここで佐藤が妻を紹介してきて、「妻か…ええっ!?」とか驚く清盛。
驚きすぎだから!タイムリーでビックリするのはわかるけど失礼だから!
時子の方は琵琶の練習をしていて、その相手は明子なんですけども、明子が清盛との
運命的な出会いを果たしたと聞いて、それがあの時のウ○コ男と知らない時子は、源氏物語の
明石の君ではないですか、と喜びます。
…それは…遠回しに明子の身分が低いことを皮肉っているのですか…?
ともあれ時子は、これはいいことがあった、直ちに神社へお参りにいきましょう、と言う。
この良縁を逃がしてなるものか、というわけですね。
明子の方はなんかおとなしい人みたいだから、そんなに急に物事が進んでも…みたいな
印象を受けますね。
というわけでスタスタと2人、住吉神社にやってまいりますと。
熱心に祈りをささげている汚…無骨そうな武士が一人。
「どうかあの女性と会えますように!」とか祈っております。
あまりにも長く祈ってるもんだから、しびれを切らした明子が声をかけますと。
振り向いたのは清盛でした。
驚く明子。
わぁ、御利益あらたかですね!
時子は、あんたのせいで光源氏に会い損ねた!とか関係ない恨み言をぶつけているの
ですが、明子はビックリして帰ってしまう。
この奥ゆかしさを君も少しは身に着けたらどうだね!
それを追いかけていく清盛。
彼は一生懸命話題を探そうとして、船に乗ったことがあるか、と尋ねます。
このシーンはなんかほのぼのしてていいなぁ、と思いました。
清盛の一生懸命な感じがよく伝わってくるので。
それにつけても残念なのは清盛の身なりだよなぁ…。
ともかく明子は、彼が瀬戸内海を見たという話をすると、目をキラキラさせて、見たことが
あるのですか、と聞いてくる。
さらに、唐船に乗ったということも嬉しそうに聞いています。
単に引っ込み思案なだけで、こういう話を聞くのはすごい好きなんじゃないでしょうか、
明子さんは。
明子はそうして一通り話を聞いた後、父の言ったことは忘れて下さい、と立ち去ります。
今いい雰囲気だったじゃん!
告白ゲージMAXくらいまでいってたよ今!
なんで恋愛フラグバッキリ折っちゃったの!
その頃宗子のとこには、藤原家成が来てました。
清盛に縁談を持ってきていたのです。
あの海賊討伐の手柄からこっち、そこそこ名のある貴族が、清盛との縁談を望んで
いるらしいです。
その話がうまくまとまれば平氏は勢いづく、と言う家成。
また、彼自身、いとこである宗子に喜んで欲しかったというのもあるみたいです。
忠盛と結婚して、あの清盛の母親となると聞いた時に、とても心配したらしい。
だから、その肩の荷をもうおろしてもいい頃じゃないですか、と言うわけです。
さすが仏様!いいこと言うぜ!(by「勇者ヨシヒコと魔王の城」)
時子は明子にブチブチ文句を言っています。
明子が気の進まない理由がよくわかった、あんな光らない君じゃダメだわ、みたいな。
女のダメ出しはえげつないですなぁ…。
明子は、話は面白かったんですよ、とか言うけど時子聞いちゃいねぇ…。
そんな時高階が、文が届いたぞぉー!とあわててやってきます。
この頃男女がやり取りするのは歌が主でした。
要するに、気持ちを伝えるのに歌もろくに詠めないような男はモテなかったわけです。
それどころか、明子は貧乏貴族ですからアレだけど、上流貴族とかだと女房も沢山いますから、
「見てコレ。最悪なセンスじゃない?マジダサ〜」と回し読みで晒されるという展開に。
今も昔も女子こぇぇ。
ま、それはともかくとして、そこには素敵な歌が詠まれていました。
簡単に言うと、風のない海の唐船のように、このままでは行くことも戻ることもできない。
この恋の行方はあなた次第です、という、誰がどう見ても「清盛には詠むことができないから
代書しやがったなあいつ」というものでした。(コラ)
こういうのはよくありました。歌が下手な男がうまいやつに詠んでもらって、それを意中の
相手に送る、みたいなの。もちろん女性側でも代書はあったりして、下手すると、双方とも
代書屋が送りあってる、なんてこともあったり…。
せめて、手ほどきしてもらって無骨ながらでも自分が詠みなさいよ、清盛。
佐藤の屋敷では清盛が落ち着かなくグルグル回っております。
うん、無表情で回るのやめて!怖いから。
佐藤は、会心の作だった、と満足しきりですが、そこに返歌がまいりました!と。
喜んで読み上げる清盛。
なるほど、と感心する佐藤。
清盛、嬉しそうに「サッパリわからん!」とか言ってます。わからんのに嬉しそうに読むな!
(詠んでないので「読」で)
佐藤は説明します。
あなたは目を覚ましたら自分一人で船に乗っていることに気づくでしょう、と。
つまりお前フラれたんだよ清盛。
ニッコニコで聞いていて「断られておるではないか!」と言う清盛。
あ、さすがにここまで言われると気づくのか。
このシーンちょっと好きだなぁ。
倒れこんで立ち直れない清盛。
これは思った以上のダメージを食らったようだー!
時子は、物語のようにはいきませんねぇ、と言ってます。
…半分くらいはお前のせいじゃないのか。
明子は、明石の君は幸せだったのでしょうか、と言う。
身分違いの恋をして、彼女はそれで幸せを感じていたのかと。
まあお互いに好きで一緒になるのなら幸せだと思うのですが、相手は浮気命な光源氏
だからなぁ…。
そういうわけで時子が帰ろうとしていると、入れ違いに清盛が、たのもーとやってきました。
歌で断られるのは性に合わない、断るなら直接断ってくれ、と。
明子、それならばとキッパリ断ります。
はやっ!
ただ、身分違いだからと言うのではなくて、父親がずっと住吉神社に明子の幸せを願って
いて、清盛との縁談も、住吉神社がもたらしたものではないか、だとしたら私は一生、本当に
好意を持たれているのか悩むことになるでしょう、とかいうわけです。
うん、意味わからん!
清盛が好きで嫁に欲しいと言ってるのに、なんで神社のお告げ云々かよくわからんのですが、
父がこれも住吉神社のおかげとか言ってるのが気に入らんのですかね。
強引に進めようとしたならともかく、清盛自身が結婚してと言ってるのにねぇ。
清盛は、自分を見くびるな、と言う。
神社の導きで好きになったわけではない、初めて会った時になんて素敵な女性だろうと思った、
明子が作るご飯を毎日食べたいと思った、自分の話に目を輝かせているのを見て、ずっとそばに
いて欲しいと思った。
その心に従い嫁にしたいと言っている、と。
かっこいいですねぇ。
でもこの時代ご飯作るのって使用人とかでは…?(シッ)
明子は清盛の熱烈な告白を聞いて、船を見に行きたいです、と申し出を受けました。
やったね!
どうでもいいけど明子さんの耳のピアス跡が気になります。
まあいいや。
清盛は、「きっと海へ、そして面白い世へ連れていってやる」と約束。
庭で一部始終を見ていた時子は黙って帰って行きました。
迫力負けでしょうなぁ。
光源氏の優雅な告白に勝るとも劣らない、清盛一世一代の告白でしたからね。
すずめの子…とかつぶやきながら帰ってるけど、戦わなきゃ!現実と!
んで清盛は高階、明子を連れて忠盛のところへ挨拶に。
周りの人たちは、清盛がどういう嫁をとるかで、一門の行く末が決まってくる、と渋い顔です。
まあ次の棟梁なわけですからね。
でも清盛は、位が違うからと一緒に生きていけないのはおかしい、と言う。
忠盛の、どうして明子が良いと思うのかとの問いにも、つまらない戯言に惑わされず、おのが力で
乗り越えようとするとこに、共に面白く生きていきたいと思ったと答えます。
というわけで忠盛は結婚の許しを出すのですが。
家盛が喜ぶ中、他の連中は浮かない顔です。
気持ちはわかるが表面的にでも祝いの言葉くらいかけてやれよ!酷い奴らだな!
忠盛に宗子が「そんじゃ家成からの縁談は全部断ってもいいですね」と声をかけ、忠盛は
承知するのですが。
この婚姻がまた何か引き起こすことは明白のようですね。
次回、「ミサさん、真面目にやっていただかないと蹴り入れますよ」