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軍師官兵衛

第16話(14/04/20)

 播磨が敵味方真っ二つに割れてしまいました。
 これで秀吉軍は、西の毛利、東の別所に警戒しなければならなくなりました。
 いらんことしてくれたわーあの左京進。
 半兵衛は、今の位置は危険なので、本陣を移しましょうと提案。
 書写山に移るらしいです。
 言いにくい!しょしゃじゃん言いにくい!←もう噛んでる。

 で、その移動の支度は三成に任せるという秀吉。
 三成に全部任せて大丈夫らしいです。
 信用されてるなあ、三成。
 で、毛利らは必ず上月城を取り戻そうとするから、何とかしなければということになるけど、
この時の毛利軍の見積もりが甘かったんだなぁ。
 官兵衛らは2万くらいだろう、と言ってるけど。
 最前線なんだから、全力で来ると考えておくべきだったなぁ。

 このあと秀吉は、本陣を移すにあたり、官兵衛父に直接頭を下げて、姫路城を守って下さいと
頼みにきてて、光にも、また官兵衛借りてくね、悪いね、とか言ってて、そこまで言われたら
2人とも悪い気はしないわけで、秀吉はうまいなぁと思いました。
 このあと、官兵衛にはせっかく帰ってきたんだからゆっくりしてけ、と秀吉1人戻ってくわけ
ですけども、官兵衛父も秀吉のことを褒めたあと、おっと夫婦水入らずにしないと、みたいな
感じで立ち去るのは笑えました。
 
 さてそのころ毛利の方は、3手にわかれて織田勢を討つみたいなことを話してました。
 まずは上月城を取り戻すって。
 つーか軍勢が5万て。
 この時点で思い切り読み誤ってるやないか官兵衛!
 思うのですが、もしこの時点で信長、上月城に向かった軍勢が5万と知ってたら、何とか
しようとしてくれたのかなぁ。
 それとも、数に関係なく、上月はほっとけってなってたのかなぁ。

 その上月城では、そんなことになっているとは知らない鹿介が、700の兵に対して、一人
10人分の働きをすれば7000人だ、と気丈に言ってみせていたけれど、官兵衛に対してだけは
不安な胸の内をあかすんですね。
 気持ちわかるなぁ。
 もはや尼子の名は滅びた大名にすぎないのですから、毛利についた方が勝ちってなる
のは目に見えてるもんなあ。
 官兵衛は、援軍は来ると言って励まします。

 書写山では三成がテキパキと指示を出していて、官兵衛はそれを見て、秀吉が任せると
いった気持ちもわかる、と感心する。
 そんな彼に三成は、客が来てると告げる。
 それは、荒木でした。
 でもなんか様子が変なんですね。
 お通じが3日来てないような顔をしている。(おいやめろ)
 官兵衛は大層喜んで、上月に援軍を頼むというけれど、荒木は、信長から別所を何とか
しろと言われてきているから、上月にいくわけにはいかない、と突っぱねる。
 その様子があまりにも変なので、さすがに鈍い官兵衛も何かあったのかと気づいた
みたいですが秀吉は、本願寺との和睦に失敗した上に、播磨に追いやられて自分の下に
つくことになったのだから面白くないのだろう、と。
 ここで半兵衛が咳き込むわけですが、その口からは血が。
 驚く秀吉と官兵衛。
 ここ、さらっと流されてるけど実は、後ろで三成がもう人を呼びに走ってるんですよ。
 さすがだなぁ、と思った。
 そしてこういう細かい演出好きです。
 
 寝込んだ半兵衛は官兵衛に、後のことは頼みまする、と言う。
 なんかもういろいろ悟ってるんだろうなあ…。
 その頃信長の屋敷では、能が催されていたんだけど、なんか上杉謙信が死んだらしいよ。
 ああ、トイレにさかさまに突っ込んでたアレか。(それは「かいこ」のネタです)
 酒と塩のとりすぎや…。
 信長には天運がついてますな、と持ち上げる光秀。
 と、信長は、全部の官職を辞退すっからと言い出した。
 ただの織田信長に戻るって。
 あれだ、「普通の男の子に戻ります」宣言みたいな。
 それはいいけどヘルニアやったからか、江口さん声に張りがないな。仕方ないけど。
 ともあれ、信長はそうしてすべての官職を辞したのでありました。

 さて上月に毛利の大軍が押し寄せていました。
 その数が5万と聞き、さすがの官兵衛も困り果てる。
 秀吉は、信長に援軍を頼むからそれまで時間を稼いで欲しい、と官兵衛に頼みます。
 そんな中善助が、毛利軍の中に宇喜多の旗印がないという。
 官兵衛は、あいつどちらにもつかないっていったし、って感じなんだけど。
 なんかあるくさいな…。
 その宇喜多直家はといえば、仮病使ってズルしてたし。
 とっくに見抜いてる元春は、仮病だろ!!!とか言ってるけど、弟が名代としてきてるから、
文句いう訳にもいかないって感じで。
 どこもかしこも仮病流行ってんなぁおい。
 毛利はこれで、織田軍との戦いはもちろん、宇喜多の裏切りにも注意しながら戦わないと
いけなくなったわけです。
 と、そこに怪しい男をとらえたという報告が。
 誰かと思ったら井上だった。
 逃げ出してきたフリをしてわざと潜入したのか。
 で、井上は、尼子を見捨てて逃げてきた、志を同じくする人間はいるから、上月城へ潜入する
手引きは出来る、とうまい事いって兵を導くんですな。
 それで、いざ上月城についたら、幕の手前ですたっと手をあげる。
 幕が下りると、尼子の軍が待ち構えているわけですよ。
 これはよくやったなって感じですね。
 毛利軍はあわてふためいて、開いている門から逃げていくわけだけれども、鹿介は官兵衛に、
門を閉めて逃さない方が良かったのではないかという。
 すると官兵衛は、門をあけっぱなしにして兵を逃がしたことで、もしかしたらまだ罠があるんじゃ
ないかと敵は思うから、うかつに攻め込めなくなると説明。
 そこまで読んでいたわけですな。
 さすがです。
 今は全面戦争よりも時間を稼ぐことが大事であると。
 鹿介は大いに感心します。
 で、官兵衛は書写山に戻り、援軍を連れてくると約束。
 それまで持ちこたえてくれと頼みます。
 まさか官兵衛も、これが今生の別れになるとは思いもしなかっただろうなぁ…。

 その頃秀吉は荒木と腹を割って話そうとするんだけど、荒木はもうなんかすっかりふさぎ込んでて
「別にすねてなんかねェし」って感じで話にならなかった。
 さて信長は、自分の息子、信忠を大将とする3万の軍をつかわしてきます。
 ところがどっこい、秀吉が、上月城のことを報告しても、信忠は、「だってお父さんは別所なんとか
しろって言ったもん」って感じで、家臣も賛同するので話にならない。
 そんなだからお前、二条城で光秀の兵にやられるんだろうが!←関係ない。

 まあ信長がいないから家臣らも、秀吉についたりはしないんだろうなあ…。
 官兵衛は、上月城を見捨ててはダメです、毛利の大軍を打ち破ってこそ、裏切った者に信長の
強さを見せつけることができる、と説くけどどうにもならない。
 信忠は、上月城には秀吉と荒木の軍が行け、というのでありました。
 でもさぁ、700vs5万よりは、1万vs5万の方が勝機ありそうな気もするなぁ…。

 尼子勝久は長い戦いになりそうだ、兵糧を節約しろと鹿介に言います。
 なんつーかもう、援軍が来るのを待つ彼らの気持ちはどうだったのかなあって思いますね。
 で、援軍きたんだけど1万ということで、がっかりみたいな。
 しかも上月城に直接じゃなくて、少し離れた場所にみたいな。
 これじゃあ食料とかどうにもなんねーな。

 その頃光は、いてもたってもいられず、なんと左京進のとこに乗り込んでいっちゃった。
 裏切ったのを取り消しにしてくれるまでは帰りません、と宣言。
 なんかもう似たもの兄妹だなおい。
 その騒ぎを知った官兵衛のおじは、すぐ助けに行くとあわてるけど、官兵衛父は、今いっては
ダメだ、騒ぎが大きくなると止める。さすがですな。

 で、光と左京進会うのだけれど、思いのほか左京進が悟ったような、柔らかい顔をしていて
ビックリしました。
 なんていうか彼も別に憎くてやってるわけではないっていうのはわかるんだけど。
 ただこの後、官兵衛がいなかったらこんなことになってなかったとか言ってるから、
官兵衛が憎くて毛利についたんじゃないっていうセリフが全然説得力ねぇな。
 でも光に幸せか、って聞いてて、光も嫁いで良かったと言ってたから、左京進の腹は
きまったんじゃないかなと思いますね。

 この後光は左京進に「戦のない世は来るかと思うか」と聞く。
 左京進はわからないという。
 そして光が「戦がない世がきたら、また兄弟そろって笑いあいたいものです」と言うのにも
無理だという。
 それがやはり官兵衛との違いなんじゃないかなと思います。
 官兵衛はハッキリと、戦のない世のために頑張ってると言ってたし、光の言う、兄弟そろって
笑いあいたいというのでも、何とかかなえようとしたでしょう。
 左京進と官兵衛の違いはここだと思うんですよね。
 未来をきちんと見据えてるか、みたいな。
 そうして左京進は今生の別れだと言い、おじさんに迎えにきてもらった、と。
 まあ性格自体は悪い人じゃないんだろうなぁ。
 ただ選択肢を間違えちゃったというか。

 戻った光を官兵衛父は当然、お前はもう黒田の人間だと叱るわけですが、気持ちが
わからないわけでもないから、官兵衛には内緒ね、って言った。

 そして上月城の戦いが始まって一月半。
 城では飢えが始まっていました。
 大変だなあ…。
 秀吉はあまりにも見ていられず、信長のところへ駆けつけて、上月城に軍を出して欲しいと
頼みこむのですが、信長は上月は見捨てよと言った。
 こういうことをするから部下から慕われないというか、いつか見捨てられるみたいな思いしか
なくなるんだろうなぁ。
 自分がピンチの時に誰も助けにきてくれないってのは恐怖だと思いますよ。

 ただもしこの時上月に助けがきて、尼子が生き残り、毛利が滅びるもしくは弱体化していたと
したら。
 幕末の、長州藩による明治維新のさきがけは起きておらず、吉田松陰のような人も生まれず、
久坂、高杉、ヅラといった人間も出ず、ずっと徳川の世だったのかも知れません。
 運命の転機と言うのはどこに転がっているか、何につながっているかわからないものですね。


 次回
 運命は神の考えることだ。人間は人間らしく働けばそれで結構である
 by夏目漱石


 


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