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軍師官兵衛

第22話(14/06/01)

 官兵衛が牢に入れられてから半年が経過していました。
 おかしいな、3週間しかたっていない気がするぞ…。←

 潜伏して荒木の配下の信用を得ていた井上は、見張りに酒をこっそり渡してそのすきに
善助を忍び込ませ、善助は見張りがいない裏の堀を泳いで、土牢に近づくんですな。
 そうして官兵衛に声をかけるのです。
 官兵衛もどれだけ心強かっただろうかと思います。
 善助は必ず救い出す、と声をかけます。
 この時牢番が気づいたので、とっさにうわごとを言っているフリをする官兵衛、さすがですな。
 
 さて荒木の方は一向に毛利がこないのでイライラしていました。
 そこに、織田の間者をとらえた、という報告が入り、荒木は「切り捨てろ」と言う。
 井上かと思わせたかったのかも知れんけど、井上はのちも生きてることが分かってる
から何のフェイクにもならなかったなぁ。
 ってかしれっとその場を立ち去る井上にちょっと笑いました。
 で、荒木はさらに、官兵衛のところへものを持って行こうとしていただしをきつくとがめる。
 要するに、自分の手で殺したくはないけど、牢に入れてたら死んじゃったよ、という分には
いいんだろうなと思いますね。荒木の中でね。
 そういう決断すら運に任せるような奴が所詮天下を取れるわけはないんですよ。

 黒田家では善助からの、官兵衛は生きていたという報告に沸き立っていました。
 良かったですなぁ。
 で、半兵衛のとこにはおねがきていた。
 つーかあまり来ると人のうわさでバレるだろうが…!
 半兵衛は播磨に戻るというんですね。
 自分は軍師である、死ぬのは戦場だと。
 そうして長政に彼は、軍配を預ける。
 自分の軍配である、これを官兵衛に渡して欲しいと。
 彼はこの時点で官兵衛の消息を知りませんから、ずっと信じていたのだと思います。
 官兵衛は生きているに違いないと。
 長政が、半兵衛自身で渡してはって言うと、強い口調でお前の手で渡せ、と言うんですね。
 多分、官兵衛が助け出されるまでに自分の命は持たないと思ってたんだろうなあ…。

 その頃秀吉も、官兵衛父からの手紙を読んでいて、官兵衛は生きていたと喜び、戻ってきた
半兵衛にもそれをつげる。
 半兵衛の中で彼の生存が確信に変わった時でしょうね。
 で、秀吉は本当のことを言ってくれという。
 半兵衛の病気のことかと思ったら、長政のことだった。
 うーむ、こっちは薄々わかるのになんで半兵衛のことはわかんねーんだ…。
 まあいいけど。
 秀吉のこの様子からして、薄々、半兵衛は長政を殺してない、と思ってたんだろうな、と
思います。
 突然半兵衛があの場で、自分が長政の首をはねる、と言い出したわけだから何かあるの
だろう、と。
 それでいて気付かないフリをしていた。
 これくらい敏くないとここまで出世できないのだろうなぁ。
 そうして半兵衛が、長政は生きています、と言うと笑いだす秀吉。
 おねも知ってると言われてちょっとびっくりしてた。
 でも良い知らせだから嫌な気持ちではないでしょうね。
 あとは官兵衛を救い出すだけです。

 秀吉としては早く荒木の城が落ちれば、という感じです。
 そこで半兵衛は、宇喜多直家の調略を提案する。
 今はもう寝返りたくてうずうずしているでしょう、と。
 この頃毛利は内乱やら九州との件やらいろいろあって、結構疲弊していたのです。
 ああ、元就じいちゃんがいれば…。(「ワシをいつまで働かせる気なの」)
 半兵衛は直家の調略について、小六に行かせるという。
 秀吉は、治ったんだからお前行けよ、と言うのですが…。
 
 官兵衛のとこにいきなり脈絡なくガキとわんこがきたので何かと思ったら、牢番の息子だった。
いくらのちのち重要な存在であるとはいえ、登場が突然すぎるよ!!!!
 玉松というらしいです。

 さて秀吉のところでは、半兵衛がまた倒れていました。
 彼は、石田三成にいきなり、お前は知恵が回るがそれに頼りすぎる、もっと人の心を
察しろとアドバイス。
 うーん残念ながらそれは生かせなかったようなんですけども…。
(頭はいいのに人望がなくて、関ヶ原で困ったことに)
 ちょっと戦国BASARAの方のミッチーと変わってもらった方がいいかも知れませんね。
(あっちもダメ人間だろうが!)
 半兵衛は、自分なきあとはくれぐれも官兵衛に頼るように、と言う。
 そして、面白かったと言うんですね。
 彼の人生、短くとも波乱万丈で、生ききったという感じなのでしょうか。
 秀吉に「天下を…」と言って半兵衛は息を引き取りました。
 36歳の短い人生でした。
 秀吉はこの半兵衛の言葉を聞いて官兵衛を軍師として取り立てますが(晩年はまた
違ってくるんだけども)、小寺もお紺にそう言われたのだから、きちんと言う事を聞いて
いたら…と思いますね。
 彼は官兵衛を信じ切るだけの器がなかった。

 この時官兵衛は眠っていて夢を見ています。
 半兵衛とともに馬を走らせていて、半兵衛が一人先に行き、振り返ってニッコリ笑って
いました。
 なんか物悲しいですねぇ…。

 一方宇喜多直家。
 酒がまずくなったー悪い病気だろうなーとか言ってます。
 実際この人病弱でしたもんね。
 息子秀家の元服までもたないかも、だから決めたぞ、と言う。
 彼も親だった、ということでしょう。
 それで彼は小六が来たのを幸い、自分の本領安堵を条件に、織田につくことを約束する。
 半兵衛は多分このあたりまで読んでいたんじゃないかと思う。
 秀吉の、それなりの部下が行けばあーだこーだ言っても結局は織田につくだろう、的な。
 さすがですね。

 さーて。
 困ったのは荒木ですな。
 直家が織田に就いたことによって毛利はますます、播磨に援軍を出す理由も余裕もなくなった
わけです。
 町では町民らが、荒木がもうすっかりおかしくなってしまったという噂をしていました。
 ちょっとでもあやしいそぶりをした者は殺されるらしい。
 善助はその話を聞いて、今織田がせめてきてくれれば、その隙に乗じて官兵衛を助け
出せるのに…と言ってました。
 その荒木はというと、茶器持ってって毛利に援軍出してくれるよう直談判してくると。
 あ、ダメですねこれ。
 追い詰められ過ぎて、自分の考えが絶対正しいみたいな袋小路に入り込んでしまっている。
 こうなるともう、失敗しても絶対に自分の非を認めないので、上司がこういうことになると
かなり苦労します。
 ともあれ、だしは城主が城から出るのですか!?と驚くけど荒木は、お前たちを守る
ためだ、と言ってきかない。
 んで官兵衛のとこにいって、寝返れとか言ったけど、官兵衛はきかないので結局諦めました。
 死ぬな官兵衛とか言ってたけど、だったらもっと待遇良くしてやれよ。
 馬鹿かお前は。
 そういうわけで荒木はちゃっかり息子をつれて脱出していました。
 息子がいれば荒木の血は絶えないとでも思ったのかね。

 信長のとこでは皆が地球儀見て、あーだこーだ言ってるけど、そこに荒木が逃げたという
報告が入り、信長激おこ。
 お前ものを払い落としてたけど、ロウソクのそばでめっちゃ危なかったぞ!
 で、このタイミングで秀吉が、宇喜多直家を調略しましたー!って報告にきたもんだから、
今更許さん、攻め滅ぼせ!とめっちゃ怒ってる。
 秀吉はお濃に何があったか聞くんですね。
 したら荒木が逃げたという。
 彼のことですから、自分の報告のタイミングが悪かったことは気づいたんじゃないかな、と
思います。

 尼崎城にいったん落ち着いた荒木とそのバカ息子ですが。
 海路も陸路もがっちり織田が固めてて通るのは難しいことが分かる。
 毛利ももはやこない、と知る荒木。
 あんだけ官兵衛が言ったのになぁ…馬鹿だなぁ…。

 だしのところには織田の使者がきて、荒木が降伏したら皆命を助ける、と知らせてくるわけですが、
それで尼崎のとこに荒木を説得しにいったらもう、会う会わない以前の問題なわけですよ。
 頭ごなしに、信長には降伏しない、自分は生き延びる、みたいな感じで。
 生きてる限り信長に負けた事にはならない、だそうですよ。
 一族郎党皆殺しにされて、自分一人生き残ってどうすんだ。
 馬鹿かお前は。
 一族を助けるために城脱出しといて、その結果根絶やしにされてたら本末転倒もいいとこだわ。

 そういうわけで、荒木が説得に応じないとなったので、説得にきていた荒木の部下は逃げて
しまい、その他の連中もバタバタ逃げて、逃げるタイミング失った連中が城に残された、と
いいますか…。
 官兵衛のところにも牢番がきて、もうこの城は終わりだ、今まですまなかった、この機会に
乗じて逃げろ、自分はだし様とともに残るって言うんですね。
 真面目ないい人だなぁ。
 それで彼は、唯一の心残りは息子玉松である、と言う。
 そうしたら官兵衛が、自分が預かるというんですね。
 牢番は何を馬鹿なことをって言ってたけど、気づいたんじゃないでしょうか。
 もしかしたら官兵衛が救出されて、玉松のことも助けてくれるかも知れない、的な。

 そうして城の総攻めが始まりました。
 だしはキリスト教ですから自殺が許されていないため、城に残って祈りをささげることにし、
子供は侍女に預けて逃がしていた。
 また、善助らも入ってきて、ついに、ついに官兵衛のところにたどり着きます。
 まあこの風体だから死んだかと思ってたら生きていたのでやったーって感じですよ。
 ちなみに史実だと、戸板に乗せて運び出してたような…そういう話だったと思います。
 ここのシーンがスローになってて、踊る大捜査線の映画のラスト、室井さんが青島に肩かして
運び出すシーン思い出しちゃいましたよ…。
 ともあれ、こうして官兵衛は一年ぶりに外へ出られたのでありました。

 こうして半兵衛の活躍は終わってしまいましたが、竹中半兵衛が出てくる作品は戦国BASARA、
戦国無双の他に漫画では「毒饅頭ハンベエ」「信長の忍び」「軍師 黒田官兵衛伝」などがあります。
 面白いのでお勧めっスよ!

 つーか次回信長テメー、ちゃんと官兵衛と黒田家に謝っとけよマジ。
 すまんって言えよコラ。


 次回
 多くの愚者を友とするより、一人の知者を友とするべきである
 byデモクリトス

 


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