多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→軍師官兵衛


軍師官兵衛

第32話(14/08/10)

 今回はいよいよ、秀吉や三成との確執が出てきて面白かった。
 思うのですが、史実の官兵衛という人間がどうだったのか私にはわかりません。
 けれども、この大河ドラマの官兵衛は秀吉に忠義を尽くし、秀吉第一で動いているの
だから、やっぱり「官兵衛が居なくても何とかなる」「官兵衛は反対してるけど大丈夫」
みたいなことをしてしまったら道を誤ってしまうのではないかなと。
 もちろん官兵衛に何でもかんでも従うってわけじゃないけど、戦況を把握し、秀吉の
ためなら時には厳しいことも言える官兵衛を遠ざけ、イエスマンのような人間ばっか
周りに置くのは危険ですよ。誰も危機管理できなくなるからね。

 さてさて、天下を治めようとする秀吉の前に立ちふさがったのは家康。
 信雄が頼ったらしい。
 パープーなのにこいつ…。
 家康は信長大好きっ子ですから、織田家ないがしろにして秀吉が天下を取ろうとするのは
いかん、と怒ります。
 まあ確かに官兵衛も秀吉に天下取らせたかったのはわかるけど、三法師を擁立したの
だからもう少しそっちフォローしとくべきでしたね。
 秀吉の弟も、官兵衛がいないのにやばくね?とか言うけど秀吉はきかなかった。
 …………あれっ?秀吉の弟、もしかしてここ初登場?
 前からいましたっけ?
 黒子なみに影薄いからなぁあいつ…。
 秀吉は、官兵衛にも手紙出したけどあいつ、今はまずいから戦うなって言うばかりだから、
といってて、三成も家康を叩くなら今ですよ、とやっちゃうわけですな。

 そういうわけで秀吉と家康の戦いが始まりました。
 小牧長久手の戦いです。
 でも家康は秀吉の戦略をちゃーんと見抜いていた。
 官兵衛だったら、見抜かれているとこまで見抜いて作戦立ててくれただろうになぁ…。

 官兵衛はその頃、毛利との和議で決めた、国の境界線の話し合いをするために備中の
方にきてました。
 そこに井上が、秀吉の大敗を伝えてくる。
 官兵衛は歯がゆかったでしょうなぁ。
 官兵衛は新たな領地を与えられて、播磨は山崎というところに来ていたのですが、
秀吉は信雄を追い詰め、和議を結ばせたから引き分けじゃーみたいなこと言ってるらしい。
引き分けもクソも、これで遺恨が残るでしょうよ。
 長年ひたひたと恨んだ結果が関ヶ原なんだし…。
 まあともかく、徳川と戦ってはいけなかった、と考える官兵衛。
 小六は、秀吉の前でそれ言っちゃダメだからね、と釘を刺しました。
 
 一応領土の話は何とかなって、官兵衛はすぐに四国を攻める支度するため大坂に
行かなければならない。
 で、彼は長政にこの地を自分にかわって治めておいて、と言うわけです。
 さてどうなりますことやら…。

 さて官兵衛は大坂で茶室に通されていた。
 秀吉が関白になると聞いて驚きます。
 信長と違って秀吉は、百姓の出身な分、地位に拘ったんでしょうが、これがよくなかった
なぁ。
 んで官兵衛が四国攻めの話をすると、家康を攻める、今度は負けないと言う。
 どうやら官兵衛の知らないところで、三成がどんどんそそのかしていってるようですなぁ。
 利休も、進言したのは三成ですよ、今や権力をほしいままにしている、と話す。
 なんかこう三成って、秀吉のために必死なのはいいけども、その代わり周りの人らと
提携するってことをしなかったから、明智光秀より人望なかったんかなぁ、と思いました。
 官兵衛とかだと、自分がここまでになったのは秀吉や周りの人、部下のおかげって気持ちが
あるけど、三成の場合は「いや自分が頑張ったんだから。他人は関係ない」とか本気で
思ってそうで。
 戦国BASARAでも結局一人だったよなぁ…。

 その三成ですが、茶々のご機嫌取りの役目もやってた。
 秀吉にはうまいこと言ってたけど、茶々めっちゃ嫌ってんなぁ。
 それもそうだけど。
 三成が歩いて行くのを見かけたおねは秀吉に、最近三成がちょっと調子こきすぎ、と
いさめるわけですな。
 人が変わったと。
 そして、戦のことは官兵衛に相談しなさいよ、と言いますが秀吉は、あいつは信長が
うたれた時に秀吉の天下が来ると言った、あいつ先が見えてるみたいでマジこぇぇんだけど、
とか言ってた。
 ダメだなぁこれ。
 まあ確かにあれは官兵衛がヘタこいたと思うけども。

 そんなことを言われてるとは知らない官兵衛、歩いているとウ●コとすれ違った。
 ああ、道糞さんでしたっけ。
 今は秀吉に取り立てられたので名前替えて、道薫だそうですよ。ウ●コだとはばかられる
からだって。
 ゲロで良かったんじゃないですかね、名前。(ダメだろ)
 お伽衆に加えられたとか言ってたからちょっとビビったよ。(夜伽の方かと思ったので…)
 まああいつ筋金入りの女好きだしな。
 で。
 秀吉は変わったという道糞さん。しつこいなぁわかってるよ官兵衛だって。

 さて官兵衛、秀吉に会いました。
 この時三成が横におるんですな。
 今までは離れて控えていたのが、すぐ横にいる。これがどれだけ出世したかというのが
よくわかると思います。
 んで秀吉は、家康に上洛促したんだけど無視してるから戦したみたいなことを言う。
 三成も、家康は天下に野心をもってるし、北条氏と盟約を結んでいる、さらにまだ
敵対している勢力と組まれたらやっかいだからここで叩き潰しておく、みたいなことを
言うんですな。
 でも官兵衛は勝てない、と言う。
 秀吉はそれを、自分がいなかったから負けたって言いたいんだろ?って言うけど、
官兵衛は自分がいても負けていたときっぱり言いました。
 三河衆の結束力の固さの前に、昨日今日味方が集まったような自分らでは負けると。
 それを勝利に導くのが軍師の役目だろう、と三成は言うわけですけども官兵衛は、
無謀な戦を止めるのも軍師の役目だ、と。
 半兵衛が生きていても同じことを言ったでしょうなぁ。
 だからその前に四国や九州を平定して味方につけ、力をもっとつければおのずと
向こうから頭を下げてくる、と官兵衛は説明します。
 三成はなおも家康と戦うべき、と言っていたけれど秀吉は、官兵衛の言うとおりにする、
といいました。
 はたして本心からそう思ったのか、は疑わしいところですが。

 黒田家ではなんか質素とケチの話を光が糸にしてて、どっかで聞いたようなやりとり
ですなぁ、と笑ってた。
 昔自分もやってましたな。
 一方長政の方は、民がなかなかしたがってくれないので焦っていて、皆を集めて話を
聞こうとするんですな。
 民は治水工事にちょくちょく駆り出されるのが大変、と不満を伝える。
 官兵衛らとしては、治水をきちっとしておけば、田畑が洪水でダメになることもなく、
安定した取れ高になるからと思ってのことでしょうが、そんな先の話をされてもわからない
わけですよ。
 官兵衛だったらうまく説明したでしょうが、長政だから、頭ごなしに押し付けようとして、
百姓らに官兵衛をバカにされたもんだから、ついカッとなって刀に手をかけてしまう。
 アホかおめーは。
 
 うまくいかないことを又兵衛にグチる長政ですが…。

 善助と太兵衛は、官兵衛父に相談にいってました。
 太刀に手をかけてしまったということで、百姓らの感情はますますややこしいことに
なってしまったらしい。
 官兵衛にはまだ報告してない、と。
 確かにこれはまだ報告しない方がいいなあ。
 本人が気が付かないといけませんね。
 こういう時ありがちなのが、周りが親に報告しちゃって、親が代わりに全部やっちゃって、
子がフォローの機会が与えられないとかね。そういうのはよくないので。
 と、そういう話をしていたら又兵衛もこっそりやってきて、官兵衛父、又兵衛も心配して
やってきたと知り、笑ってたのは良かったですねぇ。

 それで官兵衛父は長政のところに話をしにいくわけです。
 昔自分が小さかった頃、官兵衛の祖父とともに山に入り、目薬のための薬草をとってきたと。
 で、薬草が見分けられるようになると面白くって、ある時一人で山に入り、かご一杯に薬草を
とってきたのだそうです。
 そうしたら祖父に叱られた。
 自分は喜ばれると思ってやったのにと。
 祖父は官兵衛父が、根こそぎ、来年薬草に育つはずの芽まで全部とってきてしまったことを
叱ったのでした。
 そういうことをしたら来年何も育たない、きちっと育つのをまってから頃合いを見極めて取るのが
大事だと。

 そんなことがあったとは知らない官兵衛、大坂からの帰りに父のとこに寄りました。
 父は長政に内政をまかせていることについて、この先山崎がどうなるか楽しみだ、
でも結果を急ぐなよと官兵衛にも釘を刺す。
 今でこそ姫路では黒田といえば皆慕ってくれるけども、最初からそうだったわけではない、
昔からそこにいた者は新しい領主を慕ってはくれない、頭ごなしはダメだけれども
甘やかしすぎるのもダメだと。
 大丈夫ですよお父さん!山崎には最終兵器、死の呪文という技が!
(それザキだし、ザキといえば銀魂の山崎だし、そもそもこの山崎地名だし、そしてザキでは
何も解決しねぇ!!!)
 
 あと官兵衛父は、たまには黒田家の昔話も長政に聞かせてやってくれ、と言います。
 確かに官兵衛は忙しさにかまけてそういうことしてませんもんね。
 祖父や父の苦労話はためになること一杯なんだから。

 で、その長政ですが、糸が家事をしていたのでどうしたと聞いたら、側使いが皆
逃げていったと。
 粗相をしたら切り殺されるという噂が立ってるらしい。
 これはしてやられましたね。
 んで官兵衛がきて今回のことを聞き、自分達が先に民を信じるのだ、と長政を
叱るんですね。
 長政は甘い態度だったらナメられるというけど、厳しいだけでもダメだ、皆の心が
一つになれば、厳しい状況にあってもしたがってくれる、お前がしていることは種が
充分育たぬうちに刈り取りをするようなものだ、と。
 長政すごいハッとした感じですがお前まさか、官兵衛父が言ってくれた時点であの
話、理解してなかったのか…?
 ともかく長政は善助に頼んで、民を集めてもらうよう頼みます。
 直接詫びたいと。
 これでいい領主になってくれればいいんですけどねぇ。
 あと太兵衛が、竹を割ったような性格だ、間違えたらちゃんと謝るのはさすが若、と
ナイスフォローしてました。
 
 そういうわけで官兵衛は四国攻めを開始。
 えー…長宗我部元親、一瞬で出番終わった。
 あにぎぃぃぃぃぃぃぃ!!
 で、この後秀吉は関白となりました。
 
 家康の方は秀吉が四国を平定したと聞き、それが官兵衛の働きによるものだと知り
どっかで聞いた名だな…とか言ってる。
 信長が話してただろうがぁぁぁ!!!
 
 さて黒田家では、皆が集まってほのぼのとしている中、官兵衛父が孫相手にコマで
遊んでやってた。
 そうして官兵衛父は幸せの中、静かに息を引き取ったのです。
 私はここのシーン、見ててすごいくるものがありました。
 最初はハラハラした息子もあんなに頼もしく育ってくれて、孫も大きくなって、播磨も
平定されて、こんな幸せなことはなかったと思います。
 そんな中、孫を見ながら静かに亡くなったわけですから、思い残すことはなかっただろうなと。
 戻ってきた官兵衛に光はその様子を伝えます。
 官兵衛も改めて、あとはお任せを、と強く思うのでした。
 ここは良いセリフだなぁと思いました。


 次回
 明日を耐え抜くために必要なものだけを残して、あらゆる過去を締め出せ。
 byウィリアム・オスラー



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