多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→軍師官兵衛


軍師官兵衛

最終話(14/12/21)

 なんかちょっと最後蛇足だなと思う部分もあったけどまあいいや。
 あれはあれで大事ですな。

 さて運命の朝を迎えました。
 宇喜多勢に福島軍がうちかかり、戦が始まりました。
 長政も大張り切りで、そのまま兜で数人兵士を倒しそうな勢いだ!
 
 一方九州では。
 おい官兵衛どうした。
 眠いんかコラ。
 なんで神輿に寝転がってんだよ。なんでそんなエラそうなんだよ!
 最終回だからって気を抜きすぎだろ!

 ともかく官兵衛軍が進軍していると、鍋島のとこから、味方につきたいという話が入って
きました。
 あの、5人そろって龍造寺四天王!で有名な、龍造寺家に仕えていて気が付いたら
主家をのっとっちゃってたという、のちに化け猫騒動起こす鍋島です。
 石田軍から寝返ったみたいでした。

 で、官兵衛は、家康に味方すると見せかけて石田の城を次々自分らがつぶしていく、
そのたくらみが明らかになる時九州は黒田のものだとか言ってました。
 まあその間に関ヶ原の戦いも着々と終わりに近づいているわけですが。

 関ヶ原は合戦が始まり4時間。
 この時点ではまだ、どちらが勝つかというのは定かではありませんでした。
 家康も、本当に戦っている石田軍はたった2、3万なのになぜ勝てないとイライラし始めた。
 で、石田本陣からは小早川への「今だ、早く攻撃してよ」っていうのろしがあがるわけです。
 でも小早川はこちらに寝返ったはず、とイラつく家康は長政に確認をとる。
 長政も長政でこいつも大概気が短いですから、使いの者に「今戦のさなかだから小早川が
どーなってっかわかんねーだろうが!LINEで聞けよ もし小早川が石田につくなら自分が
やっから!」と怒鳴ってた。
 それで家康もさすが長政、というのでした。
 何がさすがなのかよくわからんけどまあいいや。
 さらに家康は、せっかくだから小早川のとこに大砲打ち込んでやれよ、と指示。

 んで動かずにいた小早川はこの大砲にビビって、徳川に味方することを決意したのでした。
 朝鮮出兵とかでは真っ先に乗り込んでいったりしてたはずだけど、なんで今回はこんな
及び腰なんですかね。最後まで、勝ち馬に乗りたかったから迷ってたのかな。
 
 石田軍は小早川が動き出したと聞いて、これで家康も終わりだ!って感じだけど、
小早川が味方を攻撃していると報告されて「ウラギッタンディスカー!」と怒る。
(仮面ライダー剣ネタ)
 この勢いにのり、長政の軍は石田の本陣に迫った。
 家臣が三成にこの場は逃げろとかいうけど、長政の声にその場にとどまる三成が
バカすぎる。
 まあ逃げましたけど。
 あと長政の鉄板やっぱあぶねーよ!(兜だよ!)
 ちなみに長政は蒲生氏郷のように、戦とあればやたら前に出るバ…勇ましい奴だったので、
前線にいる描写はあながち間違ってない。
 次戦があったらとりあえず、兵の並びから飛び出してきたやつ討ち取っとけば長政で
間違いない。(コラ)
 
 この後九州の戦いがちらっと映るんだけど、太兵衛が槍を振り回して、一見踊りながら
城に乱入していったように見えたのは笑いました。ヘタリアのスペインか!
 そんなおり、善助がうかない顔をして官兵衛のところにやってくる。
 渡された手紙を読んだ官兵衛は衝撃を受けました。
 それは、実は信長はニセモノだった…(22日「信長協奏曲いよいよ最終回!」)ではなく、
関ヶ原の戦いは終わっちゃったよーん。というものでした。
 まあそういう運命だったんでしょうな。
 官兵衛にトップが務まるとは思えない。
 この人は補佐の立場が一番似合うような気がする。

 さて大坂城に凱旋した家康は、秀頼と茶々に挨拶。
 茶々としても文句を言うわけにはいかないので、よくぞやってくれました、と言うしかない。
 家康は三成、小西、安国寺をとらえている、こいつらは首をはねて三条河原にさらすと
告げる。
 茶々はそれとなく三成の嘆願を言うけど無理でした。
 まあそうなりますわな
 茶々は改めて、秀頼が成長したら今に見ておれ、と悔しがるのでした。
 つーても、家康についてる軍を考えるともうムリでしょうなぁ。
 そういうのがわからんくらいには、茶々は世間知らずだったということですわ。

 三成らがとらえられている場に長政がやってきました。
 安国寺に、今回ばかりは戦況を見誤りましたな、と声をかけたあと三成のとこへ。
 小西まさかのスルー。
 で、遺恨もあったけど水に流すといって自分の羽織をかけてあげるんですね。
 三成は憐みは無用という。
 ただこの時三成、自分の望みは絶たれたがと言ってたのが気になりました。
 三成は死ぬ瞬間まで逆転をあきらめていなかったのだから、望みは絶たれたと
言っちゃいけないんじゃないかなと。

 それから、自分の気持ちは官兵衛だけがわかってくれる、と気持ち悪いこと言って
ました。
 お前、大谷の存在忘れてやんなよ…。
 その後彼らは六条河原で処刑されました。
 三条河原の話はどうなったんだ。

 そして長政は家康に働きを褒められ、筑前52万石をもらうことになりました。
 さらに家康は、官兵衛が九州で骨折ってくれたようだけど、もう十分と伝えてくれ、と。
 鈍い長政でも牽制された、というのは多分わかったと思います。
 家康は官兵衛の本当の狙いを見抜いていた、みたいな。

 その官兵衛は九州ほぼ統一までいってたのですが、関ヶ原終わったからもういいわみたいな
燃え尽き症候群で、全部放棄して中津城に帰って行った。
 …九州が無法地帯になるやろが!しっかり始末はせい!
 
 長政はそんな官兵衛に、家康はこの手を取ってお礼を言ってくれたんですよ、と報告
するけど、どっちの手?と聞かれて右手ですと答える。
 すると官兵衛は、お前の左手は何をしていた、と言って立ち去ってしまいます。
 そんなん覚えてるやついねーわ!(コラコラ)
 意味がわからない一成に又兵衛がコソコソと、その左手で家康を刺していたら、この
世の中は官兵衛のものになっていたかも知れなかったということだ、と説明。
 …その場合長政は間違いなく討ち取られるわけですけども…跡継ぎいなくなり
ますけども…。
 まあ再び戦乱の世になることは間違いないから、官兵衛が天下取れていたと言いたい
かもしれんけどいかんせん九州から駆け上がるんじゃ遅すぎるわ。
 無理だったと思う。
 ま、官兵衛もそれわかってて悔し紛れに言ったかも知れませんけど。

 官兵衛は大坂城に行き、家康に会いました。
 家康は、九州での働きめっちゃ助かったわとしれっといって、褒美をあげるよと
言うけど官兵衛は笑う。
 家康はこの後自分のそばにいて政の指南をしてくれと言います。
 まあ秀吉は遠ざけたもんなぁ。
 官兵衛の失言があったとはいえ。
 で、官兵衛は自分らの間で建前は不要っすよと言って、自分は天下とろうとしてたん
ですよとぶっちゃける。
 家康は、官兵衛が欲しいといったのは建前とは限らんよと言ったうえで三成が、
天下を争うことができたのは本望だったと言ってた、と伝える。
 まあつまり、そこに官兵衛加われなくて残念ねってことなんかな。
 
 官兵衛はそんな家康に、今後どのような世を作るつもりかと聞く。
 すると家康は、天下はそれを治むるにふさわしいものが治めるのが良い、ただし
天下は一人のための天下ではないと言います。
 天下は、天下の天下なりと。
 あれだ、人民の、人民による人民のための人民、みたいな。(最後おかしい!)

 自分が死んでも天下取りの争いが起きない世を作る、それが望みと家康は言います。
 私利私欲のためではないと。
 そういわれたらもう官兵衛も太刀打ちできませんわな。
 官兵衛は、自分は生涯で一度も戦に負けたことはない、されど此度は家康に負けた、
悔いはないと頭を下げるのでした。
 …なんかノーカンにされてる戦があるような気がするけどまあいいや。
 ちなみに官兵衛はウッカリは何度もやらかしてます。さすがKYのイニシャルなだけあるな。

 家康は息子に超えられたな、跡継ぎに恵まれてうらやましい、と官兵衛に言うの
でした。
 まあ官兵衛も、長政があの時家康を殺さなくてよかった、と納得できたのでは
ないでしょうか。
 
 それからのち、黒田家に待望の跡継ぎが生まれました。
 これで黒田家は安泰だ、と喜ぶ一同。
 …この跡継ぎのせいで黒田家は傾くし、善助の一族を追い出してしまうことになるんですが。
 長政に輪をかけたバカ殿になっちまったよ…。
 どこで教育間違えたんだよ。

 ともあれ、長政は官兵衛に名をつけて欲しいというのですが光、もう預かっていると。
 さすが官兵衛、先を読んでいた。
 男の子だったら萬徳とせよ、ということでした。
 …腹いっぱい?(それまんぷく)
 黒田家が受け継いできたものをこの子に伝えるのは栄の役目、と言われてますが…。
 あとお糸も思い出してあげて欲しかったな!

 1603年、江戸幕府開府。
 官兵衛はおねのとこにいて、おねは、いまだに豊臣の天下を夢見てるのは、茶々に福島、
加藤くらいのものだと。
 茶々以外の二人は今になって徳川についたことを悔いているのだそうです。
 バカだなぁ。
 徳川だって代を変わっていけばバカボンボンも出てくるんだから、その時に巻き返せば
よかったのに。
 毛利をみろ!
 約250年耐え忍んで下剋上したんだぞ!(それ長すぎて下剋上って言わない)
 なんとか目を覚まさせる手立てはないか、とおねは言うのですが、官兵衛は「めっちゃムリ」
と言うのでありました。
 まあそうでしょうなあ。

 そして翌年、1604年のこと。
 官兵衛は長政を呼び、今はなしておきたいことがあると伝えます。
 あの4年前、関ヶ原の折に自分は天下を夢見たと。
 だが一日で敗れた、長政の働きによってだと。
 でもそれは見事な働きで、お前は黒田家を守ったんだ、あれでよかったんだというわけですね。
 あの時長政は自分を超えたのだと。
 あと2月で自分は死ぬだろうという官兵衛。
 あと2月というより多分あと数分だと思うんですけど。(シッ)←しっで変換したら真っ先に「死っ」て出た。どゆこと。
 長政は、家臣や民の言葉に耳を傾け、信じろと言います。
 その遺言全然守られなかったよなぁ…。
 ともかく、官兵衛は自分には善助がいた、心はいつも一つだったという。
 井上と太兵衛…。
 お前にもそういうものがいるはずという官兵衛ですが、長政と又兵衛が対立してたのは
気付いてなかったんですかねぇ。
 最後の最後までうっかりし続けだな官兵衛。

 官兵衛は善助に自分の兜を託します。
 善助は、これは官兵衛がこれからも戦でかぶり続けるもの、と固辞するけど官兵衛は、この
兜は自分だと。
 魂をお前に託す、と言ったのでありました。
 ここで善助が、嫌じゃ、お別れしたくない、と昔のような口調に戻っててなんかいいなあと
思いました。
 で、良いシーンのところ大変恐縮なんですが、後ろで長政が兜持ったまま困ってるんで
空気読んであげて、官兵衛!
 
 あと、自分の死期を悟ってわざと嫌な人間としてふるまう描写がなかったのが残念。
 官兵衛は自分が結構家臣に慕われてたの知ってて、自分が死んだあと長政にちゃんと
仕えてくれるように晩年、わざと気難しいじいさんのフリをして周りを困らせたんですな。
 だから事情を知らないものは、早く死んでくれないかなぁとか思ってたわけで。
 官兵衛最後の思いやりだったわけです。

 1604年、3月20日のことでした。
 官兵衛は死の床についてたけど、ちょっと顔色良すぎるな。
 もう少し何とかならんかったもんですかね…。
 ただ起こしてもらって光に、悔いがなにも浮かばないと言ってたのは、この人らしくていいと
思いました。
 皆に世話になったとお礼を言って官兵衛はその波乱含みの生涯を閉じたのでした。
 それはいいけど体揺れてるの何とかならんかったもんか…。

 官兵衛のように起きたまま逝った人としては、新撰組の斎藤一、あと伊達政宗も確かそう
だったと思う。
 起きたままというか座って死んだというか。

 さて善助と井上は一日後に信長協奏曲にも出てきますよ!(台無し)

 1615年。
 官兵衛の死から11年経っていました。
 ここらはちょっと蛇足かなと思ったけど、再来年の大河へのつながりとして必要だったん
ですかねぇ。
 ともあれ、大坂城は落城しようとしていました。
 そこに、長政と対立して出奔した又兵衛もいた。
 真田幸村出てこなかったな…いいけど…。
 又兵衛はこの戦場で華々しく討死します。
 実は長政と対立して黒田家を終われた後、長政が各大名に手をまわして、どこにも士官
出来ないようにさせたんですね。
 細川家に決まりかけてたけど長政が文句言ってオシャカにしたり。
 だから又兵衛にとってはこの戦場で豊臣のために働くくらいしかなかったわけです。
 ひどい話だわまったく。
 官兵衛の遺言以前の問題ですよ。
 こんなことするから、孫がさらにバカになるんですわ。

 そして茶々はもはやこれまで、と自害したのでありました。
 今まで落城を2回経験してきた、この城だけは落ちないと思っていたというけども、
そりゃあんたの考えが間違ってたからしょうがないでしょうよ。
 
 家康もやっと終わったか、と言い、官兵衛と約束した戦無き世がようやく始まる、と
つぶやくのでありました。
 光も長政からその知らせを受ける。
 長政は、何か羽織るものを取ってきましょう、と席を外すんだけど光は、庭の藤を
見ながら、ようやく終わりましたかと言ってる。
 そこに官兵衛が現れてにっこりほほ笑む、というのは良かったですね。
 まあ光がこれで死んだらどうしようとちょっとヒヤヒヤしましたが。
(官兵衛が迎えにきた、的な意味で)
 官兵衛のいた場所には、彼が使っていた杖が残されていたのでありました。

 
 常に己の進路を求めて止まざるは水なり。
 by黒田官兵衛孝高



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→軍師官兵衛