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真田丸

第12話(16/03/27)

 えっごめん…なんでユッキーの、きりへの好感度あがってんの。
 意味わからんのだけど…。
 兄や父、部下らが内密にしようとしてくれていた室賀の暗殺を、わざわざ知らせにきて
ひどいひどい!と叫びまくって皆の努力を無にしただけですけども。
 祝言が利用されたというのはともかく、今は知らせずにいたいという気持ちを踏みにじって
なにが、思いやりある女性なんだかよくわからんのですが…。
 納得いかないわ。

 そういうわけで冒頭からいきなりきりが出てきて、ユッキーといい雰囲気になってて、こいつ
梅ちゃんがいるのになんで「信繁様のいくところにお供します」とか言っちゃってんの馬鹿なの
って思いました。
 あとキャラがブレッブレなんだけど。
 いきなりおしとやかな女性になってるし。

 その頃家康は秀吉を迎え撃って見事撃退。
 官兵衛の言うこと無視して負けたやつかな。
 これで世の中に名を知らしめた家康。
 昔はやっぱ口コミとかで広まったんかな。
 だったら伝聞していくうちに名前間違いとか内容がズレてくとかあったかも知れん。
 そんな家康、名誉の傷とかいってるけど、単に太って鎧が食い込んだ傷だった。
 ダサッ。
 で、真田の暗殺が失敗したと聞かされてます。
 正信は、室賀なんちゃら、あてはずれでしたなとかひどいことを。
 黙れ小童!(代わりに言っておきました)
 もし沼田の件で北条が敵に回ってしまうと、秀吉と挟み撃ちにされる、まずいなーと言ってます。
 正信は、もし真田が上杉と手を組んだらもっとまずいということで、家康、手をうつと言うんだけど、
この間に爪を何度か噛もうとして、奥さんに叱られてたのめっちゃ笑いました。
 
 ユッキーの父、上杉に臣下にしてよと手紙書いたよ!とユッキー兄に話してんですけど。
 返事は「お断りだバーカバーカ」ってものでした。
 まあ当たり前だ。
 兄は、むしろよく手紙かけたなどんな神経してんだよっていう驚き方してて笑える。
 父としては、沼田の件は手を貸してくれたから、ということらしいんだけど、それはそれ、これは
これだろうよ。
 父としては何としてでも上杉と手を組んで、徳川とは縁を切るという計画でした。
 そうしたら沼田を渡す必要なくなるもんね。

 上杉の方では景勝が、真田しつこいのーと言ってた。
 兼続も、許すって言ったらダメだかんね!と念押し。
 ここで無理難題を吹っかけてみてはどうか、ということで上杉がユッキー父に送った手紙は…。
 人質を出せというものでした。
 それも、相手を指定して。
 その相手とは、ユッキーでした。
 まあ人選は間違ってなかった気がする。
 と言うわけで、人質として三十郎とともに上杉のところに行くことになったユッキー。
 今は父と距離置きたかったからちょうどいい、と言ってます。
 年齢的にも反抗期の時期か。まあ前回のこともあるだろうけど。
 ユッキーは、人質だからできることもあるし、何より景勝は嫌いじゃない、と語る。
 
 梅は当然残してきたんだけど、「立派な男の子を生んでくれ」と言ってて、おまえこの時代エコーないのに
男とわかるわけなかろう、とこれはちょっと突っ込みました。

 梅は畑仕事をしてるんだけど、そこにきりが、茶菓子ムシャムシャ食いながら「あんたも災難ね」的なこと
言ってて、仮にも上司の家の嫁さんに向かってこの態度は何だって感じでしたね。
 結婚したことで身分としては上司と同じくらいになってんのに、その嫁さんが農作業してても手伝うわけ
でもなく、自分は菓子食いながら世間話。
 お前下女としてここにきてんじゃないのかよと。
 この設定が本当におかしすぎる。
 で、つわりとかないのと聞かれて梅、なんかすっとぼけた反応をしていて、妊娠してる気がしただけ、でも
きっと大丈夫って言ってたんですね。
 つまり妊娠した確証がないのに妊娠したと言って結婚したのか、と思ったけど、この後の展開みたら子供
ちゃんと生まれてたから、結果オーライというか、きりがあまりにも詮索してくるからからかっただけのような
気もしてきた。
 だって本当にズケスケとうるさいんだもん。一応身分が上の人に向かって言うことじゃない。

 そのあとユッキー母とすれ違うも、母は梅をかたくなに無視。
 ひでーな…。
 引き際がわからなくなってるのかも知れないですけどね。
 梅もまあ散歩にいってくると話しかけていたから、この嫁さんも強くていいと思います。
 
 さて上杉のところでは、漁師が景勝に直訴しにきていた。
 これ、あの地獄の閻魔エピソードかと思ってたけど違うようですね。
(地獄の閻魔エピソード…武士が下人を「働きが悪い」と言って切り捨て、その家族が理不尽なことをされたと
兼続に訴え出た。彼は話を聞いて金をやり「命を取り戻すことはできないからこれで弔ってやれ」と返した。
その後下人の家族は「やはり生き返らせてくれ」とムチャを言い続けたので兼続は「ならばお前達が閻魔に
直訴してまいれ」と閻魔様あてにダメ出し 手紙を書いたのち、それを持たせて家族を切り捨てた、というもの。
実際には部下が斬ったと思いますが。
 つまり、ちゃんと話は聞いて対応するけど、ゴネはすんなよって話ですな。
 鬼灯様だったら家族が手紙持ってきてゴネても、兼続なみの対応しそう。)
 えー、話が脱線しましたが、三十郎とユッキーはここで待ってろと言われて待ってる。
 すると先に漁師が連れて行かれるから三十郎は「こっちを待たせるとは何事だ」って怒るけど、ユッキーは
向こうが先に来ていたのだから、と。
 それは正しい道理ですね。
 このあとユッキー、こっそり見にいってて笑った。
 漁師らの訴えは、漁をしていてとれたものでモメるから何とかして欲しいというものでした。
 アサリの取り合いか。
 景勝はわかった、何とかする、といって彼らを返します。

 その後ユッキーを呼んで来いって兼続と話をしてて、ユッキーがあわてて座敷に走って戻っていくのが
ちょっと面白かった。
 景勝はユッキーに、以前乗り込んできた時に本当に命をかけていた、その上、必ずかけに勝ってみせるという
自信に満ち溢れていたと話す。
 さらに、上杉は義のない戦いはしない、欲のために他国を侵略することはない、これはすべて謙信公の
教えである、とユッキーに教えてくれます。
 ユッキーは景勝に対して、民の話に耳を傾けていた、簡単にできることじゃない、と褒める。
 景勝は、北条の一件、誰も死なせずに退けてみせた、あそこに謙信の心を見た、と言う。
 つまりお互いに共感する部分があったんでしょうね。
 史実でも確か、上杉のところでは景勝にかなり気に入られて、子供のように大事に扱われていた
そうです。

 ユッキーは、私利私欲のために生きると人はどうなるのか、と景勝に聞く。
 景勝は信長の死にざまを思い出してみよ、と言うのでした。
 まああの人もあの人で、別に私利私欲のために生きていたわけではなかったんですけどね。

 真田の里では、ユッキー暖かく迎えられたようです、とひとまず兄ちゃん安心。
 ところが父のとこには、沼田城差し出せよオラァっていう、兼続からの手紙がきていたのでした。
 兄、「そもそも沼田城のことで北条とモメてて、上杉の下につけるように頼んでいるのに、沼田城を
上杉に渡したら意味わからなくなる」とツッコミが大ざっぱに。
 いや気持ちはわかる。
 ここで父、「ユッキー人質に出したかいがあった、あいつの仕事じゃ!」とまる投げしたのでした。
 ひどい。

 ユッキーは景勝に、沼田城くれって兼続から手紙きたらしいんだけど、あれは真田にとって大事な
城なんで勘弁して下さい、と伝えていました。
 景勝、兼続に話しとくわと快諾してくれます。

 そんな中、またあの漁師らがやってきた。
 全然解決してない、という彼らに、家臣は「今調べてんだから待てよ」っていって追い払っていた。
 それを目にしたユッキーは疑問に思い、話を聞くのですね。
 すると、景勝は話は聞くけど解決するわけじゃない、話聞いて結論先延ばしにしてるから、全部
自分らにしわ寄せがくるんだ、と言う。
 出来ない約束ばっかするんだよねーと愚痴言ってたら景勝と兼続がやってきて、兼続が「こいつ
切り捨てましょうか」って言ってて笑った。
 
 景勝はユッキーに、まずなんでも安請け合いしちゃうんだよねーと話しています。
 それをかなえるのは家臣の役目では、とユッキー言うけど兼続が、そんな余裕が今の上杉には
ないのだと。
 話を聞くしかできない、という景勝。
 ただ、彼はいい事しているつもりかも知れないけど、民としては話を聞いてくれたから解決してくれる
だろう、という気持ちもある。
 民のため話を聞くことが大事、といっても、それが解決しないなら不満として積もっていくわけだから、
今の景勝のやり方が正しいわけではない、というのは気付いて欲しいですね。

 ユッキーはそんな景勝に、昨日まで尊敬してたけど、そんな人間味あるとこを見てもっと好きになりました、と
告げる。
 確かにねえ。
 ちなみに沼田の件を確認したら「あ…まだ言ってない」。
 貴様ァァァァ!!!!
 で、兼続は頭いいですからこのやりとりですぐ悟って、沼田渡さないっつーなら手を結ぶのもナシね、と
言いました。

 景勝、天気いいからとユッキーを浜に誘うわけですが、馬で歩いているとモメる声が聞こえてくる。
 それはあの、何度も訴えにきていた漁師らでした。
 鉄火起請をやろうとしているようです。
 これは昔の言葉でいう、くかたち(盟神探湯)ですね。
 神に判断をゆだねる儀式であり、本当に正しい者であるならば、熱した鉄を手で持っても火傷しない、
所定の場所におけるはず、なんていうことが本気で信じられていたのです。多分この方法考えた奴は、
火傷しない方法を偶然見つけた詐欺師じゃないのかと思うんですけど…。
 無罪を証明した人は当然手が使えなくなるので、村総出で手厚い看護を受けたといいます。
 逸話としては信長が、モメ事の場に通りかかり、鉄火起請で不正が証明された奴が、親類に武将がいる
ことを理由に圧力かけて無罪にしようとしていたことについて、自分がこれをためし、見事成し遂げて、
この不正をした奴を切り捨てたという話があったかと思います。(火傷ほとんどなし)
 信長どんだけすごいんだよ。
 火属性か。
 まあともかく。
 まずは神に「この結果にすべてをゆだねます」と宣誓することが大事なので、この後ユッキーがやろうと
した時に神職の人らが「手続きしてから」と言ったわけです。
 てかユッキーは「お館様には後で言います」って言ってたけどそっちじゃねぇよ。言うのは神様にだよ。
 多分このやりとり書いた人(脚本)は、景勝に届け出が必要の意味で書いたんだろうけど…。

 さて、その鉄火起請ですが、片方の漁師がやりたくないと言い出し、思わずユッキーは割って入る。
 これでは何も解決しない、と。
 奉行は彼が景勝の客人と知り驚きつつも、これが公平なやり方だと譲らない。
 ユッキーは、たとえこれで勝利したとしても、手が焼けただれては漁に出られないと反論。
 そこでユッキーは、二人の答えは平行線だから、この鉄火起請で答えを決めませんかと言い出した。
 ここで神職の方が「手続き踏んでから」と言うけどユッキーは後で景勝に伝える、というわけです。
 神様への宣誓はよ…。
 奉行、負けたら処刑されるんだぞわかってるのかって感じだけどユッキーは、自分が負けるとは
思ってないから、と平然と鉄を手のひらに乗せようとする。
 ついに奉行、そこまでするほどのことじゃないし、もうちょっと漁師同士で話し合ってはと言い出した。
 そこにたまらず景勝が声をかけるわけですよ。
 自分がいけない、と言う景勝。
 もっと民の暮らしを思いやるべきだった、双方の言い分はわかった、必ず答えを出すから待っていて
くれ、と約束します。
 彼はユッキーの行動を見ていて、民の話を聞くだけでは何も解決しない、ちゃんと答えをともなった
行動をしなければダメだ、と気付いたのではないでしょうか。
 ここでユッキー、漁を日替わりにしてはどうか、と提案した。
 ただこれだと、潮目によってアサリが大量にとれる時と取れない時があるから、そこは潮の変わり目
などでうまくわけろ、と景勝が補足。
 それによって争いは解決、ユッキーの顔も立ち、景勝も案を出したことできちんとトップとしての
役目を果たせたというわけですね。
 これで景勝もユッキーに一目おくようになったんだろうなと思いました。
 
 その頃真田の里では、梅が子供を産んでました。
 女の子でした。
 すえ、と名付けられました。
 ユッキー母が見たくてしょうがないのに、ツンケンしてる手前出ていけないから、チラチラしてて
かわいいです。
 ただ、この場にきりがいるのは違うだろうと思うんだけどね…。
 一応下女なんだから。

 子が生まれたという知らせはユッキーのところにも届いていました。
 女の子ということでちょっと残念だったけど、またこれからも子供はできるだろうしね。
 
 その後兼続のとこにユッキー呼ばれて、兼続、景勝が民のもめごと解決に本気になったせいで、
わしの仕事が増えたーとか言ってるのかわいかったです。
 あの微妙に語尾のばす感じが。
 今まで怖い人だなと思ってたけどちょっと印象変わりました。
 ちなみに沼田城のことも、真田の真意を確かめるためで、最初から手放すとは思ってなかった、むしろ
あっさり譲ると言ってたら何か裏があるだろうと思っていた、と種明かし。
 そらそうでしょうなあ。
 それで景勝は、上杉は真田と未来永劫手をつなぐ、真田の危機には必ず援軍を送る、と約束して
くれたのです。
 お前だからそんな簡単に安請け合いを…。まあ本心からなんでしょうけどね。
 また、今の真田の領地もそのまま真田のものとして認める、と約束。
 その起請文を受け取ったユッキー父、これをもって徳川と縁を切る、と宣言致しました。

 すえが寝かされていて、ユッキー母がこっそりあやしにくるも、泣かれてしまって逃げていくシーンが
良かったです。
 早く打ち解けられればいいんだけどなぁ…。
 
 徳川では、真田が手を切るって言ってきたーといって激おこです。
 でももともと、助けてくれと言ったクセに、安易に本領安堵の約束をして、北条と手を結んだから
沼田城だしてね、と約束をたがえたのは徳川なんだから、こいつらが怒る道理はないんだけどね。
 真田つぶすぞーって言ってたら、阿茶局が、敵(真田)のために上田城作ってあげたん?と傷を
えぐるようなこと言っててめっちゃ笑いました。

 天正13年8月。
 徳川が上田城に進軍を開始しました。
 おいでませ真田のキルゾーン!
 ユッキー父は戦うことを選択しますが、ユッキー人質にいってるの痛いわー兵が足りないわーと
ややお困りの様子。
 その話を伝え聞いたユッキー、景勝に話をするけど、兼続が、今の上杉にはそんな余力ないから無理、と
言う。
 ユッキーは「あ、事情わかってるんでいいですよ」って感じだけど景勝は「でも援軍送るって言ったから
何とか助けたい」と思ってる様子。
 ここで兼続えもんですよ!(苦しいなおい)
 テレレレッテレ〜
「100名の兵〜」
 景勝が援軍出したいと言うと思って、兼続集めておいたらしいです。
 優秀ッ!
 ユッキー、甘えついでにもう一つ、自分も行きたいと言い出す。
 兼続は「人質を返すなど聞いたこともない」とやや声裏返りながら突っ込むも、景勝「いーよー」。
 戦ったら戻ってきてね、と約束をして、いざユッキーは上田城に向かったのでありました。
 兼続多分このあと、転職サイト見たと思う。


 次回第13話。
 「世の中には、どぶに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる」



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