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真田丸

第14話(16/04/10)

 うわぁ…この大河見るのやめようかなと思ってしまったよ…。
 きりきっついわ…なにこのキャラ。
 こいつのせいで全部台無しって。

 上杉のもとに戻ってきたユッキー。
 沈み込んでいる彼の姿を見て景勝は、おまえが選んだのならいい奥さんだったんだろうな、
という話をする。
 会ってみたかったでしょうね。
 しかも景勝、しばらく上田にいてもいいんだよと言ってくれるけどユッキーは、ここにいた方が
気がまぎれるから、というのでした。
 気持ちはわかる。
 仕事に打ち込んでいた方が気がまぎれるってのはあるしね。
 で。
 気を使ったらしい兼続も、お父さんの働きすごかったね、と褒めるのですが、やはりユッキーの
気落ちを何とかするには至らず。
 時間の流れしか癒せないものもある。

 徳川の方は、忠勝が今度は自分がやります、と言ってました。
 
 真田では、徳川が駿府城を作りなおしているという話が入ってきてました。
 あいつらしつこいねーって話なんですが。
 でも父は大して大変なことと受け止めてはおらず、信尹が何とかしてくれるはず、と全部丸投げ
でした。
 真田の平時コマンドは「先送り」「まる投げ」「待機」しかないのか!

 その頃、牢に入れられた信尹のところに、徳川の家臣である石川という人がたびたびやって
きていた。
 この人扱いはこんなですが、家康とは知己の中で、信頼も厚い人でした。
 だからこそ、彼が秀吉のもとに走った時は衝撃だったわけで、それが、本多正信がこんな
慌てふためくというところに現れている。
 家康も名前を聞いた時、にわかには信じがたかったようで、名を聞きなおしていましたからね。
 それほど、石川という人間の存在は徳川には大きかったのです。
 同時に、徳川の手の内も知り尽くしていたからやばかっただろうね。
 そういうわけで徳川家康は、秀吉と全面対決しなければならなくなったので、信濃から撤退
していきました。
 ユッキー父が信尹に任せておけばといったのはこういうことでしたね。
 真田にしてみればとにかく、信濃を脅かす存在がなくなればいいんだもんね。

 それがユッキーの耳にも入るわけですが、ユッキーはまだ落ち込んだまま。
 ここで三十郎は、先に進もうと励ますんですね。
 先に進むことと、梅を忘れることは違うのだからと。
 でもユッキーは、自分は梅を待たせてばかりで幸せな思いをさせたことはなかった、という。
 後悔の念が強いんだろうねぇ。
 いろいろさせてやりたかったと。
 気持ちはわかる。
 でも、梅は幸せだったと思いますね。旦那さんと子供を守れたわけだから。
 まああの最後は脚本的にひどいとは思ったけど。
 でもまあ三十郎の気持ちもそろそろわかってあげてくださいね、と。

 その頃家康は怯えまくっていたのですがなんとここに地震発生。
 近畿に大きな被害をもたらしたこの地震は、秀吉が復興に力を入れることになったため、
家康は辛くも全面対決を逃れることになった。
 もしこの時に徳川がほろんでいたら。
 日本の歴史は大きく変わってただろうなあ。
 独裁政治国家になってしまってたかもしんないです。
 それくらい、徳川の時代の、鎖国という、「戦争をしなかった数百年の時代」というのは、他国から
見ても例のない、貴重な時代だったりします。

 ちなみに庭に出て震えてた家康、守ってた忠勝の図が面白かったんだけど、最後家康に
松ぼっくりが当たってたのは笑いました。

 信尹のとこに家康がやってまいりまして。
 ようやっとこいつが石川を調略したとわかったらしい。
 彼はその上で信尹を家臣にと誘います。
 まあこれも計算のうちだったでしょうね。
 信尹はこうして、徳川につきます。
 これがのちに役に立ってくるというか…。

 1586年の春。
 秀吉は柴田勝家を破り、家康と和睦しておりました。
 勝家がナレだけでしたやん…!
 まあともかく、秀吉は豊臣を名乗るように。
 北条のとこにも上洛するようにという命令がきたけど、北条氏政はメシを食いながら、会いたければ
オメーがこい、と強気でした。
 そんかしきたらとらえて首をはねるけどなっていう。
 まあこのころの北条は怖いものなしだっただろうからねえ…。

 真田の方も、ユッキー父に上洛せよとの命令が。
 ここで兄が「大名でもない父上に」って3回も言ってて、「うるさいわ!」って怒られていたのは笑いました。
 言いすぎだ信幸!
 ただ、秀吉と手を組んでおくのもありだという話に。
 いずれまた徳川はやってくるんだからと。
 父はとりあえず上洛の話は先送りにしとこう、信長の時は痛い目みたから様子みよう、と話しています。
 北条が沼田をまだ狙ってるからちょっと上洛無理です、的な返事をするつもりらしい。

 上杉の方は、景勝が秀吉と会ってくるという話をしていました。
 旧知の仲だから一応挨拶するだけだって。
 それで、ユッキーについてこないかという話をするわけです。
 自分は今そんな余裕ないから、と断るユッキーですが…。
 兼続が何か言いたそうにしているな、と思ったら話しかけてきた。
 景勝はああいうこと言ってるけど、立場的には秀吉の申し出を突っぱねられる状況になく、行けば
間違いなく上杉は秀吉の家臣にならざるを得ない。
 だからこそ、ユッキーについてきてもらった方が心強い、みたいなのがあるらしい。
 いろいろ頼りにしてる部分があるんでしょうね。
 史実でも景勝はユッキーをたいそう気に入り、禄を与えて大名扱いとしているくらいですからね。
 で、兼続からその話を聞いたユッキー、そういうことならお供します、と承諾するのでした。

 ユッキーが景勝について大坂に行くということを聞いた父。
 たいそう喜びます。
 秀吉の真意を探らせるのにちょうどいい、ということらしい。
 ただ、兄はそれを聞いていて面白くない。
 自分はここでくすぶっているのに、父がユッキーばかり使うのがおもしろくないといった
ところでしょうか。
 でも、兄はここを守っていく役目がいずれ父から渡されることになるんだから、そう腐ることでも
ないと思うんだけどね。(歴史的にはそうなりませんでしたが)
 自分の扱いがぞんざいだ、と思ってしまうのはまだ未熟だからかも知れませんね。

 そういうわけで少々ふてくされて自分の部屋にやってきたユッキー兄ですが。
 しれっとひざまくらしてもらって不満をぶつくさ言ってたら、目の前におこうがいた。
 ……おこうだと思ってひざまくらしてもらっていたのは母だったという。
 ここめっちゃ笑いました。
 母も何か言う間もなくお前が話し出したから、とか言ってて面白い。
 ところが母もおこうさんも浮かない顔。
 それはきりのことでした。

 前回、すえを自分が育てるといったきりですが、結局どうにもならず放り出した。
 最終的に作兵衛が育てることになったんですよ。
 無理だったら最初から引き受けるなよ。
 あと真田の娘だろうが。
 なんでまったく関係ないきりが引き受けた上に、作兵衛に渡しちゃってるのか。
 もちろん作兵衛だっていやとは言わないでしょうけど、育てばどこかへ政略結婚として
使えたはずなのに、あっさりこんな展開っておかしい。
 何より、ユッキーがかわいそうでならないですよ。
 最愛の娘が、戻ってみたらネグレクトされたあげく作兵衛のとこにいってんですよ。
 きりのせいでひどい展開になってんじゃん…。
 マジで、育てられないなら勝手なことすんなって思った。

 景勝とともに大坂へ行くことになったユッキー。
 三十郎には、国に戻って彼の父である矢沢を支えるように言います。 
 確かに北条は沼田をあきらめたわけではないし、矢沢はもう年だから、三十郎がついて
いた方がいいでしょうね。
 で。
 ユッキーが景勝、兼続とともに向かおうと廊下を歩いていて。
 下女らが見送りに控えてる中、いきなりきりが声かけてくるわけですよ。
 何この女。
 最悪。
 内記に頼んでここにきたらしいんだけど、まず、他人様のお屋敷で、皆が控えてる中いきなり
なれなれしく声をかけるのが理解できないし、景勝への挨拶も無視してユッキーに話しかけるって
マジで、切り捨てられても文句いえねーぞこの女。
 ユッキーも、この女いちいち付きまとうんですって言うけど、景勝、面白いからついてこいって
大坂行き許してしまうし…。
 いやいやいやいやいろいろおかしいだろ。
 兼続が無礼を咎めないのもすごいんだけど。
 三十郎がうんざりした顔してて、この人もかわいそうになあと思いました。

 加賀の倶利伽羅峠にて。
 石田三成が出迎えていました。
 土方と山南さんの邂逅ですな。
 まあともかく。
 三成の態度がえらいよそよそしいな。
 当たり前か。
 兼続がユッキー紹介したけどガン無視されたし。
 それはともかくとしてですよ。
 景勝と兼続がメシ食ってて、ユッキーは離れた間でメシ食ってるわけですよ。
 ここでもきりが、なんで向こうに入れてもらえないのかとか、料理の数が少ないとか文句
言ってて、文句ばっかり言うなら帰れボケがって思いました。
 社長がメシ食ってるとこにペーペー社員が同席してたらおかしいだろうが。
 頼むからこんな空気読めないやつ同行させないでくれよ。
 しかも、この後きり、ユッキーがすえの様子を聞いたら、「どうしても私が育てたかったん
だけど、作兵衛が自分が育てたいというから渡してきた」というんですよ。
 自分が育児放棄して作兵衛に押し付けたクセに、なんでこんなに自分のことよく見せようと
するのか不思議。
 こんなんが側室になったら、自分の気に入らない子は下女に渡して、気に入った子だけ
育てそうで怖いわ。
 なんかもう、本気でありえない、きり。
 真田家を滅ぼすために送り込まれたスパイ説の方がよっぽど信じられるわ。
 これが今後ずっと出てくるのならこのドラマ見たくないと思いました。
 イライラするもん。
 人の命を何だと思ってるんだろう。
 せめて誰かが、本当はきりが育児放棄して作兵衛に押し付けたことをユッキーに知らせる
くらいして欲しいわ。
 このままユッキーが騙されて、きりのことをちゃんとした女だと思って結婚とかマジ勘弁して
欲しいんですけど。

 この夜景勝はユッキーを呼び、ここで帰ろうかと言い出した。
 秀吉のもとに下るつもりはない、と。
 でも結局思い直して、ユッキーがいるなら秀吉に頭下げるのも悪くない、自分が出来なかった
道を成し遂げろとか言ってて、どうでもいいけどこの人立ち直るのはえーなと思いました。

 一行は京に入ります。
 ここで三成は先に大坂へ行くと。
 ユッキー、なんでこのまま一緒いったらあかんのですか、みたいなこと言ってるけど、三成は
このまま一緒にいったら上洛にならないと。
 つまりあれですよ、上洛といえば京にいくことだけど、秀吉は大坂に行くことを上洛ということに
したいので、西からきた人らは大坂を通り過ぎて京にいったん落ち着いて、あらためて大坂にこいや、
それが上洛ってことだから!と三成は言いたいらしい。
 ユッキーは、人を不快にさせる何かを持っていると言ってたけど、それはあなたの隣にいる
きりに言うべきですよ。
 あと、兼続はああ見えても熱い男だと言ってた。
 きりが「そんな風には見えません」って言ってたけどお前は黙ってろ。

 この後妙な流れというか。
 兼続が会いたい人がいるってよみたいな感じでユッキーを連れて行くんですけど。
 石川でした。
 そりゃユッキーは知らんわ!
 彼は、徳川を裏切って秀吉についたんだけど、当然徳川から追手が差し向けられていて、
三成のとこにかくまわれているらしい。
 それで会うのですが、彼は徳川を裏切ったことをひどく後悔していた。
 ユッキーは、信尹が調略したといったところで、最終的に裏切りを決めたのはあなたなのです
から、とにかく前に進みましょう、と自分が三十郎に言われた言葉で励ますのでした。
 この言葉を言えたということはユッキー自身も少しずつ立ち直ってこれたのかなとは思いますが。
 この後石川は秀吉のもとで働き、大名となったそうです。
 なんつーか突拍子もないシーンぶっこんできたなあ。
 石川とユッキーでは身分まったく違うからね。
 石川は家康クラスのようなもんだし、ユッキーはペーペーなわけだし。
 それをユッキーがはげますのもなんか変な話だ。

 さて。
 景勝が秀吉に会うことになって、あんなの相手に緊張するのってやだなーと言ってたら
兼続がすかさず、「あいつもとは百姓ですから」って言ってて、景勝が「気が楽になった」と
言ったのは笑いました。
 兼続やさしい!
 ところが三成がやってきて、今日やっぱ秀吉忙しいから会うの無理だわメンゴって伝える。
 それで、景勝らは大坂城の中に宿泊となり、信繁は三成の屋敷に宿泊となる。
 きりは部屋が別と言われて、この女また文句言ってるんですよ。
 なんなんお前。
 上杉の客分ということで、三成からそれなりの扱いをされるユッキーと、ただの下女のお前が
なんで一緒の扱いしてもらえると思ってんの。
 しかもこの時代、妻と死別したとはいえ独身の武士と、下女が一緒の部屋とか不謹慎にも
ほどがあるわ。
 そんなこともわからないでよく図々しくついてきたもんだな。
 このあと狭い部屋におしこめられて、しゃべってる間に三成が戸を閉めたのはめっちゃ
笑いました。
 この三成、好きになれそうです!
 このまま一生きり出てこなければいいのに。

 ユッキーは三成の奥さんと飯食いながら話してるけど、話がはずまない…。っていうか
ユッキー、秀吉のことサルって言っちゃダメだろ!
 三成の奥さんの「知りません、サルに会ったことないので」という切り返しはうまいと思った。
 上司にあたる秀吉をサルというユッキーに対して、そしてサルと言われた秀吉に対して
事を荒立てない返し方で。
 
 その夜ユッキーは、秀吉にこれ以上えらくなって欲しくないなーと言っている、加藤清正に
出会いました。(物陰から三成とのやりとりを見てただけですが。)
 まあ昔からの友達にしてみたら、偉くなりすぎて一緒に酒飲みながら話をするようなことも
出来なくなればさびしいだろうね。
 その加藤清正と話をしている三成はなんか人間っぽさが出ていて好きだったな。

 その翌日。
 景勝と兼続は秀吉と会うことになり。
 ユッキーは自分も会いたいと言ったけど、三成、まだオメーのこと秀吉に話してねーから
という理由でユッキーを待機させる。
 その部屋で待ってて、ヒマだから障子スパーン!とユッキーがあけたら、人が立っていたのは
笑いました。
 ドリフか!
 そこにいたのは茶々。
 秀吉が言っていた、真田ナントカって人を見に来たかったらしいです。
 この茶々も自由奔放だけど、きりのうざさ見てるとまったく気にならないね!
 んで茶々も去った後、片桐という人がユッキーを呼びに来た。
 秀吉が呼んでると。
 吐きそう…って言ってたけどどうしたんだってばよ?

 そういうわけでユッキー、別の部屋に通されるのですが。
 暇だからってまた外に出てた。
 いやおとなしく待っとけよ!
 かぶってた帽子ぶつけてたのはこれ演技じゃなくて本気でぶつかったな…。
 ともあれ外に出た彼は、そびえたつ大坂城を見たのでありました。
 と、そこに足音がするんだけど。
 あわてて戻るユッキー。
 やってきた秀吉が屏風の後ろに隠れてて、なぜか一緒に隠れることになるユッキー。
 ……何やってんだお前ら……。


 次回第15話。
 「わたしの能力は親戚の世話焼きばあさんの代わりにあるわけではないのです」



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