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真田丸

第22話(16/06/05)

 真田と北条のそれぞれ名代による話し合いが始まりました。
 江雪斎は、もともと沼田は上杉のものだったが、それを戦で北条が勝ち取ったのだから、
沼田は北条のものだ、と主張。
 ユッキーは、かつては北条だったかも知れないが、その後は武田のものとなり、織田に
引き渡すまでの2年間は真田が支配していた、と主張。
 で。
 秀吉、まず沼田城は誰が作ったんだ?と質問。
 片桐が巻物出してきて説明始めたよ。
 ホワイトボードつかえよ。(ねえよ)
 しかも説明が長いと秀吉に怒られたし。
 でもさらにまた図が出てきて笑った。
 なんだよこの「世界一受けたい授業」みたいなノリは。

 まあ秀吉はこの説明で、沼田という城の立地が問題であるというのは理解したようです。
 北条、武田(今は真田)、上杉と、その境界線に接してるからいろいろあるんだろうな。
 で、江雪斎は先に城を所有していたのは北条であるから北条のものだというけどユッキーは
すかさず、それを言うならまず上杉に返すのが筋、と主張。 
 秀吉が『一本!』と思わず言ってましたな。

 というわけで、まあ決着がつかないわけですよ。
 ユッキーここは、古美門を呼んでくるしかないようだぞ!(それ中の人同じ)
 秀吉はニヤニヤしながら「実に面白い」と。ガリレオかよ。
 で、疲れたのでと休憩になります。

 事の次第を聞いたユッキー父は、よくやったとユッキーを褒めている。
 あとは、しゃべっていない徳川がどういう立場を取るつもりか、というのが気になるらしい。
 確かに向こうにつかれたら面倒だもんなあ。
 てか胸をドンドンしないであげて!ユッキーむせてるから!

 廊下でユッキー、以前阿国がやってた呼吸法やってて笑った。
 これ結構役に立つな!
 そこにたまたま江雪斎が通りかかるわけです。
 彼は、これを戦だと思ってる、と話した。
 本当の戦はしないですむ、と。
 まあユッキー自身も戦をしたくてやってるわけじゃないから、多少なりとも彼にシンパシーを感じる
ところはあったのではないかと思います。
 江雪斎自体に怨みがあるわけではないしね。

 と、ここできりがまたウロウロですよ。
 なんだよ…と思ったんだけど、秀次に言われておにぎりを届けにきたらしい。
 ここで、秀次に対してはチヤホヤしながら、かご入りのおにぎりを渡していて、ユッキーには
面倒くさげに「あなたにも」って小さなおにぎりを渡していたのは、第一話の櫛のエピソードかなと
思いました。
 ユッキーが梅には箱入りの高級な櫛を渡してて、きりにはついでといった感じで櫛を渡してたやつ。
 なんか…きりは本当に根に持つタイプなんだなあ。
 思ったんだけどここからきりが急激に秀次寄りになったのは、秀次粛清の時に巻き込まれて、
ユッキーがこれを助けるという伏線じゃないだろうな…とか思い始めた。
 それで真田の里に返せばいいけど、またウロウロされると邪魔だな…。

 さてさて。
 審議再開となり、正信が話を始めようとするとそれをさえぎって江雪斎が説明したいと言い出した。
 もともと、北条と徳川が戦をしていて、和睦条件として沼田をやる、と家康が言ったのだと。
 その当時は真田は徳川の配下であった、起請文もあると言ってくる。
 正信は、おおむねその通りです、と言うんですね。
 この、おおむね、が気になるなあ。
 一方ユッキーも、同じ年に徳川は真田とも盟約を交わし、沼田の安堵を約束しているという。
 こちらも起請文があると。
 家康は両方に約束したことになりますね。
 これ起請文にしちゃってたらやばいんじゃないの。
(起請文にしたためた約束をたがえると、神罰があるとされていた。約束を破ったら神罰を受ける
ことを承諾する、的な一文があるので)
 
 話を聞いて秀吉は、これではっきりした、徳川の約束はどちらが有効なのかを確認すればよい、と
話す。
 ところがここで捨が泣き出したので秀吉、後は秀次に任せる、と言って出て行ってしまった。
 あ、これダメなやつだ…。
 江雪斎は、徳川と真田は主従の関係であり、約束はいわば、親と子の約束である、一方徳川と
北条は国と国との約束なんだから、こっちの方が大事に決まってんだろうがと主張。
 ユッキーははたと思いついて、起請文の日付を確認してもらいました。
 片桐が見たところによると、真田の方の日付が一月早かったんですね。
 ユッキーはここぞとばかり、親子とか関係ない、どちらが先に約束したか、先にした約束は
たがえてはならんでしょう、と主張。
 すると皆がちょっとギョッとしたように彼を見るんですね。
 ここはなかなか良かったな。
 見てる方も、「あ、ユッキー何かやらかしたんだな」というのはわかったけど、ユッキーと同じく
何をやらかしたのかすぐにはわからなかったから、感情移入できるというか。

 江雪斎がすぐさま、おまえ何を言ったかわかってるのか、家康は簡単に約束をたがえる男だと
いったも同然だぞ、と主張。
 ユッキーあたふたです。
 古美門せんせー!出番です!(うるさい!私に依頼するなら5000万もってこい!)

 ここで正信が、合点がいきませんなぁ、と言ってきた。
 今までほとんど何も言わず、ここで言うから重みがあるんですなぁ。
 正信は、家康がそんなことを言うわけがない、と言った。
 北条に沼田を渡す気はないと。
 北条に言ったのは、『奪い取るなら好きにせよ』ということだと。
 三成ここで片桐に起請文を確認してもらう。
 すると確かに、「手柄次第」と書かれていた。
 これはつまり、自分の手柄で沼田を真田から奪い取るなら、徳川は手を出さない、好きにせよという
意味である、と正信説明。
 秀次もあわてて確認します。
 いやー一気に形勢が変わりましたな。
 江雪斎は、言葉の解釈だ、つまり手柄次第とは好きな時にもらえと言うことだろう、と主張するも
これは苦しい説明。
 さらに江雪斎は正信に「あの時家康ははっきりと、『沼田城を渡す』と言った!」と主張するも、
正信は「忘れました」とすっとぼける。
 すげぇな。
 さっきあれだけスラスラと説明しておいて、ここで忘れましたと言われたら、江雪斎もどうにも
ならんでしょうなあ。
 さすがは年の功と言いますか。

 ここで秀次、気になっていたことがあるという。
 会話に出てくる「譲り渡す」「奪い取る」という言葉は、暗に真田の城であることを認めているのでは
ないか、と言うのです。
 本当に北条の城だと思っていたら、「取り返す」「奪い返す」になるはずだと。
 そういえば氏政はそのように言っていたような気も…。
 やはり意地を張らず上洛して話をしていれば流れが変わったでしょうなあ。
 ま、ともかく。
 語るに落ちるとはこのことですな、ということで、完全に流れは変わりましたね。
 三成、後で秀吉の裁きを下す、と言います。
 …秀吉がひっくり返して来たらどうしよう…。
 だってもともとの目的は北条に上洛させるためのものだもんねぇ。

 帰ろうとする正信を引き留めてユッキーはお礼を言います。
 でも正信は「ありのままを言っただけですよ」と。
 ああ、アナ雪の?(もういい)
 ユッキー、黙っていることもできたはずでは、と言う。
 すると正信は、必死で戦っている若者を見たら、手を差し伸べてやるのが年寄りだ、と言って帰って
いきました。
 まさかその徳川と対立することになるとはなあ…。

 ユッキーさっそく父に報告。
 父、大喜びです。
 と、ここに三成が入ってきて、父あわてて隠れる。
 これめっちゃ笑った。
 でも三成は、ここにいるのはわかっている、と言ってきた。
 彼が来たのは、もう勝敗は決したかに思える沼田のことについてでした。
 余計なことをしてくれたな、算段が狂ったというのです。
 一番大事なのは北条の上洛であり、そのためなら沼田はくれてやってもよかったというのですね。
 いやその沼田が大事だから真田は必死なんですけども…。
 今回の話し合いは、勝手に沼田をやると決めたら真田の立場がないから用意しただけのこと、
と三成は言う。
 優しいんだかひどいんだか…。
 
 三成はユッキー父に、このままでは北条と戦になる、また乱世の世がやってくるというけど、
父は沼田ごときで、と言っている。
 でも三成は、その沼田が火種となるのだ、と言い、理不尽は承知の上、この通りと頭を下げます。
 ユッキーはそんな三成の気持ちと、素直にうんと言えない父の気持ちをちゃんと汲みとって、沼田は
北条に渡しましょう、と言うのでした。
 三成が、同じくらいの領地を真田にあげると言うけど、父はそれを受け入れなかった。
 沼田に替わる土地などない、と。
 ただ一つ望みがあるというんですね。
 名胡桃という地には真田の先祖代々の墓がある、あそこだけは渡せない、と。
 三成、それならそこは真田に残しましょう、と約束してくれた。
 後は秀吉に従うという父。
 三成、謝って帰っていったからやっぱり、無理を通しているという自覚はあるんだろうなあ。
 
 ところが。
 三成が出ていくと、名胡桃に真田の墓があるというのはでまかせだというのがわかる。
 黙ってくれてやるのは悔しかったからということでせめてもの反抗らしい。
 父らしいというか…。
 なお、あの場所からは沼田城が丸見えなので、北条の動きがわかるらしい。
 ここを押さえていたら北条ににらみがきかせられるから、とっさに言ったみたいですね。
 さすがですな。

 で。
 三成も秀吉に今回のことについて報告、秀吉が承知したので申し渡すことになります。
 2/3を北条に、1/3を真田にということで決着となりました。
 ところが、氏政は納得しなかった。
 名胡桃に真田が居座っていたら、こっちの動きが悟られると。
 さすがこっちも経験重ねてきただけあって、真田の真意を読み取ったようですね。
 もっとも、三成もそれがわかっててわざとやった節もあるのかなと。
 彼ほどの人が気付かないはずはないだろうと思うし。
 これで真田が北条の動きを見ていれば、変な気は起こさんだろう、みたいな。
 ただ計算違いはこの後の展開でしょうか。

 江雪斎は約束通り沼田は返してもらったのだから上洛しましょう、というけれども、氏政は
沼田に兵を配置しろという。
 1万だ、と。
 江雪斎、秀吉は沼田に移動するにあたり、1000以上の兵を動かしてはならぬと言われた、と
言うも、それを聞いて氏政、2万の兵を手配するように指示。
 自分の力に驕るとこうなるという見本か…。

 秀吉、その話を聞いて北条はうちと戦するつもりか、と言ってる。
 三成は、いや、沼田を押さえるためでしょう、と言うけど、秀吉はもう戦をしたくてたまらん様子ですね。
 これだけしても北条が上洛してこないから、理由つけてつぶしたいんだろうな。

 一方沼田城ですが。
 あの矢沢のおっさんですよ。
 絶対にここを動かないと言っている。
 ユッキー兄が説得にきていたのですが、気持ちはわかるので難しいところですね。
 ここで、矢沢がブツブツ何か言ってる、と言うのですが。
 三十郎がわかりません、って言ってて笑った。
 矢沢は、今までこの城を守るために亡くなった者たちの名前を言っていたのでした。
 なんと申し開きをすればいいのか、と。
 んで出て行ったので、ユッキー兄は三十郎と、そろそろ家督ついだらどうだ、という話をしていた。
 矢沢、72歳らしいですよ。
 この時代からしたら十分長生きですな。
 矢沢は100まで生きる気ですよ〜と三十郎が言ってたら臣下が「大殿が大変です!」とやって
きたので、すわ病気フラグかと思ったら違った。
 柱に自分をくくりつけて、自分はここに残る、と大騒ぎしてた。
 つくづくフラグを折りまくるおっさんやで…。
 というわけで無理やり引きはがして連れていきました。
 多少乱暴にしても死にはせんって言われてて笑った。

 ところが。
 大変なことが起きました。
 名胡桃城にいきなり北条が攻めてきて、これを無理やり奪い取ってしまったのです。
 守っていた鈴木は自害した、という報告でした。
 内記は出陣しましょう、とユッキー兄に言います。
 そこに忠勝がやってきて、自分も加勢してやるからさっさと出陣しろと言う。
 私は、わあ、忠勝のおっさんいたら無敵やん、最後ライダーキックだしと思ったのですが、
兄はきっぱりと、「ここは真田の軍議です。あなたは徳川だ、稲のところにお戻りください」と
言うんですね。
 かっこよかった。
 忠勝も大いに納得したようで、笑いながら去っていきました。
 多分、今までどこか頼りないなと思っていた婿が、実はちゃんとした人だった、というのが
わかって評価を変えたんじゃないかな、と思います。
 私みたく、すぐ人に頼るのはダメなんだなあ。

 この後兄は佐助に、京の父のところまでは何日でいける?と聞く。
 佐助が5日もあれば、と言ったら、4日で頼む、と言ってました。
 まあこれくらいなら…頑張れば…。
 兄は自分の考えで動くより、きちんと父に報告してからと思ったんでしょうね。
 さすがです。

 北条の、小田原城の方では氏政が、名胡桃を奪ったか、とニヤニヤしてました。
 江雪斎は秀吉の動きが心配だ、と言う。
 北条攻めにならないといいのだが、と。
 ところが氏政は、これは真田と北条の問題、秀吉が出てくるのはおかしい、と相手にしなかった。
 いやだから、今真田の次男坊は秀吉に仕えてるわけで、沼田のことで何とか解決してくれと
お願いし、裁定が下ったのに、その秀吉の裁定を反故にしたってことになるんですけども。
 本当にもう北条はダメになっていくんだねえ。

 さて、ユッキー父の方も名胡桃の話を耳に入れてました。
 父はこんなことなら名胡桃もやっとけばよかった、と残念がる。
 死んだ鈴木は真田の古くからの家臣だったそうです。
 で、兄には奪い返せと伝えようと、佐助に言うのですが。
 ここ、4日できたと聞いて、3日で戻れという出浦。ひでぇと思ったら、父は2日でって言った。
 佐助死ぬからやめたげて!
 ところがここでユッキーが、秀吉に言いましょう、と言ってくる。
 世の中の仕組みは変わったんです、勝手に戦うと真田も処罰を受けることになる、と。
 そういうわけで父、しぶしぶ秀吉に話をすると、秀吉は自分にどうか話を預けてくれ、と言う。
 悪いようにはせんから、と。
 秀吉にしてみたら、沼田のことを解決してやったのに、一向に上洛してこない北条を攻める
いい機会が出来たようなもんですね。
 三成は一応手紙を送る、と言う。
 名胡桃を返して、上洛してくるようにということですね。
 ま、これで応じないなら戦だ、と。
 三成がここまで戦いを避けるのは、ドラマの製作費の問題…じゃなくて、ドミノ式に、全国に
戦いが広まってしまうのを避けたいからなんでしょうね。

 ユッキー父は、預けてくれと言われて大いに不満でした。
 何のために秀吉に従ったんだ、と。
 そんな彼に出浦は、この聚楽第攻め落とせるぞ、東の警備が薄い、と話している。
 二人はニヤニヤしてました。
 私はどちらかというとこのシーンを見て、時代に取り残されていく真田、という印象を受けましたね。
 秀吉の天下統一で流れは変わったのに、まだその流れに追いつけないでいる、みたいな。

 ユッキーは、あんな悔しそうな父の顔を初めて見たと佐助に語る。
 佐助、2日で戻らなくてよくなったもんね、良かったね。
 いやー、きりと話していたらどうしようかと思いましたよ。

 さて北条では、手紙を受け取って、なんで秀吉が首突っ込んでくるんだーと怒ってる。
 だから、あんたが上洛しないからだよ。
 江雪斎はここは秀吉に従った方が得策、と言うも、氏政聞き入れず。

 秀吉の方は利休と話をして、北条攻めの決意を決めていました。
 こういうのも三成のカンに触ったかも知れないなあ。
 もはや秀吉の意思を操っているのは利休、と思っただろうし。

 秀吉が北条攻めを始めるというのでユッキーと三成は、ともかく上洛させて、真意を問いただしては、
というけど、もう散々チャンスは与えたのだからここまできたらもう戦しかない、と揺らぎませんでした。
 こうなったらどうにもならんわなあ。
 というわけで氏政、宣戦布告の手紙を読んだわけですが。
 それでも、この小田原城があるからと全然おびえていなかった。
 氏直はビビりまくりでした。
 大丈夫、説得には黒田官兵衛が来るから!(その大河はもう終わりました。)
 氏政は、伊達との盟約があるから大丈夫だけど、一応徳川に味方になるよう説得して、と江雪斎に
ムチャブリしてきた。
 秀吉の配下にある徳川がつくわけなかろう。

 家康のとこにやってきた江雪斎ですが。
 家康は事情を正信からきいて、だから早くしたがっておけばよかったのに、と怒る。
 もうさすがに江雪斎に会う気にもならなかったようです。
 そりゃそうですな。
 正信は、家康は京へ向かったことにしておきます、と言っていました。

 秀吉は氏政の想像よりずっと早く、軍勢をまとめ上げていました。
 次回はのぼうの城を見ておくと楽しめるかと思います。
 

 次回第23話。
 「自信は持ってる!お前がもっとへこめ!」



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