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真田丸 |
第25話(16/06/26)
天正19年、捨は鶴松と名を改め、3歳になっていました。
この当時は数えでの年齢だから、今だと2歳ですね。
よちよち歩きとか始まってかわいい時期だよねえ。
ところがそんな鶴松は今、病にかかっており、生死をさまよう状態に。
三成は、鶴松への見舞が後をたたない、会うのは出来ないがそれでもいいというやつ
だけ次の間に通せ、と平野に指示。
まあ確かにねぇ。
こういう時に秀吉に恩売っておこうってのもいるんだろうな。
伊達政宗はずんだ餅もってきたんだろうか。(しねえよ)
ユッキーが容体を聞くと三成は、今夜が山田…もとい、山だと言っていました。
これはなあ。
平野は、利休のたたりではないか、と口にする。
てかお前空気読めよ…斬られても文句言えんぞ。
鶴松がこんな風になる少し前、利休は切腹を命じられていました。
商人なのに切腹しているのは、まあ利休の生前の働きに対する礼儀みたいなもんかな。
で。
ちょっと今回回想と現在が交差するのでややこしいのですが、ここから回想に入ります。
北条との戦いで利休の紋が入ったなまりを見つけたと報告を受けた三成、大谷は利休を
問い詰めていた。
利休はのらりくらりという感じですね。
ユッキーの言うことと自分の言うこと、どっちを秀吉は信じるか、みたいな。
それほど彼は秀吉が自分を信頼しているという確信があったのでしょう。
ここで三成は、秀長に話を持って行った。
秀長はさすがですからユッキーに、これが確かに蔵の中にあったのだな、と確認する。
これが最後の奉公になりそうだ…と自ら死亡フラグを立てて秀長、秀吉に具申しました。
秀吉に事の次第を報告し、利休は力を持ち過ぎた、というのですな。
秀吉は、まずあずからせてくれ、と立ち去ろうとする。
ここで秀長が吠えた。
兄上はあと何年生きるつもりか、と。
この一喝かっこよかったなあ。
秀吉がいなくなっても自分がいれば鶴松を守れる。
しかし気がかりなのは、両方がいなくなった時だ。
誰が鶴松を支えていくか。
力ある大名が支えていくしかない。
そのためには今後、誰か一人に力が集まることはあってはならない。
鶴松のため、豊臣家のため。
かっこいいですなあ。
秀長が言いたかったのは要するに、利休が力をもってしまうと、彼のいいようにされてしまう、
それはすなわち、商人が儲けるために戦がまた勃発する、天下泰平とは遠い世界になる、という
ことなんでしょうねえ。
秀吉もそれがわかったと見えてうなずきました。
で、この後ナレーションで秀長がまもなく亡くなったことが語られる。
ナレーションでかよ…。
そして回想から戻ってきましたよ。
大谷は、鶴松が死んだ後の手配をしています。
三成はおい、みたいなこと言うけど、明日の朝までもたないからスムーズにこのあとが進むように
しておくべき、という大谷の話は一理あるな。
表だって言えば不謹慎になるけど、裏で進めておくことは大事っちゃ大事だからねえ。
はいここでまた回想に入ります。
大徳寺というお寺があるのだけど、そこのお坊さんが困っていると話しているものがあった。
それは、利休の像でした。
仏像よろしく設置されておのますな。
大谷はそれを見て三成に、利休を何とかするために多少手荒なことをしても構わないな?と聞く。
北条戦でユッキー父のやり方を見ていた三成は、きれいごとだけじゃないのしってるしーと言うけど
大谷、「本当に手を汚すということはどういうことかわかってない」と。
かっけぇー!
これを大谷は秀吉に報告するわけです。
要するにあの像の位置的に、秀吉が大徳寺にくるたびに、利休の足の下を通ってることになる、
馬鹿にされてんだよ、と告げ口した。
どういうのか想像できない人は「楼門」で画像検索して下さい。
あの上部分が物置になってるとかよくあって、そこに利休の像が設置されてるから、こういう風に
言ったわけです。
これ軍師官兵衛だとどうだったかな。
確か寺にきて門をくぐるたびに、利休に頭を下げていることになる、という設定だったかな。
ま、どっちであれ、ひどくバカにしてるというわけですね。
三成は、屋敷に蟄居させてはどうか、と伝える。
秀吉はそのようにせよ、と言いました。
どうでもいいけどこのシーン、三成と大谷の座ってるポジションがめっちゃ近くて気になったわ。
なんでそんな、ちょっと動いただけで体触れそうな距離で座ってんだよ。
仲良すぎか!
それで三成と大谷は利休のところに向かい、蟄居を命じる旨伝えます。
利休は賄賂を出してくるけど、そんなもの三成には通用しない。
これはもらっとくけど蟄居は変わらんからな、というわけです。
と、ここで大谷が「秀吉はお前に、半月蟄居ののち切腹を命じた」と伝えるわけです。
これには三成もビックリ。
ユッキー、利休を見張るよう命じられました。
というわけで金が通用しないと知った利休、賄賂をさっさと引っ込めた。
まあこの人も合理的ではありますな。
はい、回想終わりました。
鶴松危篤の夜に戻ってきました。
大谷は三成に、利休のことは忘れろ、あれは祟りではない、祟りがあるとすればわしに降りかかってる
はずだ、とでっかい病気フラグ立ててました。
あんた…。
大谷のかかったライ病は別名、業病とも言いますので、この時もしかしたら世の中の人は、利休の
祟りであると噂しあったかも知れません。
さて。
ユッキーは利休に付き合わされています。
うん、そうなんだ。また回想に入ったんだ。
ユッキー素直に、「北条の件が信じられない」と口にする。
こいつも馬鹿正直というか…。
利休は、金が人の心、国を動かすのを学んだ、戦はもうかるという話を。
ただ、そういう風にするのは業の深い事、だから茶をたてる。そうしたら道を究めた、みたいな
話をします。
その、利休の業がたてた茶です、と。
いやなんか入ってそうで飲みたくないけど…こぇぇよおめー。
ユッキーは利休に、なぜあのような像を作ったのか、と尋ねる。
利休はあれで足元すくわれましたなーと言う。
一言でいえばさだめや、と。
この後の展開を見て思ったけど、利休は別に誰かのせいというのではなくて、なるべくして
なったものという風に受け止めてるんだろうね。
自分の業が巡り巡って戻ってきた、みたいな感覚なのかな。
さて、ユッキー父と母が見舞いにきてくれましたよ。
母が公家の出というのを使って明からよく効く薬草を取り寄せたとか。
あーた、島根県で生産している雲州人参をですね………この時代まだなかったっけ?
母が、煎じ方が難しいというので、片桐とともに煎じることになりました。
片桐、鶴松の口に入るものだから人任せにせず自分でやると言ってます。
いい人だー。
その間に父のとこには出浦がやってきてました。
さすが素っ破、忍び込んだな。
父はユッキーに鶴松の容体を聞くが、ユッキーは三成に口止めされている、と言わなかった。
偉いですね。
で、出浦は口が堅くないと務まらんからなといいつつ、佐助を呼んで探ってくるよう命じた。
要するにユッキーが言わなくても自分で調べりゃ問題ないだろってことですな。
多分これ他の大名もやってるだろうなあ。
天井裏でいろんなとこの忍者が鉢合わせか。
名刺交換するんですかね。(やめろ)
一方ユッキー兄。
矢沢が好き勝手するので困ってるらしい。
兄はもう乱世は終わったと考え、領民のために住みよい地にしようとしているのに、矢沢が
勝手に堀を広げたりしてるから、その金と手間があればもっと領民にいいことしてあげられるのに、と。
いい人ですねえ。
と、もたれかかった壁があいて、隠し扉の向こうに転がったぞ兄!
真田丸どうでしょう…。(おいやめろ)
これはひどい…改造までされてる(笑)。
しかもこのあと、稲に迫るも拒否されて、おこうさんのとこにいってた。
稲が否と…。(伊月、黙れ)
おこうさんが出てきたのは嬉しかったけど、稲がデレるのはいつの頃でしょうねぇ。
上田城では、松と旦那が寝込んでいたとりを見舞っていました。
松は旦那に再会した途端すべてを思い出したそうです。
良かったね。
…きりの、足がさがさのくだりいらんやん。
あいつのエピソードまったくいりませんでしたやん…。
このあと松と旦那は岩櫃城に行くらしいです。
あそこを守っていくことになったらしい。
深夜。
平野は目が痛いからとユッキーにまかせて仕事をさぼろうとするも、その時秀次がやってきた。
うっわ…きりもいる。
しかも皆が鶴松を心配して沈痛な面持ちでいるのに、きり一人だけ笑ってるんですよ。
意味わからん。
そんなに鶴松死ぬのがうれしいのかなと思った。
本当この人の立場謎ですわ。
きりは寧に言われてでんでん太鼓を持ってきたらしいです。
だったらそれでさっさと帰ればいいのに。
皆が鶴松の容態を心配している中、ユッキーは寧に、もし鶴松に何かあったら医者がとがめを
受けるのでは、と話す。
寧は、「秀吉に、あんたの行いのせいでこんなことになってる」ときつく言っておいたから大丈夫、と
言います。
さすが寧、わかってた。
ここに茶々のお付の人のあのなんたら局さんが通りかかって、死ぬなんて縁起でもないとか言ってる。
ユッキーは、利休の祟りと言われててちょっと心配でして、とフェロー。
局は、確かにいささか茶々はかかわっていた、というんですね。
なんでも、利休からあれこれ買い物をしてて、茶々は父親のようにしたっていたらしい。
それで、ある時利休の像が欲しいみたいなことを言ったんだけど、それがなぜか1/1スケール
フィギュアが出来上がってきたと。
利休、注文の時にサイズ間違えたとか言ってる。
茶々はそっと手のひらに収まるような、ねんどろいどのようなサイズが欲しかった模様。
茶々はこれはさすがにいらないといい、利休がかなりの金を寄進していた大徳寺にあげては、
というのです。
ああなるほど…これでつながりましたね。
さだめ、と利休が言ったわけが。
彼女も決してこれを予想してではなかったのでしょうが。
利休は三成らに言われた時に、最初からこうなるさだめだったんだなーと悟ったんでしょうね。
で。
ここできりがいきなりユッキーに、茶々が皆を不幸にしてるとか言い出してきて、茶々のせいで
不幸になったと確実なのは井戸に投げ込まれて死んだあの人くらいなのに、何でもかんでも
茶々のせいにすればいいと思うな、と思いました。
お前の方がよっぽど周りに迷惑かけてるわ。
ユッキー母は片桐とともに煎じ薬を作っているのですが、片桐がうっかり煎じた汁の方を捨てて
しまい、わずかな薬草でやり直しに。
ああ、ダシ取る時によくやる失敗ですね…。
三成と大谷が葬儀の手筈を話していると、加藤と福島がやってきた。
鶴松の回復を念じて水垢離をする、というのですな。
でも三成は断る。
加藤、誘うんじゃなかった、と帰って行きますが…。
一方では家康が夜食の差し入れをもってやってきていました。
こういう部下への気遣いがあるのはさすがですな。
で、家康、なんか部屋で茶々を淀殿って呼ぶみたいだけど、茶々も言いにくいけど淀殿も
言いにくいって、お前心配するとこ違うだろって感じだった。
いつもの家康だな。
多分この先一度噛むくらいの展開はありそう。
加藤らが水垢離をしていると三成がやってきて水垢離を始めた。
加藤嬉しそうでした。
思うのですが、あの時点では三成は、葬儀の手配が済んでなかったから一旦断ったのでは
ないかと思います。
でもそれを言うと角が立つから言わなかった。
その時自分が誤解されることについては気にしてないんだろうなあ。
それで、一応終わったから水垢離にきたんじゃないのかなと。
職務として葬儀の手筈をするにしても、三成という人間としては鶴松助かって欲しかったんだろうね。
このあと三成は、秀吉を除く一族を集めました。
鶴松の様子がかんばしくないことをズバッと言ってます。
秀次にこれからのことますます頑張ってほしい、と言ってますが、そのために張り切り過ぎたの
かも知れませんなあ。
それで秀吉に、座を狙ってると勘違いされたのかも。
ところでなんで軍師官兵衛の小早川秀秋が紛れ込んでるんだ。スタジオ間違えたんか時を超えたのか。
この後のシーンは面白かった。
ユッキー父、家康がそれぞれの部屋で話をしているんだけど、双方同じことを考えていたんですな。
鶴松はもう明日まで持たない。
秀吉ももう年齢的に世継ぎは無理だろう。
鶴松が死んだら、生まれる前の状態に戻ると思われているがそんなことはない。
秀吉の世は一代でお掘ると皆思う。
秀次が跡継ぎになるだろうが、あれは愚鈍ではないがひ弱だと。
ここ、愚鈍がうどんに聞こえましたわ…おなかすいてたのかな。
その秀次は、大したことはないと言われてるとも知らず、きりにプロポーズしてました。
きりは考えさせてとか言ってる。
ちなみにこの時代はこんな下女に断る権利とかないので。
あーあ、でっかいフラグ立っちゃったなあ。
きりが助かる方のね。残念。
ユッキー母がやっと持ってきた煎じ薬。
ユッキー父、やっとできたか!と口へ。
いやなんで食ったよ。試食か。
これならいい、と満足げな父ですが…。
母、今食べたのがすべてです、と。
「ワシが元気になってどうする!」は笑ったけど、結局何しにきたのか…。
また薬草を手に入れてこようということで帰ろうとしていると、家康とバッタリ。
お互いに、鶴松心配ですなあ、回復を祈ることしか出来ませんなぁ、と言ってて、
狸やなあって感じでした。
その夜遅く。
鶴松の様子はますます悪くなりました。
出て行った秀吉を見てユッキーは心配してついていく。
彼は、鶴松を遊ばせていた部屋にきていました。
秀吉は、「なぜ鶴松はこの世に生を受け、なんで死んでいくんだ」という。
寧に言われた、自分の行いのせいで、というのは秀吉の胸に響いていたのかも知れませんな。
ユッキーは秀吉に、よくないことを口にするとその通りになってしまいます、良い事だけ考えましょう、と
言う。
例えば元服したら名前は藤吉郎になるのか、とか奥さんは誰にしますか、とか。
鶴松が関白になってこの国を治めるようになったら、秀吉はどうするのか。
秀吉は、明でも攻めるかと言ってました。
それは良くないことやろがー!!!!
と、話していると片桐が。
鶴松は2年と2ヶ月の短い生涯を閉じました。
死因はなんだかわかってないようですねえ。もともと病弱だったみたいで。
秀吉があのでんでん太鼓を鳴らしてやるのが、すごい哀愁ともなっててすごいなと思いました。
外にいる茶々にユッキーは、鶴丸のそばにいなくていいのかと声をかける。
茶々は「だって死んでしまったんだからいてもしょうがない」と。
これすごいドライな言い方に聞こえるけど、やりきれないんだろうね。
皆死んでしまう、私の大切な人たち、と言っていた茶々。
そこに寧がやってきます。
茶々は一旦礼をして通り過ぎようとするんだけど、そんな彼女を寧が抱きしめてあげるんですね。
ここはすごい良かったと思う。
親子のようで。
茶々の慟哭も胸に突き刺さる感じでした。
しかし鶴松の死は、この後豊臣家を襲う悲劇の序章にすぎませんでした。
次回第26話。
「こ、こ、恋!? はれんち極まりない!」